《完結済み》勇者パーティーを追放されたオレが、女になって出戻る話 作:タンクトップ桶狭間
「それで、結局なにが原因で女の子になっちゃったはわからないのよね?」
リーナがそう確認してくる。オレは首肯することで返答した。
「うーん……それじゃあミリア君から見てこれじゃないかってのはある?」
「そうだなぁ……まずはキリアナの仕業って線が一番あり得そうだ。アイツらは魔法を知らないが、逆にアイツらの手の内をオレたちが全て知っているわけでもない。未知の魔法とかを使った可能性は高いと思うんだが」
「けれど、そんな魔法か何かを使う暇があったら反撃の一つでもしてきそうじゃないかな? 魔族は戦闘に特化した種族だからね。撤退するほど追い詰められた状況で、ミリアを
「シド君の言う通りよ。それに
「ああ、それもそうか……じゃあオレはどっかの神様の怒りでも買っちまったってことかもな?」
正直、今日起きたことはオレの理解の範疇を超えつつある。
魔族の四天王たるキリアナに遭遇し、死を目前にした瞬間に
あまりにも色々なことが起こりすぎて神の
「あ……そういえば、キリアナが消える瞬間、オレに向かって「ミリアちゃん」って言ってたな……ただおちょくってるだけだと思ってたが、もしかしたらその時にはもう女になってたのか」
「じゃあきっと戦闘中にミリアの性別は変わってたってことになるね……」
「もしかしたらミリア君の
「それだけとは限らないけど、話を聞く限り
そんな風にオレたちが頭を悩ませていると、今まで思案顔をしていたガラドが口を開いた。
「なあミリア……そういやお前のお袋さんが言ってたよな。必ず雪の里に寄るように……とかなんとか」
「ああ〜、たしかに言ってたな。母ちゃんの故郷だからか、顔だけは見せにいけみたいなこと言われてたわ」
「それのことなんだが、もしかしたら雪の里に行けば少なくともお前の
「確かミリア君のお母さんは
「手がかりの少ないミリアの変身に関することよりも、
「んー、オレは
オレたちは数秒間、顔を見合わせ、そして頷いた。
次の目的地が決まったようだ。
「よし、それじゃあ僕たちは雪の里を目指そう。あと、数日はこの町に滞在して戦術の変更やミリアの能力の確認をしようと思うけど、なにか他に意見はあるかな?」
「異論なし」「俺もだ」「私も特にないわね」
三者三様の返答を聞いてシドニスは立ち上がり、
「それじゃあここからは自由行動にしようか。特にミリアは疲れているだろうから、本格的に活動するのは明日からにしよう」
とみんなに告げた。