【架空ゲーム】男性アイドルVTuber育成ゲーム『きらめきぼし☆ステラプロジェクト』【シナリオ集】 作:くれは*
1:Ren
[背景: 蓮の部屋]
蓮: (これでいくつ目だっけ)
[背景: PCの画面]
蓮: (再生数はそこまで伸びてない)
蓮: (コメントも当然こない)
蓮: (こんなものか)
蓮: (……素人の動画なんだ、こんなものだ)
[背景: PCの画面 動画再生]
蓮: (歌うことは好きだ)
蓮: (こうやって公開するのも嫌いじゃない)
蓮: (でも……)
蓮: 何、やってるんだろうな。
蓮: (手応えが、ない……)
蓮: (高評価は、たまにある)
蓮: (でも、実際のところ、どうなんだろう)
蓮: (本当に、届いてるのかな)
[背景: 蓮の部屋]
蓮: (悩んでいる場合じゃない)
蓮: (次の動画をどうするか、考えないと)
蓮: (あの歌は……この前似たテイストの歌をやったから、今回はパス)
蓮: (歌いやすい歌じゃなくて、意外なところを狙うか)
蓮: (最近流行ってるのは……でも、今からやると後追い感が出るかな)
蓮: (あまり歌われてないところを選ぶ、か)
蓮: (練習のスケジュールを立てて)
蓮: (イラストの依頼、間に合うかな。次はどのイラストレーターさんにしよう)
蓮: (歌の雰囲気に合わせるなら……)
蓮: (そうだ、新しい動画の切り抜きとショート動画も用意しなくちゃ)
蓮: (SNSでの宣伝は、ちょっとタイミングをずらして)
蓮: (そもそも、素人がいきなり注目なんてされない)
蓮: (そんなに都合よくバズれたら誰も苦労しない)
蓮: (炎上を狙っても仕方ない。ただ注目されたいわけじゃない)
蓮: (地道に頑張るしかないんだ)
[SE: スマホの通知音]
蓮: (ダイレクトメッセージ?)
蓮: イタズラかな。
[背景: スマホの画面]
メッセージ: はじめまして。Renさん。
メッセージ: わたしはステラプロダクションという事務所で
メッセージ: プロデューサーをしている{{プロデューサー名}}と申します。
メッセージ: あなたの歌声を聞いて、ぜひお話がしたいと思いました。
[背景: 蓮の部屋]
蓮: これは……。
蓮: 本物、なのか……?
2:反応がもらえるなら
[背景: 蓮の部屋]
蓮: ステラプロダクション……。
[背景: PCの画面 検索結果]
蓮: (本当に存在する事務所っぽい)
蓮: (俺の歌声の、反応かもしれない)
蓮: (だとしたら……嬉しい)
蓮: でも……。
蓮: (まだ、わからない)
蓮: (アイドルVTuber……歌だけ歌っていれば良いわけじゃない、きっと)
蓮: (何を求められるのか、わからない)
蓮: 話を、聞いてみないと、わからない。
[背景: 蓮の部屋]
蓮: ……。
[背景: PCの画面 ビデオ通話]
{{プロデューサー名}}: あなたをスカウトしたいと思いました。
蓮: VTuberに、ですか。
{{プロデューサー名}}: はい、アイドルVTuberとして、スカウトしたいです。
蓮: すみません、アイドルもVTuberもよくわからなくて。
蓮: ……それにまだ、やるとは言えません。
{{プロデューサー名}}: ……。
{{プロデューサー名}}: あなたの歌声を聞いて、
{{プロデューサー名}}: まるで誰かに呼びかけているようだ、と思ったんです。
蓮: それは……まあ、そうですね。
蓮: 届くと良いな、と思って歌っています。
{{プロデューサー名}}: はい。
{{プロデューサー名}}: あなたの歌は、反応があってはじめて完成する、そう感じました。
蓮: ……つまり、今の僕は完成していない、ってことですか。
{{プロデューサー名}}: わたしは、あなたの歌声が完成する瞬間を
{{プロデューサー名}}: 見たいと思ったんです。
蓮: それは……。
{{プロデューサー名}}: 反応、応答、呼びかけて応えがある、
{{プロデューサー名}}: そんな場を、あなたに用意できます。
蓮: 反応……が、ある。
[背景: 蓮の部屋]
蓮: (今まで、ずっと一方通行だった)
蓮: (俺の歌に……反応がもらえるなら……)
蓮: (誰でも、いい)
蓮: (俺の歌が誰かに届いたって、証明になる)
蓮: (誰かに届くなら……)
蓮: やってみたい。
[END]