貴殿転生 元の知識で本気出す 作:MENOUENOTANKOBU
次の日の夜、ルーデウスの部屋に訪れると異臭がした。
中に入るとルーデウスと、フィッツがいた。
そしてリニアとプルセナの2人は縄をとかれ下着を脱いでいる。
「ルーデウス、お前、まだ試してるのか?」
「いえいえ!そんな事ないですよ。2人が長い間縛られていたせいで、ねぇ?」
ルーデウスはリニアとプルセナの下を見ている。
なるほど、漏らしたってわけか、あの凶暴な2人の尊厳が、一気に崩れ落ちてしまったな。
俺はしばらく部屋の隅の方で、2人の下着を乾かすのを待っていた。
リニアがスカートを履きながらいった。
「言う事を聞くと言っても、子供ができるような事はだめニャ。そういうのはきちんとお付き合いして、結婚して、それからニャ」
意外だな、俺の印象だと、リニアは子供は作ってなんぼ、みたいな思想をしてると思っていたんだが。乙女な所もあるんだな。
「それで、ボス達、そろそろ帰ってもいい?」
スカートを履き終わったプルセナが聞いていた。
「ボスって誰だよ」
「ボスってのはルーデウスと麒麟のことニャ、あちしらは決闘で負けたニャ、だからこれからはボスって呼ばせてもらうニャ」
「そうなの、私たちは今日からボス達の子分なの」
「獣族ってそう言うもんなのか?」
「さあ、俺も詳しくは知りません」
まあ、それが獣族の文化的なやつなんだろう、
ボスって呼び方も不快ではないしな。
「まあいい、じゃあもうこいつらは帰らせてもいいよな?」
「うん、僕もそれがいいと思う。これ以上此処に監禁すると、色々問題になると思うし」
「分かりました。じゃあ2人とも、もう帰っていいですよ」
「感謝するの、ボス。あと、人形の事はごめんなさいなの」
「またニャ、ボス」
2人は窓から飛び降りて、部屋を去っていった。
「僕、結局役に立たなかったね。ごめん」
フィッツが自信を無くした声でそう言う
「いえいえ、むしろこんな夜に俺の部屋に来てくれて、ありがとうございます」
ルーデウスとフィッツ、いつ見てもいいコンビだな。
「そうかい?所で、あの飾ってあるやつはなんだい?」
フィッツは暖炉の上にある。小さな小屋の様なものを見ている。
まずい!あそこには、ロキシー、ルーデウスの信仰する神が祀られているんだ。
サテラはともかく、ルーデウスの事が好きなフィッツがあれを見たら、どうなるか?
「フィ、フィッツ?今日はルーデウスも疲れてるだろうし、そろそろ帰らないか?これ以上此処にいても、迷惑そうだしな」
「いえいえ、麒麟、大丈夫ですよ。俺は全然疲れてる訳でもないですし、ゆっくりしていってください」
ルーデウスこの野郎、俺の善意を、
今から起こる修羅場を俺は見たくねぇな。
帰ろう
「そうか、俺はもう眠いし、帰るとするよ。じゃあまた明日、ルーデウスとフィッツ」
「うん、また明日」
「今日はありがとうございました。麒麟」
俺はルーデウスの部屋を去り、小走りで自分の部屋に戻っていった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
しばらくして、クリフがエリナリーゼと付き合い始めた。
「信じらんねぇ、あのエリナリーゼが?」
俺は目の前でイチャイチャしている二人を見て驚愕している。
「あら麒麟?以外でしたの?」
「あなた、呪いはどうするのよ、クリフには話したのよね?」
隣にいたサテラが怪訝そうな顔で聞いている。
「もちろん知ってるよ。だからこそ僕は、そんな彼女を救ってやりたいんだ」
「ああクリフ!愛していますわ」
「僕もだよエリナリーゼ!」
そういってキスをし合う二人、ちょっと怖いが、まあお互いが好きなら大丈夫だろ。
しかしあの誰に対しても傲慢なクリフが、好きな人が出来ただけでこんなに印象が変わってしまうとは、恋とは恐ろしい。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
秋が来た、廊下を歩いていると、獣族達が真剣で闘いをしている、一日中だ。
なんでも獣族はこの時期に発情期が来るらしく、決闘で求愛をするらしい。なんとロマンチックなプロポーズなんだろう。
「ふう、こんなに決闘を申し込んでくる奴がいるとは、リニア達、そんなに可愛いか?」
「さあ?俺にはなんも魅力も感じませんが」
俺達は挑んできた獣族を軽く倒しならがら、そんな会話をしている。リニアとプルセナのボスになった俺達は、獣族達の決闘を申し込まれた。それも数えきれない程。なんでも俺たちはリニア達のボスなので、そのボスを倒せば、二人共自分のものにする事ができる。と言うのが獣族の考えらしい。こちらからするとたまったものではない。
今日は午前にルーデウスとフィッツと共に図書館に行く予定だが、この調子では辿り着く頃には昼を過ぎてしまうな。
先に待っている筈のフィッツがルーデウスと会えないのは可哀想だ。
ここは二人を助けてやるか、
「ルーデウス、ここは俺に任せて、お前は図書館に行け」
「え?なんでですか?」
「お前、戦いはあまり好きじゃないだろ?俺はちょうどストレス発散したい気分だし、丁度いい」
「そんな、俺も別に大丈夫ですよ?フィッツ先輩には悪いですが」
「ルーデウス、頼む、任してくれ」
ルーデウスはしばらく考えていた。
「分かりました麒麟、でも危なくなったら俺を呼んでくださいね?すぐ行きますから」
「ああ、ありがとう」
ルーデウスは走りながら図書館に向かい始めた。
それを止めようとする獣族達。
「よく聞け!獣族共!俺は麒麟!リニアとプルセナが欲しければ、まずはルーデウスではなく、俺を倒してから行け!」
その言葉に獣族全員が俺の方に向かってきた。
「まずは貴様を倒せばいいのか?」
「ああ、そうだ、勝てばルーデウスの所に行く事を許可しよう。勝てればの話だがな」
「ならばまずは私から行こう!私の名は・・・」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ぶはぁッ!」
獣族の男がまた一人吹っ飛ばされる。
30人目くらいか?
男臭い奴らに紛れて、一人の人族の女が立っていた。髪は青く、服装も青い。青が好きなんだろうか?
しかし身なりは他の獣族とは違う、剣士のそれだ。
剣の形からして、剣神流だろうか?
「わ、我が名は、ニナ・ファリオン!いざ、尋常に、勝負!」
慣れない口調でそう言うニナという人物。
仕方ないよな、30人も同じこと言ってたんだ、合わせなきゃ行けないって思うよな。
そんな事を考えていると、ニナは俺にいきなり突進をして来た。
やはり剣神流だったか。
しかし早い!
今まで戦って来たどの獣族よりも、圧倒的に。
ニナは真剣を俺に向かい放った。
俺はそれを後ろに下がってよけ、持っていた木刀をニナの頭に向け横に振った。
ニナも下がって避け、今度は一回転しながら俺の腹に向かって剣を放つ。
こいつ、俺を殺す気か?
俺は地面に倒れ、剣が俺の頭スレスレで横切る。
木刀じゃあまずい、拳じゃなければ、
俺はニナに木刀を投げ、その横を走る。
「!?」
ニナは俺が剣を投げた事を信じられない顔で見ていた。
その一瞬の隙が剣士の戦いで勝敗を決める。
俺はニナの横腹に拳をめり込ませた。
「ぐはぁッ!」
ニナは柱にぶつかり、血を吐いた。
「ああすまん!そんな威力でやるつもりはなかったんだ!」
俺はニナに近づいた、しかし何も出来る事はない。
こんな時に治癒魔術を使えれば、、
サテラは今日、生徒会と共にこの時期に多発する、暴力事件の防止の為見回りをしている筈だ。偶然ここに通りかかるとは思えない。
どうしよう?死にはしないだろうが、ニナは苦しそうだ。
とりあえずニナを抱えて、この学校で一番広いであろう庭に来た。
ここなら見つけてくれるかもしれない。
そんな期待を持ちながら、俺はニナを抱えている。
「どこへ行く気だ!麒麟!貴様に決闘を申し込む!」
くそ、最悪のタイミングだな。
逃げようにも既に周りを囲まれてしまっている。
獣人型になって空を飛んで逃げるのもいいが、アリエルとかにバレたら更に最悪だ。
ここでニナを置いて戦う、それは論外だな、踏まれたりして重症化する恐れもある。
どうする?こういう時、どうすればここを抜け出せる?
考えろ!ひたすらに!
その時、ひらめいた。
この状況から抜け出せる、最善の方法を、
覇王色の覇気、これを使えれば、
しかし使えるかの確証はない。
いや使える!信じよう、覇王色を持つのは、強い意志、自分を信じられる力を持つ奴だけ。
覚悟を決めろよ、ヘルス・グレイラット!
俺は体中の魔力、、覇気を、周りに放出するイメージをした。
武装色をする時と同じだ、今度はそれを、外に放出するだけだ。
俺は目を大きく見開き、周りの獣族達を見る。
俺の周りに紅色の稲妻の様なものが出ている。
「こ、これは・・・ぐぅ」
一人の獣族がその場に倒れた、同じ様に次々と倒れていく。
どれくらい経っただろうか、俺は覇気を流すのをやめた。
周りに起きている奴らはいない、全員が気絶している。
「やった、やったんだ!」
成功できた!俺にも使えたんだ!覇王色が、、これは凄い発見だ!
ニナには影響は無さそうだ。
やはり気絶させれる奴は選ぶ事ができるらしい。
「く、」
俺はニナを下ろして、膝をついた。
しかし疲労感が凄い、魔力が枯渇しかけているのか?
とりあえず、まずは休息を・・・
「ハハハハハァーー!面白いな!先程まで立っていた獣族が、今は気を失っているぞ!」
豪快な笑い声と、凄まじい威圧感が俺を襲う。
「貴様は立っているな!ならばこれは貴様の仕業あるな!」
気づけば笑い声の主は、俺の前に立っていた。
全身紫色で、腕は6本。
そして何より、デカい、、俺の身長よりもデカいやつなんてこの学校にはいないのに、
「我が名は魔王バーディガーディ!貴様に決闘を申し込む!」
手遅れかもしれないんですけど一応
-
戦闘描写たくさん
-
話し合い、イチャイチャたくさん