「……」
ある日のミレニアム
いつもの様に、学園からくる依頼を確認していた時、ゲヘナ学園の風紀委員会からの依頼が来た
内容を確認すると、やはりと言っていいか、不良生徒の鎮圧である
ゲヘナはほかの学園と比べて、治安が壊滅的である
だが、その治安を最小限に抑えているのが、ゲヘナ風紀委員長の『空崎ヒナ』である
今回の依頼者は、その空崎ヒナである
彼女からの直接的な依頼はすごく珍しい
「G13」
ゲヘナから依頼を確認していた時、ミシガンに呼ばれた
「……依頼か?」
「あぁ、ゲヘナの風紀委員会からな、それにその風紀委員長からの直々の依頼だ」
「……行くのか?」
「……まぁ、ゲヘナの治安の事を考えたら、行くしかない」
「……」
ミシガンは少し黙り……
何かを決心した顔をして
「俺も行こう」
「えっ?」
「ゲヘナの風紀委員がどう言うものか、少し興味がある」
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ゲヘナ学園
「レイヴン、来てくれて感謝する………けど………」
「隣の大人は……誰?」
ゲヘナ学園に赴き、ヒナと顔を合わせる
ミシガンを見て少し驚いている
ちなみにライカーテイルも持ってきている
「レッドガン総長、G1 ミシガンだ」
「貴様が、ゲヘナ風紀委員長の空崎ヒナだな」
「えぇ……そうだけど……」
ヒナは俺に耳打ちで話す
「(レイヴン、彼は一体……)」
「(外の世界で軍人みたいな事をやってた、レッドガンという部隊のトップだ)」
「(……)」
まぁ立場的に言えば、ミシガンはヒナと同等かそれ以上
「今回は、レイヴンに依頼を出したのだけど……」
「あぁー……ミシガンはゲヘナ風紀委員会に興味があってな、視察みたいな感じだ……」
「……」
「(さっきからミシガンって言う人、ずっと私の顔を見てくる…………)」
ミシガンはヒナを顔を見て、ゆっくりとヒナに近づく
「ミシガン?」
姿勢を低くし、ヒナと同じ目線になる
「……あ、あの?」
「ヒナ、その顔の黒い膜はなんだ?」
「えっ、えーと……」
「休んだのか?」
「……少し仮眠をとったぐらい」
「………………」
ミシガンは立ち上がり
ヒナに告げる
「ヒナ、今日貴様は寝ろ」
「えっ?」
「ゲヘナ風紀委員会の指揮は代わりに俺が務める」
「えっ、いやでも」
「その黒い膜で、前に立つつもりか?」
「……それは」
……まぁ、あの黒い膜は相当無理をしている
普通に休んでもらいたい
俺だったら、ノアにブチ切れられるほどのレベルだあれは
「誰でもいい!こいつをベッドに縛り付けておけ!!」
「えっ、ちょっと!」
そうして、ヒナはほかのゲヘナ風紀委員に持ち上げられ連れていかれた……
みんなも、休んでもらいたいんだな……
「G13、今回貴様の出番は無しだ」
「……うそん」
「風紀委員会の通信機器を持っている奴はいるか?」
「は、はい!こちらに!」
ミシガンは、無線とゲヘナ風紀委員の状況を知れるタブレットを持ち
指揮をする
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「クソッ、不良が!!」
一方、ゲヘナ自治区、不良生徒鎮圧に駆り出されたゲヘナ風紀委員会
不良生徒の激しい抵抗に苦戦を強いれられている
「怯むな!たかが不良だ!推し進め」
部隊を鼓舞しているのは銀鏡イオリ
彼女も不良生徒鎮圧に駆り出されている
そう、不良生徒と戦闘していた時
『聞こえるか?役立たず共』
「なっ?誰だ!?」
『ゲヘナ風紀委員長空崎ヒナの代わりに指揮をとる、レッドガン総長 G1 ミシガンだ、よーく覚えとけ!!』
無線越しでもすごい大きな声が聞こえてくる
「レッドガン?ミシガン?誰だか知らないが、勝手に指揮をとるな!!」
『銀鏡イオリ…………』
『無駄口を叩く前に手を動かせ!!』
『自殺の予定が無ければ気を引き締めろ!!!』
「なっ!?」
『イオリだけではない!!貴様らもだ!!』
『この土着共にやられてばっかりか!!』
『貴様らは、ゲヘナ風紀委員のはずだ!!』
ミシガンの言っている事はアレだが……
同時に心に来るものがある
ゲヘナ風紀委員にとしてのプライド、ミシガンの言葉でそれが振るい上がる
「……やろう」
「やってやろうじゃないか!!」
「あぁ、そうだな!!」
「隊長!!やりましよう!!」
「お、お前たち……」
「……クソッ」
「あぁやってやるさ!!」
ミシガンの言葉で、士気が上がったゲヘナ風紀委員会はことごとく不良生徒を鎮圧して行った
「全てやったようだな」
「……」
やばいな、生でミシガンの指揮を見れるとは……
しかし、流石レッドガン総長、部隊の士気をあげるのが上手いな
「……今日の仕事は終わりだ、帰るぞG13」
「いいのか?ゲヘナ風紀委員会と顔を合わせなくて」
「どうせ明日も行く」
「……なるほど」
そうして、大型ヘリに乗り、ミレニアムへと戻って行った
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翌日、ミシガンとゲヘナ学園へと来た
「あっ、レイヴン、ミシガン……」
執務室へ入ると、ヒナが書類作業をしていた
「昨日はしっかりと休めたか?」
「えぇ、お陰様でね」
「聞いたわ、風紀委員会がすごい士気だったって」
「さすが、レッドガンのトップね」
「なに、特別何かをやった訳ではない」
そう言ったミシガンは、ヒナが書類作業をしている机を見る
「……いつもこんな感じか?」
「えぇ、今日は少ない方だけど……」
……これが少ない量だって?
ヒナの机に置かれた書類の山は到底1人では捌ききれないほど山積みになっている
そう、思っていた時
「ヒナ委員長……って」
「あんたは!!」
執務室に入ってきたのは、銀鏡イオリ
ミシガンを見るやいなやズカズカと詰め寄り
「おい!お前!!」
「……銀鏡イオリか、どうした」
「昨日の事!!感謝はしている!!だが、認めてないからな!!」
「……残念ながら、今回も俺が指揮をとる」
「なっ、誰が従うか!」
「……」
まぁ、見知らぬ人に指揮を取られるのはちょっと抵抗があるだろうが……
ミシガンに対してこの態度は……
「そんなに嫌か?」
「当たり前だ!見知らぬ大人に指揮を取られるのは抵抗がある!!」
「さっさと帰れ!!」
「そうか、まぁ別に貴様の言う事を聞いてやることもないが……」
「だが……」
そうしてミシガンはイオリの肩をガシッと掴み……
「この俺とのアームストロングに勝てたらの話だがな」
おっと?
「ハッ!ヘイローもない人がキヴォトス人に力で勝てるとでも?」
「やめとけイオリ、ミシガンにアームストロングでの勝負は絶対にやめとけ」
俺が必死に止めようとするが……
イオリには聞こえず、そのまま両者とも位置につく……
「後悔しても知らんぞ、おっさん」
「フン……」
「……机、壊さないでね」
数秒後
「……」撃沈
まぁ……だろうね
力でミシガンに勝てるやつなんているか?
ちなみに過去の話
「……」撃沈
「ラスティ!?」
あるミレニアムでの出来事、いつもの様に作業に入ろうと思っまていた所、机に突っ伏しているラスティがいて、その隣にはミシガンが笑っていた
「ぶっわっはっはっ!!まだまだ鍛えが足りないぞV.IV!!」
「さすがは………ベイラムの歩く地獄……」
「あー……何があった?」
「ん?晩飯を賭けてアームストロングで勝負をしていた所だ」
「そうだG13、貴様も勝負しろ」
「ゑっ?」
ミシガンとアームストロング勝負?
勝てる気がしないんですけど????
「俺に勝てば、なんでも奢ってやる、その代わり俺が勝てば貴様とV.IVが奢れ」
なんで俺まで入ってるんですかね………
そんなわけで、ミシガンとアームストロングをやった所……
ガッシャン!!!
「……」キボウノハナ~
「ぶっわっはっはっ!!貴様も鍛えが足りないぞG13!!」
「腕……折れるかと思った………」
普通に腕折れかけたからな?
あの後、暇つぶしに来たネルともアームストロングをやっていたが……
ガッシャン!!!
「なんだよ……このおっさん……力強すぎだろ………」
「ガッハッハッ!本当に貴様らは鍛えが足りないな!!」
あのネルすら完敗だったからな………
そりゃイオリでは無理でしょうよ………
「あー、大丈夫か?」
「腕……折れたかと思った………」
「大丈夫、俺も経験したからさ」
イオリは立ち上がり、『今度は負けねぇ!!』って行って去っていった
「ふむ、元気があっていいな」
「いやあれはなんか違う気がするぞ………」
「まぁいい」
イオリとアームストロング勝負をした後、ミシガンはまた風紀委員会の指揮をとっていた
そのおかげか、ヒナは書類作業に集中できた
……俺も、ヒナの書類作業を手伝った、あれはどう見たって1人では捌けないでしょうよ……
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「ヒナ委員長!!」
書類作業をしていた時、1人の風紀委員が扉を勢いよく開けて入ってきた
「どうしたの、そんなに慌てて」
「万魔殿のマコト議長から、ミシガンという大人を連れてこいっと!!」
「マコトが?……全く今度は何を………」
「ゲヘナの生徒会が、俺に用とはな」
「ミシガン、マコトの事は気にしないで、いつもの突っかかりだから」
「……少し顔を出してやろう、どんな奴か見定めてやる」
「……はぁ……」
そうして、ミシガンとゲヘナの生徒会、万魔殿へと向かっていた
万魔殿
「初見となる私はゲヘナ学園生徒会、万魔殿の議長、羽沼マコト様だ」
「レッドガン総長 G1 ミシガンだ」
「……早速だが、俺をここに呼んだ理由はなんだ?」
「キキッ!そう焦るな…」
「貴様の噂は聞いている、あのだらしない風紀委員会の指揮を行い、おまけに喝を入れたそうじゃないか」
「それにヒナを見てみろ!寝不足と疲労で、実に無様な顔ではないか!キキキキッ!」
おいおい、仮にも同じゲヘナ生だろ
そういえば、ヒナとマコトは仲が悪いって聞いた事がある
いや仲が悪いというか、マコトが一方的に因縁をつけているような気がするんだが……
しかし……味方をそんなふうに言うのはどういう精神しとる
ヒナ一人でどれだけ不良生徒をぶっ飛ばし、計り知れない書類を片付けている……
「……遺言はそれだけ?」
「落ち着けヒナ、今私はミシガンと話をしているのだ……お前はおとなしくしてもらおうか」
「……」
そっと持っていた銃を下ろすヒナ……
そのまま打ち込めばいいのに……
「単刀直入に言おう……」
「貴様のその力、我ら万魔殿がもらい受ける!」
「万魔殿のものとなれば、さらなる栄光と富を約束しよう!」
「具体的には、議長権限を使って、万魔殿が保有するの中でもトップクラスの部屋を与えよう…もちろん、貴様にピッタリな仕事もな」
「貴様が1つ頷くだけで、貴様が想像できないような生活が手に入るのだ!」
そうマコトは大声で笑う
ミシガンはずっと黙ったままだ……
「……ほう、ヒナと風紀委員会は貴様にとってはそう見えるというわけか……」
ミシガンはゆっくりとマコトに近づく……
あっ、まずい……
すぐさまヒナの耳を塞ぐ
俺もコーラルを使って、耳を塞ぐ
「貴様アァ!!」
「キッ!?」
「ヒナがどれだけ仕事を掛け持っていると思っているんだアァ!!」
「ヒナを見てみろ!!その黒い膜がヒナかその分仕事をこなした証だ!!」
「それを貴様は、無様と言った!!」
「無様なのは貴様だ馬鹿者!!」
「貴様がぬくぬくと遊んでいる間に、ヒナは人一倍ゲヘナを治安をよくしようと朝から晩まで必死に動いている!!」
「数学はできるか!!今日のヒナの仕事はいくつだ!!」
「貴様はいつまでその肩書きをしゃぶっているつもりだ!!」
「馬鹿者!!!!!」
耳を塞いでも普通にうるさい怒号が聞こえてくる
こりゃまじでキレているわ……
「G13、貴様はヒナを連れて先に戻れ」
「俺はこいつのその腐った精神をレッドガン流儀で叩き直す」
「……了解」
ヒナを持ち上げ、万魔殿から足早に去って行った……
「……キッ……キキ……」
「さぁ、羽沼マコト……」
「貴様の精神をレッドガンの流儀で叩き直してやる……覚悟しておけ」
「ギ……キキ……」
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ミシガンの楽しい楽しい
あれからミシガンは、数日ゲヘナに赴き、風紀委員会の指揮などをしている
そして今日、ミシガンの様子を見に来た時だった……
「行け!!総長に続け!!」
「ライガーテイルを援護しろ!!」
「奴らにレッドガンの流儀を叩きつけてやれ!!」
………
なんか風紀委員会にレッドガンができているんだけど?
聞くところによると……
ミシガンの指揮のお陰で、ゲヘナ風紀委員会の士気は爆上がりして
ゲヘナ風紀委員会にミシガンを総長で率いるレッドガン部隊が出来上がったらしい……
そして等のミシガンはと言うと……
『突入しろ!!役ただず共!!』
『あの土着ともにレッドガンの流儀を教えてやれ!!』
「「「「「泣きを入れたらもう1発だ!!」」」」」
うーん……見事にレッドガン総長をやっているよ……
「総長はメダルはもういらないでしょう、手柄はこちらに譲って欲しいものです」
『ならば空崎ヒナを超えろ、そうすればベイラム碧色勲章物だ!!』
「あのメダルはいいぞぉ……投げると遠くまで飛ぶ!!」
その言い方からして、1度やったんだな……
多分、木星戦争の時に……
『ミシガン、こっちは片付いた』
『ほう、ヒナの方はやった様だな』
『1つ質問だ、ヒナだけで片付けたのか?』
『……それは……………』
『そうか………』
ミシガンは1呼吸置き……
『馬鹿者!!!』
『貴様はいつになったら人を頼ることを学ぶ!!』
『貴様も人間だ!!その事を考えろ馬鹿者!!』
『………ごめんなさい』
言い方はあれだが、ちゃんとヒナの事を考えているんだよな……
『ヒナ、戻ったら補習授業だ、貴様の人を頼らないその精神、きっちり叩き治してやる……覚悟しておけ』
『……うん』
ヒナはシナシナシロモップになっている気がする……
「あぁ……ヒナ、ミシガンの言い方はあれだけど、ちゃんとヒナの事を考えているから……」
『うん、それはわかってる……』
「なら、いいけど……」
まぁ、ミシガンが上手くやってくれるでしょ
ゲヘナ風紀委員会とミシガンの相性って抜群だよな
なんやかんやでミシガン、ヒナの事を気に入りそう
そしてなんかレッドガンできてるし………
※ゲヘナのレッドガンはミシガンが総長ですが、一応ミシガンはミレニアム所属です
次回からエデン条約編に入ります(*^^*)