知るかバカ!そんなことより侵略だ!   作:ブラッキオ

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冷房が効きすぎるお店が出るようになってきましたね。いよいよ夏って感じがします。皆様も炎天下での作業時にはお気を付けください。日焼けだって場合によっては皮膚科案件にもなりますし。


第105話 パーティー会場への道のりで

Side in

 

俺がベリアル家に着いてからそう長くない時間が経った。

 

黒歌と幽さんにもサタンさんとステラネスさんの紹介も済ませておいた。黒歌には『女たらし』となじられ、幽さんには『それがしの惚れた弱みです』と言われました。悲しいな、何で俺、ここまで言われるの?

 

あと、幽さんとも過去についてちょいとばかり話した。長く語ることでもないが、『それがしの想いは一方通行でしたか』と泣き真似までされて揶揄われました。ごめんなさい、こればかりは俺が悪いです。

 

今後は俺についての仕事はグレイフィアさんを中心に、一部の仕事を幽さんとステラネスさんに引き継ぐこととなった。それでもグレイフィアさんに頼むこととなるのだから、サーゼクスさんには頭が上がらない。感謝感激雨アラモード。

 

そんなわけで日が経ったと言うことは夏休みのイベントごとが舞い込むと言うこと。分かってる、俺だって静かに暮らしていたい。けど、やらねばならないことと言うか、何と言うか『ツケ』って奴を払うためだから仕方ない。

 

そうして舞い込んだイベントは『貴族の皆とパーティ』。まぁ、あれだ、立食パーティーってのだ。それに俺と俺の眷属もお呼ばれしている。

 

つーわけで、俺はそのパーティーに参加するための正装をするためにグレモリー邸へと呼び戻されていた。サタンさんとステラネスさんは現地合流と言う形となる。

 

因みに事が事なので、アーシアはお留守番だ。ごめんね、アーシア。あとで一緒に遊ぼう。

 

メイドさん達にガチャガチャされて俺はドンドンおしゃれになっていく。髪型はいつものオールバックだが、雑なオールバックではなく、整ったオールバックだ。服装は暗い赤と黒のスーツで、ネクタイは銀色で碧色のネクタイピン。何だろう、マジでウルトラマンベリアルになった感じだ。後で写真を撮ってもらって、帰ったら遥輝に見せよう。きっと喜ぶぞー。父さんと母さんは笑うだろうけど。

 

俺のおしゃれが終わるとメイドさん達の撮影会が始まった。何でも『写真越しだからこそ分かることもある』とか。それならしゃーない。色々ポージングを要求されたけど、気のせいだろう。

 

「ご主人様ぁー、準備どう……」

 

「大地様、そろそろお時間が……」

 

写真撮影の最中、おしゃれな恰好になった黒歌と幽さんが来た。俺を見るや否や、カチンと固まる二人。

 

「すまんな、ちょっと立て込んでいて、ってどうした二人とも?」

 

何やら顔を赤く染める黒歌と瞑目する幽さん。ひょっとして、遊んでいると思われた?ちゃうねん、メイドさん達がどうしてもって言うから……。

 

「ご主人様、マジエッッッロ」

 

「これは、不味いですな……!」

 

「何だって?」

 

小声すぎて聞こえんかった。悪いがもう一回言ってほしい。

 

「ほ、ほら、そろそろ行くよ!リアス達も外で待ってる!」

 

「我々が最後でございますよ」

 

「お、おう。分かった」

 

何やらはぐらかされたような気がしたが、まぁいいや。俺は撮影会を中断して、二人に連れられて表へと出た。そこにはリアス達とシトリーさん達、タンニーンさんと複数のドラゴン達がいた。

 

この後のことだが、タンニーンさんが兵藤の頑張りに免じて自身の部下たちの背中に皆を乗せてパーティー会場まで送っていってくれることになっている。すげーな兵藤、お前の人脈は文字通り化け物だよ。

 

「わりぃ、遅れた」

 

「ようやくお出まし、ね……」

 

リアスが俺を見て、何やら言葉に詰まる。え、どうした?周りの皆を見ても、何やら絶句しているし。シトリーさんまでちょっと顔を赤くして、どうしちゃったの?

 

「え、えっと……これ、謝罪だけじゃ済まないパターン?」

 

俺がそう言うと、随分逞しくなった兵藤が周囲をきょろきょろしてから俺の方を見る。

 

「せ、先輩、何つーか、ウルトラマンベリアルみたいっすね!」

 

「あ、言われてみれば兵藤の言う通りだ」

 

匙君まで追撃を入れる。お前らがそれを言うのか……。まぁ、俺も俺でそう思っていたからいいや。

 

それとなしに入った兵藤のサポートのおかげで皆が正気に戻っていったところで、移動と相成った。俺と黒歌、幽さんは三人でドラゴンの背中に乗って、優雅な旅となったのだ。

 

ドラゴンの猛スピードでも俺らが風で吹き飛ばされないのは、何かどういうバリア的なもんを張っているかららしい。よく分かんね。

 

「ご主人様」

 

黒歌が俺の名前を呼んだ。俺は振り返って、後ろにいた黒歌を見る。

 

「どうした?」

 

「魔王様から聞いたんだけどさ、ご主人様の故郷って、その……」

 

俺の故郷?日本だが、それがなんだ?

 

――『ちげーよ、クソボケドスケベデカ竿バイク野郎。お前の嘘の方の故郷だ』

 

ああ、そうか、そっちか。ありがとう、ドキンダム。あと、俺の二つ名がクソ長いのは許さないからな。

 

「そうだな、ドラゴンに滅ぼされた。それがどうした?」

 

俺があっけらかんとした態度と表情でそう言うと、黒歌は一瞬驚き、そして苦しそうな表情となった。

 

「どうして、そんな風にいられるの?今、あなたの近くには、たくさんドラゴンがいるんだよ?殺したいとか思わないの?」

 

んー、難しいな。俺の過去は間違いなく嘘だ。その事実はゆらぎない。ただ、それはそれとして俺はデュエマのドラゴンが余り好きとは言い難かったと言うのも否定出来ない。主にモルトとか言う馬鹿のせいで。というよりは、メンデルスゾーンが嫌いなんだろうな。ドラゴン娘で食っていこうとする公式の姿勢も余り好ましく思わなかったし。

 

それでも、俺はデュエマを嫌いになれなかった。前世の際の際では本気で入れ込むことはなくなっていたし、年も年だったからにわかに片足つっこんだエンジョイ勢だったのは間違いない。そんな俺でも、結局デュエマと縁を切ることは出来なかったからな。それだけ、思い入れがあったんだろう。

 

そもそも大昔のことだ。もし今、VANとかソレムニスがウィクロスで出たら泣いて喜ぶだろうな。もうその程度の嫌悪しかないんだよ。

 

「もう昔のことだ。余程蹂躙でもされなければ、憎むことはないよ。それに……」

 

俺にはもっと大切なことがある。

 

「俺の半分は、『龍の愛』(ドラゲリオン)で出来ているからな」

 

フッと笑いそう言う。そうだろ、アポロヌス?

 

――『フン』

 

あららー、つれないの。

 

「それに今の俺の故郷は、お前らのいる『ここ』だ。それ以上に何がある?」

 

父さんがいて、母さんがいて、そして遥輝がいる。三人だけじゃない、多くの大切な人達がいっぱいいるこの世界のこの場所が俺にとって『故郷』でないのなら、一体何だと言うのだ。

 

俺がそう言うと、黒歌は優しく微笑んで、こちらに近付いてきた。その綺麗な顔がすぐそこにあるくらいの近さになる。

 

「黒歌?」

 

不思議に思っていると、黒歌は俺の顔にその唇を近づけて来た。

 

そして、その唇が俺の右頬に当たった。

 

え?

 

「その気にさせたご主人様への罰だよ?」

 

そう言うと、ズンズンと歩いて元居た場所へと戻っていった。

 

思わず、俺は右頬に手を当てる。あの柔らかい感触が今も残っている。

 

「やっちゃいましたな、黒歌殿?」

 

「こうでもしないと分からないおバカさんだから仕方ないにゃ」

 

女性陣は和気あいあいと談笑をし始める。

 

俺だって今の行為については分かっている。

 

まず、黒歌は簡単にキスするような軽い奴じゃない。挑発的だが、それでも身持ちはしっかりしている方だ。俺の時だけは別だけど。

 

そして、今のキス。外国でもキスはそんな簡単にするもんじゃない。

 

ともすれば、今の彼女が俺に向けている感情は……。

 

――『『一途になりきれない馬鹿』、だろ?』

 

ドキンダムがそう言う。ああ、そうだったな。その通りだ。俺は、とんでもない女泣かせなのかもしれないな。

 

それはそれとして責任問題と言うのがあるので胃が爆裂しそうなのは確かだが。

 

――『情けない。これが我を宿す者の姿か?』

 

――『おいたわしや、バイク上』

 

アポロヌスとドキンダムの言葉の槍が刺さる。俺、こんな経験がないからどうすればいいか分かんないんだよ。

 

――『さっさと女衆を皆抱けばいいじゃない』

 

この女神、簡単に言ってくれるな……。

 

俺だって、童貞のクソ妄想をしたくない。けれど、ここまではっきりと好意を示してきた黒歌には無責任になりたくないし、彼女が俺のことを好いてくれているなら『もしやリアス達も……』なんて思ってしまう。

 

愚かだ。余りに愚かすぎる。どうしてこんなハーレム系主人公になっているんだ?

 

Side out




話を進めるために急いだ結果がこれだよ!

大地君の過去が明らかになっていった時、眷属の皆はきっと曇ると思いますが、それを書いていたら話が進まないので多分書きません。何より、うp主には可愛い女の子をうまく曇らせる才能がないのです。なので書きませんと言うよりは書けません。
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