知るかバカ!そんなことより侵略だ!   作:ブラッキオ

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LOVE,EVOL,HATEはデュエマならシャングリラの方になると言う罠。

感想いっぱいでウレチイ......
期待がのしかかりますが、程々に頑張っていきます。


第40話 Evolution

Side in

 

戦いの火ぶたが切られた。まずは様子見だ。

 

「シーリス!」

 

「はっ!」

 

フェニックスが騎士っぽい人に指示を飛ばした。その手には大剣が握られている。うっひょー、怖いね!ダクソの侵入でケツ掘られた思い出が蘇るよ。

 

俺は不動の姿勢を取る。ノーガードだ。これが油断でも傲慢でもない事実なのだが、多分あの大剣は当たっても大丈夫な奴だ。体が敵なしになりすぎたせいで感覚が鈍っているのも否定出来ないが、もし怪我したら瞬間的に回復すれば問題なし。仮に回復出来なくても俺は『ブラックゾーン』だ、S級侵略[轟速]がある。地獄からだろうと煉獄からだろうと蘇ってやる。

 

目の前で大剣が振りかぶられる。走馬灯がよぎ……よぎらない。何せ死ぬ気がしないからだ。

 

そして余りに遅い!木場より遅い!見た感じパワーファイターなのは分かるけど、にしても遅い!これ、俺がノーガードじゃなきゃ、カウンター気味に俺が殴ってもう終わってるぞ?!

 

欠伸が出そうな勢いでやってくる大剣。目を瞑って待っていると、俺の頭にゴツンと当たった。ゴツンと当たりすぎてダンマになりそう。

 

ボキン!

 

ん?何だ?

 

「え……えぇ!!?」

 

何やら驚いた様子だ。目を開けるとそこには折れた剣を持つ人がいた。おお、見事に折れてるね。もしかしてちゃんと整備してなかった?……いや、それはないだろ。いくらなんでもそれはよぉ……?じゃあ、今回用の鈍らのポンコツ?

 

それにしても、その折れた剣はどうすんだろう。俺に弁償でもさせんの?いやだよ、そんな。そう言うのは巻き込んだあの審判に言ってね。

 

「あー、弁償はあっちに言って?」

 

俺は親指で審判がいる方向を指す。

 

「ッ!?シーリス下がれ!!イザベラ!雪蘭!」

 

「「はぁあああ!!」」

 

折れた剣を持った人が下がると今度は二人がかりで襲ってきた。おお、すごい迫力。

 

二人の拳が俺に当たる。だが効かん。

 

「いっ!」

 

「痛ったぁあ!」

 

殴った拳を抑えて後ずさりする二人。悪いね、このボディは特別製なんだ。マグマにも耐えられるボディだ!

 

「「やぁああああ!!」」

 

今度はエンジン音を立てた何かが突っ込んでくる。その音がする方を見ると……

 

ブォオオオ!!

 

チェーンソーじゃねぇか!?しかも二人で一本ずつ!?何でもアリかよ!?

 

流石にそれはノーガードは出来ない!服が爆散する!

 

俺は振りかぶられたチェーンソーたちを素手で掴む。そういや、前世ではぎっくり腰をやった上司の家の庭木を切る手伝いで使ったな、チェーンソー。ビーバーは仕事の縁での草刈りで使ったっけ?前世も前世で変な思い出だけ残っているな。ユノハ様に抗議してやろう。

 

つかまれたチェーンソーのチェーン部分。本来強引にチェーンが止められたら壊れるんだが、そうでない様子を見ると改造されたものらしい。ほんと、何でもありだなこの世界。

 

「嘘ぉ!?」

 

「イル!」

 

掴んだチェーンソーを俺はそのまま握りつぶす。見事に砕け散るチェーンソー。

 

「弁償はあの審判にお願いしますね」

 

それだけ言っておいた。そもそもこんな戦いを始めたのはあの人だ。俺としてはフェニックスだけにお礼参り出来ればよかったんだ。

 

俺が内心文句ばかり言っていると、何やら構えている女性が二人。

 

「イルとネルは下がれ!ユーベルーナ!レイヴェル!最高火力でやれ!」

 

フェニックスが指示を飛ばす。すると、目の前が妙な熱気を纏い出す。

 

瞬間、俺の目の前を炎が覆った。アツゥイ!……嘘です、そんなに熱くないです。何なら夏の秋葉原の方が熱いです。ぬるい、ぬるすぎる。

 

炎が止んでいく。目の前が晴れるとそこにはこの世ならざる者を見るような目をしているフェニックスたちがいた。

 

「お、お前……ユーベルーナ達の炎をくらって何で立っているんだ!?」

 

「知らん。そんなぬるい炎を持ってくるな。どうせなら煉獄の炎を持ってこい」

 

ちょっとカッコつけてみた。しかし、焦げ臭い。まるですぐ隣で焼畑をしているような……

 

横を見る。ワイシャツが燃えている。そっか、引火したか。そりゃ、あんな炎の中にいたんだもん、引火するよな。しかも結構派手に燃えている。

 

……。

 

「うぉおおお!!?俺のワイシャツぅうううう!!!」

 

反射的に脱いで、必死になって火消しする。頼む!燃えないで!そうでなくても俺に合うサイズの服って少ないんだよぉおおお!!

 

「お願い!燃えないで!お前が着られなくなったら困るの!」

 

「あいつ、俺達より衣服の方が……!」

 

「ライザー様、落ち着いてください!」

 

「……すまない、ユーベルーナ」

 

あっちはあっちでいちゃついているが知ったこっちゃない!うぉおお!消えろ消えろ!

 

「よし、鎮火完了!」

 

火が消えた。広げてみるが、肩の部分が燃えてしまい、大きく穴が空いている。下着のシャツ姿の俺の肩も見てみる。焦げて穴が空いている。

 

そうか。そうかそうかそうか。俺は、間に合わなかったのか。

 

「ちくしょぉおおお!間に合わなかったぁああ!!」

 

地面に伏して悲しむ。もうね、明日から何を着て行けって言うんだ。

 

「くそぉおお!お前達のせいだからな!!」

 

「情緒不安定すぎませんこと?!」

 

金髪ドリルに何か言われるが知ったこっちゃない!俺はシャツを脱ぎ捨て上裸になる。肩が空いてんだ、上裸も関係ねぇ!!

 

――『そろそろ戦ったらどうだ?我はそれを楽しみにしているのだが』

 

そんなこと言われてもねぇ!

 

――『ほれ、コスモスのルナとか言ったか?あれのように舞え』

 

うるせぇ!やったらぁ!!

 

「お前ら!歯ぁ食いしばれ!」

 

俺は構え、拳を握らぬように手を広げる。

 

「すぅー……はぁ!」

 

俺は高速移動のモードに入った。慣れない、実に慣れない。でも、これが高速移動に慣れてしまった結果なんだよな。成長の証ならいいのか、これ?

 

一つ

 

二つ

 

三つ

 

そんな感じで次々とフェニックスの戦力を飛ばしていく。ロリもお姉さんも関係ないね、全員吹っ飛ばした。女を殴るのは紳士じゃない?知るか、相手はこっちに『戦士』として立ち向かってきたんだ、それ相応にやってやるよ。

 

残ったのは俺とフェニックス。そうだよ、これだよ。俺はこの状況を望んでいたんだよ。もう、ほんとあの審判は何なんだよ。

 

「お前達!?おのれ人間、生きて帰れると思うな!」

 

あら、おこ?随分愛のあっていいこと。何だかお礼参りに罪悪感が湧いてきちゃう。でも殴るね。

 

――『なぁ、大地』

 

何、ドキンダム。急に話しかけて?

 

――『久々の表舞台なんだし、このタイミングで、尚且つどうせならかっこよくブラックゾーンにならない?』

 

何でそんなことを……?そんなことしても別に強くなるわけじゃないだろうよ。誰が得すんだよ。

 

――『俺が満足して得する』

 

でしょうね、そう思ったよ。

 

――『やりたいやりたいやりたい!俺、仮面ライダーみたいにかっこよくブラックゾーンになるところ見たいダム!』

 

あー、もう!頭の中で暴れるな、気持ち悪い!分かったよ、やればいいんでしょ!

 

――『それに、ここでかっこつけておけば、今後それなりに話題には困らないだろうな。その話題こそ、アザゼル筆頭のお偉いさんとのつながりになるはずだ』

 

急に落ち着くな!しかも正論っぽいものまでぶつけてくるな!

 

――『演出は任せろ。どうすればいいかは俺が考えてある。そっちにデータを送る』

 

ったくよぉ……で、データってのは……おい、これ……

 

――『お前は、いや俺達は『ラスボス』だ。どうせなら、その道を行ってやろうぜ』

 

――『我まで巻き込むな』

 

――『お前が一番ラスボスっぽいんだよ、太陽の鳥公』

 

――『ラスボスそのものの貴様に言われたくない、禁断の星の繭』

 

……しょうがない、やるよ。

 

――『やったー!それじゃあ、行くダムよぉお!』

 

一息深呼吸するドキンダム。俺も俺で深呼吸して精神を整える。

 

「フェニックス」

 

「な、何だ?」

 

「俺はお前が嫌いだ。お前のような奴がフェニックスを名乗っているのが気に入らん」

 

――『我、元々弱いのだが?何、あの種族に進化元の数と種族。それに対してのあの効果。馬鹿にしているのか?我、デュエプレパワーで何とかなった口なのだが?』

 

あんたは出てくるな!話がややこしくなる!

 

『オーバー・ザ・エボリューション!』

 

「だから、ここでお前をぶん殴る」

 

ドキンダムの声が響く。周りが困惑し出した。悪いね、こっちのわがままだ。

 

――『ほら決め台詞も言って』

 

決め台詞なんてそんな……言わなきゃいけないパターン?恥ずかしくない?

 

――『言ってくれたらうれぴーダム』

 

しゃーないなぁ……

 

俺は腕を広げて叫ぶ。

 

「それでは皆様、大変長らくお待たせいたしました。ご唱和ください、我の名を!!」

 

俺の全身を禁断のオーラが纏う。何だか懐かしささえ覚えるよ。四条の件で変身した時は簡素な変身だったせいで禁断の力に触れなかったし。

 

『バイク!コマンド・システム!レボリューション!』

 

いや、侵略者()レボリューション(革命)してどうすんね。これがほんとの『エボレボ』ってか?そもそもバイクで革命はレッドギラゾーンだが?

 

――『いいだろうがよ。ほら、構えろ』

 

胸の前で腕をクロスする。

 

『Are you ready?』

 

「変身」

 

『ブラックゾーン!ブラックゾーン!ブラックゾーン!レボリューション!フハハハハハ……!』

 

何でこんなことをせねばならないのかと思いつつも、俺はブラックゾーンへと変身した。

 

「この心臓を暴れ出させ、全てをひっくり返そう」

 

皆、俺は行くよ。

 

Side out




ブラックゾーン「今日がお前の命日だ」

前作と同じノリっすね。こんな感じで進みます。とは言うものの、前作と全く同じと言うことにはしないので、その辺りを楽しみにしていただけると幸いです。
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