紙の本として生まれた物語が、今度は電子の光となって旅立ちました。
『つぶやきギデオン』電子版、公開しました!
静かに書いてきた洞窟でのほんの些細な日常が、形を変えて、画面の向こうへと届いて行けばいいですね。
紙のぬくもりとははまた違うかたちで、どこにいても手に取れる存在になっていると幸いです。
ここにあった想いが、誰かの心に触れて
その人の中で新しい土となるかもしれない。
たとえ最初は小さな石のようでも、時間という雨に打たれ、やがてやわらかな土壌となり、静かに芽を育てていく、そんなふうに願っています。
この物語は、強い光で照らすものではないですけれど、
地面にそっと置かれた、小さな灯りのようなものでありたいと思います。
下を向いて歩く誰かが、ふと気づき、少しだけ顔を上げられるような、そんな存在になれたならいいなと願っています。
苦しいことばかりの世の中ですが、
この本が、ひととき心を休める洞窟のような場所になれば幸いです。
静かな時間の中で、そっと寄り添える一冊でありますように。
もしこの物語が誰かに届いたのなら、
それは評価されたということだけではなく、
その人の中で新しい芽が生まれた証なのかもしれません。
紙の本と同じように、
電子のかたちでも、必要とする方のもとへ届くことを願っています。
頁をめくる指先のかわりに、そっと画面をなぞるその時間にも、この物語の呼吸が変わらずやさしく寄り添えたらなと思います。
夜の終わりにひとりでいるときも、
言葉にならない気持ちを抱えているときも、
洞窟の奥にともる小さな火を見つけるように、
この本の中で少しだけ安心してもらえたなら嬉しいです。
読み終えたあと、胸の中にかすかな温度が残り、明日へ向かう足もとをほんの少し照らせるなら、
それはきっと、この物語にとって何よりのよろこびです。
どうぞ、静かな時間のお供に。
よろしければ、洞窟を少し覗いていただけると幸いです。
『つぶやきギデオン』電子版もよろしくお願いいたします!
https://sekiginn.booth.pm/items/8165266
この物語を手に取ってくれて、ありがとう。
もし読み進んでいく中で、少しでも心が落ち着いたり、優しい気持ちになれたなら、それだけで、ボクは嬉しいよ。
焦らなくていい。
無理に急がなくてもいい。
疲れたときは、洞窟に立ち寄るような気持ちで、また戻ってきてほしいな。
少し照れくさそうに
……君のそばに、静かな場所があるように。
また会えるのを楽しみにしているよ。