知るかバカ!そんなことより侵略だ! 作:ブラッキオ
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本日は晴天なり。そんな日にやるのは体育祭。皆がテンションをぶち上げている。ここまでの我がクラス成績はそこそこよく、このまま行けば優勝も出来るだろう。
どうも、防犯ブザーがてら両親と遥輝にもベリアル家転送装置をつけました。頭チ○ポ野郎です。
1年と2年の競技が終わり、今は3年の多種目リレー、つまり俺と結菜とアイシャの出番が来たわけだ。今は足を縛って中距離走をしているクラスメイトを待っている。
「大地、どこを見ているのよ?」
結菜に肘でとんとんと叩かれて意識を戻す。彼女の体操着姿は実に目の保養だ。
「そろそろ我々の出番ですね、大地さん」
アイシャがそう言う。もう出番か。いやぁ、早いもんだ。ここ最近は色んなことがありすぎて時間の流れが余計に速く感じる。そう言えば、この多種目リレーの最後の種目はこの二人三脚なんだよな。俺達は三人四脚だけど。両サイドから来るおっぱいの感触が幸せです。
俺達はスタートラインへと立つ。クラスメイトを見ると、僅差っぽく見える。それでも最下位争いをしているがな。ここで俺達が巻き返さないと優勝が遠のくな。
「結菜、アイシャ」
「何、大地?」
「何でしょう?」
「ここで優勝出来たら、叶えられる範疇で二人の願いを何でも願いを叶えるから、勝つぞ」
俺は二人をそう景気づけする。すると、二人の背中に炎が燃え盛るような感覚がした。
「アイシャ、この戦い……絶対勝つわよ!」
「望む所!」
お、おお。やる気に満ちていて何よりです。
俺達が待機していると、クラスメイト君がやってきた。
「ごめん、岸波!」
「やかましい!さっさと渡せ!」
俺は襷を渡すように指示し、それを受け取った。
「んじゃ、すりつぶすか」
Side out
イッセーside in
うーん、いい天気。体育祭をやるにはこれ以上にない程いい気候だ。
そんなわけで体育祭。俺ら2年の出番は終わり、今は3年が覇を競い合っている。因みに、2年の優勝は俺達のクラスでした。
悪いな、
そんな岸波先輩だが、今年は二人三脚をさせられている。何なら一人増えて三人四脚だ。去年の体育祭ではアホみたいな速度で走っていたからその対策として二人も増設されたらしい。てか、匙から生徒会長命令としてそう言うのがあったって聞いたから、実際にそうなんだろう。先輩も難儀なもんだ。
哀れなことになっている岸波先輩、実は我がクラスでは賭けの対象にされている。それは『今年の岸波先輩は一着になるか否か』。去年までの様子を知る俺達は縛りを科せられた先輩でそんな遊びをしていた。
その賭けではクラスの野郎連中は皆『岸波先輩は勝てない』と言う方に賭けていた。元浜と松田もだ。そりゃ、普通ならそうだろう。二人三脚を越えて三人四脚なんて聞いたことがない。んなの無茶だ。
そう、『普通』ならな。
はい、俺だけ岸波先輩の勝利に賭けています。正直、すげーひりひりする賭けだ。だがまぁ、岸波先輩なら勝つだろう。だって、先輩は『ブラックゾーン』だからね。
「ダイチさーん!頑張ってくださーい!」
俺の隣には晴れて岸波先輩の『僧侶』となれたアーシアが先輩の応援をしている。色々言いたいことはあるけれど、それでもこれだけは言おう。良かったな、アーシア。
そんな他愛のない日常を謳歌する俺だが、直近で悩みが出来た。それも二つ。
一つは
岸波先輩とディオドラのゲームの予定だったあの日、フリードが言ったアーシアの真実を俺は知った。その時に俺は激しい怒りに駆られて、意識が飛びかけていた。てか、一瞬飛んでいた。後から部長さん達やドライグから聞いたが、どうやら俺は『覇龍』に目覚めかけていたらしい。ドライグが寸での所で何とか止めてくれていたから死んでいなかったが、もしあのまま目覚めていたら、俺はこの場にいなかったそうだ。
俺、怖いんだよ。死ぬのもそうだし、大切な皆を傷つけてしまうんじゃないかって。そんな中学生の妄想みたいな悩みをしている場合じゃないのも頭では分かっている。だけど、心がどうしても恐怖を感じてしまう。
余りに不安だったから、岸波先輩に相談したんだ。そうしたら、『それは決して弱さじゃない』って言ってくれた。あの人のことだから、『知るかボケ』くらい言うかと思ったけど、そんなのじゃなかった。
その時に、岸波先輩も『太陽の不死鳥』って言う恐ろしくスケールの大きい力を無理矢理持たされている身だって言うも教えられた。そして、それに対して未だに恐怖を抱く時があるとも。
それを聞いて、俺も安心してしまった。だって、あの先輩だって自分の力を恐れているんだぜ?だったらさ、俺も俺でゆっくりと向き合っていけばいいのかなって思えたんだ。無理に今すぐにどうこうすることはないんじゃないかって思えたんだ。
俺には守りたいものがいっぱいある。それを守るために、『覇龍』の恐怖に縛られるのはごめんだ。そもそも、俺は少しくらい長生きしたいしな。ハーレム王の夢は諦めてないぞー!
ああ、そうだった。その件のアスタロト家だけど、今回の騒動の中心人物になったせいでお家取り潰しになりかけたんだって。なりかけたってのは、本来潰される所をアジュカ・ベルゼブブ様のゲームの功績と岸波先輩の眷属にアスタロト家の人がいたからってことで、帳消しにしたそうだ。だから、アスタロト家はボロボロの状態で今も存在しているってことだそう。って部長さんが言っていました。
……政治って難しいな。
そんなわけでもう一つの悩み。それは俺が特撮ヒーローになることだ。
意味分かんねーだろ?俺もだ。
事の次第は部長のお兄様ことルシファー様とレヴィアタン様から聞いたんだが、どうやら前回のシトリー眷属との戦いで子供人気を大きく獲得していたらしい。これには俺もビックリ。あれか?やっぱり子供には鎧とかってのはかっこよく見えるもんだってことか?
更に言うと、実は夏休みの時点で岸波先輩から俺を特撮ヒーローにする推薦もあったそうだ。その時はまだ無名だったから魔王様方も首を傾げたらしいが、結果は御覧の通り。俺は子供人気を得て、知名度爆発ってわけだ。いやマジか、あの人。そこまで見越していたのか。慧眼すぎるだろ。
そんなわけで俺はヒーローになるんだが……正直不安しかない。
いやだってさ、身近なところにガチヒーローの岸波先輩がいるじゃん?あの人を見ていると、俺は子供たちのヒーローであれるのかなぁって不安にもなる。
岸波先輩がそうであるように、何も完璧である必要はないと思うし、ルシファー様もそう言っている。だけど、小市民の俺がたくさんの子供の夢を背負うってのは少々荷が重い。忌憚のない言い方をすると、苦しい。
だけど、俺はやってやる。不安も緊張も、不平もいっぱいあるかもしれないし、これからどんどん出てくるかもしれない。それでも、俺は岸波先輩の背中を追う人間として、ヒーローの役目から逃げたくない。
いやぁ、それにしても俺がヒーローかぁ。何だか変な気分になるな。俺ってどっちかと言うと、今までそのヒーローの背中を追っていた側だしな。
俺の直近の悩みって言ったらそんな感じだな。改めてこうして見つめ直すと、俺ってある種の幸せ者だな。色んな人に出会って、色んな人と交流出来て。
だからこそ、こういう『平穏』を脅かす奴らが許せないってもんだ。
俺は意識を戻し、多種目リレーの様子を見る。どうやら岸波先輩のクラスは最下位になっているようだ。なるほどな、だいぶひりついてきやがったぜ。
中距離走の人が岸波先輩の所へと来た。襷をアンカーである岸波先輩に渡した。
そして、岸波先輩は……走った。
いや、あれ三人四脚の速度じゃねぇよ。二人三脚でも出ちゃいけないタイプの速度じゃねぇか。何が最下位だ、一瞬でトップになったと思ったらドンドン後方と距離を離すじぇねぇか。
「す、すごいです!これが、『幼馴染』の力なのですね」
「いやぁ、違うと思う……」
感心するアーシアにそう言うしかない俺。幼馴染であれだけ力が出るなら、俺はイリナと一緒ならどんだけパワーを出さにゃならんのよ……。あと、幼馴染の定義的に岸波先輩と斎藤先輩は違うと思うし、それに付き合うエクシア先輩は傑物すぎる。
最下位争いをしていた岸波先輩のクラス。気が付いたらもうゴールだ。今年も圧倒的な強さで岸波先輩は勝った。
秋の素敵な陽気。こうして青春の1ページがまた一つ出来ていった。
イッセーside out
プリコネ楽しいですね。ここ最近ホマレさんに甘やかされてます。執筆したいけど、体力がないのだ。
ついでに章末で眷属に変化もあったので、頭の方にある設定も更新したいと思います。