【架空ゲーム】男性アイドルVTuber育成ゲーム『きらめきぼし☆ステラプロジェクト』【シナリオ集】 作:くれは*
メインストーリー 7:Signal
7-1:SPR - 増える異変
[背景: 道端]
[演出: 背景歪み]
通行人: ……え?
通行人: 何、これ……。
通行人: 動けない、気持ち悪い!
通行人: ……助けて、誰か!
[演出: 背景歪み終了]
その場に立ち止まって周囲を見回している通行人の姿。
その姿がブレるように薄くなってゆく。
継: あそこだ!
新旗: ……いけるか?
まひる: もちろん! いくよ!
[BGM: Start to Star 歌唱ver]
[演出: 背景歪み]
通行人: ……歌?
通行人: あ、歌に合わせて、周囲が……。
[演出: 背景歪み終了]
[BGM: Start to Star 歌唱ver終了]
新旗: 大丈夫か!?
通行人: え!? えっと、あの、はい……。
継: すぐに逃げてください!
まひる: もう大丈夫だからね!
通行人: あ、あの……ありがとうございます!
小走りに立ち去る通行人を見送る3人。
継はスマホと取り出して連絡を取る。
継: はい、完了しました。
継: 巻き込まれた一般人が1名、無事救出しました。
継: わかりました。では、一度戻ります。
まひる: お疲れ様ー。
まひる: ……最近、多いよね。
新旗: ……そうだな。
新旗: できるだけのことはしているけど……。
スマホをポケットにしまう継。
継: そうだ、俺たちはできるだけのことをしている。
継: とにかく、一回戻ろう。
新旗: そうだな。
新旗: プロデューサーも対策を考えている。
新旗: 何かもっと……できることがあるかもしれない。
まひる: 「鍵」っていうのが、見つかると良いんだけどね。
まひる: 今のところは手がかりなし、か。
新旗: 大丈夫だ。
新旗: 鍵が見つからなくても、俺たちの歌は……世界を救える。
7-2:センターとして
[背景: 事務所 会議室]
{{プロデューサー名}}: こちらが、当日の流れです。
陸: 確認します。
昴: おお! ついにライブだね。
朱音: ……。
[背景: タイムスケジュールの紙]
{{プロデューサー名}}: 最初に全員で『きらめきぼし☆』を歌います。
昴: その後、挨拶と全員の自己紹介だね。
陸: それから、それぞれのユニット曲を順番に披露。
陸: ユニット曲の最初はStarlineですね。
[背景: 事務所 会議室]
朱音: ……挨拶、俺の担当なんですね。
{{プロデューサー名}}: はい。
朱音: ……俺で、良いんでしょうか。
選択肢: もちろんです。
{{プロデューサー名}}: もちろんです。
{{プロデューサー名}}: ステラプロダクションのセンターユニット、
{{プロデューサー名}}: そのセンターとしてお願いしたいと思っています
朱音: ……。
陸: 妥当な判断だと思います。
昴: 俺もそう思う。
昴: 朱音くんがリーダーだもんね!
朱音: ……わかった。
朱音: できるだけ……やってみせる。
[背景: タイムスケジュールの紙]
朱音: (俺が……挨拶)
朱音: (全員を代表して……)
朱音: (……できるだろうか)
朱音: (……でも、やらないと)
7-3:SPR - 無意味ではない
[背景: モニタールーム]
プロデューサー: やはり、異変は止まりませんか。
オペレーターA: はい、小規模な異変の数は先週に比べて約30%増。
オペレーターB: 小規模なものなので、特に影響なく収まることもありますが、
オペレーターB: 一般人が巻き込まれる事故も、増加傾向にあります。
プロデューサー: 配信活動の影響はどの程度と想定できますか。
オペレーターC: 配信後、一定期間は異変の数が抑えられるという傾向は見えています。
オペレーターC: 無意味ではない、そう判断できます。
プロデューサー: 無意味ではない。
プロデューサー: ……でも、足りていない。
[SE: 自動ドアが開く]
新旗: ……戻りました。
継: お疲れ様です。
まひる: たっだいまー!
プロデューサー: お疲れ様です。
プロデューサー: みなさんには配信やレッスンに集中していただきたいのですが……。
プロデューサー: こんなことを頼んでしまってすみません。
新旗: 問題ない。
継: これも、俺たちの仕事なのだと、そう思っています。
まひる: そうそう。人助けって大事だし!
プロデューサー: ありがとうございます。
プロデューサー: ……。
新旗: ……やはり、状況は良くないのか。
プロデューサー: はい……。
プロデューサー: 小規模な配信では、現在の異変群を抑えられるほど、
プロデューサー: エネルギーが集まりません。
プロデューサー: 現在、対策を考えています。
プロデューサー: 方針が決まるまで、大変とは思いますが……。
継: 気にしないでください。
継: さっきも言ったけど、これも俺たちの仕事です。
まひる: うん、僕たちなら大丈夫だからさ。
新旗: そうだ。
新旗: プロデューサーは、プロデューサーの仕事をやってくれ。
新旗: 俺たちは、全力で歌う。
新旗: それだけだ。
7-4:焦りと緊張
[背景: レッスンスタジオ]
朱音: (話す内容は、わかっている)
朱音: ……よし。
朱音: みなさん、き、『きらめきぼし☆』どうでしたか?
朱音: 俺たちは、しゅ……。
朱音: (……まただ)
朱音: ……いや、もう一度。
朱音: みなさん、『きらめきぼし☆』どうでしたか?
朱音: 俺たちは、しゅてら……。
朱音: くっ……。
[SE: ドアが開く]
{{プロデューサー名}}: こんにちは。今日は自主練でしたよね。
朱音: あ、プロデューサー。
{{プロデューサー名}}: 調子はどうですか?
朱音: ……。
{{プロデューサー名}}: 何か、うまくいっていませんか。
朱音: (うまくいってない)
朱音: (その通りだ)
朱音: (でも、言いたくない)
朱音: ……いや、本番までには。
{{プロデューサー名}}: ……。
選択肢: 苦しいですか?
{{プロデューサー名}}: 朱音さん、今、苦しいですか?
朱音: ……!
{{プロデューサー名}}: 苦しいなら、もっと、他のメンバーに頼っても良いと思います。
{{プロデューサー名}}: Starlineはユニットですから。
朱音: (ユニットに……)
朱音: (陸と、昴に……)
朱音: (でもそれは)
朱音: (未完成の、不恰好な俺を……見せること……)
朱音: ……。
{{プロデューサー名}}: レッスン、無理しないでくださいね。
朱音: ……はい、ありがとうございます。
[SE: ドアが閉まる]
朱音: (未完成な、俺を……)
7-5:SPR - ステラ位相の姿
[背景: 道端]
[BGM: Start to Star 歌唱ver]
新旗: ……っ!?
まひる: えぇっ!?
継: 飲み込まれる!
[BGM: Start to Star 歌唱ver終了]
[演出: 背景歪み]
景色がぐにゃりと曲がって見える。
周囲に薄い膜があり、行動を遮られている。
継: ……油断した、な。
まひる: どうしよう、出られるかな。
新旗: ……大丈夫だ。落ち着こう。
継: そうだな。多分、異変がいつもより大きいんだ。
まひる: いつもと同じようにすれば、この異変も収束させられるってこと?
新旗: ……きっと、できる。
継: ああ、歌おう。
まひる: ……うん!
[BGM: Start to Star 歌唱ver]
新旗: ……。
新旗: (何か、感じる……)
[演出: 背景歪み終了]
[背景: ステラ位相の自然の景色]
継: (今、この場所はこの世界であってこの世界じゃない)
まひる: (あ……知らない景色が見える)
新旗: (これは……これが、ステラ位相?)
継: (今、俺たちはステラ位相と繋がっている……?)
まひる: (綺麗な景色だ……)
[背景: 道端]
[BGM: Start to Star 歌唱ver終了]
道端で、驚いた表情で立っている3人の姿。
新旗: ……。
継: ……。
まひる: 今……。
新旗: 見えた。
継: 俺も感じた、あれは……。
まひる: ステラ位相だった……!
7-6:頼るということ
[背景: レッスンスタジオ]
[SE: 足音]
朱音: ……っ!
朱音: (ミスした……)
陸: 今の振り、もう一回確認しよう。
朱音: ……わかった。
昴: よし、頑張ろう!
朱音: ……。
陸: ……。
[SE: 足音]
朱音: くっ……!
朱音: (まただ……)
陸: ……朱音。
朱音: すまない。
朱音: ……もう一度。
陸: いや、一回休もう。
陸: 朱音、集中できてないだろう?
朱音: (……その通りだ)
朱音: (挨拶のことが、ずっと気になっている)
昴: ……。
昴: あ、俺もちょっと遅れ気味になっちゃうんだよね。
昴: ここの振り、もう一度確認しても……。
陸: ……いや、
陸: 朱音が集中できないと意味がない。
昴: ……。
陸: 朱音、何かあるのか?
朱音: (……ちゃんと、伝えないと)
朱音: ……実は、
朱音: 挨拶の練習、うまくいかなくて……。
朱音: 喋るのが、苦手なんだ。
朱音: ……人前で、うまく喋れない。
陸: ……。
朱音: 初ライブの挨拶……ちゃんとできるか、どうか。
朱音: ……自信がないんだ。
朱音: だから本当は、リーダーなんか向いてないんだ、俺は。
昴: ……。
昴: そっか。そうだったんだ。
昴: ……それでもさ、新旗はStarlineのリーダーだよ。
昴: 俺は、朱音くんがリーダーだって思ってるし。
昴: 陸くんもさ、そう思わない?
陸: ……俺、は。
陸: そうだな。紅星新旗は、先頭に立つキャラクターだ。
陸: 例え朱音がそう思っていなくても、朱音は新旗だ。
陸: そして俺は、新旗を支える参謀なんだ。
陸: ……そう、思っている。
朱音: ……ありがとう。
朱音: (ユニットに頼るって、こういうことで良いんだろうか)
朱音: (……でも、少しだけ、気持ちは軽くなった)
朱音: 練習、もう一回やろう。
陸: そうだな。
昴: うん、頑張ろうね!
<ストーリー概要>
ファーストライブを終えた
Starlineのもとに、新しい曲が届く。
「まだまだ足りないなんて悔しさを抱えても」
歌詞を読んで、朱音はすぐにわかった。
──これは、自分の歌だ。
「俺には足りないものが多くて。
だから、もっとやらないと。そう思ってます」
転んで、ぶつかって、それでももっと。
走り続ける朱音の背中を、陸は見ている。
「終わらせたくない。続けたいんだ」
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