MODマシマシダンまち!ドヴァーキンは戦神様 作:eriza7170
ダイダロス通りにはモンスターの神がいる、そんな噂が立ったのはオラリオ歴にしてまぁまぁ前のことであった。
当時、三大冒険者依頼と呼ばれるダンジョンから這い出た三体のモンスターの討伐。
それに失敗したオラリオの巨大な二体の巨像とも言うべきファミリア、追放された二柱の神々とその後釜に座ろうとした愚かな者どもの戦があった。
イヴァルスという邪神によって形成されたグループがあった、もっとも我の強い神々の更に我の強い邪神のグループだ。
各々が好き勝手暴れていただけであったが、数柱の邪神が手を組んだだけでオラリオ全体が疲弊していたといえるだろう。
対抗する者もいた、対抗する者の間でも争いがあった、正義の反対はまた別の正義であり、それは誰かから見れば悪である。
疲れていた、誰もが疲れていたのだ。
そんな中一つの噂が立った。
ダイダロス通りに救世主がいる。
ダイダロス通り、それはオラリオの闇の部分にしてなくてはならない防波堤である。
誰が盗品を買う?誰が人を殺した武器を買い取る?誰が暗殺の任務を請け負う?誰が暗殺の証拠を消す?
そんな時代を動かす、確かな歴史に存在する闇の部分がダイダロス通りであった。
噂に縋りつくものが沢山いた。
誰もが疲れていた、だがダイダロス通りの見た目には変化がなかった、まるで沈黙しているかのような正面門であった。
だがギルドメンバーが見たのは信じられない光景であった。
邪神のファミリアの遺体が吊るされていた、正面からは見えない位置、少し入ればわかる位置、そこかしこに。
内蔵を抜き取られ、背中以外の革がはがされ、どれもが背骨と頭がなかった。
いや、あった。
子供が玉をけっている、それが邪神のファミリアの頭だった。
子供がチャンバラごっこをしている、それが背骨であった。
すぐさまガネーシャファミリアが頭と背骨、そして遺体を取り上げようとしたが、ギルドメンバーが頭と背骨だけに留めた。
何故かと問うてもそれがここの掟だから一点張りなのは二柱のファミリアを困惑させたことだろう。
怖い顔をしたガネーシャファミリアの一般冒険者が子供から頭と背骨を没収しようとした、だがふと気づく。
力が強い、それも一般冒険者並みに、冒険都市オラリオにおいてそれは珍しいことでもないが、それは大人であれば、という注釈がつく、子供が大人に対抗できるほどの、それも数レベルの冒険者に対抗できることは異常であった。
「これはドヴァーさまからもらったからだめー!」
なんと力で勝ち、そのまま子供たちはダイダロス通りの裏道に消えて行ってしまった。
ふと、気づく、周りに1柱のファミリア以外の者がいない、先ほどまで闇市の盗品出店をやっていた者も、どこで取ってきたかなど不明な食物を売っていた者も、二階三階四階屋上と高層ダンジョンと化した建物から見ていた者も、誰もいなかった。
「まるで値踏みされてるみてぇだ」
一人の冒険者が言葉を発する、そしてそれは間違っていない。
カツ、カツ、カツ、音がする。
杖を突きながら腰を曲げた老人がこちらに歩いてくるのが冒険者たちには見えた。
若手の冒険者が武器に手をかけるが熟練の冒険者がそれを手で制する。
「あんたら、どこのファミリアのもんだい?」
目がない、というより一線に目線部分に傷跡が引かれており、確実に盲目だ。
ボロ布のような、極東で見られる浴衣のようなものを纏っているのも油断を誘うためだろうと熟練は睨んだ。
「……まさかダイダロス通りにいたとはな、【盲剣】のザトーイチ」
「その二つ名はもう捨てたよ、今はメクラのザトーだ」
「我々はダイダロス通りに蔓延っている噂を確かめに来たガネーシャファミリアだ、知っている情報があれば教えていただきたい」
「治安維持ご苦労さま、だがここにゃ治安はいらんよぉ、後ろ向いて帰りなぁ」
「元冒険者風情が……!」
「やめろケン!……ザトーさん、複数個聞きたいことがあります、これはギルドの総意だと思ってくれて構わないです、どうかお聞きどけいただけませんか」
「ギルドの総意なんぞぉ、気にしないが、その年よりを尊重する言葉で気分がいい、答えれることは答えてやろうかの。」
「助かる……ザトーさん、あんたと子供たち、誰のファミリアだ?」
「いきなりかねぇ……まぁ、さっき子供たちが言ってたが、ドヴァープレデターって神様さぁ」
「……聞いたことない名前だ、あとでギルドに知らせておく、未登録だった場合私達以外のギルドの役員がこちらに行くと思うが」
「はっはっはぁ、行く、なんてダイダロスみたいな場所じゃあ行くことなんてできやしないさぁ、そもそもドヴァープレデター様が逃げたらわしらメンバーですら場所がつかめんさぁ」
「つまりギルドに敵対すると?」
「ケン!」
「そぉそぉそんな問題にはなりやしないさぁ……おっと?」
アッハッハッハッハッハッハッハ!!!!
ガネーシャファミリアの全員が武器に手をかける、逃げたり混乱しなかったのは熟練が集まった故か。
まぁギルドメンバーは腰が抜けていたが。
「だれだ!誰がそこにいる!?」
ギルドメンバーの一人が叫ぶ、
『キャンディ食べる?』
「そんなことしてる場合……誰が言った?」
ガネーシャファミリアとギルドメンバーが首を振る、誰も言っていないということだ。
つまりこれは由来不明者の声である
「ん!たべる!」
『アッハッハッハ!』
「子供がいた!屋上だ!」
棒付きキャンディをなめながらこちらを見下ろす銀髪の狼耳の少女がいた。
あの子が言ったのか、とギルドメンバーはほっと胸をなでおろすがガネーシャファミリアの面々は違った。
明らかにあの笑い声は子供が出せるものではないと。
ガネーシャファミリアのリーダーが何もないところを見た。
どこか空気が揺らいでいる気がした、だが透明になれる魔法道具なんて当時はない。
屋上を見ている熟練冒険者が瞬時、ザトーの方向へと目を向けた。
ユラリ、と光る眼がこちらを向いていた
『いたぞおおおおお!!!!いたぞおおおおおおおおお!!!!』
「うるさい!そんなの見ればわか……誰だ今の声!?」
『アッハッハッハッハッハ』
「ドヴァー様ぁ、いたずらはそこまでですよ」
やれやれ、といったザトーにドヴァーと呼ばれた存在は笑っている。
「おい、どこの馬鹿だ妹が寝ている最中に騒いでいる雑音は」
壁が崩壊し、煙を上げながらこちらへ歩いてくる存在がいる。
そしてそれを見た熟練冒険者は静かに「やらかした」と認識し、自身が死後ガネーシャの領域に行けるように祈った。
あとは出来るだけ苦しんで死にたくないと願っただけだ。
「【静寂】の……アルフィア……!?」
ギルドメンバーは静かに自身がやらかしたことを公開した、そして自身の額に当たる赤い三つの点が自身への処刑の合図だと認識した。
その三つの光線はアルフィアが手に持っている金属でできた筒をこちらに向けている
「お、お前達ヘラファミリアは追放されたはずだ!なぜここにいる!?」
「身重の妹の為の医者を探したらここだった、邪魔をするなら一切の存在した証拠もなく消し飛ばす」
「か、壁を破壊したのはその筒か……?」
「言葉を発し邪魔をしたな、消す」
明らかに全ギレである、そしてギルドメンバーはもはや自身の生存をあきらめて糞を漏らした。
空間の揺らぎがギルドメンバーとアルフィアの間に立つ。
『その武器は誉れ高い者だ、無抵抗の相手に使うのは些かオーバースペックだな』
「なら何か武器をよこせ、血で汚れない切れ味のがいい」
『だから俺が持つのは全部誉れ高い相手限定だって言ってんだろ……投擲武器ならあるが』
「あぁ、あの自動的に帰ってくるヤツか、それでいい」
あぁ、俺達の生命はここで終わるのか、ギルドメンバー全員が泣いて許しを請うた、失禁と糞を漏らしながらだが。
だがその許しを請うた雑音がアルフィアの逆鱗に更に触れた!!!!!!!
「面倒臭い、死ね」
瞬時に筒から三つ光が放たれる、同時に矢のようなものが光に当たり、爆発が響く。
ギルドメンバーとガネーシャファミリアを守ったらしいが、その衝撃でガネーシャファミリアとギルドメンバーは吹き飛んだ。
だがアルフィア、そして空間の揺らぎは一切衝撃に動くことなく、その場にいた。
ザトーは杖を地面に突き刺して耐えていた。
「なぜ邪魔をする」
『あのなぁ、俺だって冗談くらい言うぞ?というか誉れ高い武器なんだからやめてくれよ、俺が先祖と先輩に怒られちまう、というかお前が今やらかした方がメーテリアの雑音になってるじゃねぇか』
「……」
『まぁ俺も子供と俺が狩ってきた獲物を奪われたりしそうだったからムカついたがな』
「ま、待ってくれ!このイヴィルスの遺体は子供たちが……1?」
『大変だったぞ、何せ俺の弟子たちを自爆のためのテロリストにしようとしたんだからな』
「だ、だが!」
『正当防衛だ、この亡骸はまぁ俺の種族の風習だ、アルフィアに聞いたんだがオラリオにおいて神々は自分の弟子とか眷族に自身の文化を学ばせるんだろう?』
「こ、こんな蛮族めいた……」
『まぁ狩猟民族だからな俺は』
「民族……?」
『あー、じゃあ俺は今から姿を現すから武器を振ったりしないでくれよ?』
空間の揺らぎが消え、そこには爬虫類のような肌をした、仮面をしている2m近い大男がいた。
そして、男は仮面を脱いだ。
「なんと……醜い顔なんだ……1?」
書きたいとこまで書いた、このあとはこのプレデターがどのようにしてダイダロスの神になったのか書きます