チームにんじんぷりんはハルウララの誕生日を祝おうとしていた。

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誕生日おめでとうハルウララ&私!…一緒に30歳を迎えたかったね。


チームにんじんぷりんのプレゼント

今日は2月27日…ハルウララの誕生日である。同室のキングヘイローはハルウララの起床と同時に祝いの言葉を伝えた。

 

 

キング「ウララさん、誕生日おめでとう!」

 

ウララ「キングちゃん、ありがとう♪それで今日なんだけど…」

 

キング「トレーニング後にチームの皆が祝ってくれるからいつもよりも帰りが遅くなる、でしょ?いっぱい祝ってもらいなさい。」

 

ウララ「うん♪」

 

キング「じゃあ、朝の準備を…」

 

ウララ「その前にお願いしてたクッキー頂戴!皆で食べる用の!」

 

キング「…覚えていたのね。うぅ…あの人たちも食べると考えると気が重いわ…」

 

ウララ「大丈夫!とっても美味しいから!」

 

キング「…ありがとうウララさん、今回は焦げてないから。後は…はい、プレゼントの香水。ちょっと付けてみる?」

 

ウララ「うん!キングちゃん、お願い!わぁ…ちょっとピリッて感じだね。」

 

キング「冬が終わるとはいえ外はまだ寒いわ。だから暖かい感じのスパイシーな香りにしたのよ。」

 

 

その後、2人は仲良く登校した。

 

───

 

放課後。場所は替わってチーム『にんじんプリン』のチーム部屋…そこにオルフェーヴル、ジェンティルドンナ、シリウスシンボリ、メジロラモーヌの姿があった。

 

シリウス「まずはウララへのプレゼントだが…全員で出し合い買った最新の『ウマフォン18』がここにある。」

 

オルフェ「もっと高価な物で良かったであろう。」

 

ジェンティル「物体にしろ消耗品にしろ保管場所に困らすことになるでしょ?前に私たち全員のどきゅーとをプレゼントして同室(キングヘイロー)に『部屋が狭い』と怒られたのをお忘れ?」

 

ラモーヌ「…」

 

シリウス「その話から最新スマホならギリギリ同室の許容範囲内という結論になっただろ…ほら、ウララが来るまでに最後の確認だ。部屋の飾りはもう子犬(パピー)がしてるが…私はこれで迎えていいと思う。反対意見は?」

 

オルフェ「無い。」

 

ジェンティル「同じく。」

 

ラモーヌ「…これ、追加してもいいかしら?」

 

メジロラモーヌが取り出したのは自身が描いたハルウララの絵画だった。

 

シリウス「…まさか、お前だけ別にウララへプレゼントするつもりか?」

 

ラモーヌ「違うわ…これはまだ未完成。完成にはあと1つ何かが必要…だから今回はここに飾るだけ。終わったら責任を持って自分の部屋に持って帰るわ…彼女に欲しいと言われれば渡すかもしれないけど。」

 

シリウス「…まぁ、いい。好きにしろ…このホワイトボードの隣でいいか?」

 

ラモーヌ「えぇ。」

 

そのままラモーヌの描いた絵画が置かれ、会議は進む。

 

シリウス「食事についてだが…主役のウララには好きに食わす。近日にレースの予定はないってのは子犬から聞いてる。何をどれだけ食べたか覚えておいてくれ。」

 

オルフェ「言われるまでもないことだ。」

 

ジェンティル「ほほほ。」

 

ラモーヌ「よろしくてよ。」

 

シリウス「よし、確認終わりだ!子犬に合図を…」

 

オルフェ「待て!」

 

スマホを取り出したシリウスシンボリにオルフェーヴルが待ったをかけた。

 

シリウス「ん?まだ何かあったか?」

 

オルフェ「プレゼントのスマホだが…新品であるな?」

 

シリウス「当たり前だろ…今さら何だ?」

 

オルフェ「初期設定が済んでおらぬ。これではウララが困る。」

 

シリウス&ジェンティル『!?』

 

ラモーヌ「…」

 

シリウス「だが…設定する中にはウララの個人情報もある。ウララ自身がプレゼントを開けてから設定するのでいいだろ。もしくは子犬に任せるか。」

 

オルフェ「それ以外を設定しておけばよかろう。減らせる手間は減らせ。」

 

ジェンティル「一理あるわね。」

 

ラモーヌ「好きにすれば?」

 

シリウス「…画面クリーナーを用意する。その間に終わらせろ。」

 

オルフェ「任せよ。先ずは電源を…なっ!?」

 

 

???「グァー!」ガシッ

 

箱からスマホを取り出したオルフェーヴルだったが…部屋に入ってきた鳥に盗られてしまった。

 

ジェンティル「今のは…鷹?」

 

シリウス「エルのペットじゃねぇか!?」

 

オルフェ「ほぉ?王である余の手から物を奪うとは…宣戦布告とみた。覚悟はいいな?」ゴゴゴ

 

シリウス「時間が無い!ウララが来る前に早く追いかけるぞ!」

 

ラモーヌ「いってらっしゃい。」

 

シリウス「…チッ。オルフェ、ジェンティル…早くいくぞ!」

 

3人は犯人を追いかけ始めた。

 

………

 

シリウス「どこまで飛んでいく気だあの鳥は?」

 

オルフェ「エルコンドルパサーはどこにいる?」

 

ジェンティル「ここにいましてよ。」ヒョイっ

 

エル「うぅ…。エルのマン…いえ、コンドルがごめんなさいデス…」

 

オルフェ「早くあの鳥が掴んでいる物をこっちに渡せ。」ゴゴゴ

 

エル「ひぃ!?マンボ!今すぐこっちに戻ってきなさい!ハリー!カモン!」びくっ

 

マンボ「キィー!」ぱっ

 

ヒュゥゥ…

 

エル「ケッ!?」

 

オルフェ「落とした!?」

 

シリウス「早く拾うぞ!」

 

ジェンティル「お待ちなさい!あそこは…トレーニングコースよ!」

 

 

ゴルシ「どりゃぁぁぁ!!」ダッ

 

バキッ!

 

 

シリウス&オルフェ&ジェンティル『!?』

 

 

メノ「はぁぁああ!!」ダッ

 

バキッ!

 

 

シリウス&オルフェ&ジェンティル『!!?』

 

 

ブラスト「いっくぞぉー!」ダッ

ハヤヒデ「ここだっ!」ダッ

クリスエス「──ふっ!」ダッ

 

バキバキバキッ!!

 

 

シリウス&オルフェ&ジェンティル『!?!?』

 

 

ウインディ「さて、今日も穴を掘るのだ♪新品のスコップで掘るのだ♪」

 

ガンガンガンガンガンガンッ!

 

 

シリウス&オルフェ&ジェンティル『…』

 

 

ビコー「あっ!ウインディ先輩!そこで何を…」

 

ウインディ「やばっ!早く逃げるのだ!」

 

 

マンボの鉤爪、落下の衝撃、大柄ウマ娘たちによる踏み込み、シンコウウインディによるスコップ…もはやスマホの原形など無い状態だ。あんまりな光景に3人は全身真っ青になり…最後の手段と言わんばかりにジェンティルドンナがスマホを拾い手で圧縮する。少しカラフルな鉄球になった。叫びたいのを抑えつつ…口を開く。

 

シリウス「なぁ…これってクリスマスツリーの飾りに使えないか?ツリーの頂点とか?」

 

オルフェ「つけまつ毛でも良い。」

 

ジェンティル「ほほほ…薄くなったつむじを隠しましょう。」

 

色々と壊れる3人。他にも手榴弾、新惑星、判子、お婆ちゃんの知恵袋など…無茶苦茶な案を大量に出し合い…

 

シリウス&オルフェ&ジェンティル『グッドアイディア!!』

 

その声を最後に死んだ目でチーム部屋へと戻っていった。

 

 

───

 

ウララ「あ!みんな、お帰り~♪」

 

トレーナー「…どうした?何かあったのか?」

 

シリウス「悪いが…」

 

オルフェ「何も…」

 

ジェンティル「聞かないで…」

 

トレーナー「そうか?まぁ、全員集まったことだし始めるか。」

 

ラモーヌ「…ウララ。プレゼントなのだけど…」

 

シリウス&オルフェ&ジェンティル『!?』びくっ

 

ラモーヌ「はい。『ウマフォン18』よ。」

 

ウララ「わ~い♪ありがとう♪」

 

シリウス&オルフェ&ジェンティル『???』

 

破壊されたはずのプレゼントはメジロラモーヌが持っており…ハルウララへと渡された。

 

トレーナー「これって最新機種じゃん!良かったねウララ!」

 

ウララ「うん♪皆、ありがとう♪大切に使わせてもらうね♪写真写真……あ!トレーナー、使えるようにしてくれない?」

 

トレーナー「分かった。少しだけ待ってくれ。」

 

 

シリウス「おいラモーヌ、どうなってやがる?」

 

ラモーヌ「別に。もう一台あっただけ。」

 

オルフェ「…今回ばかりは感謝する。余が全額弁償…」

 

ラモーヌ「不要よ…それ以上に面白いものが見れたから。そうね、どうしてもと言うなら…そのスマホをいただけるかしら?」

 

ジェンティル「これはもうただの鉄球ですわよ?」

 

ラモーヌ「ふふふ…いいから。」

 

 

トレーナー「よしオッケ!ウララ、もう好きに使っていいよ。」

 

ウララ「わーい!トレーナー、ありがと~♪」

 

トレーナー「待たせたね。じゃあ、全員グラスを持って…始めるよ!」

 

ラモーヌ「よろしくてよ…乾杯。」

 

全員『乾杯!!誕生日おめでとうウララ!!』

 

カランッ!

 

ウララ「あのねあのね!キングちゃんからクッキーもらっててね…!」

 

トレーナー「ウララ、お菓子はご飯の後だよ。」

 

オルフェ「別に菓子が先でもよかろう?」ゴゴゴ

 

トレーナー「オルフェ、ワガママ言わない。大丈夫だよウララ…忘れたりしないから。」

 

ウララ「うぅ…でも全部食べれるかな?」

 

トレーナー「心配し過ぎだって…ほら、ニンジンのグラッセがあるよ?」

 

ウララ「わーい!いただきまーす!」

 

 

こうしてハルウララの誕生日パーティが始まった。おめでとうハルウララ。ありがとうハルウララ。なお、鉄球化したスマホはラモーヌの絵画に使われていた額縁の装飾品になり…そのまま部屋に飾られたままとなった。


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