ハイスクールD×D 四天龍の王   作:DECADE

34 / 96
 ついに始まりましたね、第二期! OPの赤龍帝の鎧と白龍皇の鎧、かっこよすぎる! はやく見たいですね!


Life.34 おっぱい、求めます!

「朱乃たちの仕事を見学したい?」

「はい。俺達、悪魔としてちゃんと仕事できてるのか気になって」

 

 昨日、ふと気になったことだ。未だに大して契約の取れない俺はもちろん、アーシアも不安に思っているらしく、こうして仕事の前に部長に打診しているわけだ。

 

「そうね。悪魔になって日の浅い二人には、いい勉強になるかもしれないわ」

「じゃ、じゃあいいんですか!?」

 

 まさかお許しがいただけるとは、駄目元でも言ってみるもんだ!

 

「ただし、仕事の邪魔をしては駄目よ。先方にも迷惑を掛けないこと」

「「はい!」」

 

 みんなの仕事ぶり、見せてもらいます!

 

 

 

 

 

 最初についていったのは小猫ちゃん。呼び出されたのは、常連の森沢さんの家だった。

 

「おや、兵藤氏じゃないか」

「ご無沙汰してます、森沢さん」

 

 小猫ちゃんと大体交互くらいの頻度で呼ばれるんだけど、最近は小猫ちゃんが多かったからな。

 

「今日はまたどうして?」

「すいません。今日は見学で。もちろんお邪魔はしません。部屋の隅っこにでもいさせてもらえれば」

「それは構わないが……そちらの子は? 追加特典のシスターコスプレっ娘とか?」

 

 視線を向けられて、アーシアが赤くなってドギマギしながら答える。

 

「い、いえ! 私も新人の悪魔で、アーシア・アルジェントと申します! 今日は見学にお邪魔させてもらいました」

「へえ、新人ね……よろしくね」

 

 ぺこりと頭を下げたアーシアに、メガネをキラリと光らせて挨拶を返す森沢さん。いい人なんだけど、どうも怪しさが拭いきれない。

 

「……今日の依頼は」

 

 俺達より遥かに森沢さんに慣れている小猫ちゃんは、話をさっさと進めようとしている。

 

「おお、そうだった。今日は……これだぁ!」

 

 そう叫んで森沢さんが取り出したのは、ゲームのパッケージ。

 

「おお! 超路上格闘家4!」

「知っているのかい、兵藤氏!」

「一見さんお断りの超激ムズ操作の格闘モノで、その筋の人には、大会が開かれるくらいの名作じゃないスか!」

 

 俺の説明に笑みを浮かべながら、森沢さんが続ける。

 

「流石は兵藤氏。実は、これのアーケード版もやりこんでいてね。ホームのゲーセンじゃあ……ダイアグラム崩しのモリーで通ってるくらいさ。さあ、これで勝負だよ! 小猫ちゃん!」

 

 おお! 通り名まであるヘビーユーザーの森沢さん対、案外ゲーマーな小猫ちゃんか! でもこれ、経験者絶対有利のゲームだけど、大丈夫か?

 

 ……なんて思ってた瞬間が、俺にもありました。

 

「そんなぁ! 僕の持ちキャラが全部完封されるなんてぇ!!」

 

 森沢さんは確かに強い。それを感じさせるプレイングだったにも関わらず、小猫ちゃんはその遥か上を行っていた。

 

「……思考と反射の融合が足りないです」

 

 どこの二重人格キャラですか、この子は。

 

「小猫ちゃん、こんなにゲーム得意だったんだ……」

「……ゲームは一日一時間」

「ふる」

 

 思わず口からでた一言に、小猫ちゃんがピクッと肩を震わせる。ヤバイ! 最近俺に対する小猫ちゃんの沸点が異様に低いってこと忘れてた!

 

「……それじゃあ、次は先輩の腕を見せてもらえますか?」

「おおお、兵藤氏! 僕の仇をとってくれぇ!」

「イッセーさん、頑張ってください!」

 

 うわ、後押しされまくりで、完全にやる流れですよ。しょうがないなぁ。

 

 森沢さんと入れ替わりで席について、髪を手で後ろに梳いて、オールバックに決める。

 

「……なんの真似ですか?」

「ゲームはこの方がノレるんだ。それじゃあいくぜぇ……これが思考と反射の融合だぁ!!」

「!!」

 

 結果は俺の勝ち。森沢さんは大いに喜んでくれたが、小猫ちゃんは背中に修羅を背負っていた。ああ、またお詫びにお菓子作ってこなきゃ。

 

 

 

 

 

 次についていったのは木場。今度は小奇麗なマンションの部屋に出た。

 

 赤い明かりに照らされた薄暗い部屋で、一人ソファーに座るのは……色っぽいお姉さん!

 

「うふ、来てくれたのね木場君。嬉しいわ」

「お久しぶりです、ミカさん。お仕事は順調ですか?」

「ええ、おかげさまでね。そちらのお二人は?」

「新人の二人です。今日は見学という事で同行しているんですが、ご一緒させてもらってもよろしいでしょうか?」

「ええ、どうぞごゆっくり」

 

 あ、今足を組み替えたときにパンツ見えちまった! 黒いパンストに庇われた白いパンツが、なんとも眩しい! 更に、立ち上がると、今度は上着を脱ぎだしたーーっ!! 疲れ気味な女性の仕草って、なんでこう色っぽいんだ!

 

「ねえ、木場君。悪いんだけど、いつもの、お願いできるかしら?」

 

 い、いつもの!? それはエロなのか、エロい事なのか、木場ぁぁぁぁ!! お前まさか、こうして美女美少女に、そういう御奉仕を……。

 

「わかりました。それで、材料は?」

 

 ざ、材料ぉぉぉぉ! ん? 材料?

 

「あ・そ・こ」

 

 ミカさんが指差した先にあったのは、スーパーで買ったと思わしき食材。

 

「それじゃあ少し仮眠するから、終わったら起こしてね」

「はい、どうぞごゆっくり」

 

 ぱたん、と横になるミカさん。木場はすぐさま、料理に取り掛かった。

 その間に、アーシアがすぐ傍にあった毛布をミカさんにかけてあげる。

 

「かなりお疲れのご様子です……」

「ミカさん、仕事が忙しくなると、いつもこんな感じでね。だからこうして僕が夜食を作るんだ。よし、出来た!」

 

 木場が運んできたのは、ざるうどんと小さい親子丼。付け合せのネギもちゃんとついている。へえ、料理もできるとは流石イケメン。

 

「ミカさん。うどんができましたよ、起きてください」

「意外だな……美女にばかり呼ばれるって言うから、勝手にムカついてたんだよな、エロい意味で」

「はぁ……」

 

 あ、口に出してた! アーシアがぽかんとしてる!

 

「い、いやいや、マジメな木場らしい依頼だなって!」

 

 俺たちのやりとりを余所に、起き上がったミカさんは料理に目を輝かせ、うどんを啜る。

 

「うん、美味しい。いつもありがとう、木場君」

「いえ。僕の拙い料理でも、ミカさんに喜んでいただけて光栄です」

 

 笑顔で口説き文句のようなことをのたまう木場。あいつはあの物言いがデフォルトだからな。

 

「謙遜するなぁ。十分店でも開けそうな腕してるのに」

「イッセーくんに比べたら、そこまでじゃないよ。ただ、修行を除けばそれぐらいしか熱中できるものがなかっただけさ」

 

 ストイックなこった。

 

「へぇ。そこの新人悪魔君も料理できるの?」

 

 食べ進めつつ、ミカさんが興味を示したみたいだ。まあ、でも。小猫ちゃんのときみたいにはならないだろう。もうしっかり食べちゃってるわけだし。

 

「ええ。僕よりも遥かに美味しいですよ」

「本当!? 今日は朝から何も食べてなくて、いつもより多めに食べたかったの。よければお願いしてもいい?」

 

 ……間がいいのか、悪いのか。けど、答えは一つしかない。

 

「料理人として、おなかをすかせた人は見過ごせません」

「うふふ、かっこいいわね」

 

 上着を脱いで、エプロン、バンダナを着用する。台所には玉ねぎ、ネギ、卵、ハム、ご飯。あとは調味料数点。メニューは決まったも同然だな。

 

 数分後、出来あがったスープチャーハンをミカさんの前に置く。一口食べると、ミカさんは目を見開いて驚いた。

 

「美味しい! チャーハンなのに少しも脂っこくなくて、お茶漬けみたいにさっぱりしてる!」

「油分はしっかり飛ばしましたから、胃にも優しいですよ。デザートのプリンもどうぞ」

 

 こっちも大変ご好評をいただけて、今度は俺にも依頼しようか、と言ってもらえた。そんな中でも、木場は終始笑顔だった。

 

 

 

 

 

 最後は朱乃さん。召還されてまず目を引いたのは、夜景を見下ろす格好となっているガラス張りの窓。そこから夜の空を眺めている精悍な男性が、背を向けたまま口を開いた。

 

「朱乃君、いつもすまないね」

「あらあら、社長。今日はどういった御用でしょうか?」

「今回もまた、君の世話にならねばならんようだ」

「うふふ、いつものですね? お安いものですわ」

 

 朱乃さんが扇情的に指を舐める。ま、まさか……。

 

「大会社の社長さんのお世話って……」

「ライバル会社の重役の暗殺、とか?」

「え、ええ!?」

 

 こ、これぞまさに悪魔の仕事ってか!?

 

「こ、怖いですけど、ぜひとも今後の参考にしたいです!」

「おいおい」

 

 そして……。

 

「おおおおお! い、いい! そこそこぉぅう!」

「あ~らあら。随分お疲れのご様子ですね、社長さん。うふふ、今夜は存分に可愛がってあげますわ」

 

 俺たちの目の前で繰り広げられる……足ツボマッサージ。社長は気持ちよさそうに呻き、ボンテージ姿の朱乃さんが楽しそうにツボを刺激している。

 

「うおおお……なんという絶妙な指使い。これだよこれ、こういうマッサージがいいんだよ――痛い! けど気持ちいい。けど痛い!!」

「うふふ、この社長さんは仕事でストレスが溜まると、私に足ツボマッサージを依頼して発散されるんですわ」

 

 な、なるほど。けど、なんでそんな格好に?

 

「うふふふ。いい姿ですわ、この駄目社長! 社員がこんな姿を見たらどう思うのかしら?」

 

 変わったソフトSMと取るかもしれない。ていうか声だけ聴いてたらそうとしか思えない。

 

「お二人とも、楽しそうですね……」

「ドSの本領発揮だな……」

「あらあら、イッセーくんだって肩もみの時は、結構なものだったじゃないですか」

 

 え? 確かに朱乃さんの肩をもんだことはありますけど、割とソフトにやってましたよ? 喘ぎ声がエロくてたまんなかったなぁ……。

 

「終わった後はとてもスッキリしましたけれど、最中は痛みで何も考えられませんでしたわ」

「いやいや、大袈裟な……本気でやったらあんなもんじゃないですよ?」

 

 紅魔館門番直伝のマッサージは、まさに生死を操る領域……効果覿面な分、恐ろしく痛い。死ぬほど痛い。少なくとも俺は死んだほうがマシってくらい痛かった。

 

「ほ、ほほぉう! それは、是非、味わってみたいものだぁぁぁ!」

「あらあら、ではやってみますか? 翌日にはきっと生まれ変わったように身体が軽いですよ?」

 

 ま、またこのパターン! なんなんだ、みんなして。そんなに俺を働かせたいんですか?

 

「けど……本気で痛いですよ?」

「の、望むところだよぉぉぉ!」

「そうですか……わかりました」

 

 度々、上半身を裸にして、筋肉を隆起させる。社長の肩に手を置いて、一言。

 

「この兵藤一誠。社長の覚悟にお応えし、全身全霊をもって御身に秘儀を施してさしあげます!」

 

 まず、一もみ。

 

「ぬがああああああああ!!」

 

 二もみ、三もみ。

 

「うおおおおおお!! おお、おおおおぉぉ……」

 

 気絶したが、四もみで痛みで目が覚め、次でまた気絶。覚醒と失神を繰り返し、最終的に社長は最高だった、と一言告げて、眠るように意識を失った。

 

 

 

 

 

 翌日の放課後、見学した仕事の内容を振り返ってみるけれど……

 

「ゲームの相手に夜食作り。そんでマッサージか」

「私も、トランプで遊んで欲しいみたいな依頼が多いですし……」

「それだけ今の悪魔の生活、仕事が平和ってことよ」

 

 確かに考えてみると、部長の眷属になってからの生活のほうが前よりよっぽど平和かもしれない。

 

「錬金術師としての仕事のほうが荒事だらけでしたね」

 

 よくトラブルがダイナマイトを巻きつけてかちこんで来てたからな。主に神さんが原因で。

 

「あらあら。どんなお仕事だったのか、参考までに教えていただけますか?」

 

 朱乃さんがお茶を置きながらそう言うと、部長も賛同する。

 

「そうね。いい機会だし、是非聞いてみたいわ」

「イッセーさんのお仕事って、どんな風だったんですか?」

 

 アーシアがキラキラした目で俺を見てくる。何故だろうか、やましいことじゃないはずなのに、心が痛い……。

 

「僕も、興味あるかな」

「……私も少し」

 

 野球盤で遊びながら、二人も加わってくる。あ、小猫ちゃん消える魔球使ってる。

 俺の経歴がそんなに気になるのかな?

 

「まあ、基本は研究と、そのための素材を集めたりですね。神さんが危険なものを運び込んで、なんとかすることもしょっちゅうでしたよ。たまに神さん経由で依頼を受けて物作りをすることもありますけれど。でも、今までで一番ヤバかったのは……五大龍王の牙と爪と鱗の採集ですかね」

 

 途端、室内がシン、と静まり返る。さすがに龍王は驚くよな。

 

「ミドガルズオルムは深海にいたから会いに行くのは面倒でしたけど、怠け者だから簡単にもらえました。玉龍(ウーロン)とティアマットは力ずくでしたけどね」

 

 玉龍は大量のグルメ食材を手土産にしたけど、もっと寄越せとかぬかすもんだから孫悟空の爺さんの勧めもあって喧嘩した。

 

 ティアマットはドライグから交渉の余地はないだろうと告げられて、使い魔の森で言ったとおり神さんに誘い出してもらって戦ったけど、まさか奇襲までかけられるとは思っても見なかった。どうしてあそこまで嫌われてるのか、幾ら聞いてもドライグは教えてくれない。

 

 そこまで言ったところで、部長がふと気がついたように疑問を投げかける。

 

「けれど確か、五大龍王の内、二体は封印されたと聞いているけれど……」

「ええ、ヴリトラとファーブニルは探したけど見つけられなかったんで、代わりに悪魔になった元龍王のタンニーンと、俺の知り合いで一番強いドラゴンのをもらったんですよ」

 

 タンニーンのおっさんは軽い手合わせでもらえたけれど、美鈴さんは……課題の修行をこなした後、軽く龍化したと思ったら自分で牙を引っこ抜いて、爪も鱗もそのまま剥がして、しかも笑顔で渡して来るんだもん。正直、ティアマットよりもなによりもあれが一番おっかなかった。

 

「随分凄まじい話だけど、集めたそれで一体何をしたの?」

「全部使って、刀を一本作りました」

「多芸なのね、貴方の師匠。イッセーも色々と器用になるわけだわ」

「いや、作ったのは俺ですよ」

『へ?』

 

 異口同音に疑問の声が上がる。そんなに目を丸くしないでも……。

 

「前に金属関係の研究をしているって言ったじゃないですか。その延長線上で、武器や機械の分野にも手を出してるんですよ。だから、鍛治仕事も俺の研究の一環なんです」

「それはまた、是非作品をみてみたいものだね」

 

 木場が何故か目の端を引きつらせながら、小猫ちゃんのストレートを見逃す。ていうかこっちを向きながらゲームを続けてる小猫ちゃんが何気に凄い。

 

「まあ、機会があればな。とにかく、俺の錬金術師としての仕事は大体そんな感じですね」

「……わかったわ。とにかく大変だったというのは」

 

 ご理解いただけて幸いです。龍王もそうだけど、我ながら良く今まで生き延びれたとつくづく思う。手足の二、三本は何度か吹っ飛んだけど。

 

「まあ、それはそれとして、貴方たちは運がいいわ。ちょうど今夜、私宛に少し大きな仕事が入ってきたの。それを横で見学なさい」

 

 おお、態々部長が動くような依頼か! 滅茶苦茶興味あります!

 

「でも、いいんですか?」

「ええ、もちろん」

 

 口元に余裕の笑みを浮かべて応じる部長を見て、改めてこの人の眷属になってよかったと思えた。

 

 

 

 

 

 そしてその夜。ジャンプした先は、博物館。あれ? 使い魔の森と同じく、また見覚えが……。

 

「これはグレモリーさん」

「ごきげんよう、教授」

 

 館内に響き渡る、これまた聞き覚えのある中年男性の声。横を向いてみると、やっぱり覚えのある顔があった。向こうも俺に気づいて、あっと驚きながら声をかけてくる。

 

「おお、兵藤くんじゃないか! 随分久しぶりだね」

「あはは……ご無沙汰してます、西浦教授」

「あの、つかぬ事をお伺いますが、お二人はどういった知り合いで?」

 

 返事を返す俺と教授の間に割り込んだ部長の疑問に、教授が答える。

 

「彼の師匠である榊氏には、研究の援助をしてもらったり、発掘品の解析を依頼されたりしていて、彼ともそのつながりでね。しかし、なんでまたグレモリーさんと一緒に?」

「え~と……色々あって今は悪魔で、部長の眷属なんですよ」

 

 こんな予期せぬ場所で思わぬ知り合いに出会うなんて、世間は狭い。神さんくらい顔が広いと、連れまわされてる俺も自然と関係が広がるってことを、つくづく痛感する。

 

「中々どうして、相変わらず波乱万丈な人生を歩んでいるね」

「はい。でも、毎日楽しくやれてますよ」

 

 本当に毎日楽しく、部長と添い寝したり……ムフフ。

 

「それで、今日は先日のお話をお受けしに参りました」

 

 なんて考えてたら、部長がさっさと話を進め始めた。そりゃそうだ。

 

「おお、それはありがたい限りです!」

 

 喜ぶ教授に連れられて、通された研究室で俺たちを出迎えたのは、巨大な石棺だった。

 

 黒塗りの表面はよく磨かれた金属のような光沢を放ち、施された彫像も複雑かつ見事で、美術品のような印象を受ける。

 

「教授、この棺は?」

「ある遺跡から出土したもので、貴重な歴史的遺産なのですが……」

 

 部長の質問に教授が答えていると、アーシアが両手で身体を抱きしめ、身もだえする。

 

「うう……なんだか寒気がします」

「確かに、棺からオーラが漏れているわね。それも、あまりよくない」

「やはり! 実はこれに関わっていた者達が、謎の病に倒れたり、不可解な事故にあったりなど、不幸になるケースが続出しておりまして!」

 

 それを興奮気味に語る貴方も少しアレだと思いますよ、教授。やっぱり伊達に神さんの知り合いやってるわけじゃないよな。

 

「……棺の呪い」

「ヒィ! 怖いですぅ!!」

 

 小猫ちゃんの呟きにびびったアーシアが、俺に抱きついてくる。にしても棺かぁ……前みたいに開けた途端、悪霊が出てビーム撃ってきたり、肉食の虫が大量発生しなきゃいいけど。

 

 ……うん? よくみれば、棺の上部に変な象形文字が書かれてる。丸い絵が二つで、まるでおっぱいのような……って、古代遺産にまでエロスを求めてどうするよ!

 

「そこの象形文字……そこにはこう書かれています。『我が眠りをさますのは、乳の豊かな魔なる女性のみ』。要約しますと、『私はおっぱいの大きい悪魔の美女に起こされたい』となります!」

「要約しすぎでしょ! まあ、おっぱいの大きい悪魔の美女に起こされたいっていうのはわかるけど」

「わかるんだ……」

「……イッセー先輩ですからね」

 

 あきれるような木場と、諦めたような小猫ちゃんの声が届くが、あいにくそれを一々気にするようなら、学園一の変態なんて呼ばれていない!

 

「ちなみに、今まで呪いに倒れた研究者は、みなムサい中年男性ばかりでした」

 

 おっさんが棺に触れるのは論外か。それもわかるな。で、部長を呼んだわけですね。

 

「とにかく、調べてみます」

 

 そう言って棺に近づく部長。髪をかきあげながら棺の上に身を寄せると、ふと豊かなおっぱいが例の象形文字にタッチした。すると棺の文様が青白く輝き、驚いた部長が棺から離れる。

 

「な、なに!?」

 

 疑問の声を上げる部長を余所に、棺の蓋が重い音とともにずれていき、教授は興奮気味にそれを歓迎する。

 

「おお! やはり、悪魔の女性によって棺は開かれるのか!」

 

 ゴドン!

 

 棺が完全に開かれると同時に、部屋全体に蔓延する紫色の煙。毒じゃないみたいだけど、少し変な臭いだな。鼻を覆いながら中を確かめる部長に続いて、近づいて棺の中をみてみると……。

 

「ミイラ?」

 

 副葬品も豪華だし、保存状態も極めて良好。生前は相当地位が高かったことが察せられるな。だけど……明らかに死んでいるのに、生命力を感じてならない。

 

「イッセー、気をつけて」

 

 部長も何かを感じるんだろう。忠告に対し、振り向いて応える。

 

「ええ、わかって……ぐぅあ!?」

 

 頭の中に何かが入ってくる感覚を味わった瞬間、身体の自由がきかなくなる。だけど、手足は俺の意思と関係なく勝手に動いて、俺ではない誰かが俺の口が開く。

 

「わーれを目覚めさせたのはだーれかー?」

 

 妙に間延びした変な口調で、俺はそう言った。なんだこれ!? ミイラが取り憑いてるのか!

 

「身体を乗っ取られたのか!?」

 

 正解を言い当てる木場に続いて、部長が威風堂々と俺……いや、俺に憑依したミイラ男と対峙する。

 

「貴方を目覚めさせたのは私よ」

「ほぉおう!」

「ごきげんよう、ミイラ男さん」

「ふっ! わーれはウナスなりぃ!! 高貴なる神官にして、呪術を執り行うものなりぃぃ! わーれを目覚めさせてくれた事、礼を言わずばなるまぁい!」

 

 古代の呪術師! しかも神官なら、確かに高貴といっても問題ないくらい身分は高かっただろう。

 けどなんで奇怪なポーズ決めてんだよ!? やめろよ、小猫ちゃんが胡散臭げな目で見てんじゃねえか! 間違いなくマイナスにいってるあの子の好感度をこれ以上沈めるな!

 

「意識を飛ばして、私の可愛い眷属の身体を乗っ取るだなんていい度胸ね。いますぐそこから立ち去りなさい!」

 

 おお、かっこいいです部長!

 だけど、ウナスは不適に笑うだけだ。

 

「その願いは承諾しかねるぅ」

「なんですって!?」

「この呪われし肉体に戻る事で、我が魂の安息を保つ事ができようか? いや、保てはせぬぅ!」

 

 いいから俺からでてけ、このミイラ野郎!

 

「うふふ、でも呪術師が呪いを受けるだなんて、ちょっと情けないですわ」

「だまれぃ! わーれは呪術師として、更なる高みを目指そうと、高位の悪魔を呼ぼうとしただけだ!」

 

 だからなんでいちいちポーズ決めるんだよ! 小猫ちゃんの目が冷たくなる一方じゃねえか!

 

「高位の悪魔? 一体誰を?」

「くくっ、聞いて驚くがいい! 大公アガレスの縁者の女悪魔であーる」

 

 た、大公!? 魔王と大王に次ぐ権威の悪魔じゃねえか!

 

「だがしかーし! 交渉どころか、わーれはその悪魔に、肉体と共に呪術の大半を封じられてしまったぁ! だからわーれは、永い眠りにつくしかなかったのであーる!」

 

 威張って言うなといいたいけど、大公相手じゃそれも仕方ないか……。あのシーグの血筋だもんな。ていうか、なんで呪いかけられたんだよ。一体何をしたんだこいつ。

 

「この呪いが解かれない限り、わーれがこの肉体を返すことはありえぬぅ!」

 

 俺関係ないじゃん! ふざけんな!

 

「まあいいわ。こちらも、私の大事な眷属の身体を奪われるわけには行かないの。呪術師ウナス、あなたの呪いを、私が解いてあげる!」

 

 部長ぉぉぉ!! 感謝感激御礼です!

 

「ふっ、汝も相応の力を有した悪魔のようだな。では、頼らせてもらおうか! わーれにかけられし呪いは三つ。それを解くには悪魔、それも美女の力が必要なのだ! まずは……」

 

 俺の身体を使って、ウナスが自分のミイラ入りの棺の中を弄る。そして、とりだしたのは――踊り子風のビキニ!

 

「この衣装を身に纏い、わーれの前で踊るのだ!」

 

 なんだそりゃぁ!!

 

「ふぅ、わかったわ。それを着て踊ればいいのね?」

 

 嘆息する部長は、そそくさと部屋の外へ出ると、すぐに着替え終わって戻ってきた。

 

 大事な部分だけを隠した事で、部長の白い肌の大半が強調され、衣装の装飾が更にそれを映えさせている! なにより……おっぱいが! おっぱいがぁぁぁ!!

 

 踊りが始まると、なおそれは凄まじい破壊力を発揮する!! 荒れ狂うように揺さぶられる乳と腰と尻! たまらんなこりゃあ! ていうか単純に踊りとしてみても完璧すぎる。部長はこんなところまで天才なのか。

 

「す、素晴らしい!」

 

 腹立たしいが、それにはまったく同意見だ!

 

 そして踊りが終わると、棺の裏に描かれていた紋章に変化が現れた。三つある矢印と円の内、一つが消える。あ、この魔方陣って、確かにシーグのだ。

 

「ふふ、大公アガレスの呪いが、一つ砕けたようだ!」

「でもまだ、あと二つ残っていますわ」

 

 朱乃さんの指摘どおり、まだ呪いは解けきってない。ウナスは両手を広げて、小猫ちゃんへ目を向けた。

 

「次の呪いは、悪魔の女性の口付けであーる! そこの小さき女人、先ほどからわーれに熱き視線を送っているな」

「……貴方の視線がエッチなのか、それとも憑依されてるイッセー先輩の視線がエッチなのか、観察していただけです」

 

 ごめん、多分それは両方だと思う。こいつ中身は俺と大差ないからさ。

 

「いいや、違う! わーれは感じた、その熱き視線を! なれば、次なる解呪は貴殿に任じよう! さあ、わーれにその視線がごとく、熱き口付けぇぇを!」

 

 ちょ、おま、怪しいポーズ連発しながら小猫ちゃんに近づくな! ぶっ飛ばされるぞ! いやいや、しかしもしかたら万が一、小猫ちゃんが受け入れてくれるという事も!?

 

 ゴン!

 

「……来ないでください」

 

 冷めた拳をもらいました。ですよね。

 

「イッセーさん!」

 

 よろけながら後ろへ倒れこむ俺、というか俺の身体に、アーシアが駆け寄る。が、ドジっこの宿命か、足元のケーブルに躓いて、アーシアが俺の上に倒れこんでくる。その瞬間、俺とアーシアの顔が急接近して……。

 

 うおおおお、ほっぺにやわらかな唇が! 偶然とはいえアーシアにチューしてもらっちゃった。ラッキー!!

 

 そっとアーシアを抱き起こすと、再び封印が一つ減っていた。あとは一つか。

 

(あと一つ……あと一つで、わーれは完全に復活できーる!)

 

 ふ、復活だと!? それって……こいつ、何を企んでるんだ!?

 

 そんな俺の叫びを無視して、今度は朱乃さんを指差した。

 

「さーいごの呪いは、最高難易度! それは……胸のゆーたかな女性に、パーフパフしてもらうことであーる!」

 

 パ、パフパフだとぉ!? ミイラの分際でハイカラな言葉をぉぉ!

 

「って、待てえぇぇい!!」

 

 全力を振り絞って声を上げる俺に、皆が注目する。けど、すぐに主導権を奪い返されちまった。

 

「ちぃ、邪魔をするな! あと少しで、キサマも解放されるのだぞ!」

 

 ふざけんな! お前魂の安息とか言ってるが、本当はこの世に復活しようとしてるんだろう! 俺には全部聞こえてんだよ! 大体お前、エロ過ぎるんだよ! 本当はろくでもない呪術師だったんだろ!! あぁ!?

 

「ぐぅぅぉぉ……あの乳が、わーれを待っている! あの乳で、わーれは復活を遂げるのだ! そこに、そこに乳があるのだぁぁ!!」

 

 指を蠢かせながら、必死に身体を動かそうとするウナス。対する朱乃さんも、ニコニコと笑いつつも少し困惑している様子だ。

 

「あらあら、困りましたわねぇ」

 

 な、なんてスケベパワーだ……俺に匹敵するぜ!

 

「もとい! 朱乃さんの乳をこいつに許してはならない!」

「少年よ、想像するがいい! あの乳に顔を埋める、その至福の瞬間をぉ! それはまさに、天に昇るような愉悦! 歓喜! 快楽ぅぅぅ!!」

 

 くおおおおおおおお! 考えるな、俺! 朱乃さんの乳は、何時の日か俺が、自分の意思で! ……でもでも、あああ、至福の快楽ぅ!!

 

 気がつけば、身体は前のめりに倒れ、朱乃さんの胸へと顔からダイブしていた。最早ままよと、全力で顔を乳へと擦り付ける。

 

「あはぁぁん! イッセーくんったら大胆ですわねぇ」

「あはぁぁぁ! ここが天国かぁ!!」

 

 その瞬間、俺の身体から何かが抜け落ちる。それは恐らくミイラへと入り込んだんだろうが、今俺の視界は朱乃さんの乳に埋め尽くされている! だが、そんな俺の目にも入るほど強い光が部屋を埋め尽くし、溢れる力の圧力によって、全員が研究室の外へとはじき出されようとする。そんな中、俺は雷龍帝の脚甲(ライディング・ギア)を出し、近くにいた朱乃さんとアーシアを抱きかかえ、力の流れに乗って部屋の外へと脱出する。吹っ飛んだ壁から出た先は、博物館の展示コーナーだ。

 

 二人を下ろし、立ち上がって壁の穴から高笑いと共に現れた人影と対峙する。

 

「ふはぁーはっはっは! わーれは偉大なる呪術師、ウナス! ここに復活せり……大儀であった、悪魔の諸君! あのアーガレスの女めぇ……積年の呪いが解かれた今! 必ずや復讐を遂げん!」

 

 みんなが立ち上がる中、俺は一心不乱に変なポーズをとるあの男を睨みつける。くそ、やっぱり復活の為に俺たちを利用してただけじゃねえか!

 

「こんな事だろうと思ったわ。それにしても、どうして呪いをかけられたの?」

 

 高所に立ち、毅然と言い放たれた部長の問いに一瞬慌てふためきつつも、すぐに取り繕って応えるウナス。

 

「……呼び出した悪魔の女性が、飛び切り美しかったゆえ、思わず願いを伝えたのだ。求婚……いや、我が奴隷とかせ! とな」

「さすがにそれは……大公の縁者クラスなら、願いにはそれ相応の報酬が必要よ。怒りを買って当然だわ」

 

 同感です。そもそもまともに口説いたかも怪しい。要はこいつ、フラレた腹いせに仕返ししようとしてるってだけじゃん。ちっちぇえな。

 

「ええい、黙れ! まずは貴様から倒してくれるわ!」

 

 いちいち逆切れしてんじゃねえ! そんなんだからフラレるんだろう!

 

「木場! 小猫ちゃん!」

『Boost』

『Ride』

 

 おなじみの音声を響かせつつ、構えを取ると、二人も俺の横で戦闘体制を整える。

 

 俺達の目の前に飛んできた部長が、二階の柱の影からこっちを覗きこむ教授へ声をかける。何時の間にあんなところへ……相変わらず逃げ足速いなぁ。

 

「教授。このミイラ男は危険です。消し去っても構いませんか?」

「大変もったいないのですが、止むを得ませんな。できれば棺だけでも残していただけると」

「分かりました。棺だけ残して、後は吹き飛ばしますわ」

「むぅぅ。その傲慢な物言いが、あのときの女悪魔を思い出すわ! ぬあああ!」

 

 掛け声と共に放たれた包帯が、女子たちを拘束し、上へと持ち上げた! このまえのドラゴンもどきといい、なんで俺達と戦う相手は、こうもグルグル巻きが大好きなんだ!? 俺も好きだけど……それはともかく、みんなを助けないと!

 

「フライングナイフ!」

 

 勢いよく飛んでいく大量のナイフ。けれど、刃は包帯を切断できず、せめぎあいの末に砕け散っていく。

 

「な、なんだと!?」

 

 強化は二、三段階とはいえ、鋼鉄もバターみたいに切り裂く切れ味だぞ!?

 

「くぉの包帯は、私が長年、念をこめて作った特別製。ちょっとや、そっとでは、外れないのであーるぅ!」

 

 ちくしょう! にしても、女子たちのうめき声が相変わらずエロい! どうすれば……

 

「こ、これは少しまずいですわね」

「くっ、でも、私達を相手にしたのが運のツキよ! イッセー、あれを使いなさい!」

 

 アレ? ああ、そう言うことですか!

 

「よし、いくぜぇ!」

Explosion(エクスプロージョン)!』

Ignition(イグニション)!』

 

 増大された力が、速さが、俺の想いを具現化させる!

 

「な、なぁにをするつもりであーる!?」

 

 ウナスを無視し、飛び上がって女性陣をタッチしていく! 部長、朱乃さん、アーシアと順当に魔方陣を刻み、最後は小猫ちゃん! 顔を顰め、嫌悪感を必死でこらえている様子だけど。

 

「小猫ちゃん、ゴメン!」

 

 これで全員! そしてお待ちかね!

 

洋服破壊(ドレス・ブレイク)!!」

 

 指を弾くと、魔方陣がその効力を発動。女子たちの制服が消し飛び、同時にみんなを拘束していた包帯もまた、衣服の一部として消し飛ぶ。おおお! みんなの裸が目の前に! 脳内保存脳内保存!

 

「ありがたやありがたや……」

 

 感謝の念を送っていると、俺の頭の上に着地した小猫ちゃんが体重をかけてくるが、生憎今の俺なら問題なく耐えられるさ!

 

「……みないでください」

「イッセーさん、大丈夫ですか」

 

 うん、アーシア。俺は全然平気さ。なんならアーシアも乗っかりなよ。一応素でも全員分くらいの体重は楽に支えられると思うから。

 

「こ、これは……なーんと素晴らしき技かな! わーれは感動したぞ、悪魔の少年よ」

 

 お褒め預かり、光栄ですよ、呪術師様。けどな、状況は一気に傾いたぜ?

 

「悪魔の女性に淫らな真似をする不逞の輩。グレモリー公爵の名において、貴方を吹き飛ばしてあげる!」

「あらあら、折角永い眠りから目覚めたのに……悪い子はお仕置きですわ」

「ま、待てぇ!」

 

 切り札を失ったウナスに、破滅と雷の魔力が襲い掛かる。壮絶な発光の後、そこには……見慣れすぎている人が立っていた。

 

「やれやれ……血気盛んなのはいいが、少しは落ち着く事も覚えろよ、若者諸君」

 

 人差し指を立て、あきれたように呟く師匠。その指先から漂う微かな、けれど圧倒的なエネルギーだけで、部長と朱乃さんの必殺の一撃を防いだんだ。

 

「こいつは俺が預かる。このスケベな性根は気に入った。研究員として存分に働いてもらおうか」

 

 言うべき事だけをいって、一瞬で師匠は消えた。音も光もなく、最初からいなかったようにその場から消えていた。踏んづけていたウナスごと。……なんともいえない空気とともに、その場を静寂が包み込んだ。

 

 

 

 

 

 後で教授に聞くと、あの棺を持ち込んだのも神さんだったとか。何がしたかったのかは分からないけど、あれだけに限って言えば、完全に神さんに遊ばれきったってことだよな。で、それはそれとして。

 

「結局、悪魔としての生き方と仕事は、今までどおりでいいってことですか?」

 

 部室に戻った俺は、開口一番、部長へそう聞いてみた。

 

「悪魔は長い時を生きるからね。ゆっくり考えていけばいいのよ」

 

 そういうもんかな……そうですかね。

 

「ああ、主よ。私が立派な悪魔になれるよう、見守ってください。ハゥ!」

 

 いい加減、アーシアも神様に祈る癖は改めような。それと内容がなにか著しく間違ってるから。

 

「部長。今度は、古代中国の遺跡から発掘された棺を調べて欲しいという依頼が……」

「おお、またエロい呪術師とか!?」

 

 朱乃さんの言葉に色めき立つ俺だが、部長は嘆息してそっけなく言う。

 

「それ、他の上級悪魔にまわしてちょうだい。また胡散臭い話にのって、あんな目にあったらたまらないもの」

「それがいいでしょうね」

 

 木場はそういいながら、流しそうめんを嗜んでいる。

 

「マジですか! 本当に他の悪魔にまわしちゃうの!?」

 

 騒ぐ俺の耳に、やけに大きく聞こえる小猫ちゃんの箸の音と、キツい一言。

 

「やっぱりイッセー先輩はいつもスケベ顔です」

「うぐぅ……すいません」

「い、イッセーさん」

「あらあら、うふふ」

 

 楽しそうな、あきれるようなみんなの視線が突き刺さる。うおお、やっぱり理想は、自分の手で作らないと駄目かぁ……。よぉし、改めて決めた!

 

 ハーレム王に、俺はなる!!

 

 

 

 

 

 余談。ウナスは師匠によってグルメ界に連行後、先日の錬金術師と話が合い、終生の友として仲を深め、二人で徐々に頭角を現しているらしいです。うん、本当に余談だ。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。