知るかバカ!そんなことより侵略だ!   作:ブラッキオ

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ドキ強の援軍パックが出るのは皆さんもご承知だと思います。それで個人的に思うことがあります。
魔導具と黒緑アビスって下手に新規を出すより、今殿堂にぶちこまれているキーパーツ連中を解放するだけでいいと考えると、やっぱあいつら頭おかしいだろ。


第62話 授業参観と魔法少女

Side in

 

――『私は神だ』

 

何言ってんすか、ユノハ様。そんなこと知ってますけど。

 

――『……知りたいこと何でも教えよう』

 

えー、何すか突然。だったら、女心って奴を……

 

――『それは自分で気が付け』

 

……じゃあ、この先の未来について。

 

――『未来視はジャオウガの特権ジャオ。ブラックゾーンのあなたには相応しくないジャオ』

 

こいつ、マジでぶっ飛ばしてやろうか?

 

どうも、授業参観なんて放り出して帰って遥輝と遊びたい岸波君です。つい昨日、『結局fateってなんすか?』と四条に言われました。ドキンダムに聞いた所、この世界にfateはないそうです。なので、俺はとんでもない馬鹿なことを今まで言ってきたらしいです。特にカリュドーンの説明の時。

 

と言うことで、『俺が昔考えてたもの』と言って誤魔化しました。痛い子になっちゃった。

 

そんなわけで授業参観。授業参観などと言っているが、正確には『公開授業』であり、高等部の親御さんだけでなく中等部の子やその親御さんの見学もありな、この学校らしいフリーダムでリバティな感じのものだ。

 

結局、俺ん所は家族全員で来ることになった。遥輝も一緒だ。今日、遥輝の世話をする予定だった父方のじい様が腰をやったらしい。ご愁傷様です。

 

そんでもって始まる公開授業。妙に遅いなと思いつつ、家族の来訪を待っていると、ちゃんと来てくれた。

 

そしてやってきた遥輝だが、俺の授業が難しすぎて、うずうずしていた。俺が一番後ろの席なのもあって、すぐに『兄さん』なんて聞こうとしてきては父さんに怒られていたし。

 

所でこのクラスにはリアスもいることは知っているな?

 

そうです、サーゼクスさんとリアスパッパも来ました。ガチ貴族2名が来てから、教室の雰囲気が変わったね。あと、リアスの気分が落ち込んだ。

 

授業が終わり、両親とリアスパッパが話をした。大人同士の話なので、お邪魔ムシな俺はその間遥輝と遊んでいた。結菜とアイシャも混ざってきてくれたおかげで簡単に時間が潰れた。遥輝と初対面の彼女らだったが、とても良くしてくれたし、遥輝もすんなりと仲良くしていたので、俺としても好印象だったよ。結菜、やっぱお前俺の嫁か?

 

――『おっ?!!』

 

嘘です、調子に乗りましたユノハ様。俺なんかがそんなことを言っていい身分じゃないですよね。

 

――『こ、こいつぅ……!』

 

――『病だな、これは。太陽の神である我でもどうにも出来ん』

 

リアスと姫島さんは外の空気を吸いにどこかへ行ってしまった。そりゃまぁ、お父様とかがいる場で肩の力を抜けってのが無理な話だよな。

 

そんなわけでお昼休みになった。両親と遥輝は帰宅し、俺は一人でのんびりと昼食を食べた。ここ最近は結菜と四条と食べていた昼食だったので、寂しさを感じる。リアス達ともそう言った食事をしたいのだが、彼女達は彼女達で『同じ弁当の内容だと、変な勘繰りをされてあなたに迷惑がかかるでしょ?』なんて言っていた。

 

確かに、リアス達の弁当の内容は俺が手掛けている関係で一律のものだ。もし他人に見られでもしたら変な噂が流れるだろう。てか、今のリアスとの状況が『同棲』って奴だし、若い女衆にとってとんでもない話のネタになるのが見え透いている。だって、年度初めの兵藤との登校ですらあんな大騒ぎだったんだからな。そうなったら、俺の青春はおじゃんだ。

 

皆気遣いの天才か?

 

――『お前が馬鹿すぎる定期』

 

ドキンダムの人の心がない言葉を受けました。訴訟。

 

――『だって俺、ドキンダムXだし』

 

そらそうか。

 

昼食を終えた俺は学校内をうろつき出した。校内の活気ある様子に、思わず微笑む。若い頃に出来ることをしなさい、若人よ。人間ってのはな、大きくなると嫌でも責任を背負うことになって自由な行動が出来なくなるからな。

 

結菜もいないし、オカ研の皆がどこにいるか分からないし、2年の四条に真昼間から会いに行くのは3年としてどうかと思ったので、俺は一人で校内を散策することにした。暇だからであって、決してボッチだからではないはず。

 

校内散策をしていると、妙にフラッシュがたかれている光景が見えた。随分大きな人だかりだ。

 

高い背を活かしてちょっと覗き込んでみると、そこには魔法少女のコスプレをした女の子がいた。何だっけ、『魔法少女ミルキー』だったっけ?そんなののコスプレだな。こう言うのは兵藤の方が詳しいだろう。

 

気になったことが分かったので、俺はさっさと退散することにする。別に俺も撮影とかしたいわけじゃないしな。

 

踵を返してその場を去ろうとしたその時だった。知った声で俺の名を呼ばれたのは

 

「あ、大地君!」

 

振り向いて写真撮影をされていた女の子を見る。……よく見たら、セラフォルーさんじゃねぇか!

 

群衆をかき分けて俺の方へと来るセラフォルーさん。そのスカート、短すぎやしないですかね?

 

「こんにちは、大地君!」

 

「ど、どうもっす。今日は何用で?」

 

その明るさに圧されてしまう俺。いや、ここって公共の場だし、もうちょっとマシな服装をですね……

 

「それはね、ソーナちゃんの……」

 

セラフォルーさんが何かを言いかけた時、後ろから声がした。視線を向けると生徒会の小僧がいた。確か、名前は匙だ。最近支取さん……いや、シトリーさんか、彼女がそう言っていたし、そちらの呼び方をしよう。シトリーさんに生徒会室に呼び出されたんだが、その時に思いっきり土下座され、彼女にも頭を下げられた。理由は『匙の失礼の数々』。よく分からなかったので、適当に流しておいた。多分、相手方にも適当さはバレている。

 

「おいおい、往来で撮影会なんて邪魔なんだからやめとけよー」

 

そう言いながら、匙が群衆に割り込んでいく。何なら生徒会の女性陣もいて、彼女らも続いていき、気が付いたら俺とセラフォルーさんを囲んでいる。

 

あ、兵藤だ。おーい、兵藤ー。助けてー。

 

「(先輩、絶対助けを求めてるだろうけど、面白そうだからこのままにしておこう)」

 

何だかすげー失礼なことを考えているように見えるが、今は放置だ。生徒会の動きで次々といなくなる群衆。気が付くと俺とセラフォルーさん、生徒会メンバーとオカ研の皆だけが残った。俺以外、皆悪魔だったよな。何この運命。

 

「あんたもそんな恰好しないでください。親御さん?それなら、お子さんに恥じないような服装をですね……」

 

……あれ?確かセラフォルーさんってサーゼクスさんみたいに『レヴィアタン』って大悪魔の名を冠していたよな?ってことは、この子も魔王?だとすると、今の匙の対応って相当失礼じゃ……

 

「えー?だって、これが私の正装だし☆」

 

可愛らしくポージングして返事なのかも分からないものを返すセラフォルーさん。それに対してこちらを見る匙。

 

「岸波先輩、助けてください。この人、何なんすか。こっちだって今魔王様の案内をしていた所なんですよ」

 

匙が後ろに視線を向ける。そこには紅髪の男性二人とシトリーさんがいた。

 

「全く何事ですか、匙。問題は出来る限り簡潔かつ素早く解決しろとあれほど……」

 

「ソーナちゃん、見ーつけた☆」

 

そう言って、セラフォルーさんはシトリーさんに抱き着いた。ああ、そういやシトリーさんのお姉さんってセラフォルーさんだっけ?それなら抱き着く気持ちも分かる。可愛い妹だもんな。

 

「ああ、セラフォルー。君もここに来ていたのか」

 

サーゼクスさんがそう言う。一方、よく分かっていない兵藤にリアスが解説を入れた。

 

「レヴィアタン様よ、イッセー」

 

「え?」

 

「現四大魔王のお一人、セラフォルー・レヴィアタン様。ソーナの姉でもあるわ」

 

「ほぉおおおお?!」

 

兵藤の絶叫が響く。あら、こいつも一応フェニックスの時に見ているから覚えていたと思ったんだけどな。どうやら、こいつもこいつで俺と同じく鶏頭らしい。

 

「セラフォルー様、お久しぶりです」

 

リアスはそう挨拶して、一礼する。

 

「あら、リアスちゃん☆久しぶり~☆元気にしてた?」

 

「は、はい。おかげ様で、何とか。今日はソーナの授業参観に?」

 

リアス、セラフォルーさんの勢いに飲まれる。

 

「そうだよ☆ソーナちゃんったらひどいの!今日のこと、黙っててね!お姉ちゃん、ショックだったんだよ!」

 

そう言うセラフォルー。そんなセラフォルーさんを見るシトリーさんの目は、若干死んでいた。

 

「イッセー、ご挨拶なさい」

 

「は、初めまして。リアス・グレモリーの『兵士』をやっています、兵藤一誠です!よろしくお願いします!」

 

「初めまして☆私、魔王セラフォルー・レヴィアタン☆『レヴィアたん』って呼んでね☆」

 

そのノリの強さに飲み込まれる兵藤。セラフォルーさんは見ていて面白い人だ。

 

「ねぇ、サーゼクスちゃん。この子が噂のドライグで、大地君のお気に入りの子?」

 

「そうだよ。彼が『赤い龍』(ウェルシュ・ドラゴン)を宿す者であり、岸波君の子飼いの兵藤一誠君だ」

 

「こ、子飼い?」

 

「手をかけた部下って意味よ、イッセー」

 

「ああ、なるほど。確かに先輩には中学の時から世話になっているし、意味は合ってるかも」

 

昔はあれだけすごい戦闘を行っていた相手を宿すのが兵藤だってのに、こうも気さくになれるか。強いな、強い人だ。俺が見込んだ通りだ。あの時助けたかいがあったもんだ。

 

「あ、グレモリーのおじさま」

 

「ふむ。セラフォルー殿。そのような奇抜な恰好は、魔王としてどうかと思いますが……」

 

「あら☆ご存じないのですか?今この国ではこのような服が流行しているのですよ?」

 

「おや、そんなことが。私の見分も小さいと言うことか」

 

「騙されないでください、父上」

 

グレモリーパッパにも気さくにやり取りをする。セラフォルーさんも魔王ってなだけあって大物なんやな。それにしても……

 

「部長、魔王様って……」

 

「言いたくなかったのだけれど、四大魔王様方はどなたもこんな感じよ。プライベートになると、酷い程に軽いわ……」

 

俺の思っていたことを兵藤が代弁し、リアスが答えてくれた。そっか、じゃあサーゼクスさんとセラフォルーさん以外の二人もこんな感じってわけか。

 

一応『プライベートは』ってリアスが言っているから業務ではお堅いんだろうけど、にしたって軽いな。

 

これが今のセラフォルーさんか……。

 

「『私達、頑張ったんだよ?』」

 

俺がボソッとそう呟くと、顔を真っ赤にしてこちらにぎこちなくゆっくりと向くセラフォルーさん。

 

「だ、大地君?」

 

「『それでも無理だっ……」

 

そう言うと、俺の胸ぐらをつかんでブンブンするセラフォルーさん。おお、視界が揺れる。

 

「ソーナちゃんの前でそれはダメぇえええ!」

 

「ははは、セラフォルーさんも変わったんだなぁって思っただけですよ」

 

どうやら、あの時のことは若干黒歴史になっているようだ。その姿を見て、サーゼクスさんも笑っている。

 

「あっはっはっ!いつになっても、岸波君には敵わないな」

 

「あの時のしょげていた顔も……」

 

「だからダメぇえええ!」

 

それから少しだけお話をした。魔王様をやっていると、俺くらいじゃないと対等かつ気軽にお話出来る人がいないから寂しいとかなんとか。俺でいいのかよ。

 

特にセラフォルーさんのグイグイ来る勢いにはちょっと圧倒された。彼女が元気そうで何よりだよ。俺も、サーゼクスさんやセラフォルーさんを見習いたいもんだ。

 

こうして、俺達の妙な再会は幕を閉じた。まぁ、会談の時にまた会うんだし、別に大して話すこともないだろうよ。あ、でも会談はお仕事だもんな。自由な会話は難しいか。

 

そもそも、俺みたいな庶民を王様の会議に巻き込んでいいのかよ。たかがコカビエルをしばいただけやぞ。

 

Side out




何か妙に話数が多いなと思って前作と比較したら、前作で言う6章相当の話数で困惑したうp主。もうちょっと手短にしていこうと思います。思うだけです。
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