TS爆乳暴食悪徳サイコシスターの勘違い救国記 作:ちんぽ良い肉
あー、いい匂い。血と汗と、それに恐怖の入り混じった、すっごく食欲をそそる匂い。
今ね、私は森の茂みの陰から、ちょっとしたエンターテイメントを観戦中。商人っぽい連中と野盗がキャーキャー言いながら殺し合ってるのを、特等席で見物してるってわけ。どっちの肉が美味いかなーって吟味してる最中なんだけど……なんで私がこんな森のど真ん中で、こんなふざけた格好で高みの見物キメてるか、それは1時間前に遡る
ぶっちゃけ、ついさっきまで私はごく普通の、どこにでもいるしがない日本人男性だったんだよね。でも、寝て起きたら……これ。
見下ろせば視界を遮るほどの暴力的な超乳。手足はスレンダーで、頭には無駄にサラサラな黒髪のロングヘアー。水面に映った顔は、妙に知的な雰囲気を漂わせた黒目の女になってたってわけ。
いやいやいや、どこのハー◯ルンだよ! ホモだかノンケだかよくわからんサイトで流行ってるTS(性転換)じゃん!
しかも着てる服がこれってどういうこと? ピッチピチのタンクトップに、股下ギリギリのホットパンツ。こんなん詳細に描写したら、投稿小説サイトの規約に引っかかって速攻でBANされるような痴女スタイルだっつーの! ギャハハハハ!
まあ、見た目が変わったのは百歩譲っていい。問題は……この、胃袋が裏返りそうなほどの『極限の飢餓感』。
腹が減って腹が減って、視界がグルグル回るんだわ。
んで腹鳴らしながらフラフラと森を歩いてたら、記念すべき第一村人を発見したの。犬みたいな顔した二足歩行のバケモノ……コボルトってやつね。
挨拶代わりのいただきます! ……と、いきたかったんだけどさ。さっきの私、筋力が見た目通りの『一般成人女性』レベルしかなくて。普通に腕力で押し負けて、あっさり敗走よ。
で、逃げた先でエンカウントしたのが、小汚いゴブリンの群れ。
奴らの醜い目には、ハッキリと浮かんでた。こっちを見下す悪意、嘲笑、敵意……そして、性欲。
「やめて!私に乱暴する気でしょう?エロ同人みたいに!エロ同人みたいに!」
……なんて、お約束の冗談を飛ばしてみたものの。もうね、腹が減りすぎてそんな小芝居を続ける余裕すら、私にはなかった。
理性がぶっ飛んで、衝動のままに一番近くにいたゴブリンの首筋に思いっきりかぶりついてやったわ。
そしたらさ……ゴブリン、くっそよええの! ギャハハハ!
そこからはもう、至福のお食事タイム。
喰う、喰う、喰う、喰う。
自分でも引くぐらい喰えるんだ、これが。マジで予想外。私の胃袋、どうなってんの? サイ◯人ってマジで少食だったんだなーって感心しちゃうレベル。多分元の世界に戻れたら、大食いYouTuberとして巨万の富を築けるね。
しかしくっそ弱いなこの世界のゴブリン! あのゴブスレさん基準の世界だったら、私なんて速攻で苗床Aになってたぞ。ギャハハハ!
それに、喰うたびに不思議なことに、さっきコボルトにやられた擦り傷がみるみる癒えていく。体の底から活力が湧いてきて、すっごく調子が良くなる。
理由は色々考えたけどまあそう言うもんだと割り切った。理由は知らないし、どうでもいい。あと私の名がグラだと魂が言っていた
んでペロッとゴブリン六匹完食。私は口の周りを血で汚したまま、ゴブリンの残骸から手頃な棍棒を拾い上げて、さーて、前菜はこんなところかな、次は何を喰おうかなーなんて血走った目で辺りを見回してたら、後ろからガサガサって音がしてさ。
振り返ったら、さっき私を追いかけ回してくれたあのコボルトちゃんが、舌なめずりしながら追いついてきてたわけ。
私がゴブリンの群れを平らげてバッチリ仕上がってるなんて露知らず、まだ私をただの「か弱いエサ」だと思ってたみたいね。ギャハハハ、おめでたい頭してるよホント!
さっきまでのひ弱な私じゃない。喰って力が漲ってるんだ。
唸り声を上げて向かってくるコボルトの爪撃、躱しきれずに一発良いのを肩に食らっちゃったけどね。でも痛みがどうとかより、圧倒的に食欲が勝るわけ。痛ェっての! でもそれ以上に腹が減ってんだよ!
そのまま強引に距離を詰めて、拾った棍棒をコボルトの脳天に思いっきりフルスイングしてやった。グシャッ!っていい音がして、あっけなく決着よ。
「いっただっきまーす☆」
倒れたコボルトに覆いかぶさって、そのままガブッ!
肉を千切り、骨を砕き、貪り喰った。
めっっちゃくっちゃ美味かった、でも喰っても喰っても胃袋の底がブラックホールに繋がってるみたいに、この極限の飢餓感がちっとも消えなかった。
まさに、お腹と背中がフュージョンしてるのかってくらい食事後も腹が減ってた。
まだまだ全然足りない。こんな犬っころ一匹じゃ、私の胃袋は満たされないわけよ。
で、コボルトの残った部位をスナック菓子みたいに片手に抱えながら森を歩いてたら、今のこの極上のシチュエーションに出くわしたってわけ。
少し開けた場所で、商人っぽい連中の馬車と、それを襲う薄汚い盗賊団がギャーギャー喚きながら殺し合ってる。
怒号、悲鳴、血飛沫。あー、いい景色だねえ。最高のエンターテイメントだよ。
「いけいけー! どっちも頑張れー! もっと血ィ流して、もっと肉を削ぎ落とし合えー!」
私は茂みの特等席にしゃがみこんで、手元のコボルトの腕をむしゃむしゃと囓りながら、ニコニコ顔で観戦中。映画館でポップコーン食ってるような気分だね。
どっちが正義でどっちが悪かなんて、私にはみじんこ程も興味ない。どっちが勝つかもどうでもいい。ただ、両方が限界まで疲弊して、ボロボロになって倒れ伏してくれればそれでいいんだ。
だってさ、生き残った方を私が後ろからヒョイっと片付けてあげれば、商人のお肉も、盗賊のお肉も……ぜーんぶ私の胃袋のモノになるんだから! 漁夫の利ってやつ? 最高に賢い立ち回りじゃない?
「あははは! くちゃっ、ごきゅっ……んー、コボルトの肉も悪くないけど、やっぱりあの戦ってる連中の方が美味しそうだね。あー、早く終わんないかなー。お腹ペコペコなんだから、早く私にメインディッシュを喰わせろっての!」
どっちのお肉から喰うか、今から迷っちゃうね! ギャハハハハ!
……とまあ、こんな感じでおめえ本当に元平凡な日本人男性かってくらいの野生動物丸出しのランチタイムを満喫していたわけだけど。
この時の私、マジで1ミリも想像してなかったんだよね。
こんな、理性ゼロの欲望全開の畜生同然のゲロ以下のド底辺サバイバル生活から……。
たったの1日後だよ? 1日後。
私がカルトインチキ宗教の母体を立ち上げて、チョロい未開人共に「ああ、美しき聖女様!」「我らが慈愛の聖女様!」なんて、涙流しながら崇め讃えられるようになるなんてさあ!