コウノトリからACを切り離し、着地する
コックピットを開き、ACから降りる
「あっ、レイヴン君!」
先生がこちらにやってきた
「先生、状態は?」
「もうすぐ作戦を始めるところなの」
「アビドスの他にもいるようだか?」
「うん、ヒナちゃん達や便利屋のみんながいるよ」
風紀委員会までもが来ているのか
まぁあのヒナがいるなら心強い
「先生!」
アビドスの面々がこちらに駆け寄ってきた
「ん、レイヴン」
「わぁ!来てくれたんですね」
「先生に依頼を出されたからな」
「でも来てくれたから心強い」
「あっ、それよりも先生、準備できたわよ!」
「またね、レイヴン」
そうしてアビドスの面々はあっちに行ってしまった
奇襲の準備だろうか
まぁいいや
作戦開始時間まで少し時間がある、せっかくだし、他のメンツにも挨拶しとこうかなっと思ってた時
「レイヴン」
ヒナがこちらに来て話しかけてきた
「あなたも先生に呼ばれたの?」
「ああ、そうだが、まさかヒナが来るとはな」
「えぇ、先生に頼まれたからね」
そう言い、ヒナはACを見上げる
「本当にすごい技術ね……」
「風紀委員会にもこう言うのがあれば、もっと仕事が楽になるのだけど」
「眠れてないのか?」
「えぇ、逆に寝れるのが奇跡ぐらいにね……」
ヒナの目の膜を見れば分かる、相当寝れてないな……
「依頼を出してくれれば、仕事の肩代わりはできる」
「そうね……今後はそうさせてもらいましょうか……」
ヒナはこちらも準備があるって言って去っていった
無理はしないで欲しいな……
『あーあー……聞こえる?』
『そろそろ作戦を開始するよ、みんな配置についてね』
先生からそう指示がかかる
ACに乗り込みシステムを起動させる
『みんな、準備はいい?』
『こちらゲヘナ風紀委員会、準備完了よ』
『便利屋68!いつでも行けるわ!』
『対策委員会もOKです!』
「独立傭兵レイヴン、いつでも行ける」
「先生、なにか指示は?」
『うん、レイヴンは殿を務めて欲しいの』
『戦車やゴリアテを優先的にやってあとは好きに暴れていいよ』
「了解、」
『よし、みんな作戦開始!!』
そうして、この作戦に参加している面々が動き出していく
「さて、行くぞノア」
『はい!』
OBで高速移動していく、まず最初はカイザーPMC前哨基地
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「所属不明機接近!」
「なんだあの速さ……とりあえず応戦しろ!!」
「まて……この識別信号は……レイヴンだ!」
「独立傭兵レイヴンだ!」
「馬鹿な……あのレイヴンだと!?」
オートマタ兵士は慌てていて陣形が崩れている
体制を治す暇もなく
カァオ!!
一方的な攻撃によって崩壊した
「前哨基地の制圧完了……」
やはり歩兵相手だとカラサワはオーバーキルなのかね
次の地点へ向かおうとした時
『レイヴン君!上から熱源体多数来ます!!』
「え?」
ドカアアアアアアン!!
「あれは……ノア、わかるか?」
『えーと、あれはトリニティーのL118、トリニティの牽引式榴弾砲です』
トリニティー?
今回この作戦ではトリニティーはいなかったような……
「……」
通信回線を開く
『支援砲撃……?』
『あれは……L118、トリニティの牽引式榴弾砲です! 一体どうして……』
『あ、あう……わ、私です……』
『あっ! ヒフ……』
『ち、違います! 私はヒフミではなく、ファウストです!』
『わあ、ファウストさん! お久しぶりです! ご自分で名前を言っちゃってましたが、そこはご愛嬌ということで☆』
……?
ファウスト?
『あ、あれ!? あう……! いえ、その、このL118は、トリニティの牽引式榴弾砲ですが……と、トリニティ総合学園とは一切関係ありません! 射撃を担当している皆さんにも、そう伝えておきましたので!』
『……す、すみません、これくらいしかお役に立てず……』
『ううん、ありがとうファウスト!』
『うん、すごく助かった』
『はい! ありがとうございます、ファウストちゃん!』
『あはは……えっと、みなさん、が、頑張ってください!』
ヒフミ……
あれだけの榴弾砲を動かす事が出来るということはティーパーティー関係者だろうか
だが少なくとも1年前には会わなかった
まぁいいや、俺は仕事に集中するとしよう
「ノア、近くにカイザーの反応は?」
『北西に複数の反応があります、反応の大きさからゴリアテだと思われます』
「わかった」
「アッハハ!吹っ飛べ〜!」
ドカアアアアアア!!
「死んでください!死んでください!死んでください!死んでください!!」
ドン!ドン!ドン!ドン!
「フフッ、ムツキとハルカは上手くやれているようね」
(なんか数多くないかしら!?このままだとジリ貧よ!!)
「社長、奥からゴリアテが来るよ」
「へ?」
カヨコが言ってた通りに複数のゴリアテが接近していた
「わっ……わぁ……」
「どうするの、社長」
(無理無理無理無理無理無理無理無理!?あんな数のゴリアテ相手出来るわけないでしょ!?)
「ア、アル様……私が、壊してしましょうか?」
「だ、ダメよ!ハルカ一人で行かせるわけないでしょ!?」
便利屋面々がそう言い合ってるうちにどんどん近づいてくるゴリアテ
(もうこんなに近いのおおお!?)
アルが例の顔になった瞬間
カァオ!!
ドカアアアアアアン!
「ふえ?」
カラサワから月光に切り替え
ガシャン
ズシャアッ!!
「……」
ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!
『複数のゴリアテの撃破を確認しました、次に向かいましょうレイヴン君』
OBで次の地点へと向かう
「……」例の顔
「アッハハ!すごいねゴリアテをあんな簡単に壊しちゃうなんて!」
「アワワワワワワ……」
「独立傭兵レイヴンか……ほんと、何者なんだか……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「手間を掛けさせないで」
ドドドドドドドドドド!!
「どうして私もここにいるんだ……」
「イオリはともかく何故私まで……」
「せっかく委員長が反省文の代わりに、ということにしてくれたんですから、愚痴はそこまでにしましょうね?」
「それもこれも全部独立傭兵レイヴンが悪いんです!!」
「彼のせいで風紀委員会にどれだの被害が出たのか!!」
「じゃぁ風紀委員会を無断で動かしたのは誰なのアコ……?」
「あ……いや……それは……」
まぁ今更文句を言っても仕方ない
そうヒナは言うように見つめる
『ヒナ委員長!奥からゴリアテと戦車の部隊が迫って来てます!』
「ん、わかった」
「ほら、みんな片付けるよ」
そうヒナが戦闘態勢をとったとき
ドドドドドド!!
ヒナ達の後方から6発のミサイルが飛んできて、ゴリアテや戦車に命中する
「今のは……」
ブォォォォ!!
ヒナの上空をACが通り過ぎた
「あれは!?」
ドカアアアアアアン!!
アコ達が驚いているのもつかの間、既にACはゴリアテや戦車を片付けていた
「……早すぎる」
「確かに、キヴォトス内のほぼ全ての学園が彼に依頼を出したがるわけだ……」
「くっ、独立傭兵レイヴン!!」
「アコちゃん、張り合っても無駄ですよ規模が違いますから」
「みんな、ボサっとしてないで、移動するよ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さて、あらかたぶっ飛ばし現在はOBアビドス自治区を移動している
「ノア、アビドス状況は?」
『目標地点までもうすぐの所へ来てますが……待ってください!』
『回線を開きます!』
ノアが慌てて通信回線を開く
『……ああ…ここは、本来のアビ……学校本館だ』
『あん……は……!』
コックピット内に通信が聞こえてきた…少し…乱れているが…
通信の状態を直し…よく聞こえるようにする
『よくぞここまで来たものだ、アビドス対策委員会』
『だが、貴様らの悪あがきもここまでだ、このゴリアテで貴様らを葬ってやろう!!』
親玉直々に出てきたのか
ただのバカなのか、それとも企業の力を見つけたいのか
どちらとも別に気にしないが腹が立つ
『しつこい!』
『カイザー理事、ホシノちゃんを返してもらうよ』
『フン、どうせ無駄だ何をしたって無意味なのさ、だからこうして我々に屈したのだ、ホシノのようになぁ!』
見えた、あれか
OBの速度をあげる
「くっ……」
ゴリアテの攻撃を交わしているシロコだが……
ガッ!!
「……ッ!?」
くぼみに躓きバランスを崩す
「これで終わりだぁぁぁ!!」
カイザー理事のゴリアテに装備されているキャノン砲がシロコに向けて放たれる
「……ッ!!」
ドゴオオオオオ!!
「シロコちゃん!!!」
ドカアアアアアアン!
「これでわかっただろう、我々企業に楯突くとどうなるか」
「貴様らだけではどうにでもならないと……」
「あぁ、よくわかったよ……カスだってな」
「何?」
煙が晴れると、そこには……
左腕のジェネレーター直結型の格納式レーザーシールドを展開してるAC佇んでいた
「な、何だと!?」
「レイヴン……」
「シロコちゃん!大丈夫!?」
「ん、レイヴンのおかげ」
『独立傭兵レイヴン……貴様ァ……』
思いもよらない事に動揺が見られる
「カイザー理事、お前に個人的な恨みはないが……」
「アビドスに手を出したツケは払ってもらおう」
『ただの駄犬が……調子づくなよ』
「駄犬かどうかは試してみればわかる」
『いいだろう、貴様もそこにいる害獣共諸共消し飛ばしてくれる』
「彼女らを害獣呼ばわりはやめてもらおう……」
「例え砂に埋もれても、
ここは、ホシノにとって、アビドスのみんなにとって
魂の場所でもある
それを踏みにじろうなら
今、ここでぶっ飛ばす
『クソガキ共ガアアアアアア!!』
ドドドドドド!
ゴリアテの腕部武装で攻撃してくるが、カラサワから月光に切り替え
OBで一気に接近する
『なっ……!?』
ズシャアッ!!
月光をゴリアテ腕部に通り過ぎるように振る
切れた腕は飛んで行き、ゴリアテは後ろによろめく
すぐさまクイックターンをして、6連ミサイルをぶち込む
ドドドドドド!!
『グアアア!!?』
ドヒャアッ!
QBで正面を周り
ズシャアッ!、
もう片方の腕部もぶった斬る
振った腕部をそのまま……
ドゴォ!!
ゴリアテのコックピット付近にブレードを突き刺す
「終わりだ、カイザー理事」
「ウッ、ぐぅぅぅ……」
「対策委員会……ずっとお前たちが目障りだった」
「これまで、ありとあらゆる手段を講じてきた……! それでもお前たちは、滅びかけの学校に最後まで残り、しつこく粘って、どうにか借金を返済しようとして! あれほど懲らしめたのに、徹底的に苦しめたのに、毎日毎日楽しそうに!」
「極め付けはシャーレ、貴様が来て全てが狂った! 貴様らのせいで、計画がっ!! 私の計画があぁあっ!!!」
「こんな事をしてただで済むと思うなよ……いずれ後悔する事になるからなぁ!!」
諦めの悪い野郎だ
そう言えばアビドスには借金があったんだよな、それもカイザーにの
「いいや、お前には今後悔してもらう」
操縦レバーをゆっくり押していく
それと同時にACの腕部も少しずつ動いていく
カイザー理事に向けて
「まさか……!?レイヴン!まて!早まるな!」
「やめて欲しいなら、それ相応の言い分があると思うが?」
そうしてどんどん月光を近づけていく
「わ、分かった!アビドスの借金の3分の1を減らす!!」
止めない…
「ぐっ!?なら…半分だ!どうだ!?」
まだ止めない
「そ、そうだ!レイヴンやアビドスに補助金をやろう!復興資金に充てるといい!!」
………………
「ぐっ!ヌゥゥ……!」
「……帳消しにする!!!」
ピタッとカイザー理事スレスレの所で止める
「私の権限でアビドスの借金を帳消しにする!これでいいだろう!」
そうしてカイザー理事はスマホを操作し、電話をかける
「……終わったぞ…これでいいんだろう」
『……アビドスの借金の消失を確認しました…これで返済義務も消失します』
「……」
月光をゴリアテから引き抜く
「カイザー理事、お前に1つ教訓を教えよう」
ガシャン……
月光からカラサワに切り替える
「なんだ……」
カラサワをカイザー理事に向ける
「まてレイヴン!貴さ…カァオ!!
「火種から消さなければな……」
撃ち抜かれたゴリアテは力無く倒れる
「「「「「……」」」」」
ここにいる全員が黙る
「何をボサっとしてる、ホシノを助けに行くんだろ」
『うん、そうなんだけど……』
『レイヴン君、もうちょっと手心というか……』
「なら殴り潰せば良かったのか?」
『いや、そういう訳じゃなくてね……』
「火種を消さなければ、また燃え上がる、今後のアビドスを思っての事だ」
『うーん……』
先生は考えるのを諦めた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『ここです!ここにホシノ先輩が!』
ホシノがいるとされている地点へとたどり着いたが……
この施設って……
「ウォッチポイント……?」
AC6のチャプター1の最終ステージ、ウォッチポイント
スッラやバルテウスと殺りあった所だ
レイヤードの件といい、このキヴォトスには何が起きている?
内部に入り調査したい所ではあるが……
まずはホシノを助ける事を優先しよう
施設のゲートを開き、アビドスの面々が入っていく
俺は外で見張りを任された
『レイヴン君、この施設は……』
「ノアも感じたのか?この違和感に」
『はい、こんな砂だらけのアビドスに、こんな巨大な施設はあるのは有り得ません……』
「あぁ、この施設はキヴォトスには無い」
「ウォッチポイント、ACの世界のものだ」
「やはり、レイヤードの件が関わっているのか……?」
そうノアと話していると、施設からアビドスの面々が出てきた
ホシノもいるようだ
「……お、おかえり、先輩! あんまり遅いから迎えに来たよ!」
「ああっ、セリカちゃんに先を越されてしまいました! 恥ずかしいから言わないって言ってたのに、ズルいです!」
「う、うるさいうるさいっ! 順番なんてどうでも良いでしょ!」
「……無事で良かった」
「ホシノ先輩、おかえりなさい!」
「おかえりなさい、です!」
「……おかえり、ホシノ先輩」
「……ふ、あはは。……何だかみんな、期待に満ちた表情だけど……求められてるのは、あの台詞?」
「ああ、もうっ! 分かってるなら焦らさないでよ!」
「……うへ」
「まったく、可愛い後輩たちのお願いだし、仕方ないなあ……」
ホシノは言う
自ら守り抜いた居場所と、仲間に対して。
「………ただいま!」
多分、今までで1番いい笑顔をしているのだろう
『レイヴン君、ありがとう』
「いいさ、報酬は後で振り込んでくれよ」
『うん、分かってる』
「じゃ、俺達は先に帰るよ、ホシノによろしく伝いといてくれ」
『うん、またねレイヴン君』
コウノトリにACを接続し、ミレニアムへ戻っていく
「……」
あのウォッチポイント……調べる必要があるな
とりあえず戻って補給をしよう
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
時刻は深夜
あのウォッチポイントに来ている
ノアは連れてきていない、何があるのか分からないからな
……帰ったら怒られるだろうな
OBを解除し、着地した時だった
『ウォッチポイントを襲撃するとは……』
「……ッ!?」
あの声
まさか……
「AC『エンタングル』……C1-249、独立傭兵スッラ……」
『まぁいい、お前も殺してやろう』
ABを吹かし、こちらに接近してきた
「スッラ、なぜお前がここにいる!!」
『それはお前もだろう、ただの興味か、それとも……』
『どちらにしても不憫な事だ……ここで死んでしまうのだからなぁ……』
パルスガンが地味に鬱陶しい……
それにあの着剣バズーカも……
カァオ!!
カラサワやアサルトライフルで応戦するが、流石第1世代の生き残り
実力は伊達ではない
『この感じは強化人間かと思っていたが……』
『まさか真人間が動かしているとはなぁ……』
……スッラ
こいつ、俺の事見抜いてやがる……
『だがお前、危険だなぁ……臭いでわかるぞ……』
『それに、お前の乗っているAC、普通ではないな……』
『消えてもらうのが上策だろう……』
「いいや」
「消えるのはお前だ、スッラ!」
QBでエンタングルの背後に周り
ズシャアッ!
月光をぶち込む
『そうか……そういう事か……』
『そこの犬………ウォッチポイントは……やめておけ……』
スッラはそう言い残し、ACエンタングルは爆発し倒れる
スッラ……お前は何を確信した?
お前には、俺はどう映ってた?
「クソ……」
聞こうにも、奴はもういない
さっさとウォッチポイント内部を調べよう……
だが……AC6のストーリー的にはこの後……
いや無いだろう、だってこのキヴォトスにはコーラルは無いのだから
内部に入り
降下する
内部には制御装置がある
これを壊せばウォッチポイントの機能は停止するが……
……いや、大丈夫だ……
カラサワを構え、制御装置を破壊する
カァオ!!
制御装置を破壊……
施設の電源が落ちる……
「……」
コーラルは出てきてない……
良かった……
だが、その安心もそこまで
「……ッ!?」
「この赤いのは……まさか、馬鹿な……」
「コーラルだと!?」
そう言ったあと、一気にコーラルが噴出し
視界は暗転、気を失った
「……」
目が覚めると、真っ暗な空間であった
だが、そんな事よりもだ……
まさかキヴォトスにコーラルがあったなんて……
しかも直で浴びてしまった……
そう、落ち込んでいると
「……?」
真っ暗な空間に、赤い点の様な光が見えた……
あれって……
『あなたは……』
「……エア?」
『……ッ!?』
『私を……知っているのですか!?』
「知っているの何も……君は621の中に……」
「『……』」
あまりにも突然な事にお互い黙ってしまう……
それよりもエアがいることに驚きたいところだが、色々ありすぎて驚くにも驚けない……
俺は強化人間では無いになぜエアと交信ができている?
『……レイヴン』
「どうした?」
『……なるほど』
「?」
『あなたは、『そっち』のレイヴンなのですね』
「んん?」
そっちのレイヴン?
ルビコンの『
キヴォトスの『
『……話は、戻ってからにしましょう……』
『目覚めてください』
『あなたの自己意識が、コーラルに散布する……その前に……』
エアがそう言ったあと、再び視界が暗転する
『レイヴン……』
『敵性機体を確認しましたが……この識別信号は……』
上空から何かが高速で接近してたが……
「バルテウス!?」
「馬鹿な、スッラといいバルテウスといい、キヴォトスには……!」
『やるしかないのでしょう……』
「……そうだな」
「エア!」
『はい、サポートします!!』
OBを起動し、バルテウスに接近する
ドドドドドドドドドド!
バルテウスから無数のミサイルが放たれるが……
ドヒャアッ!ドヒャアッ!
QBで回避する
回避すると同時にカラサワとアサルトライフルを構え、バルテウスに撃ち込んでいく
だが常時PAを貼っているせいでダメージが通らない
ハンド・レールガンを持ってくるべきだったか……
「チッ、PAが邪魔だな……」
バルテウスはブーストを吹かし高速で遠くへ移動するが……
ドヒャアッ!
悪いな、このACはバルテウスより速いんだ
チャージしたカラサワをバルテウスに向け、撃つ
カァオ!!
『パルスアーマー消失!今です!!』
すかさず月光に切り替えバルテウスに振る
ズシャアッ!!
『効いています!このまま追撃を……』
『……ッ!?待ってください!この波形は……』
『危険です!距離を!!』
バルテウスはAAを発動させ辺りに衝撃が走る
かなり至近距離だったが、ACシャイング機動力で何とか回避をする
だが、バルテウスは炎のブレードを展開しこちらに振ってくる
だが、何度も倒してきた相手
なんなら弱体化前のバルテウスとも殺りあったこともかなりある
動きのパターンは熟知している
ドヒャアッ!!
軽々と回避し、カラサワを撃ち込む
カァオ!!
『……レイヴン、あなたのACは……』
「俺が自分で作った特別なACだ……」
『作った……?』
『……』
そう話している間にも
バルテウスのPAの値は減っていく
チャージしたカラサワ1発で剥がれる
だが本当にミサイルが鬱陶しい……
ゲームなら被弾は別に気にしないが……今は現実だ
被弾すれば装甲も剥がれるかもしれないし、部位破壊なんて有り得る
被弾は極力避けなければならない
だから、手早く終わらせることを意識する
カァオ!!
チャージしたカラサワがバルテウスのPAを剥がす
月光に切り替えバルテウスをぶった斬る
ズシャアッ!!
バルテウスは光を放ち爆発する
『敵機システムダウン、完全停止です……』
「やっとか……」
ふと横を見ると、日が昇っていた、夜明けである……
『レイヴン……』
「エア、どうし……」
急に耳鳴り、めまい、頭痛が同時に襲い掛かる
「ウッ……グゥウウ……ア゙ア゙……」
『レイヴン!?バイタルに異常!?』
『レイヴン!しっかりしてください!!』
『まさか、コーラルを浴びたせいで!?』
そのまま、意識を手放してしまう
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「……ん」
目が覚めると、見覚えの……いやない……
見知らぬ天井が目に入る……
どこかに運ばれたのか?
「ん?」
左目に包帯が巻かれている?
怪我でもしたのかな……でも痛みはないし……
そう疑問に思っていると
『レイヴン、意識を取り戻したのですね……』
「エア……夢じゃ無いんだな……」
「……ここは?」
『……えーと、アビドス……という学校というところです』
アビドスか……
「一体どうやって?」
『少し機体の制御をお借りして、近くに入力されていた座標に動かしました』
「なるほど……」
そうエアと会話していると
ガチャ
扉が開く音がした
その方に向くと、ホシノがいた
「あっ、目が覚めたんだね」
「ホシノ」
「いや〜びっくりしたよ〜早朝に君の機体が来てさあ」
「なんだろうと思って操縦席を見たら気を失っているレイヴンがいてさ」
「血の気が引いた気がしたよ〜」
「ホシノが運んでくれたのか?」
「ううん、ノノミちゃんだよ、いや〜ノノミちゃんがいて良かったね〜おじさんだと腰がやられていたよ〜」
ノノミ、そんなに力が強かったのか……
いやまぁミニガンを軽々と持ち上げている時点で相当な力持ちなんだなって思ってたけどさ
「それでレイヴン」
「?」
「昨日の爆発の件、レイヴンでしょ?」
「……まぁ、そうだね」
「何があったの?」
「……」
『正直言うべきでしょう……多分の嘘は通じません……』
「……実はな」
ホシノに今回起こった件を話していく
「うーん、なんとも不可解な事だね……」
「とりあえず、先生に相談しとくよ〜」
そうしてホシノは立ち上がり
「ノアちゃんが今迎えに来ているから、それまでゆっくりしてね」
ホシノは部屋を出ていく……
あぁ、怒られるパターンだ……
……包帯邪魔だな
包帯を外し、部屋の窓を開ける
窓に寄りかかり、外を眺める
「……」
眺めていると、隣に白い髪に、赤色の線が入っているロングヘアーに白の服を着た女性がいた
エアである
よく色々なエアの幻覚のイラストは見てきたが
実際にこんな感じだったのか……
「……」
エアの方に手を伸ばし触れようとするが、すり抜けてしまう……
『レイヴン?貴方には私の姿が見えていても、私には実体が無いので触れる事はできませんよ?』
「あぁ、いや……『621』には君はこう見えていたのかなって……」
『……』
『確かに、『レイヴン』には、私はどう見えていなのでしょうか……』
『コーラルリリースの後、私とレイヴンは……』
「……」
コーラルリリース……
その後のエアなのか……
『レイヴン、あなたが眠っている間、ここに……キヴォトスについて調べてました』
『ここは、ルビコンとは違い、空が透き通ってますね』
「確かに、そうだな」
俺がいた世界でも、ルビコンでも、これほど透き通った青い空は見た事がない……
『レイヴン、1つお願いがあります』
「?」
『これからも、あなたとの交信を続けてさせてほしいのです……』
『このキヴォトスでの生活、あなたが進む道……それを見届けたいのです』
「……あぁ、いいぞ」
『ありがとう、レイヴン』
エアに手を差し出し……
「これからよろしく、エア」
『はい、レイヴン』
エアも手を差し出し、握ろうとしたが……
すり抜けた
「あっ、そういえば触れれないんだった……」
『はぁ……』
そうエアを会話をしていた時だった……
カタンッ……
部屋に何かを落とした音がした
「……ノア?」
部屋には、ノアがいただが様子がおかしい……
「レイヴン君……誰と話しているですか?」
「誰って……あっ……」
「それに……左目と、ヘイローが……」
ん?
左目とヘイロー?
鏡を見ると……
「えっ?」
左目が赤色に変わっている
それに俺のヘイローが形が変わり、色が少し黒色になっている
形は621のエンブレムから、VやVDの主人公のエンブレムに近い形になっている
それだけではない、髪だって先が少し赤みがかかっている
コーラルを浴びた影響だろうか……
いや、それよりもノアだ……
ノアの方に向き直すと……
「幻覚と幻聴……」
「いや、ノア……これは幻覚でも幻聴でも……」
ノアがすごい涙目になっている
まずい、どうにかして説明しなきゃ……
頭の中に人がいるって言ったら余計に酷くなる
あれ、詰んだ?
ノアがフラフラと近づいてくると……
『ノアさん、聞こえますか?』
「ふぇ!?」
「エア!?」
「こ、声が!どこから!?」
『少し、あなたのヘットギアをハッキングして私の声を聞こえるようにしました……』
「ハッキング!?」
『ノアさん、落ち着いて聞いてください、レイヴンは幻覚も幻聴もありません、私が見えているからです』
「あ、あなたは!?」
『申し遅れました、Cパルス変異波形のエアです』
「C……パルス……?」
『順を追って説明しましょうか……』
そうして、エアはノアに混乱を生まないように丁寧に説明している
ノアは半信半疑だったが、何とか理解はしてくれた
「とりあえず、レイヴン君が無事で良かったです……」
「うん、ほんとにごめん……あのウォッチポイントがすごく気になってさ……」
『はぁ……』
「ですが、どうしてレイヴン君の容姿がこんなにも変わってしまったんでしょうか……」
『おそらく……大量なコーラルを浴びたせいでしょう……』
『それに……』
「エア?」
『これは、言うべきか悩みますが……いえ、言わなければなりませんね』
『レイヴン、今のあなたは』
『半分がコーラル、半分が人間の身体になっているのです』
『えっ?』
『あなたはもう、普通の人間ではないのです』
「……」
普通の人間じゃない……
「なるほど……つまり俺は強化人間になったのか……」
『簡単に言えばそう言う認識でいいと思います……』
『完全に強化人間になった訳ではありませんが、それに近い感じにはなっています』
「なんで……」
「ノア?」
「なんで……そんなに冷静にいられるんですか……」
「別に冷静じゃないさ……ただ……」
「そう、受け入れるしか方法がない……」
「……レイヴン君」
『レイヴン……』
「そんなに落ち込むな、俺は今もこうして生きている、だから心配するな」
「……うん」
これは、少し時間がかかるかな
ノアの慰めるのに丸1日とかかってしまったが、何とかノアも受け入れてくれるようだ
あのウォッチポイントについては、連邦生徒会が正式に調査を行うそうだが
不思議な事に、あれだけ溢れ出たコーラルが一切ないのである
可能性としては、そのコーラルが全て俺の身体の中に入っていったという可能性……
それはそれでクソ怖いんですけど……
あぁ、それともACエンタングルとバルテウスはやはり綺麗さっぱり消えていた
奇しくも、レイヤードの時のようにまるで元から存在しなかったという感じに……
だがウォッチポイントの施設自体は残っている
それが不可解であるが、こっからは連邦生徒会が調査してくれるだろう
エアについては先生、ウタハやアスナ達はもちろん、ホシノ達やヒナにも説明したが……
すごく心配された、特にアスナとヒマリと先生、ホシノにも
基本的にエアは俺の所にいるが時々、ウタハやヒマリ達の所に遊びに行くそうだ
だが交信や機器のハッキングでしか話せないためそれ専用の通信機をみんなにはつけてもらってエアの声が聞こえる様にしてもらっている
エアが来てからだろうか……
なんか、湿度が上がった気がする……
妙だな……加湿器なんでつける時期でもないはすまなのに……
それに、みんな揃った時に限って、空気がピリついてんだよなぁ……
特に、ノアとヒマリが一緒にいる時……
喧嘩はしないで欲しいな……
『………』
なるほど、これがクソボケですね
はぁ……(クソデカため息)
はい、ということで……
ブルアカの世界にエアちゃんが来てしまいました……
普通にエアちゃんを入れるか入れないかめっちゃ考えましたが……
思いきって出すことにしました
これからは、レイヴンのサポートとして物語に関わっていきますが……
ノア……ヒマリ!
頑張れよ!!