TS爆乳暴食悪徳サイコシスターの勘違い救国記 作:ちんぽ良い肉
あらら、あいつらお互い結構強いじゃん。
手元のコボルトの骨に残った肉片をしゃぶりながら、私は茂みの陰で感心しちゃったね。よくよく考えれば当たり前か。そこらのそこらのポンコツ雑魚じゃあ盗賊なんて稼業は務まらないし、商人のほうだって、そんな荒くれ者に対処できなきゃこんな物騒な森を馬車で通れないわな。
殺し合いは熾烈を極めて、護衛と手下どもが次々とミンチになっていき、ついに両陣営はほぼ全滅。残ったのは、気弱そうな眼鏡の中年商人と、いかにもな面構えの盗賊のボスだけ。しかもお互い血まみれでゼーゼー言ってて、完全に瀕死の重傷じゃん。
あれ? このおじさん、ただ護衛の後ろで震えてるだけかと思ったら、自分自身もガッツリ前線で戦えるタイプだったんだねー。やるぅ!
さーて、機は熟した。お食事タイムのメインディッシュの時間だ。
私は茂みを掻き分け、重力に逆らいきれてないこの無駄にデカい爆乳をボインボイン揺らしながら、堂々と二人の前に姿を現してやった。
「逃げれば一つ、進めば二つ、奪えば全部! ガハハハハ!」
私の異常な気迫と、コボルトの血でべっとり汚れた口元を見た瞬間、眼鏡の商人のおじさんは持っていた杖を放り出して、即座に地面に額を擦り付けた。見事な土下座!
「ひ、ひぃぃ! お嬢様、どうか私めはお見逃しを! そして、この薄汚いクソ溜めの底で湧いたウジ虫以下のゴミカスド畜生を殺してくださいいいい! お礼も、お金も商品も、なんでも差し上げますうううう!」
おっと、慇懃無礼な口調に親の仇レベルのヘイトスピーチが入り混じってて最高だね。
「採用! さーて、瀕死の雑魚ボコるぞおおおお☆ 私は死ぬまで弱者を蹂躙する!楽しいぜ!」
私が元気よく宣言すると、地面に這いつくばった盗賊のボスが血を吐きながら、「ぐふっ……俺たちがいなけりゃ裏社会の秩序が……俺にも任侠ってモンが……」とか、テンプレみたいな必要悪アピールを始めた。知るかそんなもん。
「うんうん、そうだねー! 分かる分かるー!」ってギャハハハ笑いながら、手持ちの棍棒でボスの頭をフルスイングでぶん殴ってやった。ゴスッ!ていい音がして、ボスの鼻がひん曲がる。
するとどうだろう。さっきまで土下座して命乞いしてたはずの商人のおじさんが、急に立ち上がってダッシュしボスの腹をガンガン蹴り上げ始めたじゃないか。
「よくも……! よくも私の命より大切な部下達を笑いながら殺してくれたなあああああ!」
気弱そうな態度はどこへやら、おじさんの目が完全にガンギマリしてる。懐から怪しげな小瓶を取り出すと、悲鳴を上げるボスの目に容赦なく液体をぶっかけた。
「ギャアアアアアアアアアアッ!?」
「まずは塩酸ですぞぉ! ほれほれ! 泣いて詫びなさい!」
えっ、えぐっ。さらにおじさんはジャガイモの皮を剥くピーラーみたいな道具を取り出して、ボスの腕の皮をジョリジョリと削ぎ落としていく。
「アアアアアアアアアッ! 痛ぇええええええええ!」
「次は爪と肉の間に熱した針を差し込みますからな! さあ、たっぷり楽しみなさい!」
ボスの絶叫が森に響き渡る。いやー、大人しそうな顔してこのおじさん、やる事エグすぎでしょ。
おじさんが皮を剥いたボスの左腕を根本からブチッと力任せに引き千切って、「むしゃっ、ばきっ、くちゃくちゃ、んーまっ♡」ってやりながら私、心底ドン引きしちゃったよ。
私が追撃でボスの腕をスナック菓子みたいに齧りながらボスの歯を蹴りで10本くらいまとめて吹っ飛ばしてゲラゲラ笑ってると、おじさんはさらにヒートアップして狂ったように笑い出した。
「お嬢様、私めは痛覚を3000倍にする特効薬も持っておりますぞ! さあ、宴の始まりです!」
それからたっぷり私とおじさんは仲良く二人で瀕死のボスで遊び倒した。
もちろんその間、私の胃袋が大人しく待っててくれるわけがない。
極限状態の空腹を紛らわすために、その辺に転がってた盗賊の手下どもの死体をツマミ代わりに手元に引き寄せて、ボリボリむしゃむしゃと平らげながら遊んでたわ。気付けば手下2名分を頭から爪先まで綺麗に完食しちゃってたよ。
あー、腹の足しにもなりゃしない。もっともっと喰わせろっての。
でもね、一番驚いたのは……
「いやー、人間ってここまでぐちゃぐちゃにされても、まだ生きてるんだあ! 私、感動しちゃった☆」
目の前でピクピク痙攣してる、もはや原型を留めていないボスの肉塊(一応まだ息がある)を見下ろして、私は心底感心したように手を叩いた。
んで問題はこっから
楽しかった、楽しかったよ、マジで楽しかった。あー、最高に有意義な時間だったね。
おじさんと二人でキャッキャウフフしながら、瀕死の盗賊ボスを極上のオモチャにしてさ。私は同時進行で、さっきまで威勢よく武器を振り回してた盗賊の部下どもの死体を「むしゃむしゃ、ばっきばき、ごきゅっ、んん〜っ♡」って、骨の髄まで啜りながら観戦&参加してたわけ。
気がつけば、30分の拷問タイムの間に部下6名分のお肉を頭から爪先まで綺麗に完食しちゃってたよ。まあ、これだけ腹に詰め込んでも私の胃袋にあるブラックホールはピクリとも反応しなくて、腹ペコだったんだけどね。
当然、この楽しい楽しい拷問パーティーが終わったら、隣で鼻息荒くして「次はどう痛めつけてやりましょうかな!」ってテンション爆上がりしてるこの眼鏡のおじさんも、ご褒美のデザートとして頭から丸齧りして食い殺す気満々だったんだよ。ウキウキ気分でさ。
でも……なんでこうなった?
私たち、お互いにちょっとハッスルしすぎちゃったみたい。
気が狂うほどテンション上げて遊びすぎた結果。気がついたら……目の前にあるのは、首から下がサラサラの消し炭になって風に舞っていく、ボスの生首だけだった。
……は? なんで? 理由はもうどうでもいい、とにかく首から下のお肉が、物理的に消滅しちゃったの!
「ちょっとおじさん!? 君何やってくれてんの!? 私のメインディッシュが! これから綺麗に焼けた極上のステーキになるはずだったボスの体が、全部灰になっちゃったじゃん!! どうしてくれんの!!」
私が血走った目で胸ぐらを掴みかかると、おじさんは慇懃無礼な口調を完全に崩して、真っ赤な顔で唾を飛ばしてきた。
「はあ!? お嬢様こそ何をおっしゃる! 私めが調合した特製劇薬と、貴女様の無軌道な暴力が変な化学反応を起こした結果でしょうが! あああっ、私の! 私の極上の娯楽が! 商会に持ち帰って、立派な専用カプセルに入れて寿命を迎えるまで毎日毎日、何十年もジワジワと嬲り殺しにする予定だった私のライフワークがぁぁぁ!!」
もうね、お互いに醜い責任転嫁の嵐。どっちも自分が100%被害者だと思い込んでるからタチが悪いったらありゃしない。
「ふざけんなあああ! 私の肉! 私の栄養! 私の幸せな満腹ライフを返せええええ! どんだけ腹減ってると思ってんの!? 慰謝料としてお前の肉を3倍にして差し出せええ!」
「私めの老後の楽しみ! 毎朝ボスの新鮮な悲鳴を目覚まし代わりにするという、ささやかな夢を返してくださいいいいい! この泥棒猫があああ!」
そしてついに、耐えきれなくなった私たちはガチ泣きを始めた。
もうね、二人して地面に這いつくばって、泥水すすりながら大粒の涙をボロボロ流して大号泣よ。こんなに悲しいことってある?
私たち、ただお腹を満たして、ちょっと弱者を痛めつけてゲラゲラ笑いながら楽しく遊びたかっただけなのに!
理不尽な世界に対する怒りと絶望。
私はもう、あまりのショックと満たされない異常な空腹感で発狂しそうになって、地面をドンドン叩いてのたうち回った。
「あああああ! 腹減ったあああ! ボスの肉ううう! おじさんのせいだあああ! うわあああん! うわあああん!」
目から血の涙までドバドバ流して、重力に逆らえないこの無駄にデカい爆乳をドインバインと泥まみれにしながら、狂ったようにバタバタと暴れ回る。
飢餓感が、喪失感が、私を完全に狂わせる。
「痛い痛い痛い! 腹が減りすぎて胃袋が背骨突き破りそうなんだよおおお!」
ギャーギャー喚きながら、地面の木の根っこやら尖った石ころやらに顔面を打ち付けまくって、幼児みたいに大暴れしてたら——ブチュッ。
「……あ、れ?」
パァン! って、なんか顔の右半分で水風船が割れたような嫌な音がした。
生温かくてドロドロした液体がダラダラと頬を伝う。狂乱しすぎて、のたうち回った勢いで地面から突き出ていた鋭い木の枝に顔から勢いよく突っ込み……見事に右目がぐちゃぐちゃに潰れちゃってた。
「……ギャ、ギャアアアアアアアアア!? 痛ええええ! 私の目が! 私の知的な黒目がぁぁぁぁ!?」
顔面血だらけで絶叫しながら横を見れば、おじさんもボスの消し炭まみれの生首を愛おしそうに抱え込んで、「うわあああん! 私の寿命まで生かさず殺さず甚振るささやかなゆめがあああ! 足の指の爪を一枚ずつ剥ぐ私の楽しみがぁぁぁ!」って、涎と鼻水と涙まみれでこの世の終わりみたいに泣き叫んでるし。
なんなのこの地獄絵図。最高に醜くて、最高に無様じゃないかあああああ!ああああああああああもう、マジで最悪! 何で私がこんな目に遭わなきゃなんないのさ!
「「私達が何をやったっていうんだあああ!!」」