「……」(´・ω・`)
「……………」ぎゅうううううう!!
「……………」ぎゅうううううう!!
「…………………………………………」(;´・ω・)
OK……状況を説明しよう
現在俺は、正面にヒマリ、後ろにノア
2人にサンドイッチされながら抱きつかれているのである
なぜこのようになったのか
補習授業部の試験はどうなったのか
ミカはどうなったのか
順を追って説明しよう
まず最初に補習授業部からだ……
あの件のあと、補習授業部と先生は最後の試験を行い
無事に、『全員合格』を成し遂げた
よって、ヒフミ達の退学は免れ、再び普通の生活を送れるようになった
次にミカについて
ミカはあの件の主犯として、パテル派からの追放に加え、予定される聴聞会ではティーパーティーの資格も剥奪される事が決定していた
だが、ナギサとセイアが色々手引きをしてくれて何とかしてくれている
俺も、なにか手助けをしようと思っていたが、学園間の問題……
主にパテル派とミレニアムの衝突を避ける為に、手を出すのは控えて欲しいと先生とナギサ、セイアから言われた
……何とかするって言ったのにな………………
ちなみに、ナギサとの関係は無事に俺達と和解し、一緒にお茶会をできるぐらいまで関係は回復したが、あの時のトラウマもあり、まだまだじかんはかかるだろう
最後に、現在の状況についてだ…………
俺が長い事いなかったせいか、2人の雰囲気がかなりヤバかったらしい
ヒマリは、1日目からこの世の終わりみたいな顔になっていて、部屋でずっと……
「レイヴン君……レイヴン君……レイヴン君……レイヴン君……」
っとずっとブツブツ言ってたらしい
ノアは2,3日は普通だったが……
その後から、どんどん落ち込んでいき、最終的にはセミナーの仕事を一切手を付けず、AC開発部の作業場でずーーーと帰りを待っていたらしい……
………ここまで酷くなるの?
俺が帰ってきた途端、ヒマリは車椅子から飛び出すぐらいの勢いで抱きついてきたし、ノアは後ろから押し潰すように飛び込んできたし……
かれこれ1時間はずっとこのままである……
「……あ〜、2人共?そろそろ離して貰えると……」
「「絶対に嫌です」」
「1時間ずっとこのままなんだけど?」
「あと……3時間はこのまま……」
「3時間も耐えれないけど?」
「スウウウウウウウゥゥ!!」
「あのノアさん匂い嗅がないで貰えますか?」
「いいえ、体の中が全部レイヴン君の匂いで満たされるまでは……」
ノアってこんなキャラだったか?
そう思いながらも、3時間もこの状態が続いたレイヴンなのであった……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あぁ〜やっと解放されたぁ……」
あの後、結局3時間もあのままの状態が続き、やっと解放された
現在は、首輪付きの散歩として街を練り歩いている
『……』
『(あれだけ、抱きつかれても……あんなに寂しがられていても……ノア達の気持ちに気付かないなんて……)』
『(相当なクソボケですね)』
そう、心の中でクソデカため息をつくエアであった
「……どうだ首輪付き、この店のクレープは美味いだろ?」
「ニャー!」
あの後、しばらく散歩し、1年前にアスナと一緒に食べたクレープ屋へと赴き、首輪付きにクレープを食べさせている
首輪付きは猫だから大丈夫かと思っていたが………
大丈夫そうだな
『……いいですね、私もいつか食べてみたいです』
「……そうだな、いつかエアの素体でも作ろうか」
『いいのですか?』
「あぁ、エアだって興味あるだろ?」
『えぇ、とても』
そう会話をしていた時
「……ん?」
奥の方から、何やら声が聞こえた
あの声は、ただの会話の声では……
ドドドドドド!!
「銃声……不良達が暴れているのか」
突如として銃声が聞こえた
この付近で不良達が暴れているのかっと、そんなに慌てずクレープを食べ続ける
……だんだん慣れてきたな
「……ニャー」
「首輪付き?」
「ニャー」丸い手を指す
「騒ぎのした方に何かあるのか?」
「ニャー」
……行ってみるか
クレープを一気に食べ、立ち上がる
そうして、首輪付きが指した方へと向かっていく
「へへ、もう逃げられないぞ!」
「さぁ、有り金全部置いていきな!」
不良達は、ある1人の少女を襲っていた
壁際に追い詰め、その少女に向けて銃を向ける
その時……
ドヒャアッ!!
「グエッ!?」
不良の身体に何かがぶつかった
「なっ、誰………………猫?」
1人の不良が倒れた所に、1匹の白い猫がいた
パシッ
「……なっ!おい!!」
レイヴンは襲われていた少女を手を取り、逃げていく
「止まれ!そいつは私の……」
カッ!!
ドカアアアアアアアアアン!!
「ぎゃあああああああああ!?」
首輪付きはアサルトアーマーを起動して、不良達をぶっ飛ばした
「ふう、危ない危ない……」
少女の手を取り、離れていたレイヴンは安堵の息をつく
首輪付きはテクテクっと戻ってきた
「ニャー」
「あぁ、よくやった首輪付き」
「……さて……君は大丈夫……」
レイヴンは言葉を詰まった
その少女は紫がかった特徴的なピンク色の髪をしていて、コートにつけられたフードを被っており、顔にはガスマスクと思しき仮面をつけていた
……トリニティーを襲撃してきたアリウス達と似ている
「……?」
「……君って………アリウスでしょ?」
「……ッ!!」
バッとその少女は距離をとる
そりゃそうか、知らないはずの事を知っているのだからな……
俺は、いつでもアサルトアーマーを起動できるようにし
首輪付きもガルルルっと目を光らせている
「もしかして、トリニティーを襲撃してきた残党か?」
「……」
「……まぁ、そんなわけないよな、だとしたらこんな目立つ所にいるわけもないし」
「……」
「さしずめ、アリウスから逃げてきた感じか?」
「……」
「……………」
ずっと黙った感じ……
声は聞こえている、話せないのかはたまた喋りたくないのか
「……あなたは…………」
……喋った
「……名前か?レイヴンだ」
「……レイヴン」
「私は…………」
「ごめんなさい、言えない」
「そっか、別にいいさ」
「……少し、クレープでも食べながら話そうか」
「……えっ?」
レイヴンはその少女の手を取り、クレープ屋へと歩き出した
「(……変な人)」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「はい、何が好きか分からないから適当にバナナチョコにしたけど」
クレープを買ってきたレイヴンは、その少女にクレープに渡す
だが、その少女はクレープをじっと見つめている
「……もしかして、甘い物が苦手だったり?」
「うんん、食べた事がなくて……」
「……マジ?」
「うん……」
甘い物が苦手か……
そういえばは以前アリウスについて少し調べて見たが、相当やばい環境らしいな
それなら食べた事がなくても納得できるな……
「まぁ食べてみな、この店のクレープは美味いからな」
「……」
そうして、少女はパクっとクレープにかぶりついた
「………!!!!」(目がキラキラ)
パクパクパクパクパク
……すごい勢いで食べているな…………
気に入ったのかな?
少女は数分もかからずにクレープを食べ切ってしまった
すごく満足した顔をしている
「美味しかった」
「そりゃ良かった」
それから俺と少女はベンチに座り
少女は首輪付きを撫でながら話していく
「そういえば、なんでアリウスから離れてきたんだ?」
「……」
「……言えない……か……」
「……うん」
まぁ、アリウスの状況を見れば………まぁ……
アビドスみたいに、離れていくのもおかしくはない……
「それにしても、不思議な人……」
「?」
「トリニティーを襲撃したアリウスを知っているなら、あなたはアリウスの事を敵として見ているかもしれないのに……」
「どうして、私と話そうと思ったの?」
「…………さぁ、なぜだろうな」
「……」
「ある人がいた………アリウスと和解したかった人……」
「その可能性を信じて、間違った道に進みかけた……」
「その人って………」
「悪いが、言えない」
「……そう」
「でも、そうだな………」
「俺は、アリウスを見過ごす訳にはいかないのかもしれない」
今のアリウスの状況、それに苦しむ生徒
だが、俺だけではどうにかなる訳でもない
先生なら、何とかしてくれるかもしれない
だが…………
「『vanitas vanitatum』……全ては虚しい物か……」
「……!!」
「確かに、アリウスの事を見れば、そう思えるのかもしれない……」
「だがな、俺はそうは思わない」
「好きなように生き、好きなように死ぬ、誰の為でもなく……人が楽しいと思えることがある限り、人が生きている限り……虚しいことなんて無い」
「……虚しい事なんて無い…………」
「……みんなが、そう思えればいいな」
「………そうだな」
それからも、ふたりは他愛のない話をしていき
その少女が『もう行かないと』っと言って立ち上がる
「今日は楽しかった、ありがとう」
「それは……良かった」
「じゃぁまたね、またどこかで会えるといいね」
「あぁ、またな」
そうしてその少女は去って行った
「あっそういえば名前………いや言えないって言ってたな……仕方ないか……」
襲われていたところを助け、クレープを食べ、他愛のない話をした短い時間だった
「……なんか、不思議人だったな、首輪付き」
「……ニャー」
「戻ろうか」
そうして、俺と首輪付きはミレニアムへと戻って行ったが
首輪付きは『何か』を感じ取っていた
だが、レイヴンはそれには気づいていない
今回はエデン条約1、2章のエピローグ……
というよりその後の展開の繋ぎとして短めです
……………レイヴンが数日……いや数週間いないだけでノアとヒマリはこうなりますかね?
次回は……………まぁ……おわかりですよね?
別件ですが……
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