「レイヴン君、お願いしたい事がありますが……」
「私に、ACの操縦を教えてくれませんか?」
「What?」
それはある日突然セミナーの部屋で言われた事だった
「ごめんよく聞こえなかった、もう一度言ってくれる?」
「だから……私にACの操縦を教えてくれませんかって」
「あーうんうん、なるほどなるほど……」
「なんで????」
ノアらしくないお願い事に、まるでランクマで
だってそうだろ、あの運動音痴であるノアがACを操縦したいって言ってきたんだ
多分リオ会長が本気で混乱する程のレベルやぞ
「今ものすごい失礼な事を考えましたね」
「チョトナニイッテルカワカンナイ」
( ^ᵕ^)
「はいめっちゃ失礼な事考えてました」
怖え……目元が暗くなったノアの笑顔怖え……
本能的な恐怖を感じる……
「ま、まぁそんな事は置いといて……」
「なんでACの操縦を教わりたいと?」
「うーんとですね……単なる興味本位ですかね」
興味本位……だと?
「ノア」
「はい?」
「興味本位でACの操縦を教わろうとするのはやめろ」
「え?」
「わかっているはずだろ、AC一機でどれぐらいの力をもっているか」
「それに、ACは普通の人では扱いきれない」
「それじゃ、まるでレイヴン君が特別な人って言っているみたいじゃないですか……」
「まぁ、そうとも言える」
今のノアでは、QBのGで身体が持たないだろう
ACの操縦でノアが怪我をするのは1番避けたい
「……ダメなんですか」
「……本気なのか?」
「……」
「ACの操縦には危険が付き物だ、それでも?」
「……はい、私だけみてるだけでも、つまらないですから」
「……はぁ、わかった」
あの顔は本物だな……
はぁ、仕方ない……
セミナーの部屋から出て、作業場へと向かう
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「MELANDER……ですか?」
「そう、新米傭兵にはおすすめのACだからな」
「レイヴン君のACじゃなくて?」
「あれは俺専用だし、まずノアだとGで身体が耐えれない」
「まぁ、800km/h〜4000km/hの亜音速、音速突破に身体が耐えれるなら話は別だが?」
「MELANDERでお願いします」
まぁリンクスではない限りあれには乗れないからな
そもそも毎回思うが、なぜ俺はあれに乗って身体が耐えれるんだろうな
まぁいいや今更の話だし
そうしてMELANDERの頭部まで上がり説明をする
「まず、ここがハッチな、ここにコードを入力すればハッチが開くからな」
そうして、コードを入力し、ハッチを開く
頭部がスライドし、コックピットが見える
「んじゃノア、座ってくれ」
ノアは乗り込んだ後、俺も乗り込む
ACの内部は二人ギリギリ入れるかってぐらいのサイズ
少々狭いが、大丈夫だろう
「それじゃ、シュミレーターを使って動きを教えていくからな」
「COM……テストモードを起動してくれ」
ハッチが閉じ、モニターがつく
モニターにはAC6でよく見たテスト空間である
「よし、じゃぁまず基本的な操作からな」
「まずコックピットについてだが、主に視点は正面と左右のモニターに表示される、システムが起動すると、パネルが出てくる」
「左のパネルはAPとリペアキットの数、真ん中はマップやレーザーの機能がある、右は武器の弾数、両サイドにあるのが操縦レバー、足元にあるのがペダルなどなど、これを使ってACを操作をする」
「次に歩行だ、両方の操縦レバーを前に押すことで歩行ができるやってみろ」
ノアは操縦レバーをもち、前に倒す
ズンッ……ズンッ……ズンッ……
「わぁ……」
「止まる時は、元に戻す」
「後ろに歩く時は後ろに引く、前進する時も速度は遅いが気にするな」
「次に旋回は、どちらかの操縦レバーを後ろに引き、もう片方を前に押す、そうすると後ろに引いた方に旋回する」
「こう……ですか?」
「そう」
ふむ、意外と上手くやれている様だな……
「さて、次はブーストだな」
「ブーストは右足のペダルを踏むことで起動する、1度踏んでしまえば止まるまで起動したままだからずーと踏む必要はない」
「右足、右足、あった……」
ブォォォォ……
「次にQB、これは敵の攻撃を回避する時に使うのだが……今回はシュミレーターだからいいとして、実際にやったらGが身体にかかるからな」
「はい……」
「QBは行きたい所に操縦レバーを倒し左のペダル踏む事によってその方向に行くことができる」
ブォン……ブォン……
「速い、ですね……」
「そうだな、アセンブルによって速度も変わる、だが普通の人間は頻繁にQBなんてしないからな……」
どこぞのV.Iじゃぁあるまいし
「ABは両足のペダルを同時に踏むことで起動する、これは長距離移動や、高速接近の時に使うイメージだ」
ゴォォォ……ブォォォォ!!
「……」(;´・ω・)
ふむ……ABも問題なく扱えるようだ
だがシュミレーションだからな、実際だとどうなる事やら
「さて、次は武装だな」
「操縦レバーの人差し指のボタンーが腕部武装のトリガーになっていて、親指のボタンが背部武装のトリガーになっている」
「それじゃ、早速やってみようか」
画面を操作し、テスト空間にMTを出す
「MTが相手ですか……」
「いきなりACとはいかないだろ、とは言ってもMT一機ならまだしも、数で来られると苦戦する事もあるぞ」
「じゃ、やってみろ」
ABを起動してMTに接近する
ドンドンドンドンドン
初期ライフルをMTに向けて撃つ
チュドーン
「まず一機……」
続けてMTを撃破しようと機体を動かした時
ピーピー!!
「えっ?」
ガシャンッ!!
「機体が、動かない!?」
「言い忘れていたが、衝撃値が溜まるとスタッガー状態になり数秒ACの操作が出来ない」
「衝撃値に注意しながらQBを駆使して攻撃を回避しろ」
「はい……」
ブォン!ブォン!ブォン!ブォン!
「あれ……QBが……」
「ENが切れるとQBもABも出来なくなるぞ」
「それを先に言ってくれませんか!?」
ガシャンッ!!
「ウグ……」
「ほらほら、早く動かなと蜂の巣にされるぞ」
「くっ……」
ドドドドドドドド!!
「あと一機!」
ドン!ドン!
最後にソングバードでMTを吹き飛ばし、全てのMTを倒した
「どうですか?」
「本当にAC動かすの初めてか?」
「はい?」
「いや、初めてにしてはよくできているから……」
これもノアの完全記憶能力のおかげなのかね
ふむ、これはもうAC戦に行ってもいいな
「よしそれじゃAC戦に移ろうか」
そうしてテスト空間にACが出てくる
「あれは私と同じの……MELANDER?」
「トレーナーAC、新米傭兵が演習相手に使われるACだ」
「AIだからって舐めるなよ、実力は折り紙付きだ」
「……」
「なんだ?もの足らんのか?」
「ま、まぁ?」
画面を操作し、ACをもう一機出す
「あれは……」
「大豊製のテスターAC」
「アセンブル最適化されたと言われているが」
「ハッキリ言って粗大ゴミだ」
「えっ?」
「タダでさえ重量級のアセンブルなのにブレード積んでるし、主兵装は攻撃力も衝撃値もカスのバーストライフルだし、唯一の取り柄が高誘導ミサイルぐらいしかない」
「ず、随分な言われ様ですね……」
「だからゲームでは序盤の金策として使われているんだよ」
「えぇ……」(困惑)
なんならルビコニアン空手の練習台として使われてるからな
ホンマに不遇すぎるACだよ
「さて、この2機相手だが、まぁ今のノアの感じだと何とかなるだろ」
「簡単に言いますね……」
「そうか?」
そうしてノアはシステムを起動させ、ACを動かしていく
テスターACとトレーナーACも動き出し、ライフルを撃ってくる
ブォン
QBで弾丸を回避し、反撃する
(テスターACの方は動きが遅いですね、重量級だからでしょうか……)
(高誘導ミサイルに注意してトレーナーACからやりましょうか……)
ドン!ドン!
ソングバードをトレーナーACに当て、スタッガー状態にさせ追撃を打ち込む
ピーピー!
ズシャアッ!!
「危な……!!」
後ろからテスターACがブレードを振ってきたがQBで回避する
(そうでした、ブレードを積んでいましたね……)
今のよく回避したな……
ドン!ドン!ドン!ドン!
テスターACにライフルを撃つが、なかなかダメージを与えられない
(普通のライフルではあまり効果はない……ですが……)
「ソングバードなら!!」
ドン!ドン!
ソングバードが直撃し大ダメージを与える
同時にスタッガー状態になり追撃を入れる
ドン!ドン!
もう片方のソングバードも撃ち込み、テスターACを撃破する
「一機目!」
動きを止める事もなくトレーナーACに攻撃を仕掛ける
ガシャンッ!!
「ウッ……」
テスターACに与えられた衝撃値が冷え切ってなくトレーナーACにスタッガーを取られる
(APが……!)
「焦るな、まずリペアキットを使え」
「……!」
「相手の動きをよく見てソングバードを当てろ」
(相手の動きを……)
「……!!」
ドン!ドン!ドン!ドン!
WソングバードをトレーナーACに当てスタッガー状態にする
「これで!!」
追撃のライフルを撃ち込み撃破する
「はぁ、はぁ、はぁ……」
「やりました!!」
「あぁ、良くやった」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「はぁ……」
シュミレーターをやったあと、ノアはぐったりしている
無理もない、初めのAC操作でここまで追い込んだからな
「どうだ、ACの操作は?」
「すごい疲れますね……レイヴン君はいつもこれぐらいの事を?」
「初めはそうだか……慣れてくるとゲーム感覚で動かせるぞ」
「……そう感じるのはレイヴン君だけでは?」
「まぁ、そうかもな」
頭フロイトになればノアも化けると思うがな
「ノア」
「?」
「ACを動かしたいか?」
「……」
「そうですね……動かしたいです」
「ACを動かせば、レイヴン君と並んで戦えますし」
「なら、もっと練習する事だな」
実際、もっと練習を重ねればノアはいいAC乗りになると思う
「はい、もっと練習しますよ」
そう、ノアが言った時
ピピッ
「ん?」
スマホが鳴った、誰だろうか
確認すると……
「先生?」
電話に出ると……
『レイヴン君!レイヴン君!聞こえる!?』
「落ち着け先生、聞こえてる」
「何をそんなに慌てている?」
『ホシノちゃんが……攫われた……』
「はっ?」
「ホシノが攫われたって……どういう事だよ……」
『実は……』
先生にホシノが攫われた理由を聞く
今朝、対策委員会の机に手紙が置いているらしく
そこにはカイザーからのスカウトを受けてたと言う事と、カイザーに回ればアビドスの借金の大半を肩代わりすると言う事が書かれていたと
そしてホシノがアビドスを去った事によってカイザーという大企業がアビドスに侵攻してきたという
現在はカイザーを何とか撃退し、ホシノを救出する計画を立てているところらしい
だが……
「それが俺になんの関係があるんだ?」
『ホシノちゃんを助けるのに手を貸して欲しいの』
「……先生、俺はミレニアムだ、アビドスでもない部外者だぞ」
『それは分かってるわ、だから『独立傭兵レイヴン』として手を貸してほしいの』
「つまり、依頼を出してくれると?」
『うん、弾薬費や修理費はこっちで掛け持つよ、どう?』
「どうするも何も、元から受けるつもりだ」
『え?』
「じゃ、今から準備するから、詳細は現地でな」
『う、うん、ありがとうレイヴン君』
そうして電話を切る……
バカ野郎が……アビドスはお前の魂の場所のはずだろ……
「レイヴン君……」
「俺はアビドスに行く」
「……私も行きます」
「疲れてるだろ、無理はするな」
「いいえ、レイヴン君のAC操作を勉強しようかと☆」
「……はぁ」
「コウノトリの準備をしてくれ、すぐに向かうぞ」
「はい」
ノアはコウノトリに乗り込み準備をする
俺もACシャイングに乗り準備する
アセンブルは右腕はカラサワ、左腕に新しく作ってたアサルトライフル
右背部に月光、左背部には6連ミサイル
『レイヴン君、こちらは準備出来ました』
「あぁ、こっちも準備が終わったところだ、行くか」
ACにシステムを起動させ、コウノトリに接近しアビドスへと向かっていく
AC乗りのノア概念、いいと思いませんか?
ノアは記憶能力がすごいからすぐにいいAC乗りになると思うんですけど……