カチャカチャ……
「こんにちはレイヴン君……ってこれは?」
ある日の作業場、いつものように俺の様子を見に来たノア
作業場へ入ると同時に、俺が作っている『ある物』に視線が釘付けになる
「ん?あぁ、『チャティ・スティック』さ……」
俺が作っていたのは、AC6に出てきた、『ACサーカス』
チャティのACであるが……
サイズは小さめの俺の身長ぐらいのサイズとなっている
えっ俺の身長だって?
170cmさ☆
「チャティ?」
「……あっ!アリーナの!」
ノアはシュミレーターでAC6のアリーナで技術をつけている
以前はスティールヘイズで躓いてが、今はどこまで行っんだろうな
「……でも、どうしてチャティを?」
「いやぁ、これまで作業用MTとか、色々あったけど……」
「あれはACを作る時だけしか使えないからな……」
「つまり、他の作業を手伝ってもらえるサポートAIが欲しいと?」
「まぁ、そういう所」
「……」
私なら、別にいつでも手伝いますけどね……
そう口に出そうと思ったが……
レイヴン君はクソボケなので絶対『ノアに無理させたくない』って返すんでしょうね……
『ですがレイヴン、チャティはキヴォトスにはいませんよ?』
「それは分かってる、ガワだけでも……な」
『……』
もしも、チャティがキヴォトスに来ることがあれば……
いや、無いもの願ったりしても仕方が無い
とりあえず、大部分はできてきたし、続きは夕方でいいかな
……そういえば、夕方から雨が酷くなるって予報ではあったな
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夕方、予報通り雨が降ってきたが、かなり強い
雷も鳴っているし……
『レイヴン、ここからも雷が酷くなる予報です』
「そうだな、片付けて寮へ戻ろうか」
そうして、工具などを片付けていると……
ガッシャーン!!
「グエアアァ!?」
『レイヴン!?』
作業場に雷が落ち、天井を突き破ってきた
が……それよりもだ……
「雷がチャティに!?」
落ちてきた雷がチャティに直撃した
電気系統がダメになってしまう!
急いでチャティの方に駆け寄るが……
『……外傷が、ありません』
チャティのボディは傷一つもなくただ煙が立ち上っているだけである
「……エア、電気系統とシステムは?」
『今調べてみます……』
『無事の様です……ですが……』
そう、エアが何かを言いかけた時
『………』ジジジッ……
『システムが……!?』
チャティのシステムが起動した……
「『……』」
2人とも驚いて声を出せずにいると……
『……ビジ……』
『……ビジター』
「『!?』」
チャティだ……
『……視界システム調整……久しぶりだな、ビジター』
『……いや、初めてかもしれないな』
「?」
『お前には、
『それに、隣にいるのが、ボスの言っていた『友人』だな』
『……ッ!?』
『慌てる必要も無い、多少の事は理解している』
『……いくつ聞きたい事がある』
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『なるほど、ここはルビコンではないという事か……』
あの後、チャティにこの世界の事や、エアや俺について色々話した
流石はカーラが作ったAI理解力が凄まじい……
「ということは、ここにはボスは居ないというか……」
「……チャティ」
『大丈夫だ、仕方が無い事だ』
『……これも何かの巡り合わせということか』
巡り合わせと言うか……
このキヴォトスが何かが起こってんだよなぁ……
『これからよろしく頼む、ビジター』
「あぁ、よろしく」
(……あいつらにどう説明すれば?)
『起こった事を正直に話せばいいのでは?』
(……そうだな)
『それよりビジター、俺の体はいつできるんだ?』
「あ、あぁ、今つけてやる……」
ACサーカスのパーツを取り付ける
『ふむ、やはり使い慣れた物はよく馴染む』
「そりゃ良かった」
「とりあえず、明日、俺の友達を連れてくる、設備なのは後々作ってやるから」
『……了解だ、ビジター』
そうして、作業場から出て、寮へと戻り眠りにつく
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「とまぁ、昨日起こった事だ……」
「なんか信じれませんね」
翌日、ノア、ユウカ、ヒマリ、アスナ、ウタハを作業場へと呼び
チャティの紹介や昨日起こった事を話していく
アスナ以外は信じられないって言う顔をしていて
アスナの方は、話そっちのけでチャティと戯れている
「へぇー!君がチャティ君だね!私はアスナだよ!覚えてね!」
『あぁ、覚えるさ』
「きゃぁ!可愛い!!」
『……』
まあ、仲良く慣れそうでいいか……
「チャティ……だったけ、これからどうするの?」
「とりあえず、しばらくは観察かな、このミレニアムとか色々と教えていかないといけないし……」
「その後はチャティ次第かな……」
カーラのいない世界で、彼はどう生きるか……
それはチャティ自信が決めることだ……
「とりあえず、これから仲良くしてやってくれ」
その後、みんなと話していったが、仲良く慣れそうな感じだった
特にヒマリはなんだか親近感が湧くとか何とか
ウタハはまじまじと見ていたが、解体するなよ?
チャティについては、セミナーに報告をし一応AC開発部の一員として処理された
チャティがミレニアムを散策していると瞬く間に注目が集まり
気づいた時には一部から人気が爆発していた
まあ、馴染めそうで良かったよ
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「……」( º﹃º` )
「ノ、ノア?」
チャティの件から1週間、ある日のセミナー
ユウカがセミナーの仕事のために部屋に入ってすぐに見た光景である
ソファに仰向けにの転がっていて、魂が抜けた様な顔をしているノアがいる
「タオセナイ……」
「?」
「ロックスミス……タオセナイ……」
シュミレーターの方に顔を向けると、『loss』っと画面が映されている
戦績を見ると……
『0勝』
『248敗』
「わ、わぁ……」
あまりの衝撃にかける言葉も出ない
「オカシイデスヨ……」
「ナンデロックスミス ノ パイロット ノ フロイト ハ マニンゲノ ハズナノニ、ナンデアンナウゴキ ガデキルンデスカネ」
ノアの声が棒饅頭の棒読みみたいになっている……
まぁ無理もないよね……
だって200敗だからね
しかし、『ランク1』……
前は『ランク9』のスティールヘイズで躓いてたのに、ここまで来たから成長はしているばす
けど、200敗はさすがに……
「ウウウウウウウウ……」
仰向けに寝返り、クッションに顔を埋める
足をバタバタさせ落ち着かない様子
「ノ、ノア……」
「少し、気分を変えたらどう?」
「……ソウシマス」
ノアはゆっくりと立ち上がり、フラフラとおぼつかない足取りでセミナーから出ていって行った
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「はぁ、レイヴン君って凄いですよね、あのロックスミスを余裕で倒せるなんて……」
「いやそもそも、200敗っておかしいだろ」
セミナーからでた後、レイヴン君を誘い、ミレニアム内のカフェで休憩をとっています
200敗っておかしいって言いましたけど……そんなに私ってヤバいですか?
「まぁでも、フロイトだからなぁ……」
「そんなにヤバい人なんですか……?」
「あぁ、強化人間手術をしていないのにアリーナのトップだからな」
「それに、V.Iだから首席隊長なんだよなぁ」
確かフロイトは作戦成功率94.7%だった気がする……
あのブランチのキングより上何だよな……
ほんとに人間かあいつ?
「いやでも、200試合をやって入れば、癖とか覚えているだろ?」
「それがなんですが……」
「1試合1試合動き方を変えてきて、癖を覚えようも想定外の動きをして全く読めないんですよ」
「うーんさすがV.I」
ゲームだと、そこまでだったが……
リアルだと、こうも違うのか……
「何か……いい方法ありますか?」
「……とりあえず、拡散バズーカには注意した方がいい、近距離で食らうものならスタッガーを取られ一瞬でレーザーブレードで消し炭にされる」
「あとは、レーザードローンだが……動きさえ止めなければそこまでは驚異ではない」
「……そういえば、ノア」
「?」
「シュミレーターのレギュレーションってさ、何にしてる?」
「1.0ですけど?」
「スウウウウウウ……」(めっちゃ息を吸う)
「レ、レイヴン君?」
「そりゃフルボッコにされる訳だ……」
レギュ1.0のフロイト……
一部の銃火器の射程距離が現在の1.5~2倍、現行Verとは半ば別ゲーなVer1.0でのフロイトはとにかく強い
まずAIの動きが違う……
現行Verでは中距離よりだが、Ver1.0ではゴリゴリの近接思考でレーザーブレードを積極的に振り回す
ブレード後の隙は拡散バズーカで牽制or追撃し、痛手を負ったからと安易に距離をとるとオービットとライフルの追い打ちが飛んでくる
そして何よりパルスアーマーを3回展開する。3回である
本来のパルスアーマーは2回までであり、コチラは不利な削り合いを強いられる。
更にVer1.0におけるフロイトのパルスアーマーは異様に頑丈で、至近距離のアサルトアーマーを受けてなお健在なことすらある。パルスアーマーの突破に手間取れば溜めレーザーブレードか拡散バズの近射が待っている
そりゃノアが200敗する訳だ……
「えっ、私そんなヤバい状態でやってたって事ですか……」
「だからスティールヘイズも強かったんですか……」
「次からはレギュを変えてやってみようか……」
「そうですね……」
その後も、ロックスミスの対処法などを色々と考えてこの休憩時間を満喫していった
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「ふぅ、休憩のはずが、色々考えることになりましたね……」
「まぁ、そうだな……」
あの後、カフェから出て、2人でミレニアム内を歩いている
特にやる事もないので適当にふらついているだけだが
そうノアと会話を交わし、歩いていると
「あっ、レイヴン君、ノアちゃん!!」
先生がこちらに駆け寄って来た
「先生?」
「あら、こんな所で会うとは、先生はミレニアムで仕事ですか?」
「うん、『ゲーム開発部』という所から手紙が届いてね」
「ゲーム開発部ですか……」
「モモイか……」
「レイヴン君、知っているの?」
「あぁ、何度かゲームのアイデア出しとテスターとして関わってた時がある」
ゲーム開発部
その名の通りゲーム開発をしている部活動だが、いわゆるレトロゲーム同好会のような側面も強く、最新科学を追及するミレニアム内では変わり者扱い。とはいえ他のゲームも作っているらしく、ゲームセンターで遊べる筐体タイプの開発なども行っている……
俺がゲーム好きだと聞いて、ゲーム開発部の一員である『才羽モモイ』が作業場へ押しかけてきて、色々と質問攻めにあった
すぐにその妹である『才羽ミドリ』に止められたが、せっかくなので色々とアドバイスをしたが……
その後に出たテイルズ・サガ・クロニクルというゲームだが……
俺がアドバイスをした事が一切入っておらず、ゲーム性もストーリーもはっきり言ってクソ
エアも『これほど酷い物は見た事がない』と言うほどである
まぁその『才羽モモイ』だが、あいつは何かとトラブルを起こすある意味問題児
セミナーを襲撃したという事も聞いた
そういえば、AC開発部に来た時も『ゲームのアイデアを探すため』とか言ってACに乗ろうとしたな
あの時は、ノアとチャティがいて止めてくれたんだよな……
ノアの雷が落ちるかと思いきや、チャティがしっかりと優しい説教をしていたな
理由を聞いたら『あいつはまだまだ子供だからな』って言ってた
しかし、今度は俺達だけではなく、先生にまで迷惑をかけるつもりか?
そうして、先生と歩いていると……
「な、何してるのお姉ちゃん!?!」
唐突に、建物の三階あたりからだろうか、聞き覚えのあるの声が聞こえてきた
上を見ると何が落ちてくるのが見えてきた
黒く、四角い物体である
幸いに高さもあってか、普通に反応して取れる
先生の頭に落ちたら大変なのでキャッチしようとしたところ
バンッ!バンッ!バンッ!
「……」
ノアが既に銃を抜き、落ちてきた物に弾丸をぶち込んでいた
「……反射神経が良くなってるな」
「まぁ、スティールヘイズで随分と鍛えられましたからね」
「……」
「これって、ゲーム開発部のものだよね?」
破壊されたゲーム機の残骸を持ち上げると、原型がほぼ無くなっているのがわかる
「あああっー!!? 私のプライステーションがあああああ!!?」
声がした方を向くと、金髪の少女の猫耳のカチューシャを付けた、少女が全速力で走ってくる
彼女が才羽モモイ
「レイヴン先輩!まさかあなたが壊したの!?」
「いや、俺じゃないんだが……」
そうノアの方を見るが……
「……」(目そらし)
銃を隠して目を逸らしてやがる……
「酷いよ!弁償してよぉ!!」
「いや、それよりもゲーム機を放り投げたからこうなったんだぞ、自業自得じゃないのか?」
「ウッ、そう言われると……」
モモイが何も言い返せない雰囲気になっていると……
「お姉ちゃん!!」
モモイと似ている人物がこちらに駆け寄ってきた
モモイの妹の才羽ミドリである
破天荒のモモイとは真逆でしっかり者である
ACに乗ろうとした時も、モモイがチャティに説教された後に説教をしていた
「あっ、レイヴンさんごめんなさい、お姉ちゃんが……」
「いや、気にするな、それよりもゲーム機だが……」
「気にしないでください、お姉ちゃんの自業自得ですから」
「そんな!酷いよミドリ!!」
「お姉ちゃんがプライスステーションを投げたせいでしょ!!」
「はいはい、喧嘩するなって……アイス買ってやるから」
「えっ!?いいの!!」(目キラキラ)
「はぁ、お姉ちゃん……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「えぇ!!あなたが先生なの!?」
アイスを買ってやったあと、俺達はゲーム開発部の部室に来ている
先生がゲーム開発部から送られてきた事を話すと、モモイは大きな反応をした
いや、お前が送ったんだろうが
「あっ、まずは自己紹介からね、私ゲーム開発部の『才羽モモイ』!」
「同じく、ゲーム開発部の『才羽ミドリ』です」
「あと、1人いるんだけど……」
「……ロッカーの中だろ?」
ガタンッ!!
「あっ……ごめん『ユズ』びっくりさせて……」
『花岡ユズ』
ゲーム開発部の部長であるが……
極度の人見知りであり、普段はこうしてロッカーに隠れている
どうしてこうなったのかは、言わないでおく……
「まぁ、この3人がゲーム開発部っと言うことで」
「私たちゲーム開発部は今までずっと平和に、16ビットのゲームとかを作ってたんだけど……ある日、急に生徒会からの襲撃を受けたの!」
「襲撃?」
「一昨日には生徒会四天王の一人であるユウカから、最後通牒を突きつけられて…」
「最後通牒?」
「いわゆる…これでこの部活は終わり!みたいな」
「ほんとに物騒だね……」
「モモイちゃん?先生にセミナーへの間違った認識をさせないで貰えますか?」
「あっ、そういえば、ノア先輩がいたんだった……」
それで先生を呼んだのか……
迷惑極まりないと言うべきか……
そうモモイが色々言っていると……
「それに関しては私からご説明しましょうか?」
「こ、この声は!?出たな、生徒会四天王の一人!冷酷な算術使いの異名を持つ生徒会の会計、ユウカ!」
「勝手に変な異名を付けて人をモンスターか何かみたいに呼ばないでくれる?失礼ね…」
っと、いつの間にか部屋の扉に仁王立ちしているユウカがいる
「本当に諦めが悪いわね、廃部を食い止める為にわざわざシャーレまで巻き込むだなんて。けどそんな事をしても無駄よ、例え連邦生徒会のシャーレだとしても……いえ、あの連邦生徒会長が戻ってきたとしても!部活の運営については概ね各学校の生徒会に委ねられてるんだから」
「そもそもどうして急に廃部通告になんてなったの?別に前々から言ってたって訳じゃ無いんでしょ?」
「…ええ」
「…ゲーム開発部はそもそも部員数4人以上という規定も守れて無い上に部活としての成果を証明出来るようなものも無いまま何か月も経っているんです」
「もしや…ゲーム開発部なんて名前だけど、いままでずっとただゲームしてただけ?」
「そ、それは・・・・・・」
「異議あり!凄くあり!私達だって全力で部活動してる!だからあの、何だっけ・・・・・上場閣僚?とかいうのがあっても良い筈!」
「て言うか、レイヴン先輩の部活だって人数1人しかいないじゃん!」
「それなのに、どうしてAC開発部だけはいいのさ!!」
おいおい、俺を巻き込むなよ……
「まぁ、確かに規則上はダメだけど……」
「だからさ!」
「でも、彼はミレニアムプライスで成績を残しているし、独立傭兵レイヴンの仕事でセミナーに貢献しているから特別に許可しているのよ」
「そんなの不平等じゃん!?」
「結果を残してないあなた達と比べたら、天と地の差よ?」
「 ウゥ・・・」
なんと言うか……
申し訳ないな……
「校内に変な建物を建てたと思ったらまるでカジノみたいに装飾してギャンブル大会を始めるし、レトロゲームを探すとか言いながら古代史研究会を襲撃するし……」
「おかしいでしょう!?全力かもしれないけど部活動としては間違ってるわよ!それにこれだけ各所に迷惑を掛けておいてよく毎度のように部費なんか請求出来るわね!」
「うぐっ…」
「まあまあユウカちゃん、落ち着いて」
「ふぅ…すみません先生、少し頭に血が上ってしまって…それで?真っ当な言い訳くらいしてみたらどうなの?」
「と、時には結果よりも心意気を評価してあげる事も必要……」
「負け犬の言い訳なんて聞きたくない」
「聞きたいのか聞きたくないのかどっちなのさ!」
「そもそもここミレニアムでは結果が全てなの!」
そうユウカとモモイが取っ組み合いを始めようとする
俺とノアで何とか抑えている
「け、結果だってあるもん!私達もゲームを開発してるんだから!」
「そ、そうですよ!テイルズ・サガ・クロニクルはちゃんとあのコンテストで受賞、も……」
「テイルズ・サガ・クロニクル?」
「……そうね、確かに受賞してたわ、その反応を見るに先生はご存じないようですね、テイルズ・サガ・クロニクル……このゲーム開発部における唯一の成果です」
「へぇー、ちゃんと作ってたのは作ってたんだ…すごいね」
「ふ、ふふんー♪」
「先生、レビュー評価と言われる物を見てみてください」
「レビュー……うわっ」
「そんな顔しないでよ〜〜!!」
先生がレビューを見るが、予想通りだろうか
すごい顔をしている
多分某クソゲーハンターすら5分で辞めると思う
「ねえユウカちゃん、なんとかして廃部は無かったことにならないかな」
「そう言われても…自分達の活動にも意義があるのだと主張したいのなら、証明してみせなさい!としか言えません」
「ヒグッ…証明って…?」
「な、何度も言ったでしょう?きちんとした功績や成果を証明すれば廃部を撤回するって、例えばスポーツでのインターハイやエンジニア部の発明品の公表とかね……GOTY、これさえとれば少しは考えるかも」
「な、なら!」
「とはいえ出せば何とかなるとも思えないわね、貴女達の能力はあのクソゲーランキングが証明済み」
「……」
「どうせならお互い楽な形で済ませましょう?今すぐ部室を空けてこの辺のガラクタも捨てて…」
ピクッ
「おい、ユウカ」
「何、レイヴ……ッ!?」
「今、ゲームの事なんて言った?」
「……そ、それは……」
「ガラクタだって?」
1歩1歩、ユウカに詰め寄る
バチバチと、散布したコーラルを活性化させながら
「いくら、お前とはいえ言っていい事と言ってはならん事は理解しているよな?」
『レイヴン、コーラルが!』
「こいつらがクソゲーを作ろうが、ゲーム好きには変わりはない」
「馬鹿にしないでもらおうか、こいつらにはこいつらの『夢』がある」
「……」
「そうね、謝罪するわ……」
「でも、結果を出さなければ、本当にここを出ていってもらうからね」
「望む所だよ!!」
「……今日からミレニアムプライスまで2週間、この短い時間でどんな結果を出せるのか楽しみにしてるわ、それにしてもまさか先生の前でこんな所を見せてしまう事になるなんて……ただこれも生徒会の仕事なので、次はもっと違った落ち着いた状況でお会いしましょうねそれではまた」
そう言ってユウカは部室を出て行った
「あの、レイヴン先輩、ありがとうございます」
「いいさ、同じくゲーム好きとして言っただけだ」
「はぁ、ほんとにヒヤヒヤしましたよ……」
『同じくです、レイヴン……もう少し感情を抑えてください』
んな事言ってもなぁ
別に俺はコーラルを出した感じがしなかったんだよなあ自然に出てきたんだよ
「それよりも、何か方法はあるのか?」
「えっへん!その為の準備だってもう出来てるんだから!」
「え?」
「そうなの!?」
「何でミドリが驚くのさ!?……とにかく私達には切り札がある、その切り札を使って今回のミレニアムプライスに私達のゲーム!」
「テイルズ・サガ・クロニクル2を出すんだから!」
そう自信満々にモモイは言うが……
「売れてないゲームの続編とかもっと売れないのでは?」
「レイヴン先輩シャラップ!!」
「と、とにかく!前作よりもいい奴を作ってユウカにギャフンと言わせてやるんだから!!」
「その為にも!廃墟へ行こう!!」
「What?」
「あの〜モモイちゃん、廃墟ってどういう所か理解してます?」
「廃墟って言うのはミレニアム自治区の郊外にある場所ですけど、連邦生徒会長が立ち入りを封鎖していた場所なのですのよ?」
「それって結構危ない場所じゃないの?」
「誰も入ったことがないのか、そもそも入ることができないのか……それとも帰って来れていないのかそれもわからない」
……俺は依頼で行きましたがね
「私はやめようって言ったんですよ?けど情報があるって言ってて…」
「情報?」
「フフンッ…昔のミレニアム、ううん昔のキヴォトスには伝説的なゲームクリエイターが居たの、その人がミレニアム在学中に作ったのがG.Bible」
「詳しい内容は知らないけどその中には最高のゲームを作れる秘密の方法が入ってるんだって!」
「それってゴシップ情報じゃないの?」
「違うよ!G.Bibleはあるって!読めば最高のゲームを作れるようになるゲームの聖書は絶対にある!そのG.Bibleを読めば最高のゲーム……テイルズ・サガ・クロニクル2を作れるはず!」
「ふむふむ……ふむ?」
モモイの説明を聞き、怪しいと思いながらも少し気になっていた先生
ミドリがモモイを怪しみながら聞く。
「お姉ちゃん、その廃墟って場所にG.Bible?があるって誰に言われたの?」
「その廃墟はヒマリ先輩曰く『キヴォトスから消えて忘れ去られたものが集まる、時代の下水道みたいな場所なのかもしれない』らしいの」
「ヒマリ先輩って、ヴェリタスのあの車椅子に乗った美人のヒマリ先輩?いつもRPGの賢者みたいに『私は何でも知っていますよ』って感じのヒマリ先輩が『かもしれない』って言葉を使うのも珍しいね……それくらい未知の世界なんだ……待って?」
「なによ」
「まさかとは思うけど……お姉ちゃんが『ここにG.Bibleがある』って言ったのはヒマリ先輩の言葉を聞いたから!?そ、それだけの理由で行くの!?危険すぎる!」
「それだけじゃないよ、ヴェリタスにG.Bibleの捜索を依頼したら座標を教えてくれたの。『最後にG.Bibleの稼働が確認された座標』をね、『その座標が指していたのは普通の地図には存在しない場所』だった」
「だとしても、先生はどう思っていますの?」
「廃墟探索、面白そうだね」
あっダメなやつだこれ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「出入り禁止の区域っていうからまぁ、ある程度の危険は覚悟していたけど……まぁ冷や冷やするね~」
「あのロボット、一体何なんだろう……?」
「あんなのがたくさんいれば、確かに立入禁止区域にもなるよね」
あの後、モモイ、ミドリ、先生、何故かいるチャティの4人で廃墟探索を行っているが
ロボット兵達は様々な武器を所持しながら入念に当たりを巡回している、ミドリやモモイはキヴォトス人ではあるが、流石に大量の弾幕を浴びればひとたまりもない
「と、とりあえず慎重に行こう」
「…ねぇお姉ちゃん、こんな場所にG.Bibleなんて本当にあるの?」
「ある!絶対にあるよ!」
「モモイちゃん!声!」
「でもここまで敵がいるのに行くのは危険だよ!先生だっているし……先生はヘイローを持ってないんだよ?」
『モモイ、ミドリ、声が大きいぞ』
「なら私達が守ればいい!それにこうしている間にもゲーム開発部は」
『2人とも』
「後ろ……」
振り向くと、大量に銃を構えているロボット兵士がこちらをジッと見つめている
「「「……」」」
「逃げろおぉ!!」
全速力で逃げているモモイ達に向けて容赦なく弾丸が飛んでくる
『……先生』
「えっチャティ……うわぁ!」
チャティは先生を抱え、パルスシールドを展開させる
『安心しろ先生、ビジターが作ってくれたものだ、性能は保証する』
「うん、ありがとうチャティ!」
「チャティ!私も乗せてよ!!」
『すまないが、一人乗り用だ』
何とか、ロボット兵の攻撃を避けてはいるが、敵の数が多く
モモイ達も疲れが出てきている
「うう、もう走れない……」
「お姉ちゃん!頑張って!」
『……』
『接近する熱源を感知……この識別信号は……』
『モモイ、ミドリ、伏せろ』
「「えっ?」」
カァオ!!
接近してきたのはACシャイング
ガシャン
月光に切り替え
ズシャアッ!!
後方にいたゴリアテもぶった斬る
『無事か?』
「「レイヴン先輩!!」」
『助かったぞ、ビジター』
「レイヴン先輩、どうして?」
『心配だから様子を見てきたら、これだからな』
「あぁ、スミマセン」
『まぁいいや、とりあえず俺が引き付けておく』
『チャティ、どこか隠れそうな所に行ってくれ、後で合流する』
『了解だ、ビジター』
そうしてチャティ達は動き出していく
レーダーにはまだまだ反応がある
『レイヴン、前方から複数の反応、ゴリアテも含まれているようです』
「さて、ちょっくら遊んでやるか」
月光からカラサワに戻し、構える
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「何とか、撒いたみたいだね……」
「レイヴン先輩、大丈夫かな……」
『心配する必要も無い、前にビジターの戦績を調べて見たが、ネストでは、トップランカーに近い所までいる実力だ』
「ト、ト、トップランカー!?」
『だから安心しろ、とりあえずビジターを待とう』
レイヴンを待っていると、1つの扉が開き
「よう」
『待ってたぞ、ビジター』
「とりあえず、全員無事で良かったよ」
「さて、探すものがあったはずだが……」
「あっ、そうそうG.Bibleを探しに来たんだった!」
「とりあえず、ここを探して……」
モモイがそう言った時だった
《接近を感知》
「うわっ何!?」
目の前にある大きな扉から機械音声が聞こえてくる
まだここにも電源が入っている施設があるのか……
《対象の身元を確認します、才羽モモイ、資格がありません》
「え、え!?何で私の事を知ってるの?」
《対象の身元を確認します、才羽ミドリ、資格がありません》
「私の事も…一体どういう……?」
《対象の身元を確認します、チャティ・スティック、資格がありません》
『俺の事もか……』
《対処の身元を確認します、シャーレの先生、資格があります》
「えっ?先生には反応した?」
モモイ、ミドリ、チャティは資格がないのに先生には反応した、やはり先生には何かしらの力がある
《対象の身元を確認します、
『強██間 C■-6█1 レイヴン』……》
「うわ、酷いノイズ……」
酷いノイズが走っているが、確かに聞こえた
『強化人間 C4-621』と……
やはり、俺は621と何か関係が?
《Cパ██変異■形、『エア』……》
『……ッ!?』
エアまで感知できたのか……
一体この施設は……
《資格……████》
《よって才羽モモイ、才羽ミドリ、チャティ・スティックを、先生の『生徒』として認定、同行者である『生徒』にも資格を与えます》
《ゲートが開きます》
扉が開かれる
俺とエアは資格があるのかないのか、ノイズが酷く分からなかったが
まぁそんなことよりも、ゲートが開いた
そう足元の扉が
「「うわああああああああああああ!?!!?」」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「グエッ!!?」
「うっ……」
『……大丈夫か、ビジター、先生』
「うん、ありがとう」
「あぁ、助かった」
モモイとミドリはそのまま地面に激突し
俺と先生はチャティに抱えられブーストでゆっくりと降りている
「まさかドボンするとは……ムービー中のQTEは禁止のはずでしょ!」
「最近やったゲームの文句言わないで、お姉ちゃん。それに、そんなに深いところまで落ちたわけじゃないみたい」
「…………」
バイ〇ハザードかな?
「しかし、ここって一体……」
「どうしたの?お姉ちゃ……」
モモイとミドリが黙る
2人ともある場所を見つめて固まっている
俺も先生もチャティもその場所を見ると……
「What?」
「えっ?」
『……』
椅子に眠るように座る、少女がそこにいた
「女の子?」
「何あれ、すごく気になる!」
そうモモイが近寄ろうとするが……
『モモイ、無闇に近づくな』
「俺が見てくる」
「レイヴン君、気をつけてね……」
そうして、その少女所へ歩み寄る
だがその前に……
バチバチバチバチ……
コーラルを散布させ、コーラルシールドを作り出す
見た目はPAだが……
その少女の1歩手前まで来た
これだけ近づけは、大丈夫だろう
コーラルシールドを解除する
「大丈夫そうだ、近づいていいぞ」
「へー、すごい、肌もしっとりしてるし柔らかい……」
そうして、モモイは近付いてすぐさま、少女をぺたぺたと無遠慮に触った
……警戒という言葉を知らんらしい
「ん、あれ? みんな、ここ、文字が書かれてるよ」
モモイは椅子に刻まれた文字を見つけたらしい
この人形の名前……ということだろうか
モモイは恐らくはその文字列であろう場所を指でなぞりながら、そのまま辿々しく読み上げる
「AL-IS……アル、イズ……エー、エル、アイ、エス? んー、どう読むんだろ……アリス、とか?」
「ちょっと待って、これよく見ると全部ローマ字なわけじゃなくて……AL -1Sじゃない?」
「えー、そう?」
「……」
『ビジター』
モモイとミドリと先生が何かをしている中、チャティが話しかけてきた
『あの少女の事だか、人間の反応は無い』
「機械だと?」
『そうだな、俺と似たような感じではあるがまた違う何かではあるかもしれん』
「……」
チャティと同じくであり違う……
それは何だろうな
俺もその少女の様子を見るべく近寄る
いつの間にか服を着ているが
「……」
この子が、機械か……
この子の顔を触れようとすると……
「……目が」
その少女は目を開き、周りをキョロキョロ見渡したあと、俺の方を見た
そして、俺の顔をペタペタと触れている、まるで赤ん坊のように
「俺の顔に何かついてる?」
「……状況を…確認、難航」
「?」
「会話を……試みます、説明を、お願いできますか?」
「説明と言われても……君は誰?ここは一体?」
「本機の自我、記憶、目的が消失状態にあります…本機の名称について、答える事はできません」
「あなたの……名前は?」
「レイヴン」
「レイヴン……レイヴン……」
「どうする……?」
「連れて帰ろう」
っと唐突にモモイがそう告げる
「連れて帰ってどうする?」
「そりゃ〜、部員にするよ?」
「What?」
「い、色々も大丈夫なの?」
「大丈夫でしょ!ね!『アリス』!」
「ア……リス……?」
「あなたの名前だよ、アリス! よろしく!」
「……本機の名称、『アリス』。確認をお願いします」
「ちょ、ちょっと待って! それお姉ちゃんが勝手に読んだ名前でしょ!? 本当ならAL -1Sちゃんなんじゃないの?」
「そんなに長いと呼びにくいじゃん。どう、アリス? 気に入った?」
「…………」
少女は……
AL -1Sと思われる機体は、少し考え込むようにして目を瞑ってから、にっこりと笑って、
「……肯定、本機、アリス」
どうやら、気に入ったらしい
という事でパヴァーヌ編に突入です
そしてチャティがキヴォトスに来ました
本当にどうなっているんですかねキヴォトスは……
まぁ、この先も色々とぶっ込みますがね
一応チャティはパヴァーヌ編で活躍させようかなって思っています