知るかバカ!そんなことより侵略だ!   作:ブラッキオ

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オリキャラ登場の巻。そんなにハードルを上げずにお読みください。ハードルを上げすぎるとうp主が死にます。


第75話 旧い悪魔の血統

Side in

 

「レヴィアタンの魔方陣」

 

サーゼクスさんが苦虫を嚙み潰したような表情でそう言う。アザゼルさんは『俺、関係ないし』な態度で笑っている。

 

兵藤とリアスが転移した所で、こっちはこっちで何やら色々展開があった。

 

レヴィアタンの魔方陣。それって、つまりセラフォルーさんのお知り合いってこと?

 

「ヴァチカンの書物で見たことがあるぞ。これは……旧魔王の方のレヴィアタンの魔方陣だ」

 

ゼノヴィアさんが解説してくれた。え、旧魔王?そう言えば、ヴァーリ君の苗字とサーゼクスさんの役職って被ってるよな?でも二人に血縁はない。

 

――『勘が鋭いな。そう言うことだ。ヴァーリの方がマジモンのルシファー血統。サーゼクスはそのルシファーを名乗って代行しているだけ。マジモンの方が旧魔王ってこと。昔いざこざがあったんだよ』

 

ドキンダムにBIG感謝。随分面倒なことになってきたのは感じ取った。

 

魔方陣から人が出てきた。そいつは女性。随分変な恰好だ。

 

「ごきげんよう、現魔王のサーゼクス殿」

 

「先代レヴィアタンの血を引く者、カテレア・レヴィアタン。これはどういうことだ?」

 

なるほど、旧魔王ってのは文字通りらしいな。

 

――『旧四大魔王が死滅して、新しい魔王を立てる時に徹底抗戦を唱えていたのが旧魔王の連中。戦後、疲弊した悪魔達が最後の力でタカ派のこいつらを追いやった。新しい魔王たちの役職はその疲弊した悪魔の中でもクソ強いサーゼクスやセラフォルー達が請け負った。そんな感じ』

 

何つーか、可哀そうな人達だ。同情はする所があるが、過激になりすぎたのが良くなかったな。

 

そのカテジナなのか何なのか分からん女が随分余裕を持って言う。

 

「旧魔王派のほとんどは『禍の団』(カオス・ブリゲード)に協力することになりました」

 

「新旧魔王の確執が本格的ってことか。お前ら大変ねぇ」

 

「余程勝てる見込みがあるらしいっすよ、アザゼルさん」

 

「それ、本当に見込みかね?」

 

俺とアザゼルさんは馬鹿にするように喋り合うが、そんなことはお構いなしに悪魔側の話が進む。

 

「カテレア、それは言葉通りでいいのかな?」

 

「その通りですよ、サーゼクス。今回の攻撃も、我々が請け負っています」

 

「クーデターか……」

 

苦々しく言うサーゼクスさん。俺、馬鹿だから分かんねーけどよ、敵大将の癖に敵陣のど真ん中にいていいのかよ?

 

「カテレア、何故だ?何故このようなことを……」

 

「サーゼクス、今日この会談で至った答えと逆に至っただけです。神と先代魔王がいないのなら、この世界に変革をもたらすべきだと、我々は結論付けたのです」

 

変革、か。俺が思うのは、ただ美辞麗句を並べて我が儘貫こうとしている馬鹿にしか思えんよ。

 

「オーフォスの野郎がそんな未来を考えているようには思えんがな」

 

アザゼルさんがそう言うと、女は答える。

 

「彼には力の象徴としていてもらうだけです。彼の力を借り、一度世界を滅ぼし、再構築します。その新世界を我々が支配するのです」

 

「自前の力じゃどうにも出来ない無能宣言ありがとうございました」

 

思わずそう言ってしまう。それに対して女は俺を睨んできた。アザゼルさんは声を出して笑った。

 

「なるほどな。悪魔に天使に堕天使。その反逆者共が自分にとって都合のいい地球を欲したってことか。それの元締めがオーフィスね」

 

心底馬鹿にするように言うアザゼルさんはこちらを見る。まぁ、俺がいる限りそんなことはさせんよ。

 

「カテレアちゃん!どうしてこんなことを!」

 

セラフォルーさんの叫びに、憎しみをぶつけるように睨む女。

 

「セラフォルー、私から『レヴィアタン』の座を奪っておいてよくもまぁぬけぬけと!私こそ正当後継者、レヴィアタンの血を引く者なのに!私こそが魔王に相応しかった!」

 

「カテレアちゃん……」

 

「安心なさい、セラフォルー。この場であなたを殺し、私が魔王レヴィアタンとなります。そして、オーフィスに新世界の神となってもらい、あとの『システム』と法は我々が構築する。ミカエル、アザゼル、サーゼクス。あなた達の時代は終わってもらいます」

 

三下。余りに三下だ。どうせ、その法を考える際に内ゲバして滅ぶのが目に見える。

 

サーゼクスさん達の表情が曇る。こうなることを予想していなかったわけじゃないだろうが、『頼むからなってくれるな』と願っていたのだろう。

 

そんな中で笑う男がいた。

 

「アザゼル、何がおかしいのです?」

 

そう、アザゼルさん。

 

「馬鹿か、お前ら。腐敗している?人間は愚か?地球が滅ぶ?今時流行らねぇし、その愚かな人間に期待をして、命を救ってくれた英雄がいるんだぜ?何言ってんだか」

 

その様子を見て、怒りを見せる女。

 

「アザゼル。あなたもあなたです。何故、今の世界に満足など……」

 

「陳腐だ、陳腐。もうちょっとマシな脚本を考えてこい。最初にやられる敵役のくせにしぶといとか迷惑だぞ?」

 

「どこまでも愚弄して……!」

 

両者オーラを出して一触即発だ。

 

「サーゼクス、ミカエル、岸波。お前ら、手ぇ出すなよ。俺がやる」

 

「…………カテレア、降るつもりはないのだな?」

 

サーゼクスさんが最後通牒を出す。

 

「ええ、サーゼクス。あなたは良い魔王だったでしょう。ですが、最高最善ではなかった。だから、我々が新たな魔王となります」

 

「そうか、残念だ」

 

無慈悲に蹴り飛ばされる提案。

 

戦いが始まろうとしている。その時、再び知らない声が響いた。

 

『そうか、降伏しないか。それは都合がいい』

 

そう言うのは男性の声。床に魔方陣が新たに展開される。数は二つ。

 

魔方陣から人が出てきた。中心にいる男性は知らな……

 

「よぉ、久しいの。相も変わらずガバガバな結界なことだ、サーゼクス。補助ありとは言え、私でも入れるのだから、この程度では魔王のレベルが知れるぞ」

 

銀髪の男性だ。服装は何やらサーゼクスさんに似ているものだ。そして、その顔はとても知っている顔だった。

 

どっからどう見てもバルガ・ライゾウ!デュエプレのライゾウ!本当にありがとうございました!

 

ドキンダム!彼一体何もんなの?!

 

――『いや、俺も知らん……』

 

ドキンダムも知らないの?!え、何の何の何?!

 

アポロヌスぅ!

 

――『今茶をすする所なのだ、後にしろ。それと、その男については知らぬ』

 

ゆ、ユノハ様?

 

――『多分ぶち込んだ世界がちょっと変わったタイプの『ハイスクールD×D』だったのかもしれない。こっちの不手際って言い方もあれだけど……ごめん』

 

い、いえ、謝らないでください。こっちとしては、あの人がどういう存在なのか知りたいだけでして……。

 

――『おそらくだけど、改変されたこの世界にあなたが入って更に改変されたことで生き残った類の存在ね』

 

つまり?

 

――『あなたが助けた命』

 

へ、へぇ……?

 

俺が理解を拒んでいると、残りの魔方陣からも人が出てきた。そこにいる人は……俺がよく知る人物だった。

 

「寿水さん?」

 

「大地ちゃん、久しぶり。今はお仕事中だから後でね?」

 

「うっす」

 

え、何?俺、何が起こっているのか分かんないんだけど……。何で寿水さんは俺がよく知る男と一緒におるの?

 

「バルガ・レヴィアタン……!」

 

え、バルガ?それがライゾウの人の名前?いよいよ本当にライゾウじゃん。

 

てか、レヴィアタン?ミカエルさんが随分慌てた様子だけど?

 

「ご紹介感謝する、ミカエル殿。そう、私がバルガ・レヴィアタンだ」

 

そう言うと、さっきのように驚愕が走る。特にサーゼクスさんとセラフォルーさんの表情はすごいことになっている。

 

「バルガ。あなたのような落ちこぼれが今更何用ですか?」

 

女がそう言うが、一切歯牙にもかけない様子でサーゼクスさんの方を見るバルガさん。

 

「サーゼクス、少しゆっくり話をしたいがそう言っていられないらしいな。さくっと行こう、さくっと」

 

「バルガ……まさか君も……」

 

さっきとは打って変わって悲しそうな表情をする。が、バルガさんはそれを笑って言葉を返した。

 

「馬鹿を言うな。そもそも此度の和平の原案、どうせ私が考えたものであろう?」

 

「それは……」

 

何か思うものがある様子のサーゼクスさん。てか、バルガさんそんなこと言うと流れが変わるんだよな。もしかして、こっちの味方?いや、寿水さんがいるならそれもそうなのか?

 

「言うな。私とて、昔から唱えていたことを実現出来たことを喜んでいる。……さて、カテレアのゴミ屑」

 

「落ちこぼれがよく言いますね。あなたのような臆病者など、我らには不要です」

 

「お前達の目的は、ブラックゾーンがいる限り叶わぬ。最初から無理だったのだよ。その上で、まだこのような愚行を続けるのなら、私とて動くさ」

 

そう言って、ほほ笑むバルガさん。

 

「やれ、最上」

 

「承知」

 

バルガさんがそう一言告げると、寿水さんが赤い棍棒を出す。一瞬で女と距離を詰めると、棍棒を振りかざした。

 

女も黒いオーラを噴き出させるが、それを容易く切り裂く寿水さん。ついにその女の頭が棍棒によって肉を抉られていく。

 

「破釘砕鉄撃・手加減」

 

「それ、後から言うんだ……」

 

ダイナミックチョップみたいなことを言い出す寿水さん。彼女の一撃で、女は吹き飛んだ。その光景に、皆が唖然としている。

 

「さて、邪魔者はいなくなった。最上、君は自由にしてなさい」

 

「はっ」

 

そう言うと寿水さんはこっちにズンズンと近づいてきて、思いっきり俺を抱きしめた。

 

「大地ちゃんんんんん!!久しぶりぃいいいい!!」

 

「む、むぎゅ……!」

 

「元気だった?風邪ひいてない?つらいことがあったら、いつでも私に言ってね?」

 

寿水さんのおっぱいに顔が埋もれる。いい匂いがして、ちょっと股間的に来るものがある。

 

「はっはっはっ!最上はいつもそんな調子だな!」

 

俺の姿を見て、笑うバルガさん。すぐに別の会話に移った。

 

「さて、私達のことを嗅ぎまわっているのは知っているぞ、アザゼル」

 

「ちっ……知ってんのかよ」

 

「アザゼル、一体何を知っている?バルガ、これは一体何なんだ?」

 

サーゼクスさんの問いにアザゼルさんが答えた。

 

『王来教団』(リスペクト・レクスターズ)

 

レクスターズ?何で今?

 

俺が寿水さんに可愛がられていると、アザゼルさんが話をしてくれた。

 

「かつてブラックゾーンに救われた者の一部が、三大勢力を離れて作った勢力だ。教団と名乗っているが、その理念は『ブラックゾーンの教えである『人間』を追求すること』。要するに岸波を信仰する集団だよ。神器所有者も、俺らとためを張れるレベルだ。こいつらだけで世界を落とせるかもな」

 

「その辺りはティラエルがうまくやっているからな」

 

「あいつ、そっちにいたのかよ……」

 

何やら知り合いの話をしている様子。俺には分からない。今目の前にあるのは寿水さんのおっぱいだけだ。

 

「こちらとて、グリゴリに負けず劣らずの神器持ちを有しているからな。ただの慈善団体ではいられぬさ。…………神の不在について以外にも宣誓くらいはしておこうと思って、こちらに来た次第だ」

 

「……君はどこまで知っているんだ?」

 

「人は知っていることしか知らぬさ」

 

突然の羽川!てか、誰も俺を助けてくれないのか!

 

「こほん……我々『王来教団』はお前達三大勢力の和平を心より祝福する。人は急な変革には耐えられない。だからこそ、争いも起こるだろう。神の死を知る我々教団は、それらに対して大きな介入はその時次第で意見が変わる。但し、少なくともブラックゾーン殿の敵になることはない。彼に誇れる『人間』であるために、我らは戦い続ける。これらが我ら教団の総意である」

 

そう凛々しく語るバルガさん。何だろう、すげーうれしい。俺の思いって言うのかな?俺の善意が誰かの助けになれているってだけでも、満ちてしまう。

 

「以上、『王来教団』創設者バルガ・レヴィアタン,ペスカエル,ティラエル」

 

何か知らん人の名前が出てきた。だけど、バルガさんのお友達なら大丈夫だろう。そんな気がする。

 

「バルガ……」

 

「サーゼクス、セラフォルー。あいにく私は家から虐げられた身だ。だから冥界を出て、今まで人間界に隠れていた。今更魔王になどなろうか。それはお前達に任せるぞ」

 

「バルガちゃん……」

 

サーゼクスさんとセラフォルーさんの声が悲しいものじゃなくなる。嬉しさとかの方だ。どうやら、理解者がいたのが余程うれしかったらしい。

 

「ああ、それと……日本でいい酒を飲める店を知っているんだ。今度暇な時にアジュカやファルビウムも誘って飲みに行こう。何、『旧魔王の血統との交渉と言う公務だ』と言えばどうにでもなろう?」

 

そんな風に軽く言うバルガさん。それを受けて、すごくうれしそうな感じのサーゼクスさんとセラフォルーさん。

 

「全く、君には敵わないな」

 

「舐めるなよ。これでも、お前のように公務ばかりで椅子に座り続けてきたわけじゃない。運動しろ、運動を」

 

「あはは、それもそうだ」

 

まるで昔からの友との会話をするように、明るく朗らかになるサーゼクスさん。さっきまでの苦し気な感じはなくなっていた。

 

「ああ、そうだ。ミカエル殿」

 

「なんでしょうか?」

 

「ペスカエルからの伝言だ。『うちを異端者の豚箱にするな』だと。実際、そちらの『システム』に弾かれたまともな連中を保護しているのは事実だしな。頼むから、アフターケアくらいしてやれ。これ以上増やされると、いよいよ秘密結社でいられなくなる」

 

バルガさんがそう言うと、ミカエルさんがため息を一つ吐いて、フッと笑った。

 

「そうですね、全くその通りです」

 

どうやら話は良い方向にいっているようだ。

 

俺が寿水さんのおっぱいを堪能していると、こちらに近付く足音が一つ。多分、バルガさん。

 

「最上、彼と話をしたい」

 

「……承知しました」

 

「不服そうにするな……」

 

俺から離れる寿水さん。俺は解放されると、バルガさんの方を向く。うーん、どっからどう見てもライゾウやねんな。

 

「ブラックゾーン殿、会いたかった。まさか、最上の男だとは思わなかったがな」

 

「自分のことは岸波大地でいいです」

 

反射じみた速度でそう言う。それをくすっと笑うバルガさん。

 

「なら、私もバルガでいい」

 

「分かりました、バルガさん」

 

彼の目には光がある。俺が知っている、強い人間の目だ。

 

「過去に色々あった。つらいことも悲しいことも。そんな中であった二天龍との戦い。その渦中で私はあなたに救われた。ずっと会いたかったが、中々足取りが掴めなくてな。このような形で申し訳ない、大地殿」

 

そう言って、片手を出すバルガさん。握手だね、分かるとも。

 

「ありがとう。私の英雄よ」

 

「俺は正義の味方でもなければ、自分を英雄と名乗った覚えも無い。自分勝手な男だ」

 

「その自分勝手にも救える命はあると言うことだ」

 

俺はバルガさんと握手をした。しっかりとつながる手。俺が遺した思いがここまでつながれて来たんだって思うと、色々来るものがある。

 

……いや、待って。教団で俺が信仰の対象ってことは、今の俺って相当変な立ち位置では?転生したららオラクル教団におけるシャングリラになっていた件。

 

――『スライムかフロンティアかはっきりしろダム』

 

俺が困惑していると、アザゼルさんが喋り出した。

 

「さて、俺達はそこのバルガ・レヴィアタンに訊きたいことが色々ある。だが、そろそろ外にも戦力をやらねばならなくなりだした。ここの護衛はいいから、岸波は行けるか?」

 

お、俺が出陣ですね。いよいよって感じだ。

 

「いいですとも」

 

「それじゃあ、頼むぜ」

 

アザゼルさんがそう言うと、サーゼクスさんも続いた。

 

「ならば、木場祐斗君達リアスの『騎士』二人もこちらから出そう。いけるかな?」

 

「はっ!」

 

「光栄の極みだな。いざ、参ろうか」

 

俺はブラックゾーンに変身し、外を向く。

 

「じゃあ、寿水さん。俺、ちょっくら仕事してきます」

 

「いってらっしゃい、大地ちゃん」

 

その声に押されて、俺は会談の場となっていた会議室の壁をぶち破って外に飛び出した。

 

Side out




と言うことで、デュエプレから出てきてもらいました。バタフライエフェクトではないですが、主人公の影響で変わる要素と言うか何と言うか。ついでに大地君信者軍団の名称も前作から変えました。

何でレヴィアタンにしたのかと思われます。理由は色々ありますが、単にレヴィアタンの生き残りの『あの子』を一人ぼっちにさせるのもどうなのかと考えてしまったからなのが一つとしてあります。余計なお世話と言う奴ですね。
実は初期案だとゼロフェニの方にしようかと考えていたのですが、あいつの声優の関係で却下となりました。
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