ACを作りたい少年とセミナー書記   作:雨垂れ石

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どこへ行くんだぁ?


ビックシスターは逃げられない

 

 

アリス救出作戦から数日

AC開発部の作業場にある、AC用の格納庫には

シャイング、プロト、スティールヘイズ、ライガーテイルの4機のACが格納されていた

 

「いやぁ、何度観ても壮観だな……」

 

自分で考えたACと、AC6のACが並んでいる所を見ると、すごく興奮する

 

だが、もう少し格納庫を広くしないと、また誰かキヴォトスに来た時に、格納できなくなってしまう

ウタハ達に頼んで広くしてもらうか……

 

「戦友!」

 

「G13!」

 

っと、ラスティとミシガンの声がしたため、振り返る

ちなみに、ラスティとミシガンの姿だが……

 

ラスティは、アーキバスのエンブレムが入ったコバルトブルーのジャケットに爽やかな顔の青年

幻覚でよく見たイケメンである

 

ミシガンは、自身のエンブレムが入った緑色のジャケットに、指揮官用の帽子を被っており髭を生やしている

顔には傷があり、右目は眼帯をつけている

歴戦の軍人で、顔も整っている

いわゆる筋肉モリモリマッチョマンのイケおじだ

 

ちなみに、俺より背が高い

俺の身長は170ぐらいに対して、ラスティは175以上、ミシガンが180は行っている気がする……

 

「改めてすごいなここ、全部戦友が作ったのか?」

 

「いや、元々エンジニア部のお下がりだ、使われてないところを譲り受けた感じだ」

 

「まぁ、設備とかは俺とノアで直したがな」

 

「確かに、少々不足はあるかもしれんが、十分だな」

 

「要望があれば言ってくれ、エンジニア部と俺で何とかする」

 

 

そういえば、ラスティとミシガンの寝床だが

流石に、ミレニアムの寮は取れなかった

それで、作業場に居住スペースを作り、そこで過ごしてもらう事に

一応快適に過ごせるようにラスティとミシガンに要望してもらって作っている

まぁ大丈夫だろう

 

ラスティとミシガンがミレニアムに来た事によって、一時騒ぎになった

みんなラスティを見たら『すごいイケメン!!』って言ってた

ミシガンには『イケおじだ!!』って言ってた

………………なんかむしゃくしゃするな

 

そして、なんかファンクラブとかできてたし……

 

このミレニアムでの、ラスティとミシガンの立場についてだが

一応、AC開発部の部員としてなってはいるが、年齢が大人なので、複雑

ラスティは『戦友と同じなら構わない』っと

ミシガンは『なんでもいい、ここに居られるならな』っと

とまぁそんな感じ

 

普段二人は何をしているかと言うと

ラスティは普段は俺と一緒にいる事が多いが時々セミナーで手伝いをしている

ミシガンは問題を起こした生徒の指導をしている

まぁ、主に2人ともセミナーの手伝いって言う感じだ

 

……たまに、セミナー近くを通ると……

 

「馬鹿者!!!」

 

体が吹き飛ばされそうなほどの怒号が指導室から聞こえてくる

ミシガンの指導は、ユウカよりも怖いと言われているが、同時に心に響くと言われている

まぁ、あんな感じだが、ミシガンは部下思い、空いているはずのレッドガンのナンバーを空いてないという

死んでもなおレッドガン……

だからこそなのか、レッドガン迎撃ミッションでのレッドガン部隊のミシガンへの信頼がすごいのは……

 

まぁとりあえず、ミシガンとラスティはミレニアムに馴染めそうで良かったよ

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ある日の夜のミレニアム

 

「戦友」

 

作業の〆に入ろうとしていた所、ラスティに呼ばれる

 

「どうした?」

 

「リオ会長って言う人を見なかったか?」

 

「あの件以降、セミナーに全く見ていないとユウカから聞いたんだが……」

 

「……」

 

「ラスティ」

 

「?」

 

「リオを探すぞ」

 

俺は作業を止め、作業場からラスティを連れてリオを探しに行く

 

「急ぐようなことなのか?」

 

「あぁ、あのリオの性格だと……」

 

「恐らく失踪するだろうさ」

 

「何?」

 

「……俺はリオの所に行く、ラスティはある人を連れてきてくれ」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ある一室

 

「……もう、ここにはいられない」

 

私は、取り返しのつかないことにした

アリスを殺そうとしたこと、ゲーム開発部のみんなから大切な友人を引き離そうとした事

到底許されない事をした

セミナーのみんなにも迷惑を……いえ

ミレニアム全体に迷惑をかけた

 

そんな人は、会長……いえ人としてふさわしくない

 

荷物をまとめて、外へ出ようとした時

 

ガチャ……

 

「んな事だろうと思ったよ」

 

「………ッ!?」

 

部屋の扉が開かれ、そこにレイヴンが姿を現した

 

「レイヴン……なんで……」

 

「なんでって、セミナーに姿を見せないから様子を見に来ただけだけど?」

 

「その、申し訳ないけれど……今の私に生徒会長を名乗る資格は……」

 

「『無い』っと言って逃げれるとでも?」

 

「あんたにはそれが通ると思っているかもしれんが……」

 

「悪いが通らんよ、それはな」

 

「会長職を辞職すれば贖罪になると本気で思ってるなら、あんたの頭の中はお花畑だな、いいか?役職を降りてどうにかなるのは企業だけだ。自治権を持つ学園のトップがそんな事しても許される訳ないだろう?」

 

「……誰が何と言おうと、あれだけの事をしておいて、おめおめと生徒会長としてセミナーに戻る訳にはいかないわ」

 

「謝罪も無しにか?」

 

「……それは」

 

「でも、いくら謝罪したところで、あの子達が許すとは思えないわ……」

 

「……許せと思わないし」

 

「それは思い込みだな」

 

「許す許さないかは、あいつらが決める事だ、あんたが決める事じゃない」

 

「……でも」

 

「なら、本人から聞けばいい」

 

「えっ?」

 

扉を叩くと、ラスティが連れてきた人が入って行く

 

「……アリス!?

 

ここにラスティに連れて来いっと言った人物はアリス

あの件の被害者でもあるし、騒ぎを起こした当事者でもある

 

「……アリス………その……ごめんなさい、あなたに……あの様な事をして……」

 

「許して……とは言わないわ」

 

ぎこちないな、まぁそれだけ申し訳ない気持ちでいっぱいだろう

 

「リオ会長……」

 

「本当に、いなくなってしまうのですか……」

 

「そうよ……私はあなたに、あんな事をしたのだから」

 

アリスは、一呼吸置き、リオに向けて言う

 

「……アリスは、リオ会長にはミレニアムにいて欲しいです」

 

「えっ?」

 

「ど、どうしてなの……」

 

「リオ会長は、私達の『仲間』なんですから」

 

「どうして、どうしてなの……私は、あなたを……殺そうとしたのよ」

 

「許されない事をしたのに、なんで……」

 

「アリスは気にしていません」

 

「どうして……」

 

アリスはゆっくりとリオの傍により、手を握る

 

「アリスは、沢山の仲間ともっと冒険をしてみたいのです」

 

「その中には、リオ会長もいます」

 

「だから、リオ会長、アリスと一緒に冒険しませんか?」

 

「……」

 

リオは、アリスを見る

その目に、涙を浮かべながら

 

「……本当に、いいの……?」

 

「はい!」

 

「こんな、最低な人間でも……?」

 

「最低じゃありません」

 

「………」

 

「……ありがとう」

 

リオは、その場に崩れ、泣き出す

アリスは、リオの顔を抱き寄せ、頭を撫でる

 

「……よしよし、勇者がいますので安心してください」

 

「……ウッ……うぅ……」

 

ひとまず、これで大丈夫だろうな

リオの抱えていた荷が降りた、これでいい

 

「しばらく2人にしよう、ラスティ」

 

「……そうだな」

 

そうして、リオをアリスに任せ、ラスティと作業場へ戻っていく

 

「落ち着いたら、二人でゲームしましょう!」

 

「……えぇ……

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

あれから数日、何があったのかと言うと

リオは、エンジニア部、セミナー、ヴェリタス、ゲーム開発部とアリスの件に関わっていた人々に謝罪をした

みんなは許してくれたらしい、良かったな

 

これで終わりかと思っていたが、やはりあの件の事もあり、リオはセミナー会長としての権利は剥奪された

リオが使っていた部屋も没収され行く宛てが無くなってしまったが

 

AC開発部の『お手伝い』として何とかミレニアムに居れるようにした

これを提案したのは、俺とラスティである

 

居住スペースに関してはラスティ達と同じ、作業場にそのスペースを作りそこにリオは過ごしてもらう事になった

 

AC開発部でのリオの役割だが、主にシステムや設備などの保全を担当

ヒマリと似たような役割となっている

 

「レイヴン、設備の調整が終わったわ」

 

「あぁ、ありがとう」

 

作業を終えたリオが戻ってくる

コーヒーを入れ、リオに渡す

 

リオは1口飲み

 

「……まさか、セミナー会長の権利も、特許も全て没収されるとはね」

 

「まぁ、ミレニアムに居られるならなんだっていいだろ、あんたは」

 

「まぁ、俺としては、人手不足だっからありがたいけど」

 

「……そうね」

 

今のAC開発部のメンバーは

 

正式

レイヴン、ラスティ、ミシガン、チャティ、エア

 

お手伝い

ノア、ウタハ、ヒマリ、アスナ、リオ

 

という感じになっている

ラスティとミシガンは年齢の事もあるし複雑だが、まぁ気にしないでおこう

 

とは言ったものの、この中で直接ACを作れるのは

俺とチャティ、ウタハぐらいしかいない、他はサポートみたいなもの

これだけいても人手不足には変わりはない

その分、作業用MTとかリオのロボットで補うしかないんだけど……

 

「……あっ、そうだ」

 

リオは何かを思いついたような感じを出した

 

「レイヴン、アビ・エシュフの改修案を出したいのだけど、少しアドバイスを貰えないかしら」

 

「まぁ、できる範囲なら……」

 

リオはタブレットを操作し、設計図を渡す

 

「……」

 

「どう?」

 

「……まず、がら空きの胴体をどうかした方がいい」

 

「それに武装だが、近接武器もつけた方がいいとは思う、パルスブレードとか」

 

「……なるほど」

 

「あとは、飛べるなら……」

 

「残念だけど、アビ・エシュフは飛べないわ」

 

「なら……」

 

俺はタブレットを操作し、あるデータを見せる

 

「これは……」

 

「『AAP07 BALTEUS』と『AAP07A アーキバス・バルテウス』」

 

「アビ・エシュフと組み合わせばいいかと思う」

 

「まあ、所謂無理やり飛ばすみたいなものだ」

 

なんとなく、バルテウスとアビ・エシュフの武装は似ている気がする

 

「少し、大きすぎじゃないかしら……」

 

「……空はバルテウス、分離して地上はアビ・エシュフ、いわゆるサポートユニットみたいな感じかな?」

 

「……なるほど、参考にするわ」

 

「作る時は言ってくれ、俺も手を貸す」

 

 

新しいアビ・エシュフはどういう感じになるのだろうな

 

 

 

 




今回はパヴァーヌのエピローグみたいな感じなので、短めです
しかしアリスなら絶対リオの事助けてあげるでしょう
だって勇者だもん

ラスティとミシガンの見た目に関しては、声のイメージに合わせた感じでしたがどうですかね?
ラスティはバチクソのイケメン
ミシガンは歴戦の軍人でイケおじ


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