才能を掴む(物理)のスレ   作:TTChara

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続いた


ケース1 幼女

キキーという音と共に俺の体は宙を舞う

あぁまさか今時にトラックで転生するなんて

と思いながら俺は死んだ。

 

……………

 

5歳になった俺は今になって思い出すとは

などと思いつつ前世の才能つかみ取りを思い返していた。

 

「いや!幼女って俺!男の子なんですけど!!」

 

俺は子役の幼女枠として大層可愛がられながら

育っていたなか思い出してしまった。

 

自分が幼女の才能であると言うことに

 

「不味い才能が幼女ってことはこれ成長したら無力では?」

 

可愛いからと調子に乗っていた俺は自身の身の危険を

実感していた。

 

このままアイドルにいくつもりだったのに

俺は幼女だった。

 

…………

 

 

早くもさらに5年が過ぎ10歳になった俺は

才能の恐ろしさを実感していた。

 

 

まず身長が伸びないそして声がかわいい

おまけに女装がとても板に付くといった具合で

とても小学生のクラスでもてもて

(女の子として)となった。

 

「いやこのまま行けば子役を続けられるのでは?」

 

そんな男のプライドと勝負する日々を

送っているなか学年が変わり転機が訪れる

 

「あーあー君が例の子役君かな('_'?)」

 

とても顔文字でもついているかのような

話し方で隣の席から声がかけられる。

 

「君は?」

 

「僕は小知野だよ(*^^*)よろしく(^-^)v」

 

元気よく話かけられたその相手はよく見ると

知っている相手だった。

 

「よく子供に出来ないような大人な役を貰ってる?」

 

俺は訪ねる。

 

「君こそよくテレビで活躍してるじゃないか

僕にはとてもとても(((^_^;)」

 

なんかちょっと煽られてる?

気がしながら俺たちは交流を深めて行った。

 

…………

 

 

さらに5年がたち俺たちは親友と呼べるまでとなった。

 

「相変わらず可愛いな君は」

 

「いやいやおっじーこそその渋さ変わらないねぇ」

 

結局、俺は成長しないまま、

小知野はどんどん成長し男らしくなっていった。

 

まるで父と子みたいだなとまで言われるようになっていた。

 

 

そういえば前世と今世は異世界関係にあるらしく

才能つかみ取りなどのない日本となっていた。

 

だから気付かなかったんだ。

彼がずっとコンプレックスに思っていたことなんて

 

彼は告白をよく受けていたしかし、拒否していた。

なんで?なんて思ったりもしたけど仕事が忙しいのだろう

と自分と重ねて考えていた。

 

「やぁ」

話しかけられたとき驚いて転けてしまった。

しばらく休んで迎えたその時

彼は前世ではなかった技術で性転換して女の子となっていた。

 

「ずっと才能が憎かったおじさんだなんて

認めたくなかったんだ」

 

そう言われると幼女である俺の立場は?

と考えてしまう…てか?もしかして

 

「前世っ!スレにいたんじゃないか!」

 

才能の記憶だけと思っていた技術はまだ未熟で

ばっちり残っていた俺は叫んでしまう。

 

「あっやっぱり?」

 

彼女と化した小知野は言う。

 

「いやー心細かったんだよねー他に才能持ちがいないと」

 

明るく振る舞う彼女?からは男らしさの欠片もなかった。

 

「私が好きなのは君だよ!是非付き合って欲しい!」

 

急に言われてもなぁと思いながらまぁこいつなら

そう思った俺は男から口説かれるのも疲れていた

こともありOKを出すことにした。

 

………

さらに5年が経過し20歳となった俺たちは

成人式に出ていた。

 

相変わらず成長してないなっ!なんて声をかけられながら

俺はいまだに子役の代わりに幼女として出演していた。

 

あの才能はマジだったのだ!

 

性転換した彼女は口調こそたまにおじさんっぽくなるものの

普通に美しい姿に成長したのに対して俺は全くの幼女。

 

だが男で幼女と女でおじさんの才能の力の差って可笑しくないか?

そんなことを思いつつ彼女と過ごすのであった。

 

………

 

さらに5年

 

結婚した俺たちは子供もできて幸せな家庭を送っていた。

外から見るうちの家庭はシングルマザーと聞き複雑にもなったが

相変わらずの幼女っぷりでテレビにででいる

俺はふと考えてしまう。

もしも別の才能を掴んでいたとしたら……と

 

しかし、幸せな家庭があることを考えると

それでよかったのかもしれない

そんなことを思いながら今日も明日も明後日も俺は

幼女であり続けるのだ。

 

 

「いや!幼女って何だよ!」




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