貴殿転生 元の知識で本気出す   作:MENOUENOTANKOBU

33 / 71
33話 覇王色の覇気

次の日の夜、ルーデウスの部屋に訪れると異臭がした。

中に入るとルーデウスと、フィッツがいた。

そしてリニアとプルセナの2人は縄をとかれ下着を脱いでいる。

 

「ルーデウス、お前、まだ試してるのか?」

 

「いえいえ!そんな事ないですよ。2人が長い間縛られていたせいで、ねぇ?」

 

ルーデウスはリニアとプルセナの下を見ている。

 

なるほど、漏らしたってわけか、あの凶暴な2人の尊厳が、一気に崩れ落ちてしまったな。

 

俺はしばらく部屋の隅の方で、2人の下着を乾かすのを待っていた。

 

リニアがスカートを履きながらいった。

 

「言う事を聞くと言っても、子供ができるような事はだめニャ。そういうのはきちんとお付き合いして、結婚して、それからニャ」

 

意外だな、俺の印象だと、リニアは子供は作ってなんぼ、みたいな思想をしてると思っていたんだが。乙女な所もあるんだな。

 

「それで、ボス達、そろそろ帰ってもいい?」

 

スカートを履き終わったプルセナが聞いていた。

 

「ボスって誰だよ」

 

「ボスってのはルーデウスと麒麟のことニャ、あちしらは決闘で負けたニャ、だからこれからはボスって呼ばせてもらうニャ」

 

「そうなの、私たちは今日からボス達の子分なの」

 

「獣族ってそう言うもんなのか?」

 

「さあ、俺も詳しくは知りません」

 

まあ、それが獣族の文化的なやつなんだろう、

ボスって呼び方も不快ではないしな。

 

「まあいい、じゃあもうこいつらは帰らせてもいいよな?」

 

「うん、僕もそれがいいと思う。これ以上此処に監禁すると、色々問題になると思うし」

 

「分かりました。じゃあ2人とも、もう帰っていいですよ」

 

「感謝するの、ボス。あと、人形の事はごめんなさいなの」

 

「またニャ、ボス」

 

2人は窓から飛び降りて、部屋を去っていった。

 

「僕、結局役に立たなかったね。ごめん」

 

フィッツが自信を無くした声でそう言う

 

「いえいえ、むしろこんな夜に俺の部屋に来てくれて、ありがとうございます」

 

ルーデウスとフィッツ、いつ見てもいいコンビだな。

 

「そうかい?所で、あの飾ってあるやつはなんだい?」

 

フィッツは暖炉の上にある。小さな小屋の様なものを見ている。

 

まずい!あそこには、ロキシー、ルーデウスの信仰する神が祀られているんだ。

 

サテラはともかく、ルーデウスの事が好きなフィッツがあれを見たら、どうなるか?

 

「フィ、フィッツ?今日はルーデウスも疲れてるだろうし、そろそろ帰らないか?これ以上此処にいても、迷惑そうだしな」

 

「いえいえ、麒麟、大丈夫ですよ。俺は全然疲れてる訳でもないですし、ゆっくりしていってください」

 

ルーデウスこの野郎、俺の善意を、

今から起こる修羅場を俺は見たくねぇな。

帰ろう

 

「そうか、俺はもう眠いし、帰るとするよ。じゃあまた明日、ルーデウスとフィッツ」

 

「うん、また明日」

 

「今日はありがとうございました。麒麟」

 

俺はルーデウスの部屋を去り、小走りで自分の部屋に戻っていった。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

しばらくして、クリフがエリナリーゼと付き合い始めた。

 

「信じらんねぇ、あのエリナリーゼが?」

 

俺は目の前でイチャイチャしている二人を見て驚愕している。

 

「あら麒麟?以外でしたの?」

 

「あなた、呪いはどうするのよ、クリフには話したのよね?」

 

隣にいたサテラが怪訝そうな顔で聞いている。

 

「もちろん知ってるよ。だからこそ僕は、そんな彼女を救ってやりたいんだ」

 

「ああクリフ!愛していますわ」

 

「僕もだよエリナリーゼ!」

 

そういってキスをし合う二人、ちょっと怖いが、まあお互いが好きなら大丈夫だろ。

 

しかしあの誰に対しても傲慢なクリフが、好きな人が出来ただけでこんなに印象が変わってしまうとは、恋とは恐ろしい。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

秋が来た、廊下を歩いていると、獣族達が真剣で闘いをしている、一日中だ。

 

なんでも獣族はこの時期に発情期が来るらしく、決闘で求愛をするらしい。なんとロマンチックなプロポーズなんだろう。

 

「ふう、こんなに決闘を申し込んでくる奴がいるとは、リニア達、そんなに可愛いか?」

 

「さあ?俺にはなんも魅力も感じませんが」

 

俺達は挑んできた獣族を軽く倒しならがら、そんな会話をしている。リニアとプルセナのボスになった俺達は、獣族達の決闘を申し込まれた。それも数えきれない程。なんでも俺たちはリニア達のボスなので、そのボスを倒せば、二人共自分のものにする事ができる。と言うのが獣族の考えらしい。こちらからするとたまったものではない。

 

今日は午前にルーデウスとフィッツと共に図書館に行く予定だが、この調子では辿り着く頃には昼を過ぎてしまうな。

先に待っている筈のフィッツがルーデウスと会えないのは可哀想だ。

ここは二人を助けてやるか、

 

「ルーデウス、ここは俺に任せて、お前は図書館に行け」

 

「え?なんでですか?」

 

「お前、戦いはあまり好きじゃないだろ?俺はちょうどストレス発散したい気分だし、丁度いい」

 

「そんな、俺も別に大丈夫ですよ?フィッツ先輩には悪いですが」

 

「ルーデウス、頼む、任してくれ」

 

ルーデウスはしばらく考えていた。

 

「分かりました麒麟、でも危なくなったら俺を呼んでくださいね?すぐ行きますから」

 

「ああ、ありがとう」

 

ルーデウスは走りながら図書館に向かい始めた。

それを止めようとする獣族達。

 

「よく聞け!獣族共!俺は麒麟!リニアとプルセナが欲しければ、まずはルーデウスではなく、俺を倒してから行け!」

 

その言葉に獣族全員が俺の方に向かってきた。

 

「まずは貴様を倒せばいいのか?」

 

「ああ、そうだ、勝てばルーデウスの所に行く事を許可しよう。勝てればの話だがな」

 

「ならばまずは私から行こう!私の名は・・・」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「ぶはぁッ!」

 

獣族の男がまた一人吹っ飛ばされる。

 

30人目くらいか?

男臭い奴らに紛れて、一人の人族の女が立っていた。髪は青く、服装も青い。青が好きなんだろうか?

しかし身なりは他の獣族とは違う、剣士のそれだ。

剣の形からして、剣神流だろうか?

 

「わ、我が名は、ニナ・ファリオン!いざ、尋常に、勝負!」

 

慣れない口調でそう言うニナという人物。

仕方ないよな、30人も同じこと言ってたんだ、合わせなきゃ行けないって思うよな。

 

そんな事を考えていると、ニナは俺にいきなり突進をして来た。

やはり剣神流だったか。

 

しかし早い!

今まで戦って来たどの獣族よりも、圧倒的に。

ニナは真剣を俺に向かい放った。

俺はそれを後ろに下がってよけ、持っていた木刀をニナの頭に向け横に振った。

 

ニナも下がって避け、今度は一回転しながら俺の腹に向かって剣を放つ。

 

こいつ、俺を殺す気か?

 

俺は地面に倒れ、剣が俺の頭スレスレで横切る。

 

木刀じゃあまずい、拳じゃなければ、

俺はニナに木刀を投げ、その横を走る。

 

「!?」

 

ニナは俺が剣を投げた事を信じられない顔で見ていた。

その一瞬の隙が剣士の戦いで勝敗を決める。

 

俺はニナの横腹に拳をめり込ませた。

 

「ぐはぁッ!」

 

ニナは柱にぶつかり、血を吐いた。

 

「ああすまん!そんな威力でやるつもりはなかったんだ!」

 

俺はニナに近づいた、しかし何も出来る事はない。

こんな時に治癒魔術を使えれば、、

 

サテラは今日、生徒会と共にこの時期に多発する、暴力事件の防止の為見回りをしている筈だ。偶然ここに通りかかるとは思えない。

 

どうしよう?死にはしないだろうが、ニナは苦しそうだ。

 

とりあえずニナを抱えて、この学校で一番広いであろう庭に来た。

 

ここなら見つけてくれるかもしれない。

そんな期待を持ちながら、俺はニナを抱えている。

 

「どこへ行く気だ!麒麟!貴様に決闘を申し込む!」

 

くそ、最悪のタイミングだな。

逃げようにも既に周りを囲まれてしまっている。

獣人型になって空を飛んで逃げるのもいいが、アリエルとかにバレたら更に最悪だ。

 

ここでニナを置いて戦う、それは論外だな、踏まれたりして重症化する恐れもある。

 

どうする?こういう時、どうすればここを抜け出せる?

 

 

考えろ!ひたすらに!

 

その時、ひらめいた。

 

この状況から抜け出せる、最善の方法を、

 

覇王色の覇気、これを使えれば、

 

しかし使えるかの確証はない。

 

 

 

いや使える!信じよう、覇王色を持つのは、強い意志、自分を信じられる力を持つ奴だけ。

 

覚悟を決めろよ、ヘルス・グレイラット!

 

俺は体中の魔力、、覇気を、周りに放出するイメージをした。

武装色をする時と同じだ、今度はそれを、外に放出するだけだ。

俺は目を大きく見開き、周りの獣族達を見る。

 

俺の周りに紅色の稲妻の様なものが出ている。

 

「こ、これは・・・ぐぅ」

 

一人の獣族がその場に倒れた、同じ様に次々と倒れていく。

 

 

どれくらい経っただろうか、俺は覇気を流すのをやめた。

 

周りに起きている奴らはいない、全員が気絶している。

 

「やった、やったんだ!」

 

成功できた!俺にも使えたんだ!覇王色が、、これは凄い発見だ!

 

ニナには影響は無さそうだ。

やはり気絶させれる奴は選ぶ事ができるらしい。

 

「く、」

 

俺はニナを下ろして、膝をついた。

しかし疲労感が凄い、魔力が枯渇しかけているのか?

とりあえず、まずは休息を・・・

 

「ハハハハハァーー!面白いな!先程まで立っていた獣族が、今は気を失っているぞ!」

 

豪快な笑い声と、凄まじい威圧感が俺を襲う。

 

「貴様は立っているな!ならばこれは貴様の仕業あるな!」

 

気づけば笑い声の主は、俺の前に立っていた。

全身紫色で、腕は6本。

そして何より、デカい、、俺の身長よりもデカいやつなんてこの学校にはいないのに、

 

「我が名は魔王バーディガーディ!貴様に決闘を申し込む!」

 

 

 

 

 

 

 

 

手遅れかもしれないんですけど一応

  • 戦闘描写たくさん
  • 話し合い、イチャイチャたくさん
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。