貴殿転生 元の知識で本気出す   作:MENOUENOTANKOBU

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10話 決意と覚醒

ロアの町での新生活が始まった

 

ロアに来たからと言って俺の朝の習慣が変わるわけではない、

朝になる前にロアの町の外に出て、ひたすらに拳を硬そうなものにぶつけるのは変わらない。

別に館の外でやっても良いが、俺は客人だ。流石に朝とも言えない時間からやってたらうるさくて怒られるだろう。

 

そして日が昇ると館にもどり、軽く身体を洗い、朝食を取る

 

部屋を出るとルーデウスに会った

 

「おはようございます、ヘルスさん」

 

「ああルーデウス、おはよう」

 

そうして2人で雑談をしながら少し時間を過ごす

 

話す内容は大体魔術に関する事だ

 

「ところでヘルスさんの動物に変身する魔法、あれはどうやるのですか?」

 

「さんはつけなくていい、ヘルスにしろよ。そういえば教えるって言ったんだったな。じゃあ後で俺がやり方を教えてやる」

 

「本当ですかヘルス!?ありがとうございます!」

 

「お前には魔神語を習うからな、そのお礼だ」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

俺はルーデウスとエリスと共にギレーヌからの剣術の指導を受ける

 

俺は剣を使わないのでギレーヌはどうするのかと疑問に思ったが

 

「お前は剣を使わないが、通常の剣士は剣を使う、ならば私と戦い続ければいい、たまにエリスともやって貰うが」

 

「剣王直々に戦うなんて、思ってなかったよ」

 

剣王ギレーヌ、その肩書きは本物だった

 

彼女はルーデウスやエリスとは比べ物にならない程の境地にいる。彼女はまず速い、凄まじいスピードで俺を翻弄する、素早く切る、とにかく速さに特化している

 

俺がアスラにいた時に教えてくれていた剣神流上級の護衛の人は決して速くはなかったが、その分パワーがあり、受け止めきれなかった一方

 

こっちはスピード重視、やりにくいがとてもためになる

 

エリスもエリスで強い

 

彼女は力もそこそこあるが、剣の才能がピカイチだ。

実際俺は武装色なしで戦うと、負けてしまう事もある程だ

年下に負けるってのは、結構辛いが、それはかえって俺のやる気に繋がった。

 

剣術を学ぶ事でエリスとギレーヌとも仲良くなっている気がする

 

エリスは確かに凶暴だが、心を許した人間には比較的優しい。

俺も最初は警戒されていたが、俺がエリスに勝ったのと、変な動物になれるのを知ってからは、心を許してくれたらしい。この家系は本当に獣好きだな

 

そして午後が過ぎて、今は魔術の特訓の時間だ

 

一番年下のルーデウスが師匠ってのはなんかおかしい気もするが

ルーデウスの教え方は上手だ。

俺は魔術は全部理解した気になっていたが、まだまだ知らない部分があった事に気付かされた事もある

 

しかし変身魔法はルーデウスはする事ができなかった

 

正直ホッとした

もしルーデウスが変身魔法まで使えてしまったら、俺はただの無詠唱の魔術師になってしまうからだ

 

そしてその後はルーデウスによる算術の時間

 

俺はルーデウスに誘われてやってみたが、どれも前世でやったようなものなので当然楽勝だった 

 

だがエリスとギレーヌは

 

「全然わからないわ!!」

 

「ルーデウス、ここを教えてくれるか?」

 

全滅だった

 

それにしてもこの教材、凄い分かりやすいな

 

「ルーデウス、この教材、お前が全部1人で作ってるのか?」

 

「そうですよ、毎日大変なんですよ」

 

「なら俺にも手伝わせてくれ、これでも算術は得意なんだ」

 

「いいんですか!?助かります!」

 

そして夜になると俺はルーデウスの部屋に行き、

次の日の教材の手伝いをする

 

俺が問題とかを提案し、それをルーデウスが書くというやり方で進めている

 

それにしてもエリスは11歳にもなって、まだ小3ぐらいのをやってるのか、地頭が悪いのか、親が教育をしてなかっただけなのか

 

ギレーヌはまあ、うん、妥当だ

 

見るからに剣しか知らそうだ

 

そして教材を作り終わると、語学の勉強、魔神語についてルーデウスに教えて貰う、まあ雑談も含まれているが

 

「ルーデウスはいつからここにいるんだ?」

 

「僕は2年前に来ましたね」

 

「2年前?以外に短いな、5年前辺りだと思ったぞ」

 

「それだと僕は4歳なので、まだ家庭教師にすらなれませんよ」

 

「そうか、でもなんでお前、家庭教師なんてやってるんだ?」

 

純粋に謎だった、それほどの実力があってなぜ家庭教師なんてやってるんだ?その才能があるなら、どっかの王国の守護術師でもなれるはずだ

 

「僕にはブエナ村に幼馴染の女の子がいるんですよ。その子とラノア魔法大学に行くための学費を稼ぐためにやってるんです」

 

「なるほど、その幼馴染どういう奴なんだ?」

 

「その子はエルフと人間とかの混血の子で、名前はシルフィエット、出会った時は魔族という事でいじめられいたんですよ。そこから色々あって、今では僕の一番の親友です」

 

「そうか、でもラノア魔法大学って結構良い所だろ?そいつも魔法の才能あるのか?」

 

「ええ、彼女も無詠唱で魔術を使う事ができるんですよ」

 

「おぉ!やっぱりブエナ村は異常だな」

 

「異常って、あなたも無詠唱でしょう」

 

「いや、それでもお前は特に異常だ、ルーデウス、お前って魔力枯渇とかあるのか?」

 

俺はルーデウスが魔力の枯渇を起こしているのを見た事がない、

 

エリスは魔術の才能がないからか、すぐ魔力枯渇を起こし倒れるが、

ルーデウスはそんな事なく、上級魔術や中級魔術をポンポン連発している

 

「僕も最初は魔力が少なかったんですが、小さい頃に魔術を始めたからか、最近はそんな事ないですね」

 

やっぱり小さい頃から魔法を使えば、魔力総量も増えるのか。

 

ルーデウスもそう言ってるし多分そうなのだろう

 

「というかヘルス、なんであなたはギレーヌの弟子になるためにここに来たんですか?」

 

「俺か?俺は強くなるためだ」

嘘ではない、俺は強くなりたいのだ

 

「なんで強くなりたいんですか?」

 

そう問われると途端に返せなくなる

 

確かにそうだ、何故強くなりたいんだ?

 

最初の頃はただただ強くなりたかった。強くなって、前世の俺とは違うことを証明したかった

 

でも今は違う、今の俺が強くなろうとしてるのは

 

「アリエルを守るため、、」

 

「アリエル?」

 

「アリエルっていうのは、俺のいるアスラ王国の第二王女の事だ、エリスと同い年ぐらいだが。頭も良いし、可愛いんだ」

 

「じゃあヘルスと僕は似ていますね」

 

「似てる?どこがだ?」

 

「だって僕たち、好きな人のために頑張ってるじゃないですか」

 

好きな人、俺がアリエルを好き?

確かにアリエルは好きだ、でもそれは恋愛的な意味ではなく、保護者のような感じだ

 

今まではそうだった

 

今俺はもう一度考えてみる、アリエルはもう11歳になるだろうか?

 

あの美しい姿、あの笑顔を見るたびに、俺は胸が熱くなっていた。

 

そして俺は気づいた、

 

今の俺は多分、アリエルに恋している。まだ11歳になったばかりの少女に、俺の心は打たれてしまったんだ

 

もちろん俺は手を出すつもりはない

でも俺はアリエルが好きなのだ

 

そのアリエルを守る、その為に強くなる

決意が固まった気がした

 

「ルーデウス、」

 

「はい?」

 

「大事な事を思い出させてくれてありがとう」

 

ルーデウスはよく理解してないが、俺はルーデウスの何気ない一言に気付かされた、自分の気持ちを。

 

その瞬間、俺は体が何かを超えたのを感じた

 

今ならできる

 

そう確信した

 

俺はそのまま部屋から出て、外にでた。後ろにはルーデウスがついてきていた

 

外に出て、体全体に魔力を込める、いつもならそこでキリンの姿になるが、さらに奥に進む、進む、進む、そして掴む、

 

ボンっという音と共に煙が走る

 

目を開ける、手を見てみる、その手はキリンではなかった、月が照らす影は、俺がいつもなっているキリンの姿ではない

 

首周りにはワンピースの動物系が覚醒した時特徴の輪っかの様なものができている

 

俺はできた、とうとうできたのだ

 

幻獣種 リュウリュウの実

モデル 麒麟

 

「やった!とうとうなれたぞ!」

 

「すごいですね!なんですかその姿!」

 

「俺の変身魔法が強化されたんだ、ルーデウス、お前のおかげで....」

 

「よくわからないけどおめでとうございます!ヘルス」

 

「、、、、、」

 

「ヘルス?」

 

気づけば俺は立ったまま眠っていた

 

 

 

 

 

 

 

 




ヘルスの覚醒した姿はワンピースの1140話ででてきたキリンガム聖を想像してほしいです
ネタバレ注意
もともとウシウシの実だったキリンがリュウリュウの実に変わっていますがご都合です

手遅れかもしれないんですけど一応

  • 戦闘描写たくさん
  • 話し合い、イチャイチャたくさん
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