知るかバカ!そんなことより侵略だ!   作:ブラッキオ

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原作4巻、突入です。随分長く続いたなと思いますが、『せめて前作が進んだところまで進めよう』と言う思いで進んでいます。とは言いつつ、結局の所、皆様の応援があってこそです。
そんなわけで本編。恒例になった結菜と零児とのお話です。


第4章 停止教室のヴァンパイア
第56話 夏の始まりだ


神がいなければ世界は成り立たなかったか?

神がいなければ世界は回らなかったか?

違うだろ?

俺達は、神がいなくてもうまくやっていけるのさ。

それが、『人間』って奴だろ?

 

 

 

 

 

 

 

 

Side in

 

どうも、最近老け込んだような気がしてユノハ様に相談したら、『お前の老いの速度はこの世界の悪魔とかと変わらん』と言われました。そんな改造をされていたなんて知らなかった岸波大地君です。

 

ドルマゲドン・エリアにて、俺はブラックゾーンに変身して槍をふるっている。二本抜いたが、一本しか使っていない。もう一本は体幹のずれを感じるのが嫌だから抜いただけで、今は地面に突き刺さったままだ。

 

俺の前には四条が槍を持って、俺と打ち合っている。こいつの成長は著しいもので、槍の扱いをちょっと教えて、軽く打ち合っただけで人間の枠を超えたような速度で打ち合ってくるようになった。

 

俺の感想としては、こいつはブロリーだと思う。戦いの中で成長する。しかもすぐにアップデートをし、自分の糧に出来る。まさに『戦闘民族』だ。槍の扱いも考えるとクー・フーリンとかの類にも当たるだろう。

 

だからこそ、不安も出てくるのだが……それは後だ。今はこいつのことを見よう。

 

「しゃッ!!」

 

四条から不意の一撃が飛んでくる。俺はすぐに反応し、奴の喉元に槍を突き立てた。貫いてはいない。それでも、しっかり殺意を込めた一撃を寸止めした。

 

「はい、ストップ~(ギョウ)」

 

「くっ……」

 

悔しそうにする四条。いいぞ、その向上心は素晴らしいものだ。流石俺の後輩だ。兵藤と言い、俺には勿体ない連中だ。

 

「そこまでだ。二人とも、槍を下ろして休憩な」

 

そうドキンダムが言い、俺達は槍を下ろす。汗がだらだらの四条。俺も俺で久々に動いたし、かなり気持ちのいいものだ。

 

人間の姿に戻り、休憩に入るために俺らは結菜のいる所に行く。彼女は彼女でアポロヌスと色々頑張っているらしい。ドキンダム曰く、『座禅の類』だと。俺もそっちをやりたいけど、ドキンダムの考えで俺が四条と相手をすることになった。

 

ドキンダムの狙いは『何か最悪のことあった時に、躊躇いを捨てることが出来る覚悟を持たせる』とのこと。要は、俺を斬る覚悟を持たせるのが狙いだと言うことだな?それなら、確かにぽっと出のドキンダムではダメだな。

 

「おかえりなさい」

 

「ただいま」

 

「どもっす」

 

俺は結菜と合流し、座る。あー、疲れた。流石に重力の負荷50倍はきついものがあった。やはりなまっているってのを実感してしまう。俺の前に現れた連中はどいつもこいつも俺の大切な人達に害する割には弱すぎたので、こんな風に油断と怠慢を繰り返してしまったんだろう。今後は気を付けていかねばならないな。

 

そういや、最近衣替えがあり、俺達は夏服になっている。もうこんな季節なんやなっておセンチになってしまう。

 

「四条、流石に重力増加は慣れたか?」

 

「いやぁ、ただ筋トレする分には慣れましたけど、槍を振るとなると別っすね」

 

こいつもこいつでドキンダムに頼んで重力をきつくしてもらっている。どこまでも根性のある奴だ。

 

だからこそ、さっき言った不安がより強まる。それは『こいつは生まれるべきでなかった、時代遅れの大英雄』だってことだ。端的に言うと『生まれる時代を間違えた』と言うもの。今は平和の時代だ。大なり小なり紛争などはあるが、こと日本においては自衛隊でも過剰と言える力を持ったのが四条零児と言う男だ。その強さの由来を俺は『ブロリー因子』だのなんだの色んな呼び方をしている。

 

カリュドーンの意見を交えた俺の考えだが、あの時死んでいなければ、こいつの中のブロリー因子は目覚めなかった。サイヤ人と同じで、死の淵に立ったが故にこいつは余計な力と適合力に目覚めた。そのせいで、こいつは望まない力を持つ羽目になった。何て考えている。

 

何なら、ドキンダムの検査で最悪の結果も出た。

 

四条には、禁断の因子がある。つまり、俺と同じ『禁断の使徒』になれる。強さは俺程にはなれないが、最終的には神殺しを単騎であっさり出来る程度にはなれるようだ。

 

ドキンダムの考察では、『こいつ自身が禁断の使徒の素質が微弱ながらあった。その結果、ドキンダムが成長を促すため一回だけ打ち込んだ、自然消滅する程度しかない禁断の力を増幅させてしまった』とのこと。ドキンダム渾身の謝罪もあった。

 

俺は頭を抱えた。禁断の力なんて俺だけのものであり、地獄まで持って行くつもりだったものを、四条は持ってしまった。ドキンダムの言うことには、『その内、お前に近しい連中の一部にはまき散らすことになる。だからそう背負い込むな』とのことだ。だが、俺にはどうしても、能天気にはなれない。こいつの保護者にどう言えばいいんだ……そもそも、ドキンダムの責任だってのに……いいや、こいつを生んだのは俺だ。俺の責任以外何物でもない。

 

「先輩?」

 

四条が俺の名を呼ぶ。その表情は心配が見える。

 

「いや、何でもない」

 

そう言えば、四条が禁断の因子を持ってしまったって知った時、こいつ自身は喜んでいたな。『先輩と同じ景色が見れる』って。俺の見ている景色なんざ、誰も見なくていい。もし見ようとして来たのなら、殺してでも追い返してやる。

 

「おい、カリュドーン。禁手(バランス・ブレイカー)はどうだ?」

 

『零ちゃんの才能ならいつかは勝手になるかもしれんな。ただ、自分から目覚めさせるってならもうすぐだ。もうすぐなんだが……』

 

ドキンダムの問いに唸るカリュドーン。

 

『感情の昂ぶりとかあれば、行けそうなんだがなぁ……』

 

カリュドーンの唸りが強くなる。うーん、感情の昂ぶりか。もしかして兵藤みたいな奴か……?

 

となれば、そっちの線でも行けるか?いずれやろうと思っていたことでもあるし……

 

よし、とりあえずやってみるか。

 

「おい、濃厚豚骨豚無双」

 

『カリュドーンだ。何だ、大地』

 

「その感情の昂ぶりってのは……恐怖でも行けるか?」

 

『いや、まぁ、行けると思うが……何するの?』

 

そうやら恐怖でもいいらしい。なら、怒りと恐怖を交えた状態でやってみよう。

 

「ドキンダム、『あれ』やるぞ。四条に禁断の力を送って、とりあえず怒りと恐怖を頂点にするぞ」

 

「えー、やるのぉ?気が乗らないけど、いいよ。お前ら、立て。四条は槍を出しておけ」

 

そう言って、四条と俺は立ち、ドキンダムが四条の前に立つ。ドキンダムには前々から話を通しているやり方だ。なお、反応は芳しくない。

 

「な、何ですの?」

 

「いいか?今からやることは俺の責任だ。岸波大地を恨むなよ」

 

そう言って、ドキンダムが四条の頭を掴み、赤いオーラを流す。すると、四条の様子が変わった。

 

「がっ……!がぁっ……!」

 

苦し気にする四条。心優しい四条には悪いが、お前が強くなるにはこうするしかない。

 

「あなた達、四条君に何をしたの?」

 

「禁断の力を強めに流した。今のこいつは、行き場のない憤怒に包まれている。要は、バケモンとか悪魔の類になった」

 

「何しているのよ!?」

 

結菜が抗議のためにドキンダムに近付くが、それをアポロヌスが静かに制止した。その様子を見て、結菜は何かを察したのか、不服そうに下がる。

 

「さて、ここからが本番だ」

 

俺は四条に近付く。奴がこちらを見るが、その目は『殺したい』と言う怒りと『傷つけたくない』と言う優しさ、『失いたくない』と言う恐怖が感じられた。

 

分かっていた。こいつがそんな感情を抱くって。俺は、それを利用する。

 

「安心しろ、四条。俺は死なない」

 

そう言って、俺は四条の槍を持つ手を掴む。さぁ、怖いけどやるぞ。

 

「ふっ!」

 

俺は景気よく四条の槍を腹に突き刺した。四条の手を握り、絶対に槍を離さないようにしながらだ。奴の手には今、俺を突き刺す感覚が走っているだろう。

 

肉を貫き、内臓を抉る。そんな戦争の感覚を四条は味わっている。

 

「大地!!」

 

結菜がそう叫ぶ。だが、こちらに来ないのはアポロヌスが羽交い絞めにしているからだ。

 

「ちょっと離しなさいよ!大地!大地!」

 

「落ち着け、結菜。貴様がどうこう出来ることでないだろう」

 

「でも……!」

 

「奴は死なん。否、この程度では死ねぬ」

 

アポロヌスにちょっと厄介な役を押し付けたなと反省しながら、四条を見る。その目は、現実を信じたくない者の目だった。

 

「あ……あ……!」

 

うん、予想通りだった。禁断の力を振り切って、『罪悪』に囚われている。こいつは優しいからな、いつか戦いの時が来ても躊躇うだろう。だから、今ここで『人を殺す感覚』に慣れてもらう。

 

「ふん……ッ!」

 

俺は更に槍を突き刺していく。この体は頑丈だ。通常の戦いでは絶対に通らない槍だが、俺が脱力すれば話は別だ。こうして簡単に肉を貫ける。他にも、アポロヌスとドキンダムに力を分割して強制的に弱体化するって手もある。

 

しかし、何だ……随分痛いな。この程度で済ませている俺も俺で狂っていると思うが、そんなのは今どうでもいい。

 

四条の槍が俺の体を貫通する。血濡れであろう三又の槍の穂先があらわになった。

 

「大地……!!」

 

結菜の悲痛な声が聞こえる。何だよ、そんな声を出して。そんな風にされたら、俺がお前に愛されているって勘違いしちまうじゃねぇか。余計にこの生にしがみつきたくなっちまうじゃねぇか。

 

四条を見ると、銀色と黒色のオーラが全身を覆い出す。ついに来たか?

 

「どうだ、カリュドーン」

 

『荒業すぎる……!零ちゃんのことを考えたのか?!この子はお前のことを……!』

 

「ああ。『こいつなら』って思ったからな。だから付け込んだ」

 

『……はぁ。来るぞ、『禁手』』

 

カリュドーンは俺の言葉に呆れ、そう一言だけ言うと、オーラが突風となってドキンダム・エリアを走り抜ける。

 

四条の全身が光り出す。その光が止むとそこには全身を鎧に包んだ四条がいた。

 

「あ……あぁ……!!」

 

姿が変わった四条を見届け、俺は槍を強引に抜いた。血が少し吹き出て、四条の鎧にかかった。

 

膝から崩れ落ちる四条。鎧越しで見えないが、こいつは今泣いている。

 

「先輩……俺……俺……ッ!」

 

槍を手から離し、力無くそう言う四条を、俺はそっと抱きしめた。

 

「ごめん。お前なら、俺を刺したらきっとこうなるって思ったんだ。お前の優しさに付け込んだ、最低な先輩だ。許せ、なんて言わない」

 

泣き叫ぶことも叶わない四条を、俺はそっと抱きしめながら、時間が過ぎていった。

 

 

○○○

 

 

「どうだ?」

 

「何となくですけど、感覚は分かりました」

 

その後、復活した四条をなだめて、何度か禁手状態の発動と解除を繰り返してみた。こいつ、マジで筋がいいのか、簡単に繰り返すようになっちまった。カリュドーン曰く、『零ちゃん、絶対生まれる時代を間違えてるよ』『多分、アタランテ共より強いよ』とのこと。

 

今回の一件で四条は人を殺す感覚を知った。人によっては壊れるかもしれない綱渡り状態の案件だったのだが、こいつはそれをいとも簡単に超えた。何なら、『自分の力の責任が具体的に分かった』『甘さと優しさを分ける時が来た』とか言う始末。ごめん、俺はそこまで覚悟ガンギマリになれとは思ってなかった。

 

四条の心をへし折るようなことをしたが、当然償いはすることになった。四条曰く、『カレーパンとラーメン奢れ』。こいつ、それでいいのか?

 

まぁ、四条はそれでいいとしよう。結菜がとにかくヤバい。若干錯乱しながら俺に説教してきた。『何故そんな無茶ばかりするんだ』とか『四条の気持ちを考えた上でやったなら、お前は馬鹿にも程がある』とか。正論パンチばかりで何も言えませんでした。

 

ここまでが、俺らにあったことのお話だ。今は二人して武装を解除してある。

 

じゃあ、四条の禁手の話に行こう。

 

四条の禁手の名は『神牙猪の葬槍(カリュドーン・ボア・ロック)』。特にこの段階で解放される能力は今の所ない。だが、現在ある再生力強化とパワーの増大化の性能が段違いに上がるのが特長。全身を鎧で覆い、防御面も強化された。今後の成長次第では新しい能力も解放出来るとさ。

 

さて、ここまでがカリュドーンのお話。ここからが俺の感想。主に四条の禁手の見た目のこと。

 

神豚槍ブリティッシュROCKじゃねぇか!!

 

いや、以前からブータンっぽいなとは思ってたよ?だからと言って、禁手がドロン・ゴーだとは思ってなかったよ!え、じゃあ何?更に上でUKパンクになれるの?いよいよこいつが怪物になっていくじゃねぇか!

 

一応違いはある。

 

・下半身が豚じゃないので、二足歩行方式。

・髪の毛が短め。

・左手の籠手は両手持ちが出来るように左手が出ていて、小さな盾のような状態になっている。但し、キャノン砲形態があり、その時はブリティッシュの左手と全く同じになる。

 

うーん、この。俺も俺でデュエプレでは『槍投げ』と称して赤青UKパンクでランクマを潜ったこともあった。だからこそ、すごい見覚えのある四条の禁手の姿に、少し眩暈を起こしかけた。

 

そんな四条だが、落ち着いてからは自分の力を見て、恐怖していた。『もしも、先輩がいなかったら、俺はとんでもないことになっていた』ってね。それは良かった、と思いたい。

 

「さて、今日の修行は終わりだ。今後だが、四条にはその禁手状態の安定化を図っていく」

 

「安定化?」

 

首をひねっておうむ返しする四条。これは兵藤にも言えることだが、あいつは俺の管轄外だからどうにか出来る立場ではないのでパス。

 

「お前は確かに禁手の感覚をあっさり掴んだ。ぶっちゃけチートじゃね?なぁ、カリュドーン」

 

『大マジだブー。零ちゃん、マジで古代ギリシャに生まれてたらモテモテだったはずだブー。あ、いや、あの頃はゴリマッチョちょい悪イケオジが流行りだから無理か。だとしても、優良物件なのは違いないブー。アマゾネスの女王姉妹とかは一目ぼれすんじゃねぇかな?』

 

「そんなチートだが、『発動し続けられる』からこそ意味がある。一瞬だけ禁手化(バランス・ブレイク)して、すぐ終わりはいくら何でも意味がない。だから、お前の修行は今後『禁手の維持』になる」

 

「色々言いたいは山積みっすけど、分かったっす」

 

すぐに飲み込む四条。ここまで素直だと、サイコパスなのではと変に勘ぐってしまう。

 

「では、今日は解散……と言いたいが、ここで岸波君から二人に聞きたいことがあるそうです」

 

ドキンダムがそう言うと、二人が俺の方を見る。ああ、忘れてた。聞いておかないといけないことがあった。

 

「これ、外に漏れたら非常にまずいことだから、絶対に漏らすなって言いたいんだけどいい?」

 

「いいけど、どうかしたのかしら?」

 

「先輩がそう言うなんて、何があったんすか?」

 

了承したな。じゃあ、言うぞ。

 

「今度天使と悪魔、堕天使のトップが会談をする。前にも言ったけど、コカビエルってのが派手にやったことへの話し合いだ。そこで、俺は四条の死の件で堕天使側に償いを要求する」

 

そう言うと二人の表情が引き締まる。それもそうだ、まさかこんな所で例のあれを思い出すことになるなんて思わなかっただろうしな。

 

「そうなると、否が応でもお前ら二人について話すことになる。神器のこととか色々話すけど……いいか?」

 

一応許可は取っておく。この大SNS時代、許可の有無で燃えたり潰されたりがあるしな。何より、個人情報だ。取り扱いには注意しないと。

 

結菜は魔法使いの家だ、ある程度はあっちも認識はしていると思っていいし、その辺りが多少バレても何とかなるだろう。てか、俺が何とかする。

 

だが、四条は別だ。こいつはどこまで行っても一般家庭だ。そこの辺りをしっかりしないと、後で揉めた時に厄介なことになる。

 

そんな思惑があるのだが……俺の問いを聞いた二人の表情は明るい。

 

「いいわよ。どうせ、いつか魔法使いだってバレることだったから」

 

「まぁ、俺もいいっすかね。どうせなら堕天使側に大量の賠償金を吹っ掛けてください、先輩」

 

「お前ら、呑気だなぁ……」

 

二人の軽い返事に俺の方が頭を抱える。それを見て二人は笑う。

 

「何があったって、あなたに着いて行くのは変わらないわ、大地」

 

「斎藤先輩に賛同するっす」

 

……呆れた。ほんと、こいつらと言ったら……

 

俺がそう思っていると、ドキンダムが肩を組んできた。

 

「今回も、お前の負けだな?」

 

ニヤつくその顔をぶん殴りたい。だが、事実なので仕方ない。

 

「分かった。堕天使側を揺さぶる為に、お前らの名前とか色々出す。ただ、その後のお前らに何かあった場合は俺が守る」

 

「お願いね、大地」

 

「おなしゃーす、先輩」

 

こうして、俺は二人から許可を得た。これで、アザゼルの奴を揺さぶってやるからな、覚悟してやがれ。

 

「んじゃ、帰るか」

 

俺はドキンダムの開けてくれた穴に足を運ぶ。

 

「……あ」

 

「ドキンダム、どうしたのかしら?」

 

「あ、いや、今はちょっとまずい気がす……ま、いっか!」

 

ドキンダムの謎の言葉を無視して穴を通る。そこにはいつも通り、人のいない公園があった。

 

さて、帰ろう。帰ってご飯を食べ……

 

「……岸波君?」

 

「……エクシアさん?」

 

嘘です、何故か目の前にクラスメイトがいました。ベンチに座ってお茶を飲んでいます。

 

「……何で?」

 

「そ、それはこちらのセリフです……!」

 

困惑が走る空気。

 

どうしよう……これ……

 

Side out




固めのインナースリーブを使っているが故に、カードの出し入れの際にその角でキャラスリーブを裂いた時は悲しくて泣きそうになる。そんな夜。
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