あさおん少女の魔女裁判   作:TTChara

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書かないとエタる気がして書いてます。
止まるんじゃねぇぞ……


疑惑

Side ナノカ

 

思わず出ていってしまったが

彼からもっと情報を得るべきだったと後悔している。

 

彼は私達が物語として作られた世界からやって来た存在、

知っている情報はかなりのものだと予想出来る。

 

しかし、断片的に得られた情報は絶望的と言って良いものだった。

 

どうしたら、大魔女の降臨を防ぐことが出来る……?

 

私が見たのは既に大魔女が現れてしまった光景。

 

だから理由は全く分からなかった。

 

彼が大魔女がいなければならないと言った理由が……

 

救いの道は黒幕の排除。

 

それで間違いないはずだ。

 

私は何か間違っている……?

「黒幕を排除すれば本当に皆は助かるの?

でも、それをしなければ……」

 

ぐるぐると思考だけが巡る。

 

とにかく一番警戒するべき人物は

桜羽エマ……彼女の魔法だろう。

 

降臨した大魔女が言っていた。

 

世界を滅ぼすのはエマの魔女殺しの魔法だと。

 

彼女さえ殺してしまえば最悪でも人類が滅ぶことはない。

 

でも……何も知らない彼女を私が殺せるのか?

していいのだろうか。もっと別の道はないのか。

私は……どうすればいいの……。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

Side火神

 

ヒロとのやり取りの後、背中にヒロの視線を感じながら

私はナノカを探していた。

 

「一体何処に?」

 

ふらふらとあちこちを彷徨い歩く。

時間はあまりないものだと考えるべきだ。

 

その時、

「あ…ユウちゃん」

 

エマとばったり遭遇した。

 

「エマか…その様子だとナノカとは出会ってないみたいだね。」

 

私は少しほっとする。

今一番殺されるかもしれないのは滅ぶ鍵と認識された彼女だ。

 

「うん。 出会ってないよ?でも何で?」

エマは不思議そうに訪ねる。

 

「私の未来予知とナノカの魔法…

幻視によって酷い勘違いが起きてね」

 

「勘違い?」

 

「エマ君が黒幕と繋がっていて世界を滅ぼす。

そんな風に勘違いされてしまっているかもしれないんだ」

 

エマの声に安心しつつも、胸がぎゅっとなる。

 

「えぇ!?でも……ぼくそんなのありえないよ!」

 

「そうだろう だからナノカには注意してほしい。

誤解は必ず私が解いて見せるから。」

 

そう言い残して、私は立ち去った。

 

「ぼくが世界を……?」

 

エマの言葉が背後で響く。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

あれからナノカと出会うことなく時間だけが過ぎて行き、

夕食の時間となった。

 

ナノカは姿を現さなかった。

 

点呼していたヒロが不思議そうにいった。

「ナノカが居ないようだが 誰か知っているものは?」

 

誰も声を上げなかった。

 

「そうか 誰も知らないのか」

 

ざわざわと周りの空気が変わる。

 

「まさか……殺人事件ですの?」

 

そんな声が上がった。

 

「違うよ!絶対にそんなわけない!」

 

思わず大声を出してしまう。

きっと原作通りに隠れているだけに違いない。

 

私は寒気を抑えるように食事をかきこみ、

再びナノカの捜索に当たるのだった。

 

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