『本日、この古聖堂で、エデン条約が締結されます!』
『周りにはトリニティーの生徒やゲヘナの生徒達が沢山いますが……うーん、どちらとも威勢がいいですね〜』
「……ついにだな」
「……」
トリニティーの出来事から数日後
この日、エデン条約が締結される
俺達は、セミナーのテレビでその様子を見ているが
今回のエデン条約締結式は、部外者は立ち入り禁止という事で内部の状況が分からない
なので、部外者の俺達はこうしてテレビで見るしかないのだが……
ガチャ
扉が開き、中へ入ってきたのはミシガンだった
「こんな所にいたのか」
「ミシガン?てっきりヒナと会場にいるかと思ってたけど」
「……たしかにゲヘナにレッドガンはあるが、俺はミレニアム所属だぞ」
「あ〜そうだったな」
書類上ではミシガンとラスティはミレニアム所属だがな、そりゃ行けないか
「そういえばレッドガン部隊はどうしてる?」
「あいつらはゲヘナで待機している、こんな政治的な事にはあいつらにはよくわからんだろう」
「……まぁ、たしかに………………」
そう他愛のない会話を続け
少し経った後、ソファから立ち上がる
「………」
「戦友?何処へ行くんだ?」
「ACの作業をしとくよ、どうせ暇だし」
「条約締結まで見ないのか?」
「トリニティーとゲヘナのだろ、俺達ミレニアムには関係ない」
そうして、俺はセミナーからでて作業場へと向かう
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とあるトリニティ自治区にある廃墟
「あ、あぁっ、つ、遂に始まるんですね……!? よ、漸くこの時が……でも苦しいんですよね? 辛いんですよね?」
「……うん、でも大丈夫、苦しいのは生きている証拠」
「………」
「無駄話をするな、作戦時間まであと少しだ」
マスクをつけた女性は、無駄話をする他のメンバーを叱責し
自身の銃を持ち
「……忘れていないだろうな、Vanitas Vanitatum」
「……全ては、虚しいもの」
「えへへ、虚しいですね、この世界は」
他のメンバーも自身の銃を持ち
計画の準備をする
「……」
ある1人の少女は、少しおぼつかない様子だった
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「今日はついに、あのエデン条約が締結される日ですからね! 特別に学校も休日扱いですし、街も人でいっぱいです!」
ある喫茶店、補習授業部は集まりみんなでティータイムを楽しんでいた
「先生は、会場にいるんだっけ?」
「はい、たしかそうだったはずです」
「レイヴンとラスティは?」
「レイヴンさん達はミレニアム所属なので、会場には来れませんね」
「そうか、ならせめてこうしてみんなと集まって話をしたかったが……」
「あはは、レイヴンさんもラスティさんも忙しですからね〜」
そう他愛の無い話をしている
この後、地獄になる事も知らず
何か、風切り音がした
ヒフミが外を向いた時
「えっ?」
ヒフミは見てしまった
この日常を歪んでしまう物を
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「………」
作業場にて、いつものようにACの整備をしている
「……なぁチャティ、あのネクストのCOMの音声変更できないのか?」
『……なぜだ?』
「だって主任だと集中力切れるんだよ……」
『……悪いがそれは出来ない相談だ』
「……なんで?」
『その方が笑えるだろ?』
「……」
なんか、キヴォトスに来てからチャティはなんか自由気ままになっている気がする
カーラが見たら……どういう反応するのだろうな
「……ニャー」
さっきから首輪付きの様子が落ち着かない
……まぁ俺もだが、なんか胸騒ぎするんだよな
なんというか、嫌な事が起こりそうで
気を散らす為にACを整備してるんだが……
そう、思っていた時
バンッ!!
作業場の扉が勢いよく開けられ
「戦友!!!」
「G13!!!」
ラスティとミシガンに大声呼ばれるのだが……
ラスティはともかく、あのミシガンがすごい慌てている
一体、何が……
「戦友!まずい事になった!」
「どうした、2人共、そんなに慌てて……」
「慌てているどうこうではないG13!!」
「……何があった」
「調印式会場に……巡航ミサイルが撃ち込まれた!!」
「………はっ?」
会場に巡航ミサイル?
んな馬鹿な事……
いやまさか、首輪付きの落ち着きの無さの原因、あの胸騒ぎは……
「……アリウスだ!!」
急いで、ACの方に走り出す
「ラスティ!ミシガン!会場へ向かう準備をしろ!!」
「戦友!?」
「G13!」
「あそこに、トリニティーやゲヘナの重要人物、そして先生がいる!!」
「……まさか、アリウスの目的は!」
「そいつらを始末する事だ!!」
「……ッ!!」
ラスティとミシガンも事の重大さに気づき、ACに急いで乗り込む
「俺が先に向かう、チャティ、ラスティを連れてコウノトリでついてこい!!」
『了解だビジター』
『G13、V.IV、俺はレッドガン部隊を連れてから向かう!!』
「アリウスの人数は分からない、できるだけ多く連れてきてくれ!」
『任せろ!』
ACのシステムを起動し、作業場から出てOBで調印式会場へと全速力で向かう
「……レイヴン君?」
作業場から、勢いよくACが飛び出してきてOBで飛んで行きました……
一体どうしたのでしょうか……
ニュースには調印式会場が騒ぎになっているとありましたが……
まさか……
「ッ!!」
私は全速力で走り出し、ACが格納されている所へと向かっていく
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トリニティ自治区
フルスロットルのOBでトリニティ自治区の上空を飛んでいるACシャイング
「………アリウス、一体いつ巡航ミサイルを持っていた……」
「エア、あの巡航ミサイルはどこから来たんだ!?」
『……待ってください、今調べています』
調印式会場に向かっている途中、あのミサイルの出処がどこなのか、エアに調べてもらっている
少し経った時、エアが調べ終わり
調べた内容を話していく
『あの巡航ミサイルは、ゲヘナが所有しているものと同型のようです』
「ゲヘナだと!?」
……ゲヘナ側が何が手引きしたのか、そんなことができるのは
マコトしかいない………
「ん?」
ふと、モニターの正面を見ると、炎が勢いよく燃え上がり、墜落していく飛行船が見えた
あれは、たしか万魔殿の……
……なるほど、マコトはいい感じに利用されたのか
気の毒なのか……因果応報なのか……
墜落していく飛行船を横目に、調印式会場が見えてくる
至る所ら煙が上がり、炎が燃え上がるのが見えた
『……ッ!?これは!?』
「……嘘だろ」
調印式会場は地獄絵図そのものだった……
古聖堂の面影はなく、その残骸が辺りに散らばり
意識のないゲヘナとトリニティーの生徒達が転がっていた
「無差別かよ……そこまでしてアリウスはトリニティーとゲヘナを……」
そう、この惨状を見ていた時、戦闘をしている生徒達が見えた
「……あれは、ハスミか!!」
見えたのは、アリウスの生徒と交戦している、ハスミとイチカ
2人でアリウスを相手しているが、2人は負傷していて
非常にまずい状況である
「……クッ」
カラサワを構え、チャージを初め
アリウスに向けてぶっぱなす
カァオ!!
ドカアアアアアアアアアン!!
「グアアアアアアアア!?」
「……攻撃!?どこから!?」
「……ッ!?あれは!!」
ACは左腕のキャノンライフルを構え
ドン!ドン!ドン!
仕留め損ねたアリウスをぶっ飛ばす
ACはハスミ達の近くに着地し
コックピットが開き、レイヴンが出てくる
「ハスミ!イチカ!!」
「レイヴン!」
「レイヴン、助かりました、ありがとうございます」
「いいさ、それより先生は!?」
「……分かりません」
「クソッ……」
1番注意しなければいけないのは先生なんだ
あの人はヘイローの無いただの人間
銃弾1発で致命傷になり兼ねる
そんな人がいないとなると……
『……戦友!状況は!?』
コウノトリが、調印式会場にやってくる
接続を解除し、スティールヘイズが降りてくる
「最悪だ!かなりの負傷者がいるし、先生の行方が分からない!」
『まずいな……』
「チャティ!コウノトリから広域スキャン!先生の位置を特定してくれ!」
『了解だ』
そうして、チャティが先生の位置を特定している時
『レイヴン!アリウスの反応が近づいています!』
「……チッ、いつも間の悪い時に!!」
『迎撃しよう』
「そうだな……ハスミ、イチカ、負傷者を連れてここから離脱しろ、ここは俺達が受け持つ!」
「……わかりました、ここは任せます!」
ハスミ達は負傷者を連れて離脱する
それを見届け、再度ACに乗り込み、システムを起動する
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ドン!ドン!ドン!
ドカアアアアアアアアアン!!
「クッ、一体なんなのこいつら!」
一方、別の場所では、正義実現委員会がアリウスと交戦をしていたが
明らかに負傷者の数が多く、ジリ貧の状態
「このままじゃ……!」
その時
ドカアアアアアアアアアン!!
「グアア!?」
アリウスの方に爆発が起こった
何が起こったのか分からず混乱していると
『突入しろ!役ただず共!!』
「レッドガン部隊!総長に続け!行くぞぉぉ!」
「「「「「うおおおおぉ!!!」」」」」
ミシガン率いるレッドガン部隊が調印式会場に到着し、アリウス達を次々となぎ倒して行く
それはまるで津波の様だった
『救護班!負傷している者は誰でも構わん!ベッドに縛り付けておけ!!』
「了解です!総長!!」
「おい!あんた動けるか!?」
「う、うん、でもどうしてゲヘナが私達を……」
「そんな関係あるか!総長の命令だからな!」
「……ほら!動くな!傷が開くだろうが!」
「……うん、ありがとう」
『救護班はこのまま負傷者を掻き集めろ!役ただず共!貴様らはそのまま前進してこの土着共のガスマスクごとぶっ飛ばせ!!』
「了解です!総長!!」
ミシガンの一言でさらに士気が上がり、さらにアリウス達をぶっ飛ばして行くレッドガン部隊
「……G13、ヒナはどこにいる」
『来たか、ヒナは先生と一緒に東側から撤退しているが、辺りに複数のアリウスの反応がある』
「……そうか、なら俺が向かう」
『あぁ、頼む、こっちはこっちで手一杯だからな!』
そうして、レイヴンとの通信を切る
マーカーには、ヒナと先生と思われる反応が動いている
だが、その周りにアリウスの反応も見られる
急がないとまずい
ABを起動し、ヒナの所へ向かう
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「トリニティとゲヘナの主要人物は全部片付いた、残りはもう貴様だけだ、シャーレの先生」
「君達が、アリウススクワット………」
「私達たちがエデン条約に調印した、ならば鎮圧対象をゲヘナとトリニティに定義しなおし排除する」
「それに、シャーレの先生……貴様もな」
アリウススクワットのリーダー『錠前サオリ』は、自身の銃を先生に向け引き金を引く
「ダメッ!!」
バンッ!バンッ!バンッ!
「ウッ……」
先生を庇ったヒナは、膝を着く
「しぶといな、だが銃弾は当たっている」
先生は腹に銃弾を受け、血を流している
「……ウッグ………」
「先生!!」
「……抵抗するな、もう終わりだ」
そうしてもう一度、銃を先生に向け、引き金を引こうとした瞬間
ドン!ドン!
「グアアアアアアアア!?」
アリウスに何が撃ち込まれた
「クッ……なんだ!」
サオリが混乱しているが……
ズガガガガガガガガガガガ!!
「グウッ!?」
そんなのお構い無しに、ガトリングが打ち込まれる
「……あれって……」
ヒナの目に写ったのは、ミシガンの乗る、AC『ライガーテイル』
ヒナと先生の前に着地し……
左腕の武装『太陽守』を展開
ドドドドドドドドドド!!
アリウスに向けて薙ぎ払う様に振る
『ヒナ、大丈夫か?』
「ミシガン!先生が!!撃たれたの!!」
『……なんだと!?』
『……ヒナ、先生と乗れ、今すぐ治療しなければ!』
ライガーテイルの手がヒナの前に差し出し、ヒナは先生を抱え乗る
『飛ばすぞ、落とされるなよ』
ABでこの場から離脱する
「……クソッ……」
かろうじて意識を保っているサオリは飛び去って行くライガーテイルを見て
悔しがるように拳を地面に叩きつける
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『アリウス……撤退していきます……』
あれから、アリウスを迎撃をして
やっと撤退をしていった
「……何とか、なったか」
『そうだな、だがまさか……こんな事になるとはな……』
そう、俺とラスティが話していた時だった
ドカアアアアアアアアアン!!
「ぎゃあああああああああああああ!?」
「……爆発?」
突如として撤退していたアリウスの方に爆発が起こった
援護に来た正義実現委員会だろうか
『……ッ!?敵性反応!?』
エアがそう言ったあと、モニターの画面に写ったものは
『キュルルルルルルル……!!』
「……はっ?」
『なんだ……あれは』
目の前に現れたのはACV、ACVDに出てきた未確認兵器
それに……
「L.L.Lまでいやがるのかよ………」
6つの脚部で移動する、圧倒的な高さを誇る巨大兵器『L.L.L』の姿も確認できた……
『こいつらは……』
「ラスティ……この目玉みたいな奴は単体はそこまでだが、L.L.Lと鳥みたいなやつは規格外だ、特にL.L.Lのレーザー砲には気をつけろ、消し炭にされるぞ」
『……あぁ、了解した』
そうして、俺とラスティは戦闘態勢を取ろうとした時
『………イレギュラー』
「……クレスト・ナインボール!?」
後ろには、NBに出てきたクレスト・ナインボールがこちらを見下ろすように佇んでいた
『ナインボール……エリドゥにいた奴とは機体が違うが……』
「待てエリドゥにナインボールいたのか!?」
『……そうだ』
「なんでそんな大事な事教えてくれなかった!?」
『……ノアが言わなくてもいいって』
………………………ノアーーーー!!!!
『だが……囲まれたな……』
気づけば、未確認兵器に囲まれていた
こいつらは何とかなる、だがナインボールは……
『ターゲット確認……排除開始』
ナインボールはこっちに突撃してきた
それと同時に、未確認兵器も動き出した
ナインボールがリニアライフルをこっちに向けた時
ドゴオオオオオオン!!
突如としてナインボールに向けて攻撃がくる
ナインボールはすぐさま回避行動をして後ろに下がる
ズンッと、俺の前にACが着地する
『レイヴン君!』
ノアがACプロトに乗って駆けつけてくれた
「ノア!」
『救援に来ました!』
「……ノア!助かった!」
ノアが来てくれた事により戦力は上がった
だがどうするか、未確認兵器とL.L.Lは何とかはなる
だがナインボールは……
そう、考えていた時
『……レイヴン君、ナインボールは……私がやります………いえやらせてください』
「……一人でやるのか?」
『はい……レイヴン君とラスティさんは…そちらを……』
「………………………わかった……負けるなよ」
『負けませんよ』
「……」
そうして、ナインボールはノアに任せ、俺とラスティは未確認兵器を相手する
「……」
『ノア……』
「………大丈夫……私ならやれる……」
正直……すごく怖い
エリドゥの時はラスティさんやミシガンさんがいたから
けど今は、私一人だけでナインボールを相手する
形は違うけど、ナインボールはナインボール……
アリーナトップの実力はあるかもしれない……
もしかしたら……私は……
……いえ、任せてと言った以上、やるしかないのですから
『ノア、私が出来る限りのサポートをします!』
「……はい!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ドゴオオオオオオン!!
「……素早い」
ナインボールに向けて
軽々と回避をされる
それに……ナインボールのコアはEOのコアのはずなのにOBを使ってくる
ドン!ドン!ドン!
リニアライフルを撃って来た
ブーストを吹かし、回避をする
するとナインボールはグレネードを展開する
「……グレネード……チャンス!」
二脚のACはグレネードを撃つ時に構えの態勢になり、動きが止まる
そこを狙えれば!
すぐさま
ドゴォン!!
「えっ?」
ナインボールは構えの態勢にならず、グレネードを撃ってきた
『ノア!回避を!!』
「クッ……ッ!!」
かろうじて回避をする
「……」
思わず驚愕する……
普通、できないはずの構え無しのグレネード発射……
グレネードの構え無しに撃てるのは、4脚やタンク、フロートだけ……
しかし、ナインボールは二脚……
レイヴン君から聞いた事……二脚で構え無しのグレネード発射は……強化人間がAIしかできないと聞いた
そういえば、エリドゥにいた別のナインボールも、構え無しでやってたような……
いえ、今はそんな事を考えるより
切り替えて、戦わなきゃ……
「……」
機体を立て直し、
額には冷汗が流れ、手が少し震えている
レイヴン君はいつもこんな戦いを感じているのでしょう……
まだまだ、私は……未熟……
ナインボールはブーストを吹かし接近してくる
ドン!ドン!ドン!
リニアライフルの攻撃をブーストで上昇し回避をする
だが……
ドドドドドドドン!!
ナインボールはミサイルを展開、撃ってきた
次の動作がはやすぎる……
「クッ……!!」
ドゴオオオオオオン!!
すぐさま機体を反転させ、
着地した瞬間、ナインボールはブレードを展開し、斬りかかってきた
「……ッ!!」
ACプロトもブレードを展開し、ナインボールに斬り掛かる
ズシャアッ!!
バチッ!!
お互いのブレードが当たり、火花が散る
ドン!ドン!ドン!
ナインボールは距離を取りながら、リニアライフルを撃つ
ノアは、回避をするためにブーストを吹かすが
「……しまっ……ッ!?」
リニアライフルの弾丸が、ACの左背部のリニアガンに直撃し
ドカアアアアアアアアアン!!
そのまま爆発をする
間一髪、パージした事によりダメージは無いが、武装が1つ減ってしまった
『このAC……強い……』
本当にそう……
さすがナインボール……
「……ッ!!」
このままじゃ、一方的にやられるだけ
なら、仕掛けるしかない!
ブーストを吹かし、ナインボールに接近する
ドゴオオオオオオン!!
ナインボールは上昇し、回避される
ドドドドドドドン!!
ナインボールはミサイルを展開、こちらに撃ってくる
ブーストを吹かし、回避をするが、数発ミサイルを食らってしまう
「ウッ……」
『ノア!回避を!!』
ドン!ドン!ドン!
リニアライフルの弾丸は、右腕部分に当たり
ドカアアアアアアアアアン!
右腕が破壊され、ハンド・レールガンは明後日の方向へ飛んでいく
「クッ……」
ドドドドドドン!!
ブーストを吹かし、ミサイルを撃つ
その勢いでブレードを展開をして、ナインボールに斬り掛かるが……
ドゴォン!!
ナインボールはグレネードを撃ってきて
その弾頭が、右足に当たり
ドカアアアアアアアアアン!!
「キャアアアア!!」
『ノア!!』
右足は木っ端微塵になり
ACはそのまま、建物に突っ込んでしまう
「……ウッ…………」
視界が歪み、コックピット内には警告音が鳴り響く
APは残りわずか、ミサイルもいつの間にか無くなっている
全身が痛い、頭から血を流しているものわかる
幸い骨折はしてはいないが、それでも満身創痍に近い
『反抗してももはや無意味だ』
『お前の運命はもう決まっている』
ナインボールは、リニアライフルをこちらに向けてくる
……武装はブレードたった一つ……
『ノア!脱出を!このままでは!』
脱出したところで、この傷だらけの身体では逃げることはできない……
かと言って、このままやられる訳にも行かない
「……ッ」
ゆっくりと、操縦桿に手を伸ばし、しっかりと握る
『ノア!?一体何を!?』
「……運命が決まってる……?そんなの……」
「『
操縦桿を一気に前に押し、ペダルを深く踏む
OBで一気にナインボールに接近する
ドン!ドン!ドン!
ナインボールはリニアライフルを撃って来たが
ノアは、回避行動もせず、そのまま真っ直ぐ突っ込む
ガシャンッ!!
『ノアッ!!』
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁあッ!!!!」
ブレードを展開し、ナインボールに向けて突き刺す
ナインボールは回避しようとするが……
ズシャアッ!!
ブレードは、ナインボールの胴体に突き刺さる
「……ハァ……ハァ……ハァ……」
『……ッ』
ナインボールは機能停止
ノアのACも、エネルギーが無くなり、そのまま地面に仰向けになるように倒れた
「……………………勝った……」
ノアはフフッっと笑い、安堵の息をつく
すると、突如としてコックピットのパネルが光り
「……ナイン……ブレイカー……?」
最強を打倒し、頂点に立った者に送られる称号
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「……やっと………止まりやがった…………」
3本目のL.L.Lの足を、カラサワでぶち抜いた後、爆発しようやく倒れた
数え切れない程の未確認兵器の相手をし、巨大兵器の攻撃を回避しながらの戦闘は、いくら戦い慣れている二人でも根をあげる程だった……
『何とか、倒した様だな……』
「あぁ、そうだな……」
『しかし……こいつらは一体なんなんだ、アリウスが仕向けたのか?』
「いや……それは無いと思う」
「現にこいつらは、アリウスに攻撃をしていた、それにこいつらの扱いは並大抵の事じゃできない」
VDの財団程の力がなければな
「まぁだが、どうしてこいつらがキヴォトスにいるのか、分からない」
「ラスティ達といい、本当にこのキヴォトスで何が起こっているんだ……」
ACの世界の物がここに来るなんて普通に考えてありえない
まぁそんな事よりもだ
「……アリウス……ここまでするか……」
悲惨な事になった調印式会場……
普通に考えてだ、なぜアリウス派こんな自殺行為な事をする
今のアリウスの事を考えれば、こんな事は無意味に決まっている
なのに、なぜだ……
『レイヴン』
俺が、考え事をしていた時、エアから声がかかる
「エア、ノアの方は終わったのか」
『えぇ、ですが……ノアのACが……大破してしまいまして……』
「えっ?」
ノアのACが大破?
いやナインボール相手たがらそれは……
いや、ノアが心配だ
無事だといいが……
機体を動かし、ノアのACの所まで向かう
「……ッ」
ノアのACの所へたどり着くと、機能停止したナインボールの近くに
大破し仰向けに倒れているACプロトを発見した
「……ノア!」
コックピットから飛び降り、ACプロトの所に駆け寄る
コードを入力し、ハッチを開く
「ノア!」
「……あっ……レイヴン君……」
コックピットには、頭から血を流しているが、元気そうなノアがいた
「……………大丈夫か?」
「全身が痛いですけど……大丈夫です」
「……」
ラスティでも俺でも援護に回しとけば良かったな……
ノアが怪我をするのは……1番避けたい事だが…………
…………いや、ACに乗る以上……これは、覚悟しなきゃいけないこと……
ノアが怪我をした事に、少し自分を責め
次からは、UNACなどを開発して、ノアの僚機を付けようか考えるレイヴン
ノアをコックピットから出すために、寄ったところ
「ん?」
コックピットのパネルに、ある物が目に入った
「『ナインブレイカー』………?」
「あっ……はい、ナインボールを倒した時に……」
『ナインブレイカー』
AC2においてトップランカーに贈られる名誉ある称号
最強を打倒し、頂点に立った者に送られる称号
妙だな、ノアはアリーナに参加どころか、アリーナ自体がないはずなのに、なぜトップランカーが持つ称号を?
…………たしか『9(ナイン)を打ち破る者』
という意味があったな……
シリーズの象徴である最強機体「ナインボール」を倒した者だからか……
「……なるほど……さらに強くなったな」
「そうですか?……フフッ、なんだか嬉しいです」
「フッ……」
俺は少し笑い
ノアを抱えてコックピットから出る
「……ごめんなさい、AC……壊してしまって……」
「いや、ノアが無事なら、それでいいさ」
「……まぁだが、これだけの破損だと……修理より新造した方がいいかもしれないな……」
「……そうですか、まだ数回しか乗っていないのに」
数回乗って、ナインボールを倒すぐらいだ……
普通によくやった方だと思う
しかし、ノアのACを新しく作るのに、また時間がかかる……
………待てよ……
ナインボールの方を向く
ナインボールは胴体しか破損はなく、他はほぼ無傷と言ってもいい
……これなら修理すればすぐ使えるはず……
「チャティ……ヘリをもう一機回せないか?」
『できない事は無いが……なぜだ?』
「……いい収穫物がある」
『…………なるほど、了解だビジター』
よし、戻ったらナインボールを修理しよう
チャティが来るまで、座って待機をする
「……それにしても……こんな事になるなんて……」
「………どうして、アリウスはこんな事を………」
「さぁな……先生を始末するためか……トリニティーとゲヘナの共倒れを狙ったのか、またまたどちらともか……」
「どちらにしろ、めんどくさい事が起きた事には変わりはない」
……そういえば、前にあったあの子…………………
今回のアリウスの攻撃………………
いや………まさかな……………
はい、とんでもない事になりました
しかし、ナインボールさんよ〜、懲りないね
しかし、ノア、ナインボールを倒すとはね、結構ギリギリだったけど……