知るかバカ!そんなことより侵略だ!   作:ブラッキオ

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遊戯王OCGのオーバーフレームを見ていると、『遊戯王、重い腰を上げたな』となって、いよいよデュエマも悠長なことをやってられないと思いました。
正直、ヴァンガードとウィクロスを差し置いてドラゴン娘で食っていくのは無理があると思うよ(辛辣)


第11話 女好きが功を奏す場面

Side in

 

バイザーを付けて光る剣をブンブンしている俺と同い年くらいの少女が凛と立っている。

 

膠着状態の俺達。そこに牽制で光る弾を打ち出した、さっき助けた人。危ねぇな、と思った矢先、その弾を剣で叩き落とした少女。

 

いや、つえーな。俺には見えるけど、それにしたって随分な速度で剣を振っていた。fateの英霊みたいだな。

 

――『お前、あのバイザーのガキをロリだと断定するのは早くないか?』

 

ドキンダムの意見もごもっともだ。この世には男の娘って概念もある訳だしな。ただまぁ、直感がそう言っている。あれは女の子だって。

 

――『女好き、ここに極まれり』

 

うるさいぞ、アポロヌス。

 

で、どうしよう。加勢した方がいいよな。クレーリアさんの様子から見るに、皆はクレーリアさんにとって余程信頼出来る味方らしいし。

 

俺が思案していると、クレーリアさんのお仲間の声がこちらに飛んでくる。

 

「クレーリア様!こいつ、ただの悪魔祓いじゃないです!」

 

「一旦距離を!」

 

クレーリアさんが冷静に指示を飛ばす。

 

「気を付けてください。あの者、どうやらこちらの魔力を吸収するようで」

 

「何ですって?」

 

クレーリアさんの近くに来たお仲間さんの言葉にクレーリアさんが驚く。そんな隣で八重垣さんが思考している。

 

「いや、まさか……ここで彼女を……?」

 

「知っているんですか?」

 

俺がそう訊くと八重垣さんは頷き、答える。

 

「僕も詳しくは知らないけれど、教会でちょっとした実験があったらしくてね」

 

「実験ですか?」

 

「そう、クレーリア。何でも『バアルの力すらも吸収し、己の力に変換する最強の戦士を作る』って言う人体実験をね。その被検体の情報と彼女の姿が似ている、と言うよりもほとんど一致しているから、驚いたんだ」

 

何だかよく分からない世界になってきたぞ?教えて、ドキンダムX先生。

 

――『要するに、あのロリはセリス・シェール』

 

オッケー、把握。

 

「それってつまり……」

 

「そうだよ、クレーリア。あの子は君達悪魔にとって天敵なんてものじゃない」

 

ほうほう、つまりこの人達にとって厄介な存在だと。実際、八重垣さんの言葉を聞いて、ここにいる俺を除いた皆が警戒態勢に入る。

 

うーん、でも何だろう。あの子、苦しんでいるような気もする。何でだろう。マジで根拠がないから、勘としか言いようがない。そんなもので、ここにいる人達の足並みを崩すわけにもいかんよなぁ。

 

――『よく分かったわね』

 

あ、ユノハ様。

 

――『寝る前の余談で言っておくわ。あの子の胸についている装置、分かるかしら?』

 

彼女の胸を見る。何だろう、バイオ5のジルについていた装置みたいなのがある。

 

――『あれね、洗脳装置。彼女自身は今回の作戦に反対していたんだけど、それが気に食わない彼女の上層部が実験としてあの装置をくっつけたの。無理矢理にでも引き剥がせば元に戻るわよ』

 

オッケー。彼女も彼女で戦闘の意思はないのね。ほなら、俺もお手伝いしますか。何せ、彼女はクレーリアさん達にとって大変な相手らしいし。

 

何より、俺的にも女が不当に苦しんでいるのを見るのはきついものがあるんでな。戦いなんてやらせない。文字通りすぐに終わらせてやる。

 

『俺、この世界に来てからやたら金髪ロリに縁があるな』と思いつつ、俺は名も知らぬロリへと近づく。いや、ラヴィニアはそこそこ成長していたからロリではないか。

 

――『いや、学術的な意味ではロリだろ』

 

そっか。いや、そんなことはどうでもいいんだよドキンダムさんや。大切なのはもっと大きなものだ。

 

――『(おっぱいか)』

 

――『(乳か)』

 

――『(パイか)』

 

「大地君?!」

 

「待つんだ、大地君!」

 

クレーリアさんと八重垣さんの言葉を馬耳東風しながら俺は駆けだす。余り痛めつけるのは趣味じゃない。弾丸と同じだ。一発で決めてやらぁ。

 

俺は踏み込み、一気に少女との距離を詰める。そして左手で彼女の肩を掴んで固定し、右手で胸の装置を掴む。

 

「ちょっと我慢してね」

 

その一言だけ言って、俺は装置を引っ張る。これが中々しつこい堅さで、剝がれない。うーん……。

 

「クレーリア様、あの子は一体?」

 

「私の友人の息子さんなの。私達を助けてくれたのよ」

 

「何ですって?あんなに小さな子供が?」

 

「おそらく神器を……いいえ、そんなもので片付けることの出来ない何かが彼にあるんだわ」

 

正解です、クレーリアさん。

 

後ろの会話を聞きつつ、俺は装置を引っ張る。この小さな手が悪いのか、うまく力が入る握り方が出来ん。もうちょい大きければなぁ。

 

装置を外そうとしている俺だが、少女の方も少女の方で抵抗してきた。

 

その手に握っていた光の剣を俺に突き立てる。

 

「危ない!」

 

うぉん!ビックリした!八重垣さん、急に叫ばないでよ。

 

少女が突き立てた剣が余程恐ろしく見えたのだろう。てか、実際怖い。おもちゃにしてもこんな振り回し方をしてはならん。そんな振り方をされた剣だが、俺の脇腹に当たって、そのまま動かない。

 

これには彼女も若干戸惑っている様子。おうおう、少しは正気に戻ったかい?もしかして、俺が装置に干渉したからかな?だったら、もう少しかもしれんな。気合入れていくぞ!

 

「ちょっと我慢してろ!」

 

俺は装置を一気に引っ張る。虫の脚みたいな何本もの細い線が彼女の胸から抜けていく。それに抵抗するように剣が何度も俺の脇腹に当たる。残念だったな、俺の体は丈夫なんだ。

 

もうそろそろだ。いける。

 

その瞬間だった。目の前がパッと明るくなる。明るすぎて眩しいくらいだ。装置が光ったのだろう。

 

思わずひるんでしまい、少女を掴む手が緩む。その隙に彼女が脱出してしまう。うーん、またやり直しか。しかも、剣を構えて戦闘態勢を取っている。ヘイトもこちらに向き切っている。

 

どうしたもんかと考えていると、少女が踏み込んで距離を詰める。そして剣を振り下ろしてきた。

 

「おっと」

 

俺は難なく避ける。剣が振り下ろされ、少し土煙が上がる。少女はそれを隙とし、返しの剣筋でさらに攻撃をしようとする。ま、それも俺は避けることが出来るのだが。

 

俺はヒョイと避ける。それにしても、一瞬だったな。この子、相当な手練れだな。余りに年齢に対して経験がありすぎている気がする。それこそ、俺みたいな……

 

「まさか……」

 

俺はとある結論に至る。なぁ、ドキンダム。

 

――『何だ?』

 

この子の装置に触れて、そこから装置の解析とかって出来るか?

 

――『安心しろ。もう解析済みだ』

 

おお、助かる。で、聞きたいんだが……この子、ドーピングとかされてる?ドキンダム的にどう思うよ?

 

――『なるほどな。お前がそう考えるのも分かる。そうだな……このガキ、余りに強すぎる。俺もその線はあり得ると思っている』

 

そうなのだ。この子、余りに強いのだ。こんなことを言うのもあれだが、さっきまで蹴散らしていた悪魔祓いとやらと比べるのも烏滸がましいくらいに強い。成人男性と少女を比べることすら面倒になるレベルにだ。

 

才能、と片付けるには無理がある。それだけ強いのだ。この剣、ライトセーバーもどきも随分切れ味の良さそうなものだし。まぁ、俺を切れると思えんがな。

 

――『随分油断しているな』

 

油断じゃない、余裕だ。俺はブラックゾーンやぞ。ついでに言うならドキンダムXとアポロヌス・ドラゲリオン。そんなのがこんなちんけなライトセーバーに負ける訳ねぇだろうよ。

 

――『まぁ、そうだな』

 

そんな感じだ。で、あの子についての見解はどうだ?

 

――『結論から言うと、ドーピングの類はないがな』

 

なるほど。健康状態に問題はない、と。

 

――『ただ、洗脳の一環として戦闘センスを驚異的なまでに引き上げ、そして効率的な戦闘を行うようにするシステムがあの装置にはある』

 

なるほど、つまり?

 

――『あの子、今ハザードモードだぞ』

 

えぇ……(困惑)

 

――『体に危害はないだろうが、放置したらしたで面倒になるのは間違いない。早期決着が望ましい』

 

オッケー。ほならやることやろうか。

 

俺がドキンダムと会話している間にも攻撃をしてくる少女。上の空とは言え、なんだかんだで攻撃を避け続けた。

 

しかし、中々隙らしい隙が見当たらない。うーん、どうやって懐に飛び込むか……

 

――『ごり押しでいいのでは?』

 

ユノハ様がそう言ってきた。そんなことしても大丈夫なんですか?

 

――『いいでしょ。ね、ドキンダム』

 

――『まぁ、特に被害も出るわけじゃないし。せいぜいお前のメンタルに響くだけか。なら大丈夫だろう』

 

ひでぇこと言うぜ。でも、それが一番手っ取り早くて最適な手段だろうな。いわゆる『たった一つの冴えたやり方』って奴だ。

 

俺は腹を括る。一応聞いておこう。なぁ、ドキンダム。

 

――『何だ?』

 

あの装置、本当に強引に引き抜いても大丈夫な奴か?

 

――『ああ、大丈夫だ』

 

よし来た!

 

俺は地面に脚を踏み込み、少女との距離を詰める。そして彼女の胸にある装置を掴み、力を込めて一気に引き抜く。

 

少女も驚いた様子、と言うか拒絶するような動きをして抵抗するが、そんなことはお構いなしに俺は装置を引っ張る。ブチブチと音を立てながら、装置が外れていく。

 

少女だって抵抗しないわけじゃない。何度も何度も俺に剣を突き立てる。が、残念ながら俺にそれは通じない。

 

そしてついに装置は外れた。よし、これで良さそうだ。

 

装置を地面に叩きつけて、一気に踏み抜く。バチンッと音を立て、その装置は砕かれた。こんなもん作るなんて、いよいよその『教会』って組織はろくでもない感じらしいな。警戒しておこう。

 

少女の方だが、力が抜けたのか光の翼が消えて、俺の方へと倒れ込んだ。流石にふらついている彼女を避けるほど阿呆じゃないので、そのまま受け止める。

 

「ありがとう」

 

小さな声が耳元に響いた。どうやら少しは意識がある様子。無事そうで何よりだ。

 

Side out

 




GPのプレマ規制についてはうp主は賛成します。公共の場なんですし、それなりのモラルがない奴を追い出すのは正解だと思います。そうでなくてもイカレ野郎が目立つ界隈ですし。
ただ、その前に公式はもっと公式プレイマットを出すべきだと思います。こちとらカッコイイクリーチャーを使いたくてデュエマやってるんじゃい。萌えばかり推すな。
ブータン,ブリティッシュ,UKパンクの3体が描かれたプレイマットとか欲しい、欲しくない?
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