【架空ゲーム】男性アイドルVTuber育成ゲーム『きらめきぼし☆ステラプロジェクト』【シナリオ集】 作:くれは*
1-1: SPR - オーディションの意味
[背景: ステージ]
新旗: これから歌うのはー『Start to Star』!
[演出: 3Dライブ Start to Star イントロ]
[演出: 暗転]
[ナレーション]
そのライブのしばらく前。
[背景: モニタールーム]
壁いっぱいのモニターに、様々な数値や図形が映し出されている。
数人のオペレーターが、それぞれの端末に向かっている。
プロデューサー: 異世界ーステラ位相の様子はどうですか。
オペレーターA: ステラ位相の変異は止まりません。
オペレーターB: 崩壊に向かう確率は98%。
オペレーターC: これを止めるには、やっぱり鍵が必要と思われます。
オペレーターC: 確かに、鍵はまだ見つかっていません。
プロデューサー: でも、諦めてはいけません。今日もまだオーディションの予定はあります。
プロデューサー: ステラ位相との共振率が高いー世界を救える人は、きっといるはずです。
プロデューサー: (そう、きっと見つかる……はず)
[背景: オーディション会場]
プロデューサー: (まだ、見つからない)
プロデューサー: (いいえ、諦めてはだめだ……)
プロデューサー: 次の方、どうぞ。
?: はい!
プロデューサーはちらりと手元に置いたスマホの画面を見る。
スマホにはなんらかの数値が表示されているが、0のまま。
新旗: 紅星 新旗(くれないぼし あらき)です。よろしくお願いします。
プロデューサー: では、当事務所に応募した理由からお聞かせください。
新旗: はい。俺は、先に進みたいと思っていました。ここならそれができると思って応募しました。
プロデューサー: 先に?
新旗: そうです。理想に、未来に。
プロデューサー: (視線が、強い。言葉も……)
プロデューサー: (でも、共振率は……あっ!?)
プロデューサー: (反応がある……! 少しだけど、可能性がある!?)
プロデューサー: で、では……一曲、歌ってもらって良いですか。
新旗: はい!
新旗: 〜♪
スマホに表示された数値が上がっている。
プロデューサー: (共振率が上がっている!)
プロデューサー: (歌に反応している……!?)
プロデューサー: (この人は……!)
スマホの画面で上がり続ける数値。
プロデューサーが慌てたように立ち上がる。
プロデューサー: ご、合格です!
新旗は歌を止めて目を見開く。
新旗: え……?
1-2: デモ映像
[背景: 事務所]
{{プロデューサー名}}: と、いうのが、公式チャンネルで公開する「ステラ・プロジェクト・レポート」
{{プロデューサー名}}: 略してSPRのストーリーです。
{{プロデューサー名}}: 映像はまだデモ版ですが、雰囲気は掴んでもらえましたか?
朱音: (この映像に、俺たちが……)
朱音: 声を当てる……。
陸: それで、スケジュールの中に演技レッスンもあったんですね。
昴: ねえ、このプロデューサー役って、プロデューサーが声の担当?
選択肢: まさか、違います!
{{プロデューサー名}}: まさか、違います!
{{プロデューサー名}}: このストーリーのプロデューサーはあくまで、ストーリーの中のキャラクターで、わたしとは別人ですよ。
{{プロデューサー名}}: ちゃんと声優さんに依頼しています。
{{プロデューサー名}}: 演技はわたしの仕事ではありませんから。
昴: なあんだ。プロデューサーってそんな仕事もするのかって、思っちゃった。
陸: そんなわけがないだろう。
朱音: (演技の経験はないし)
朱音: (ちゃんとできるか不安しかない)
朱音: (でも、もっとちゃんとしたこと、言わないと……)
朱音: ……できるだけのことは、やってみせる。
陸: はい、俺もできる限り頑張ろうと思います。
昴: 確かに演技なんかやったことないけどさ。でも、楽しそうだよね。
{{プロデューサー名}}: そうですね、何より、一番は皆さんに楽しんでもらいたいと思っています。
{{プロデューサー名}}: アフレコのことだけでなく、VTuber の活動や、ライブも。
{{プロデューサー名}}: その上で、何か困ったことや悩んでいることがあれば、なんでも聞かせてくださいね。
朱音: はい。
陸: わかりました。
昴: うん、楽しむよ。
1-3: SPR - 契約
[背景: モニタールーム]
新旗: ここが……!
プロデューサー: ええ。ステラ位相を観測記録して、変異の原因を調査、崩壊を食い止めるためのモニタールームです。
継: ステラ位相の様子を直接見ることはできるんですか。
プロデューサー: いいえ。直接のコンタクトはまだ、成功してはいない……。
プロデューサー: でも、諦めてはいません。
まひる: それで、僕たちが……そのなんとかって世界の崩壊を食い止めるってことなんだよね?
まひる: それってつまり、僕たちって世界を救う勇者みたいな感じってこと?
プロデューサー: 勇者……と言ってしまって良いかはわからないけど。
プロデューサー: でも、おおむね合っています。
新旗: ステラ位相って、この世界とは別に存在する異世界ってことだよな?
プロデューサー: はい。
継: そして、この世界とステラ位相は相互に影響し合っている?
プロデューサー: そうです。
プロデューサー: だからステラ位相の変異と崩壊は、この世界にも影響を及ぼすことになる。
プロデューサー: 止めなければなりません。
新旗: それが俺たちの役目ってことか。
プロデューサー: はい、あなたたちはステラ位相との高い共振率を持っています。
プロデューサー: あなたたちの、歌が、
新旗: ……。
プロデューサー: ダンスが、
継: ……!
プロデューサー: 笑顔が、
まひる: はい!
プロデューサー: ステラ位相の崩壊を食い止める。
プロデューサー: ステラプロダクションがあなたたちに求める契約、
プロデューサー: それはつまり、ステラ位相の変異を止めるために、アイドル配信者として活動すること。
プロデューサー: わたしたちと契約をしてください。
新旗: わかった。引き受ける。未来に進むために。
継: 世界を確かに続けてゆくために。
まひる: うん、崩壊なんかより、楽しい世界の方が良いもんね。
1-4: 棒読み
[背景: 収録スタジオ]
スタッフ: 新旗は、ちょっと言葉に力が入りすぎかな。
スタッフ: あと、ちょっと溜めが重すぎるときがある。
スタッフ: 高宮くん、もう少し力を抜ける?
朱音: (どうやったら……)
朱音: ……はい。
スタッフ: 継は……まだちょっと棒読み感が強いね。
スタッフ: 藤崎くん、緊張してる?
陸: 緊張は……してます。頑張ります。
スタッフ: まひるは良い感じだね。明るく喋れてる。
スタッフ: 佐野くんは、でも、滑舌をもうちょっと意識してね。
昴: はーい。やってみます!
スタッフ: じゃあ、ちょっと休憩してから再開しよう。
[背景: 休憩所]
陸: 難しいな……。
昴: 陸くん、一番緊張してるよね。
朱音: ……。
朱音: (何か、言わないと……)
朱音: ……あまり落ち込まなくて良い。
陸: わかってる。
陸: わかってはいるんだけど……元々、喋るのは苦手なんだ。
朱音: (俺も別に……喋るのは、苦手なのに……)
朱音: (偉そうだっただろうか)
陸: ダンスの方が、まだできる。
昴: 陸くん、ダンス上手だもんね。
{{プロデューサー名}}: こんにちは。様子を見にきました。
昴: あ、プロデューサー。
朱音: お疲れ様です。
陸: 忙しいのに、ありがとうございます。
{{プロデューサー名}}: いいえ、これも仕事なので。
選択肢: みなさん、順調ですか。
{{プロデューサー名}}: みなさん、順調ですか。
昴: 全然! リテイクばっかりなんだよね。
朱音: (簡単だとは思ってなかった)
朱音: (でも、思った以上に……)
朱音: ……ああ、大変だな。
陸: 特に俺は……足を引っ張っている自覚はあるので、
陸: ……悔しいですが、でも頑張ります。
{{プロデューサー名}}: あまり気負いすぎないでくださいね。
{{プロデューサー名}}: VTuber としての設定、キャラクターには、
{{プロデューサー名}}: それぞれ皆さん自身の要素を盛り込んでいます。
昴: あ、それはなんとなくわかるかも。
昴: まひるってちょっと俺っぽいところあるなって思ってた。
朱音: (俺は新旗みたいにはっきり喋れないのに……)
朱音: (でも確かに……俺の気持ちが入っている気がした)
朱音: ……そうだな。
陸: ……。
{{プロデューサー名}}: はい、だから、皆さん自身そのままでも、
{{プロデューサー名}}: ちゃんと、そのキャラクターとして立てるはずです。
陸: ……そうか。
陸: (俺って、こんなところがあるんだな……)
1-5: SPR - 応援
[背景: ステージと客席]
新旗: みんな、はじめまして。
新旗: Starline(スターライン)の紅星 新旗(くれないぼし あらき)だ!
継: 同じく蒼路 継(そうじ つづく)です。
まひる: 彩黄原 まひる(さきはら まひる)でーす!
まひる: みんな、よろしくね!
客席で上がる歓声。揺れるペンライト。
新旗: みんなに大事な話がある。
継: この世界とは別の世界、ステラ位相に崩壊が迫っています。
まひる: ステラ位相が崩壊すると、みんなのいるこの世界にも影響が出ちゃうんだ。
客席のざわめき。戸惑う声。
新旗: だから、俺たちはそれを食い止めるために、こうしてみんなに歌を届けているんだ。
継: 崩壊を食い止めるためには、俺たちの歌やダンス、そして、
まひる: みんなの感情が必要なんだ!
新旗: だからみんな、全力で応援してほしい!
継: 俺たちも全力でパフォーマンスします。
まひる: みんなの気持ちで、世界の崩壊を食い止めちゃおう!
戸惑い、静まる観客席。
わずかな無言の時間。
観客A: がんばれー!
その声を皮切りに、口々に「がんばれ」と声が上がる。
新旗と継とまひるは嬉しそうに顔を見合わせる。
そして、また客席を向く。
新旗: みんな、ありがとう。
新旗: これから歌うのはー『Start to Star』!
[演出: 3Dライブ Start to Star サビ]
[演出: 暗転]
1-6: スタートライン
[背景: 収録スタジオ]
スタッフ: お疲れ様でした!
朱音・陸・昴: ありがとうございました。
スタッフ: みんな、最初に比べてすごく成長してたし、
スタッフ: 力の抜け加減も良かったよ。
スタッフ: 特に藤崎くん、最初の棒読みが嘘みたいに成長したね。
陸: あ、えっと……ありがとうございます。
陸: 最初の演技を思い出すと恥ずかしいです。
昴: 褒められて良かったね。
選択肢: お疲れ様でした、みなさん。
{{プロデューサー名}}: お疲れ様でした、みなさん。
朱音: (何か……言わなきゃ)
朱音: ……ありがとうございます。
昴: プロデューサーも陸くんを褒めてあげてよ!
陸: 俺はもう良い!
陸: プロデューサーは、他の二人を褒めてください。
昴: あ、陸くん、照れてる!
陸: 違う。
{{プロデューサー名}}: みなさん、本当に頑張ってましたし、
{{プロデューサー名}}: 良いものができたと思います。
朱音: (……よかった)
朱音: ありがとうございます。
陸: ……はい。
昴: 本当? なら良かったー。
{{プロデューサー名}}: 皆さん、本当にお疲れ様でした。