知るかバカ!そんなことより侵略だ!   作:ブラッキオ

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跳次元召喚ってすごく強いことが書いてあって、インフレを感じます。






聞いてるかGR召喚。お前、いつ出たギミックだっけ?


第4話 辿り着いた世界の色

Side in

 

ちらっと三人の男性の方に向ける。イケメン二人は驚いた様子で、ダンディは訝しげに俺を見る。

 

「お前は……何者だ?」

 

ダンディがそう言う。そりゃそうか、今の俺って、この人達にすれば意味不明な奴なわけだし。ならば答えてあげるが世の情け。

 

「ただの人間だ」

 

「んな訳あるか。こっちだってお前のやったことは遠目で見てたんだぞ」

 

俺の本音が挑発的な言葉に捉えられてしまったのか、若干苛立っているダンディ。うーん、困った。俺の本音なんだけど。

 

「随分な言い方だが、俺からすればあんたらだって人間だ」

 

「はぁ?」

 

じゃ、お節介でも焼くか。

 

「はっきり言う。俺は人間じゃない」

 

「なら何だって言うんだい?」

 

紅髪のイケメンがそう訊く。

 

「そうだな、さしずめ『禁断の使徒』とでも言うか」

 

「禁断の、使徒……」

 

金髪のイケメンが復唱する。

 

「面倒だから端的にいくぞ。言っておくが、俺はやろうと思えばこの世界をぶっ壊すことなんて朝飯前だ。故に、あんなドラゴン共なんぞ敵ではない」

 

そう言うと、警戒される俺。露骨にこっちを睨む目が増えた。まぁ、そうだろうな。薄々そんな感じはしてたよ。それでも俺は言葉を続ける。

 

「でもな、俺は俺一人で片付けようなんてことはしない。何故だか分かるか?」

 

俺は両手を広げて言う。

 

――『ここはジャパ〇パーク!私はサーバルキャットのサー〇ル!』

 

うるせぇ!

 

「俺は抗う人間が好きだからだ。そんな人間の魂に救われたからだ」

 

言っちゃ悪いけど、大昔に付き合った女や友人だと思っていた奴らからも、最初から道具としか思われていなかったことを知らずにいた俺なんて道化がいい所だ。結果、人を簡単に切り捨てられるようになった時期もあったし、益々人間ってのから離れていたこともあった。

 

だけど、それでも人間でもこうして真っ当にいられたのはその後に会った多くの人間とのつながりがあったから。どうしようもない阿呆でも助けてくれたからだった。

 

その優しさと勇気に、俺は救われた。

 

――『(脳を焼かれたの間違いでは?)』

 

「誰かの為に戦い、自分が死ぬか分からぬことに挑み、そして未来に託す。そしてその高潔な魂を代々受け継いでいく。俺には為しえなかったことをする。どこまでも美しいじゃないか。俺はそれが大好きなんだ」

 

ジョジョでも言ってた。『大切なのは結果じゃない』って。人間賛歌に未だ惹かれているのはそう言うことだ。

 

何も未来に託せなかった俺が言っても仕方ない気もしなくないけどな!

 

「見てみろ。お前達の同胞も、未来のためにああして戦っている」

 

振り向くとそこにいるのはアルビオンと戦う多くの人達。ガブリエルさんやセラフォルーさん、バラキエルさん達だ。

 

さっきまでの諦めムードが嘘のようになって、強大なドラゴンに一矢報いようと戦っている。

 

「未来のために戦う。諦めずに未来を掴もうとする。それでもダメな時、力無き者の盾となるためにその身を犠牲にする。未来を紡ぐことに命をかける。俺は人間が持つその輝きが好きなんだ。……その輝きは、あんたらの中にだってある」

 

顔だけ振り向かせて横目で後ろを見る。どうやら何か思うことがあった様子。さっきまでの諦めた感じはない。まぁ、この人達はさっきまでのガブリエルさん達みたいな絶望のどん底ってわけじゃなさそうだし、立ち直るのも時間の問題だったな。

 

「何度だって言おう。俺は人間が好きだ。人間の魂が大好きだ。そこに翼や種族の違いなんてない。そして、それを踏み躙ることなんて、俺には出来ない」

 

俺は両手に力を込める。俺に組み込まれたプログラムによれば、光弾を撃てるらしいしな。試すにこしたことはない。

 

さて、ここからは俺も加勢しよう。

 

「そこで指をくわえて怠惰するなら、そうしていればいい。それがお前らの限界だ」

 

俺はそこからアルビオンさんの周りを高速移動した。目的は相手に狙いを定まらせないようにするため。

 

そして俺は光弾を撃つ。三発ほど撃って移動。四発ほど撃って移動。それを繰り返す。脳内BGMでひっくり返したれやなあの曲を流す。うぉん、俺はまるでモルトNEXTだ。

 

――『あんたがそっち側なのはおかしいでしょ』

 

それもそうですね。俺としたことが……。

 

「ぐぬぉおお!!」

 

俺の攻撃が余程効いているのか、苦悶の声を上げるアルビオンさん。倒れているドライグさんと違ってガブリエルさん達みたいなデカパイ女の子に手を出そうとしたわけじゃないが、派手に暴れたあんたが悪いということでしばかせてもらおう。

 

ピチュンピチュンと光弾を放つ。サイヤ人の王子みたいなグミ撃ちではないけど、そこそこ派手に輝くどす黒い光弾が飛んでいく。これが禁断の力って奴か。

 

――『まぁ、ドルマゲドンXが赤黒だしね、仕方ないね』

 

ブラックゾーンもレッゾXも赤黒やしな。禁断ってのに縁がある色はそこなんやろな。VV-8?WO-ZERO?知らんな。

 

視線を周囲にやると、俺の攻撃を見て驚きの表情……と言っていいのか?何かそんな感じの表情をしている戦士たちが沢山いる。

 

何だろうか、ムズムズする。こうも見られると落ち着かないな。もう、終わらせるか。

 

そんな風に思っていると、後方から鬨の声が上がる。ちらっと見ると、もう一度踏ん張ることを決意した人達がいた。中には既に先陣を切って攻撃に移っている者もいる。よしよし、良きこと。

 

「いくぞお前ら!まだ何も終わっちゃいねぇ!」

 

「我々も行くぞ!」

 

「アザゼルに遅れを取るな!」

 

俺は動きを止めて、その光景を眺める。俺の他人を見る目は、存外悪くないらしい。黒い翼のダンディも、紅髪のイケメンも、金髪のイケメンも、皆戦っている。

 

ならば、俺もそれに報いるまでのこと。

 

――『何が言いてぇ』

 

急に893にならないでください。この戦いを終わらせるってだけです。そのために一発かましてやろうってだけですよ。

 

――『あ、そっかぁ……。まぁ、たしかにあの木っ端たちは立ち上がることを諦めなかった。それだけでも大きな変化よ』

 

変化ですか。

 

――『ええ、(原作シナリオの)変化』

 

何だか含みのある感じだが、神の秘密を暴こうだなんて思わん。目の前のことを片付けることにしよう。

 

――『そうそう、忘れていたわ。あなたに言いたいことがあるの』

 

何でしょう?

 

――『この戦いが終わったらどうするの?』

 

逃げます。

 

――『……』

 

無言にならないで。いやだって、勝ったら祝勝会でしょ?その中に入るのは流石にお門違いかと……。

 

――『じゃあ、行先は?』

 

当てもない旅も悪くはないかと。

 

――『……はぁあああ(クソデカため息) 仕方ないわね、私がちょっくら色々やってあげるわ』

 

お、何してくれるんだろう?楽しみにしてますわ。

 

――『はいはい』

 

それじゃあ、俺はドラゴンを何とかしますかね!

 

俺はアルビオンの真正面より少し上に立つ、と言うか浮かぶ。

 

「ここまでに犠牲も出ているだろうしな、遊びは終わりだ」

 

「ふざけやがってぇ!」

 

憤怒の形相のアルビオンさん。悪いね、こっちもこっちで事情があるんだ。

 

「そもそも、何故貴様はこんなハエ共に力を貸すのだ?!!聖書の神でもなんでもない貴様が!!」

 

随分なことを言う。俺は神じゃないことなんて初めから知っているだろ。だからこそ言おう。

 

「別に?」

 

「は?」

 

「理由なんてないさ」

 

「ふ、ふざけるな!!」

 

「ふざけてなどいるか!別に理由なんてねぇよ!ずっと昔からそうやってきた!ただ、それだけのことだ!!!」

 

そもそも、ガブリエルさん達の頑張る姿を見ていれば、ごちゃごちゃ言っている暇なんてないってことぐらい分かる。

 

怒りの声を無視して俺は手刀を両手で作り、力を込めて天に掲げる。手刀がオーラを纏い、ガンダムエピオンのビームソードの如く伸びていく。

 

「散れ」

 

俺は上げた両手を八の字に下ろした。ビームソードのオーラもそれに伴って下ろされ、アルビオンの翼を叩き切った。

 

「ぐぉおおおお!!」

 

そのまま地に落ちていくアルビオン。よし、今がチャンスだ。

 

「最後は俺がもらうぞ!!」

 

そう叫び、俺はアルビオンに向かって右足を突きだして急降下していく。右足がどす黒いオーラを纏い、俺に力を湧き起こさせる。

 

恐怖がないなんて言わない。だけど、それ以上の感情が俺を満たす。

 

怒りじゃない。もっと強い感情。

 

それを俗的な言い方をするなら……

 

――『愛よ!!』

 

俺の蹴りがアルビオンを捉える。大きなドラゴンの鱗を貫く。それは太古の龍狩りの英雄が放った矢の如く。天より落ちる流星の如く。

 

「っしゃおらぁ!!」

 

そのまま、ドライグと同じように貫通し、地面に着地する。アルビオンの方を見ると、ドキンダムXを思わせるような赤い『X』文字がでかでかと刻まれている。

 

「ぬぉおおおおお!!」

 

見惚れていたら、大爆発を起こした。

 

そのまま落下していくアルビオンさん。ぐったりとした様子で地面にドスンと落ちた。

 

ドライグさんもアルビオンさんももう立ち上がる様子ではない。どうやら倒せたらしい。

 

辺り一帯が静けさに包まれる。

 

え、えーっと……どうしましょう、ユノハ様?

 

――『黙って右腕を上げろ』

 

うっす……それじゃあ静かにして……

 

俺が右腕を上げた瞬間、怒号のような歓声が響き渡る。どうやら、これで良かったらしい。答えは沈黙。沈黙が正解だったか。

 

かくして、俺のデビュー戦は幕を閉じることとなった。ガブリエルさんとセラフォルーさんも元気そうだし、良かったのだ。

 

Side out




アウトレイジのかっこよさをもっと知ってほしいと思う今日この頃。
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