知るかバカ!そんなことより侵略だ!   作:ブラッキオ

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とりあえず書き溜めを放出する形です。中々筆が乗気になってくれない。


第83話 合宿のお話をしよう

Side in

 

皆さんはホラーと言うものを知っているだろうか。

 

――『お前の鈍さはホラーだな』

 

うるさいぞ、ドキンダム。

 

まぁ、何だ?恐ろしいことってのは世の中にあふれているもんだが……今、それが俺の目の前にある。

 

我が家が変わっていた。

 

あ……ありのまま今起こった事を話すぜ!俺はいつも通りの朝だと思い起床したらいつの間にか家が改装されていた……。な……何を言ってるのか分からねーと思うが俺も何をされたのか分からなかった……。頭がどうにかなりそうだった……。

 

いや、マジでどうした?何で俺ん家が変わってる?

 

元々、お世辞にも新しいとは言えない我が家。それが新築同然になっているのだ。部屋は広いし、俺のベッドも妙にデカくなっている。

 

頬をつねっても痛いので夢じゃない。余りに不可思議だ。

 

とりあえずリビングまで行くと、いつも通りの両親とテンションが上がっている遥輝がいた。

 

父さんから事情を聴いた。どうやらこの改築はリアスが始まりだとか。元々家をどうにかしようと思っていた両親。そこにリアスが『実家の事業で家関係があるからモデルハウスがてら改築してみないか』と提案し、両親も承諾。モデルハウスなため、賃金も発生しなかったらしく、リアスに任せた結果こんな豪邸になったそうだ。

 

ついでに言うと、隣の家まで買収したので我が家の広さが格段に上がっている。

 

所で、それらは一晩で改築されたことの理由になってないのだが?

 

理由を知るべく、その後リアスに話を聞いた。どうやら改築は魔法とか悪魔の技術でどうにかしたらしい。あんたらファンタジーすぎるよ。悪魔の技術どうなってんねん。

 

それと、今回の改築に関してはサーゼクスさんのささやかなプレゼントの意味もあるらしい。い、家がささやかなプレゼントって……。

 

そんなわけで、我が家は新しくなり、季節外れな新生活のスタートをすることとなった。余談だが、兵藤の家も改造されたらしい。あいつからのDMで知った。あいつもあいつでコカビエルとの戦いで勝利に貢献したからその礼だとか。

 

あ、そうだ。新生活と言えば、朱乃が我が家に来たってのもある。元々一人暮らしをしていたからか、家事能力は高く、本人のコミュ力もあってすぐに馴染んだ。遥輝は相変わらず警戒しているけど。大丈夫、彼女もリアスと同じで邪悪なおっぱいじゃない。

 

一つ気になるのが、俺との接触が多いことだ。具体的に言えば、妙におっぱいを押し付けてくる。ムラムラします(組長並感)

 

「冥界に帰る?」

 

朝食を食べ終えて、俺は自室でサーゼクスさんに頼まれたことをPCでやりながら、リアスの言葉にそう返す。彼女は頷いた。

 

広くなったマイルームにはオカ研の皆が遊びに来ていた。俺の部屋には高級そうなソファが完備されており、そこに皆座っている。

 

「夏休みだから故郷に帰るの。毎年のことよ。ダイチとアーシアも一緒ね」

 

「わ、私もいいのですか?」

 

「勿論よ。ただ、十字架とかは流石に置いて行ってもらうけれどね?」

 

「俺もか……って言いたいが、俺も俺で冥界に用事があるし、それもそうか」

 

マシンガンのように俺はPCを打ち込んでいく。うーん、ここはこうがいいか。

 

「そう言うわけで、もうすぐ皆で冥界に行くわ。長期休暇の準備をしておいて」

 

リアスは紅茶を飲みながらそう言う。そんな中でその言葉に驚く奴が一人。兵藤だ。

 

「え、俺達もですか?!」

 

そう言う兵藤。まぁ、確かにその言い分は分からなくもない。『何で俺らまでリアスのご実家に?』ってなるだろう。

 

それでも言うのなら……

 

「そうよ。あなた達は私の眷属で下僕の悪魔なのだから、主への同伴は当然よ?だから一緒に帰るの」

 

言いたいことを全部リアスが言ってくれた。

 

俺は悪魔界隈のことに疎いから何とも言えないが、主を一人で行かせるのは主が同伴を拒否しないかぎりはどうかなって思ったのだ。多分、悪魔って貴族社会っぽいし、その辺厳しいだろうなって。

 

アーシアは何かしらの用事って奴やろな。だとしても、彼女的には初の冥界なわけだし、緊張もするだろう。俺はって?俺はほら、フェニックスに突っ込んだ際に一応冥界行ったから。

 

ところで、そこにいるアザゼル先生は何で黙ったままニヤついているんですか?

 

「8月の二十過ぎまで残りの夏休みはあちらで過ごすわ。こちらに戻るのは8月の終わりになりそうね。修行や諸々の行事を冥界で行うから、そのつもりでお願いね」

 

その行事って俺も参加させられるんだろうなって。あーやだやだ、何でこんな庶民が貴族のイベントに参加しなきゃいけないんだよ。

 

――『王子だから(笑)』

 

ドキンダム、あれを考えたのはおめーらなんだからそれなりに責任持てよ?

 

――『ズズズ……そうは言うが、その案に乗ったのは、まごうことなく貴様だろうが』

 

アポロヌス、正論は人を傷つけるだけだよ。あと、呑気に茶をすするな。

 

「それにしても結構な長期間っすね……」

 

「何かこっちでやりたいことがあったの、イッセー?」

 

兵藤の言葉にそう訊くリアス。兵藤は慌てて首を横に振る。

 

「い、いえ、ちょっと野郎二人から海とかプールに行こうって言われていて」

 

「流石に冥界に海はないけれど、大きな湖はあるわ。プールだって私の実家にもあるし。温泉もあるわ。それではダメかしら?」

 

「あ、いや、多分そう言う真面目にアクティビティを楽しむんじゃなくて、ナンパだと思います」

 

「なるほどね」

 

野郎二人。俺が虚無の心で殴り飛ばしているあいつらか。別に交友関係にああだこうだ言うつもりはないが、嫌っている相手と兵藤が付き合っているのは複雑な気分だ。

 

「ただ、俺は強くならないといけないですから。そのために修行をしないといけないので、ナンパはパスっすね」

 

兵藤、お前……!俺は感動したぞ!あんだけチ〇ポと脳みそが直結していたお前がそんなことを言うなんて!

 

――『なお、今はあなたの方が余程直結している模様』

 

ユノハ様、黙れ。俺は性欲に振り回されるほど落ちちゃいないんだよ。

 

「イッセー君は随分真剣だな」

 

ついに口を開くアザゼル先生。その一言でようやく気付いた皆が一斉にそちらを向く。

 

「俺も冥界に行くぜ」

 

「ど、どこから入って来たのかしら?」

 

リアスが驚きながらアザゼル先生にそう訊く。

 

「普通に玄関からだな。そこの岸波君はさっきから気付いていたぜ?」

 

何の問題もなさそうにそう答えるアザゼル先生。

 

「気配すら感じませんでした……」

 

「そりゃ、修行不足だ、木場。俺は普通に来ただけだ。それより、冥界に帰るんだろ?なら、俺も行くぜ。何せ、俺はお前らの『先生』だからな。それと、総督として面倒な仕事もあるからな」

 

アザゼル先生の面倒な仕事ってのは本当に面倒な仕事なのか、単に先生が怠惰しているだけなのか分からんのよ。

 

アザゼル先生には豊富な神器の知見がある。それに、腕っぷしも。その辺りは皆の修行の助けになるだろう。

 

兵藤達が言うには、アザゼル先生は教え方がうまいらしい。俺もその辺を参考にしたい。

 

先生は懐からメモ帳を取り出すと、開いてパラパラとめくり出す。

 

「えーっと冥界でのスケジュールはっと……ああ、あった。リアスの里帰りに、現当主に眷属悪魔の紹介。あと、前に言っていた新進気鋭の若手悪魔達の会合か。それと、あっちでのお前らの修行。俺は主に修行に付き合うわけだがな。あと、サーゼクス達との会合。ったく、それくらいシェムハザでいいだろうに、真面目な連中だ」

 

先ほどの疑問が解消された。この人、ただ面倒くさがっているだけだ。まぁ、その辺緩い人だから仕方ないか。

 

それでも、ちょっと前まで『秘書にしてくれ』だのなんだのとグリゴリでの部下の方々が来ていたし、その辺の人望はしっかりしているんだろうな。

 

「ではアザゼル……先生はあちらまで同行するのね?行きの予約をこちらでしておいていいかしら?」

 

「ああ、よろしく頼む。いやぁ、悪魔のルートで冥界入りなんて初めてだし、楽しみだな」

 

随分気楽だなぁ。俺もそれくらい気楽になりたいよ。

 

「ところで岸波は何やってんだ?」

 

アザゼル先生がそう訊いてくる。ああ、このPC作業のことか。

 

「会談で言っていたことについてのサーゼクスさんからの頼まれごとと、それとは別件のサーゼクスさんからの頼まれごとです」

 

「ああ、お前の過去についてか」

 

そう、あの時安易に約束してしまった俺の過去についての本のこと。俺はそれに着手して、超高速タイピングで書いている。まさかこんな年齢で自伝を書く羽目になるとはな。

 

「俺も気になるし、楽しみにしているぞー」

 

「プレッシャーやめてください」

 

「へいへい。それで、もう一つってのは?」

 

サーゼクスさん、他の人には言ってないのか。これに関しては言っていいだろうが、余り口外してほしくないってのが本音だ。

 

「他の誰にも言わないって約束できますか?」

 

「何だ?そんな聞かれたら不味いもんか?」

 

「いえ、ちょっと楽しみが減るって言うか……俺個人ではドッキリじみた感じの方がいいと思って」

 

そう言うと、少し思案するアザゼル先生。すぐに口を開く。

 

「ならやめておく。楽しみが減るのはごめんだ」

 

「そうしておいてください」

 

因みに皆様に言っておくと、作詞作曲です。俺、ボカロPになります!って奴。

 

前々から自分のPCで前世の歌を再現していたのだが、その前世の部分を隠しながらサーゼクスさんと話し合った結果、それらを表に出すことになった。その歌たちはこの世界にはないものばかりだ。つまり、作詞作曲が俺名義になる。

 

要するに盗作ってこと。サーゼクスさんとセラフォルーさんとの連絡用の端末で、彼らにはすでに歌のデータは送った。あとは、夏休み中にレコーディングするだけだ。

 

正直罪悪感は半端ない。『前世の素晴らしい歌を広める』と言う一点のみで俺はメンタルを保っている。すごく、つらい。

 

今年の夏休みはディハウザーさん込みで忙しくなる。ほんと、生を実感するね。心がつらいことも多いけど。

 

Side out




お気に入りと言う形で応援してくださる皆様への感謝しかない今日この頃。そんな私は先を見据えすぎて、後の展開で大地君に地獄を見せることになりそうになっていて頭を抱えるの図
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