【架空ゲーム】男性アイドルVTuber育成ゲーム『きらめきぼし☆ステラプロジェクト』【シナリオ集】 作:くれは*
恒常R《異世界の歌》
1:【初配信】異世界の思い出を聞かれ無言になる新人VTuber【鳴瀬響/切り抜き/ステラ】
響: 歌うの好きだから、
響: 歌枠もやりたいと思ってます。
響: あと、歌ってみたも、たくさんやりたいかな。
コメント: 楽しみ
コメント: リクエストしていい?
響: リクエスト大歓迎です。
響: 新しい歌に挑戦するのも好き。
響: 昔から、そうなんだよね。
コメント: 昔?
響: うん、子供の頃から。
コメント: それって異世界の話?
響: 異世界……。
響: あ、そうだね……うん、異世界の子供の頃ね。
響: 精霊にも子供時代、あるからね。
響: 音の精霊だから、歌、好きなんだ。
コメント: 異世界の歌ってどんなの?
響: ……。
コメント: 無言w
コメント: 考え込んだw
コメント: 無理しなくて良いよー
響: 今、思い出してたんだけど、
響: 精霊の歌は、なんていうか、
響: 水の音とか風の音とか、そういうのに、
響: 声を重ねていく感じ?
響: 世界と鳴らす、みたいな?
コメント: それっぽい
コメント: ヒーリングミュージックかな
響: 良かった、説明できて。
響: こっちの世界の歌は、いろいろあって面白いから、
響: いっぱい歌いたいって思ってます。
響: だから、いっぱい聞いてもらえて、反応もらえたら嬉しいです。
[END]
恒常SR《ある日の弁当》
1:弁当がある
[背景: レッスンスタジオ]
ダンストレーナー: では、今日はここまでです。
ダンストレーナー: お疲れ様でした。
颯太・蓮・綾人: ありがとうございました。
颯太: あー、お腹すいた!
颯太: みんなで昼ごはん食べに行かない?
綾人: いいよ。
蓮: 俺は、行かない。
颯太: え、なんで?
蓮: 今日は、弁当がある。
颯太: え、自分で作ったの?
蓮: 昨日の残りを詰めただけだ。
綾人: それでもすごいよ。
蓮: 別に……すごいことは、何も。
颯太: じゃあ俺ら、コンビニ行きましょう。
[背景: 事務所 休憩スペース]
蓮: ……。
蓮: (一緒に食べるとは言ってないんだが)
[SE: ドアが開く]
颯太: 待たせてごめん。
綾人: お待たせしました。
蓮: ……なぜ当然みたいに来るんだ。
颯太: え、だめだった?
蓮: ……別に。
[SE: ビニール袋のがさがさ音]
颯太: いただきまーす。
綾人: いただきます。
蓮: ……いただきます。
2:自分でできることは
[背景: 事務所 休憩スペース]
颯太: 弁当、何入ってる?
蓮: 炒めもの。あと卵焼き。
颯太: 卵焼き甘い?辛い?
蓮: 塩だ。
颯太: 塩だけ?
蓮: それが一番食べやすい。
綾人: ……蓮くん、料理するんだね。
蓮: 食べるんだから、する。
颯太: 俺、毎日コンビニだな。
綾人: 俺も……あまりしないや。
蓮: ……。
蓮: (そんなに驚くことか)
颯太: すごいな、蓮。弁当まで作れるんだ。
蓮: 誰でもやれば、できる。
綾人: 毎日やってるの?
蓮: 毎日じゃない、です。
颯太: なんで? コンビニの方が楽じゃない?
蓮: 自分で管理できる方が良い。
颯太: 管理?
蓮: 何を食べてるか、わかる方が良いだろ。
颯太: なんで?
[一枚絵: 食べかけのお弁当箱を見つめる蓮の表情]
蓮: ……。
蓮: (体調は、声は、整えておきたい)
蓮: (いつでも)
蓮: 自分でどうにかできることは、しておきたい。
颯太: ……ふうん。
颯太: なんか、蓮らしいな。
蓮: そうか?
颯太: うん。
綾人: 俺も、そう思う。
蓮: ……。
蓮: (悪い気は、しない……)
[背景: 事務所 休憩スペース]
颯太: 今度、何か作って!
蓮: 断る。
颯太: えー!
蓮: 人に出せるものは、まだない。
颯太: じゃあ、そのうち!
蓮: ……うるさい。
[END]
恒常SSR《きらめきぼし☆》
1:俺のことだ
[背景: 事務所 会議室]
{{プロデューサー名}}: 全体曲の歌詞が完成しました。
{{プロデューサー名}}: みなさんに配ります。
颯太: おっ、どんな感じ?
綾人: ありがとうございます。
蓮: ……。
蓮: (最初はStarlineのパート)
蓮: (次が俺たちのパート)
蓮: (みんなの想いが 繋がりあって)
蓮: (輝く絆が 星座になるよ)
蓮: (BメロはRYN)
蓮: (サビは全員)
蓮: (2番)
蓮: (そしてまたサビ……)
[背景: 歌詞用紙]
僕はここにいるよ 届いているかな
[背景: 事務所 会議室]
蓮: ……。
蓮: (俺のことだ)
蓮: ……。
蓮: (違う、全員で歌う曲だ)
蓮: (俺だけのことじゃない)
蓮: (でも)
蓮: ……。
蓮: (ずっと、こんな気持ちで歌ってた)
蓮: (ここにいるって)
蓮: (届いてるかなって)
颯太: へー、楽しそうな歌詞だな。
綾人: そうだね、きらきらしてて。
蓮: ……良い歌詞だと思う。
颯太: だよな!
蓮: ……。
蓮: (誰かに、言いたいとは思う)
蓮: (でも……)
蓮: (誰にも、言えないけど)
2:まだ答えがない
[背景: レッスンスタジオ]
蓮: (ユニットでの練習も三回目)
颯太: やっぱりユニット担当のパートって緊張するよな。
綾人: そうだね。失敗できないって思うし。
蓮: ……揃ってはきてるだろ。
ボイストレーナー: 担当パートも大事ですが、サビも大事ですよ。
ボイストレーナー: 曲の盛り上がり部分ですからね。
颯太: はーい。
綾人: がんばります。
蓮: ……。
[背景: 楽譜]
僕はここにいるよ 届いているかな
[背景: レッスンスタジオ]
蓮: ……。
蓮: (歌えた)
蓮: (正確に歌えた、と思う)
蓮: (でも……)
ボイストレーナー: 小川くん、音程がまだ安定してないですね。
颯太: はい。
ボイストレーナー: 白井くんは、もうちょっとしっかり声を出して。
綾人: すみません。
ボイストレーナー: 篠峰くん、他のメンバーを引っ張るつもりで前に出てください。
蓮: ……わかりました。
蓮: ……。
蓮: (歌うだけならできる)
蓮: (でも、足りてない)
[背景: 楽譜]
僕はここにいるよ 届いているかな
[背景: レッスンスタジオ]
蓮: (わからない)
蓮: (届いているかなんて、ずっとわからなかった)
蓮: (今も……わからないままだ)
3:届いている
[背景: ステージ裏 配信スタジオ]
スタッフ: では、本番行きます。
スタッフ: 5、4、3、2、1、スタート!
[BGM: きらめきぼし☆ インスト]
蓮: ……。
蓮: (始まった)
蓮: (揃っていない)
蓮: (でも、歌にはなっている)
蓮: ……。
蓮: (もうすぐだ)
蓮: (2番の歌詞)
蓮: (あの歌詞だ)
[背景: モニター画面 本番映像]
僕はここにいるよ 届いているかな
[SE: 歓声]
[背景: ステージ裏 配信スタジオ]
蓮: ……!
蓮: (声が)
蓮: (返ってきた)
蓮: (客席から、声が返ってきている)
[一枚絵: きらめきぼし☆を着て歌う響のアバターと、それに重なる蓮の「届いた」と初めて実感した静かな衝撃の表情]
蓮: (歌声に)
蓮: (声が返ってきた)
蓮: (俺がここにいるって)
蓮: (届いたんだ)
[背景: ステージ裏 配信スタジオ]
[BGM: きらめきぼし☆ インスト 終了]
[SE: 歓声]
[SE: 拍手]
蓮: ……。
蓮: (届いた)
蓮: (これが、届いた、ということなんだ)
蓮: (ずっと、これを探していた)
[END]