知るかバカ!そんなことより侵略だ!   作:ブラッキオ

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今回はイッセー君視点の回です。内容は進みませんが、筆が進んだと言うか気分転換で書いてみた次第です。


第41話 赤龍帝の目から見る英雄の復活

イッセーside in

 

俺達は焼き鳥野郎との戦いに負けた。今はこうして焼き鳥野郎と部長の結婚式に来ている。

 

俺も色々思うことがある。余りにありすぎて混乱するくらいに。

 

そもそもだが、俺は何でここに呼ばれているのか分からない。俺が言うのもあれだけど、新郎の金的を潰して首を絞めて殺しかけた男だぞ?焼き鳥野郎の玉も無事だったようだからよかったと思っているけど、何で呼ばれているの?

 

あのゲームの後にグレイフィアさんに注意されたんだけど、どうやら俺が先輩に教わったやり方は焼き鳥野郎の実家相手には暗黙の了解での禁じ手……に近い技だったらしい。何でも『品位に関わる』って。

 

今回は俺が新人故に知らなかったってことで押し通すけど二度はないとか。先輩、全部あんたの言う通りだ。それを実行することを選んだのは俺の意思だったから、責任は俺にあるけどね。

 

話を戻すと、一応木場は『呼ばない選択肢より、新婦の縁者なのに呼ばないのはどうなのかと思った方が勝ったんだと思う』って苦笑いしながら言ってた。要は義理で俺はここにいる。部長らしいなって思うし、そこん所は焼き鳥野郎もしっかりしてんだなって思った。ムカつくけど。

 

そんな俺は命の恩人である部長に何一つ返せなかったんだけどな。笑えない。本当に笑えないし、悔しいし、今でも涙が出てきそうだ。どうにかしたい気持ちがいっぱいなのに、俺では何も出来ない。だって下級悪魔だし、何より弱いから。

 

先輩が言っていた。『弱い奴は死に場所も選べない』って。本当にそうだなって今更痛感している。

 

だからこそ、岸波先輩に縋ったんだ。俺達じゃどうしようもないことだから、部外者の先輩に全てを壊してほしいって願った。

 

最低だよな、晴れ舞台の破滅を願うって。恥知らずだよ。親不孝な上に主不孝だよ。それでも、俺は我慢出来なかったし、朱乃さんも小猫ちゃんも、木場だってそう思っていた。

 

そして始まった結婚式。周りはお祝いムードだった。俺達と部長だけがお通夜ムードだったけど、式は進んで行く。

 

そんな中、遅刻した来賓がやって来た。こう言う場に厳しそうな界隈だからこそ、『貴族でも遅刻するんだな』ってちょっと驚いた。

 

その遅刻してきたのが岸波先輩だったせいで余計に驚いたけどな。

 

確かに俺は先輩に助けを求めた。だけど、それは『叶わない希望』だと思ったものだし、単なる愚痴のような側面もあった。本当に先輩が来るなんて思ってなかったんだ。

 

そんな先輩が来た。俺だけじゃない、オカ研の皆が、その来訪に喜んだ。『あの人なら何とかしてくれる』。そう思ったんだ。

 

警備員さん達が先輩を囲む。危機的状況だけど、不思議と先輩を追い込んでいるように見えなかった。

 

そしてそれは現実となった。

 

「警告はしたからな?」

 

先輩がそう言った瞬間、警備員さん達が吹っ飛んだ。しかも手に持っていた武器が砕かれたおまけつき。

 

正直ね、目を疑ったよ。いくら先輩がアーシアを助けるために無双したからってさ、本業の戦闘員には苦戦するかもしれないってちょっと思っていたから。だからこそ、『あの人なら部長を救える』って期待も強くなった。

 

「諸君、痛かったかねー?w」

 

アッハッハッ……いつもなら『キレッキレの煽りだなw』って思うけど、今はあれが先輩なりの『強者の余裕』に見える。頼もしくて仕方ない。

 

先輩が俺達を見つけ、ゆっくりと歩いてくる。軽い足取りだけど、その一歩に重圧を感じる。まるで『救世主』がこちらに来たかのようだった。

 

俺達の前に先輩が立った。何を言うのだろうと内心ドキドキしていると先輩が口を開く。

 

「おい、木場」

 

「はい」

 

「お前、フェニックスとの戦いで挑発に乗っただろ?」

 

先輩はまず木場の名を呼んだ。そして短く説教。そう、だよな。俺達、別に褒められることはしてない。何なら怒られることしかしてないからな……。

 

「塔城、それと姫島。お前らはお前らで手加減したな?3人まとめて言うが、あの様はなんだったんだ?肝心な時に戦えないと、永遠に後悔するだけだからな、全く……」

 

小猫ちゃんと朱乃さんもそう言われる。俺には二人はよく頑張っていたようにしか見えないんだけど、先輩には違う何かが見えていたんだろう。

 

ここまで来ると、流れでは俺だよな。何言われるか分からないし怖い。けど、こらえて受け入れよう。

 

「兵藤」

 

「はい」

 

来た……

 

「お前は説教無し」

 

「そうっすよね……はい?」

 

え、無し?どう言う……

 

「弱くて経験のない奴なりに、お前はよくやったよ」

 

俺は頭を撫でられる。なんて言うか、デカくて温かい手だ。そういや両親に頭を撫でられなくなって長くなったな。もうこの年だし、それもそうか。

 

だからかな、余計に心に来るものがある。俺、泣きそうだよ。

 

「今回は、グレモリーさんとお前の頑張りに免じて特別にお礼参りに来てやった。感謝しろ」

 

先輩の傲岸不遜で不器用なその言葉に、俺は泣きかけた。きっと俺の顔は汚くなってんだろうな。先輩の前で泣きたくないって思いばかりで、これ以上先輩に心配をかけたくないって一心で耐えているせいで、相当汚いだろうな。

 

「はい!」

 

何とかそう返事をすると、先輩は微笑んでからフェニックスの方を見る。その目は、『怒り』に満ちていた。

 

ああ、やっぱこの人は『ヒーロー』なんだって思った。生まれた時代とか場所とか関係ない。その魂がもう『ヒーロー』なんだ。崇高すぎて誰も寄り憑かないような『英雄』じゃなくて、身近な人を守りたいだけの『英雄』なんだ。

 

そして、岸波先輩は部長の方へと歩いて行った。

 

「注意した矢先に挑発に乗る馬鹿。主の未来がかかった戦いで己の身の可愛さを優先する馬鹿。それらを束ねる立場を放棄して、自分の力を出し惜しむ馬鹿。俺の言ったことを鵜呑みする馬鹿。そんな馬鹿の上に立つ小さな世界の『王』」

 

皆のことを馬鹿馬鹿言い出す先輩。事実すぎて思わず、笑ってしまう俺達。ほんと、馬鹿だよ、俺達って。

 

「どいつもこいつも馬鹿ばかり。どうにかならんのかと思っちまう……ま、そんなガキ共を可愛がった俺も大概馬鹿なんだがな…………よぉ、グレモリーさん。お礼参りに来たぜ」

 

ハハハ……俺ってほんとに先輩がいないとダメダメだ……

 

「イッセー君、ハンカチ使う?」

 

「いや……大丈夫だ……」

 

いけないな、少し涙ぐんでいる木場にこう言われるってことは相当酷いんだろう。俺はティッシュを取り出して鼻をかむ。式典の場だから音を立てないように。

 

それから何やら話し合いが始まり、そして決まったことが『先輩1人vs焼き鳥野郎とその眷属全員』と言うとんでもないバトルマッチング。

 

余りに先輩に不利な戦いだと思った。耳を傾けてみると聞こえる『ありえないマッチングだ』『こんなの試合ですらない』と言う言葉。そもそも俺達ですらあんな結果になったのに1人って、それは試合になるのかって疑問すらある。でも何でだろうな、先輩なら何とかなるかもしれないって思えてしまう。

 

そして開幕した試合。まず焼き鳥野郎の『騎士』の1人が大剣を振りかぶって先輩の頭を叩き切ろうとする。

 

先輩はノーガード。直立不動だ。

 

「先輩!」

 

思わず俺は声が出てしまった。あんなことしてちゃ、すぐ負けちゃうって思った。仮に大丈夫でもダメージは避けられない。

 

でも結果は違った。金属の軽快な音と共に大剣が折れた。こう、ポキッと。

 

「…………え???」

 

正直ね、現実味がなかったね。先輩は神器とかは無いって言ってたし、それが本当にそうなら、あの人は生身であのぶっとい大剣を折った。しかも先輩は無傷。何をされたか分かっていないようでもある。

 

「ねぇ、木場。あれってそう言うプロモーションとかかな?」

 

俺はそう言って木場に言うが、無言で首を横に振る。ああ、こいつも俺と同じだ。現実味を感じてない。

 

その後も先輩は不動の姿勢を取った。焼き鳥野郎の『戦車』が二人がかりで殴るも、その拳を傷つけるだけで先輩は無傷。チェーンソー姉妹の突撃もチェーンソーを掴んで砕いた。チェーンソーってそう持つもんじゃないと思うんですけど……

 

そんな状況にも関わらず先輩は……

 

「弁償はあの審判にお願いしますね」

 

マジであの人なんだよ。この期に及んでそんなこと言えるってどんな大物なんだよ。

 

俺が、いや俺達がドン引きしていると焼き鳥野郎の妹と『女王』が炎で攻撃した。俺が焼き鳥野郎の捨て身戦法を食らった時の炎と同じくらいの火力を感じる。もう視点が変わっているのは自覚しているけど、流石にあれは先輩も耐えれ……

 

「どうせなら煉獄の炎を持ってこい」

 

「何で立ってんだよ」

 

思わず漏れた本音。オカ研の皆も頷いた。いや、どういう理論なんだよあの人。

 

余裕綽々の先輩だが肩に引火した炎を見て急に様子が変わった。もしかしてやせ我慢してたとか?

 

「うぉおおお!!?俺のワイシャツぅうううう!!!お願い!燃えないで!お前が着られなくなったら困るの!」

 

「ねぇ、木場。あの人って何なの?」

 

「僕達より付き合いの長いイッセー君が分からないなら、僕達にも分からないよ……」

 

服を脱いで急いで鎮火作業をしている先輩。その目には明らかに焼き鳥野郎たちは入っていない。燃えたワイシャツのことしか考えてない。完全に焼き鳥野郎を馬鹿にしている。

 

因みにワイシャツはどう見ても無事じゃなかったです。

 

「間に合わなかったぁああ!!お前達のせいだからな!!」

 

「情緒不安定すぎませんこと?!」

 

先輩の理不尽と言うよりは場違いな怒りに焼き鳥野郎の妹も怒る。そりゃ、そうだよな。特に貴族なんて『てめぇなんかよりワイシャツの方が価値がある』なんて挑発とか死ぬほど刺さりそうだし。まさか、あれも作戦……じゃねぇよなぁ……

 

先輩を擁護するなら、『部長を手に入れ即退散とは、とんだ腰抜けじゃのぉ、フェニックス家は』とか言ってフェニックス家全体に喧嘩を売らなかっただけマシだろう。あの人、テンションが変な方に上がるとほんと煽り好きになるんだよな。さっきの『痛かったか』みたいに。俺と零はその様子を見て、いつも大爆笑してたわけだし、スマブラとかでもよく言われるし。

 

あ、でもスマブラだとその後一回は馬鹿みたいに簡単にぶっ飛ばされるとかして『エンタメ感』を出すんだよな。そこんとこのヘイト調整がうまいよ、あの人。

 

下着まで燃えたせいか脱ぎ散らかして上裸になった先輩。随分鍛えてんなって思うそのボディ。あれを3年の先輩たちは水泳の授業で見ているのか……そりゃ、水着姿の写真が裏で時価取引されるわけだ。

 

「……」

 

「朱乃さん?」

 

「な、何でもないわよ、イッセー君」

 

お、おう。どう見ても見惚れてましたよね?これは、部長にいじられそうだ。

 

構えを取る先輩。瞬間、さっきの警備員さん達に似たような感じで次々と焼き鳥野郎の眷属をぶっ飛ばしていく。

 

一人、また一人。次々と落ちていく。

 

見て分かった。あの人は俺達と同じステージにいない。もっともっと上のステージにいるんだ。だからこそ、あんな程度じゃ敵にすらならないんだ。

 

「木場……お前、先輩の速さに追い付けるか?」

 

「そうだね……はっきり言うと、無理だよ。あれ程の速度、今の僕じゃ出せない。リミッターみたいなものを外しても無理だ。それに、見た感じだとパワーも小猫ちゃんと比にならない。あの人は、文字通り別次元だよ」

 

一応聞いたけど、速度自慢のこいつでも無理ってことは俺にはマジで縁すらない世界ってことだ。やだ、うちの先輩強すぎ?

 

気が付いたらフィールドに残っているのは岸波先輩と焼き鳥野郎だけ。3分も経っていないであろう短時間で、俺達が苦戦した相手を一瞬で倒しきった。ま、マジか……!いける、このままいけば……!

 

そう思っていると先輩が突然動きを止めた。え、何?どうした?

 

俺が困惑していると先輩が喋り出す。

 

「フェニックス」

 

「な、何だ?」

 

「俺はお前が嫌いだ。お前のような奴がフェニックスを名乗っているのが気に入らん」

 

先輩の語り。それは俺が以前聞いたものに通ずる。先輩はフェニックスと因縁があるって。しかも、良くない方向でだ。あの先輩の表情を見るに、忘れたくても忘れられないものなんだろう。

 

今見たから分かるが、強い先輩が焼き鳥野郎に失望している。それだけ、先輩にとってあの焼き鳥野郎が自分の知っているフェニックスとは別物で、格下だってことだ。

 

すげぇ……!すげぇよ先輩……!俺、馬鹿だからなんて言えばいいか分かんねーけど、あんたがすごいことだけは確かなんだ!

 

『オーバー・ザ・エボリューション!』

 

「だから、ここでお前をぶん殴る」

 

知らない声が響き、先輩がそう強く言う。

 

先輩は腕を広げて、叫んだ。

 

「それでは皆様、大変長らくお待たせいたしました。ご唱和ください、我の名を!!」

 

長らく?先輩って悪魔社会に関係しているのか?いや、フェニックスに因縁があるってだけで十分こっち側ってのは分かっていたけどさ、どうなんだ?俺、新人だから分かんねーや。後で木場にでも聞こう。

 

『バイク!コマンド・システム!レボリューション!』

 

先輩が胸の前で腕をクロスし、焼き鳥野郎を見る。その目は、しっかりと奴を捉えて離さなかった。

 

『Are you ready?』

 

「変身」

 

その一言を言って、先輩の周囲の様子が変わった。

 

先輩の周囲を黒い立方体が竜巻に巻き込まれたかのように周り、そして先輩にくっつく。すると、先輩の姿が消えた。

 

俺達が驚いているとすぐに先輩は消えた地点に急に現れた。だけど、その姿は先輩じゃなかった。

 

『ブラックゾーン!ブラックゾーン!ブラックゾーン!レボリューション!フハハハハハ……!』

 

赤と黒と白のボディに肩のタイヤ、喉元の槍。虚無にも思えるオーラを携えるその姿は、まるでバイクをモデルにしたロボットだ。そんな『Q.男の子ってこう言うのが好きなんでしょ?A.はい!!』みたいなロボットがそこにはいた。

 

「この心臓を暴れ出させ、全てをひっくり返そう」

 

そう決め台詞を言う声は間違いなく先輩だ。先輩、神器はないらしいけど、じゃああれは一体何なんだ?ウエストとか結構細いから肉体ごと変化しているように思えるんだけど……

 

「どうだぁ?かっこつけたんだが、割と様になってんだろ?」

 

顎と腰に手を当てて、かっこつけた先輩がそう言う。様って言うか、完全にラスボスって言うか……明らかに物語の最後に戦う奴の登場シーンって感じでしたよ?

 

『嘘でしょ嘘でしょ嘘でしょ!!!???』

 

「ドライグ?」

 

俺の中のドライグはそう言う。

 

俺の中の神器に宿るドラゴン、それがドライグ。何でも昔は相当強かったらしい赤いドラゴンで、白いライバルのドラゴンと戦っていたらバイクみたいな奴ことブラックゾーンってのに左腕をぶっ飛ばされた上に殺されたんだって。

 

このドライグがまた超大物らしく、木場に聞いたら『そんな大物を君は持っているのか』とか言っていた。俺より悪魔歴の長い奴が言うんだ、きっとマジモンの大物なんだろう。何ならドライグの存在を知った部長さんに関しては『あなたを活かしきれなかった私はダメね』なんて卑下していた。あの自己肯定感抜群なお姉様の部長がだ。ドライグの格上ぶりを知ったと同時に相当滅入っているんだと分かったよ。

 

なお、ブラックゾーンの恨みつらみを話している時のドライグの情けなさは折角の大物感をダメにしている。そんなにブラックゾーンってのはすごいんだな。

 

そういや、先輩もバイクっぽいロボットだな。何か関係あるのかな?

 

って言うか、周りの皆も一気に静まり返った。さっきまで先輩を侮っていた上級悪魔らしい悪魔達すらも閉口していた。いや、逆に口を開けて驚いた様子だ。え、そんなに先輩のあの姿ってヤバいの?

 

「なぁ、木場。何で皆様子が変なの?」

 

「イッセー君、おそらくそれは……」

 

木場が何かを言いかけたその時、赤い髪の人が大声で笑い出したし、その隣にいるツインテの女性は他の悪魔達よりずっと驚いていた。

 

「アッハッハッハッ!まさかこんなことがあるなんて!本当に……本当に君は……ッ!」

 

「嘘……本当に……本当にッ?!」

 

グレモリー家関係の来賓の方々かな?何やら先輩のあの姿に心当たりがあるようだ。悪魔も長寿だし、きっとご長寿な方々で、あの姿の先輩について何か知っているんだろう。

 

ここまで皆が『こいつはヤバい』って雰囲気を出したとしても、俺だけ置いてきぼりなのは変わらない。小猫ちゃんも、朱乃さんも何か知っている様子だし。うーん、新人悪魔だから仕方ないのか?だとしても寂しいな。

 

「イッセー君……いや、イッセー君の神器の中にいるドラゴン、ドライグ。あなたが本当にドライグだと言うなら聞きたい」

 

『答えたら現実を直視させられるんだが、特別だ。何だ?』

 

「一応聞くけど……あれは『本物』かい?」

 

ほ、本物ぉ?何それ、贋作とかあんの?俺だけハブなの?

 

俺が困惑しているとドライグが言った。

 

『そうだな……あれは、『本物』だ』

 

ドライグがそう言うと、周りの皆の雰囲気が変わった。え、もしかしてドライグの知人?それなら教えてほしいんだが。紹介は……しなくていいや。だって先輩だし。寧ろ俺が紹介する側だよな。

 

「イッセー君」

 

木場が俺に話しかけてくる。いつもの余裕あるイケメンフェイスが崩れている。これだけで飯が食えそうだが、そんなことは言えない空気感だ。

 

「何だよ。俺、話についていけなくて寂しいんだけど。先輩のあの姿が悪魔的にすごいのは分かった気がするけどよぉ」

 

俺が愚痴を言うと、木場は戦々恐々な様子で俺の肩を掴み、言った。

 

「僕達は今、伝説を目にしているよ」

 

伝説ぅ?

 

『よし、俺の威厳は保たれたな。じゃあ、ここから本音で……助けてアルビオン!奴だ!奴が出た!!』

 

ドライグさん!?

 

『おぉん!!(サモーンボイスの猫)』

 

「ドライグ!?しっかりしろ!おい!!」

 

イッセーside out




と言うことでイッセー君視点でした。今後もたまにこう言った筆遊びをするのもいいなと思っていたりします。
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