「……」
いつもと変わらない感じのAC開発部のはずだが……
何故か今日は空気がピリついている。
なぜかと言うと。
「ねぇ〜レイヴン君〜、遊ぼうよ〜」
このAC開発部に、トリニティの生徒会『ティーパーティー』所属の『聖園ミカ』が遊びに来ているからだ。
理由は単純、レイヴンに会いに来たからである。
彼女は、AC開発部に来た途端、レイヴンに詰め寄り遊ぼっと言ってくる。
レイヴンは『(눈_눈)』っと言う顔になりながら作業を続けている。
ミカと遊んでやりたいところだ、しかしAC整備、新機体の開発など色々考える事があってあまり時間が取れないのである。
「……じー」
「……」
この光景を横目から睨みつけている者がいる。
ノアとヒマリである。
ミカは、この2人がレイヴンの事が好きなのは知っている。
完全にわざとやっていると思っている。
実際にそうだ。
彼女達もミカもそれを理解していてこうして睨みつけ、ニヤけているのである。
正直な所、ミカの様にレイヴンとの距離を縮めたいが、恥ずかしいのである。
それにレイヴンは本気で呆れる程のクソボケいくらミカの様にやったとしても、レイヴンは無反応で逆に自分達が恥ずかしくなる。
「……なぁミカ、危ないから離れてくれないか?」
「えぇ?やだぁ」
「……いやまじで危ないから」
「……………はーい……」
そうしてミカはレイヴンから離れ、近くにあったソファに座る。
目線は相変わらずレイヴンに向いたまま。
「(はぁ、やっと集中できる……)」
そうして、作業を再開したところ、スマホの通知音が鳴った。
確認すると、モモトークで先生から連絡が来ていた。
先生《レイヴン君、少し手伝って欲しいことがあるの》
レイヴン《なにかあったか?》
先生《………ちょっと生徒が立てこもっちゃって》
先生《今ヴァルキューレの子達と何とか解決しようとしている所だけど、ちょっと厳しくて》
レイヴン《ACでだとオーバーキルだぞ……》
先生《別に倒してって訳じゃないの、まぁ威嚇って感じかな……》
レイヴン《……わかった、座標を送ってくれ》
先生《ありがとう、今送った座標で待ってるわ》
そうして、先生との連絡を終え
作業道具を片付け、ACに乗り込む準備をする。
「レイヴン君?」
「先生から連絡があった、少しここを空ける」
「分かりました、お気をつけて」
レイヴンのACは大型ヘリに接続して、飛んで行った。
「……あぁ〜、せっかく遊べると思ったのに〜」
残念がるミカ、見えない所でガッツポーズをするノアとヒマリであった。
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子うさぎ公園付近
先生の元へACがやって来る。
着地をした後、頭部がスライドしそこからレイヴンが降りてくる。
「レイヴン君、来てくれてありがとう」
「んで、何があった?」
「それがね……」
先生はこの公園で何があったのか話す。
この公園に立て篭もっている生徒の所属はSRT特殊学園。
連邦生徒会長直属の法執行機関でかなりの凄腕の者達が集まる学園だったが、連邦生徒会長の失踪に伴い、同じく治安維持を担うヴァルキューレ警察学校に統合される形での廃校が命じられた。大半の生徒がヴァルキューレに転校する中、1年生部隊の『RABBIT小隊』は通告を拒み、公園に立てこもって廃校反対のデモを行っているという事らしい。
ヴァルキューレの生徒達がデモの鎮圧に出ていたが全滅。
かなり行き詰まっており、こうして先生はレイヴンを呼んだという事になる。
「……ACを使って投降を促せと?」
「うん、そうしてくれると……」
「いやぁ……難しいぞ……」
「そいつらってSRTに対して何かしらのプライドはあるだろう、たとえACで制圧してもまたやりそうな雰囲気があるんだが………」
「そうは言っても、動ける人はいないし……」
「……俺より適任がいる」
「えっ?」
そうしてレイヴンはスマホを取り出し、ある人物に連絡をとる。
「あ〜もしもし?ミシガン?」
「ちょいと手を貸して欲しくて……うん、SRT特殊学園の生徒が公園に立て篭もって、ヴァルキューレが対応しようとしたけど全滅してな、レッドガン部隊なら行けると思うんだが」
「……いや、ACだとあまり意味なさそうな雰囲気だからさ」
「……子うさぎ公園だ、先生と待ってるよ」
ミシガンとの通話を終え、スマホをしまう。
「……ミシガンさん……レッドガンが来るの?」
「レッドガンの圧倒的物量で叩き潰すせば堪えるだろ」
「……」(;-ω-)
これからボッコボコにされるであろうSRTの生徒達が可哀想だなと思う先生である。
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「G13」
「あぁ、来たかミシガン」
数十分後、子うさぎ公園付近にミシガンのAC『ライガーテイル』がやってきた。
レイヴンのACの隣に着地し、コックピットが開きミシガンとある人物が降りてくる。
「……ヒナだけか?」
この場にいるのはミシガンとヒナだけである。
他のレッドガン隊員が後から来るのかと思っているが、来る気配がない。
なぜヒナだけなのかミシガンに問う。
「レッドガン全員を連れてくる訳にはいかないだろう、ここはゲヘナ自治区ではないからな」
「あ〜、そういう事ね」
レッドガン部隊が暴れて問題になるよりかはマシか……
……じゃあなんであの時アリウス自治区へ来たんだ?
「立て篭もっている生徒は4人、SRT特殊学園の1年生部隊『RABBIT小隊』だ」
「……ヒナ、やれそうか?」
「えぇ、任せて」
「先生、G13、ここはヒナがやる、いいな?」
「あぁ、構わんよ」
「……程々にね?」
先生とレイヴンからの承諾を得たヒナは、立て篭もっているRABBIT小隊を
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「……」
子うさぎ公園内を歩いているヒナ。
全神経を索敵に集中して警戒しながら歩いている。
今は3つの気配がするが、レイヴンから聞いたのは4人である、そのあと一人の気配が見つからない。
「……」
神経をとがらせるが、見つからない。
逃げたのか?
そう思った時。
ガッ!!
頭に衝撃が走る、スナイパーで撃たれたような感じがするが、ヒナにとっては豆鉄砲に過ぎなかった、なんならミシガンの拳骨の方が痛いまである。
「……見つけた」
今の発砲で気配を感じ、隠れていた奴の居場所がわかった。
ヒナはその方へ向きを変え、そいつがいるであろう木のところまで来ると。
ドゴォン!!
木をぶっ叩く、ヒナの拳は木にめり込みミシミシと鈍い音を立てながら倒れた。
「ひゃう……」
木からある1人の少女が現れた、スナイパーを持った少女である。
どうやらこの子がヒナの後頭部目掛けて撃ってきた奴みたいだ。
「あ……あぁ」
ヒナを見て完全に怯えてしまっている。
無理もないだろう、たった1発のパンチで木がぶっ倒れたのだから、それにヒナは獲物を狙う獣みたいに鋭い眼光を向けているのだから。
「まず1人目」
ヒナは首筋を叩き気絶させる。
縄で縛り上げたあと、別の所へと移動する。
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「……ミユがやられた」
「ていうか、なんでこんな所にゲヘナ風紀委員長の空崎ヒナがいるんだよ……」
一方RABBIT小隊
仲間が1人やられ、本来ここに来ることがない人物がいる事に驚愕している。
「しかも何だよ、ぶん殴っただけで木が倒れるなんて」
普通では考えられない事だが……
『ミシガンに鍛えられたヒナ』なら有り得そうな話ではある。
「……来るよ」
一人の少女が伝えたあと、奥からヒナが歩いて来た。
すぐさまもう1人の少女が銃を構える。
「……ゲヘナの風紀委員長、空崎ヒナ」
「私はゲヘナ風紀委員長だけど違うわ」
「レッドガン総長ミシガンの参謀……レッドガン『副長』よ」
「レッドガン……あのゲヘナ最強の部隊……んでその副長様がなんでこんな所にいるんだ?」
「仕事よ、それ以外に理由なんてあるかしら?」
「無駄話はもういいかしら、ある人からあなた達を捕まえるように言われているからさっさと終わらせたいの」
次の瞬間目の前にヒナが迫り、思いっきり腹パンをする。
少女は反応できずモロに食らってしまった。
「ウッ……ッ!?」
腹パンを受けた少女は地面に倒れ泡を吹いて気絶した。
ヒナは背中から愛銃を取り出し、もう1人の少女に向ける。
「あ〜………慈悲は?」
「無いわ」
ドドドドドドドドド!!
終幕 デストロイヤーの弾幕を受けた少女は機材ごと吹き飛ばされそのまま気絶した。
「あと一人」
ヒナがそう呟いた時後ろに気配を感じ振り返ると、最後の1人がいた。
「……来てくれたのね、探す手間が省けたわ」
「……」
少女は黙り、ヒナに向けて銃を向ける。
「私と話す気は無いと……まぁ無駄話をしたくないのはわかるわ」
「さぁ、おわらせましょうか」
ヒナがそう言った瞬間、その少女の目前まで迫り飛び蹴りをするヒナ。
少女はガードしたが、銃が吹き飛ばされてしまった。
「くっ……」
すぐさま体制を立て直し、白兵戦を挑む。
ヒナもそれを察知して、終幕デストロイヤーを放り投げて白兵戦に挑む。
「……
激しく攻める少女だが、それをいとも簡単にあしらうヒナ。
その差は一目瞭然だろう。
『
ヒナは少女の腕を掴む。
「ねぇ、音速で投げられた事はあるかしら?」
「………ッ!?」
何をされるのか察した少女は必死に抵抗するが、ヒナは少女を掴みながら地面から飛び上がり、空から地面へ思いっきり投げ飛ばした。
「けほっごほっ……」
投げ飛ばされた少女は全身の痛みに悶えながら立ち上がる。
「……意外とタフね」
「まぁちょうどいいわ、あなたに『レッドガンの流儀』を教えてあげる」
その瞬間、ヒナは少女の目の前まで来て拳をギュッと握りしめ。
「泣きを入れたら……」
「もう一発ッ!!」
ドゴォッ!!
「カハッ……!?」
ヒナの渾身の腹パンを受けた少女は空へ打ち上がり地面へ落下して気絶した。
「……聞こえるミシガン、全員制圧したわ」
『少し遅いぞ空崎ヒナ、素人だから良かったものの、手馴れた相手なら待ってはくれんぞ!』
「……」
子犬みたいにしょんぼりするヒナ。
『全員縛り上げてこっちに持ってこい、よくやった』
「……ッ! えぇ、了解」
そうしてミシガンとの連絡を終えたヒナは4人を紐で縛り上げてミシガンの元へ連れて行った。
その足取りはいつもよりも軽やかだった。
……お久しぶりの続きです
色々あって上げる事は出来ていませんでした……ユルシテ
前回、最終章に行くと言って降りましたが、時系列に合わせたいと思ったので、カノバルクの兎編をやりますので何卒よろしくお願いします
ミシガンに鍛えられたヒナなんて誰が止めれるんだよ
最終編かカルバノグの兎かどちらが見たい?
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時系列通りに見たいならカルバノグ兎
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時系列が変でも構わないなら最終編