【架空ゲーム】男性アイドルVTuber育成ゲーム『きらめきぼし☆ステラプロジェクト』【シナリオ集】 作:くれは*
追加曲
曲名: 呼吸
種類: RYN ユニット曲 2曲目
歌唱: RYN(問、未知、走)
(問) 汗で張り付いた 前髪 払って
強すぎる日差し 睨みつける
のぼり坂 重いペダル 切れる息
真夏の 青すぎる 空の下
(未知) 熱いアスファルト タイヤの跡が
みっともなくよれて 残ってる
行き先を 迷ってる みたいに
約束は 遠すぎて 見えないんだ
(All) 風の音に 背中 押されて
ここまで 来てしまったけど
約束の意味だとか 行き先だとか
考える余裕なんて なかった
(All) 坂道は 続いてて
ずっと ペダルを踏み続け
あとどのくらい続くかも
わからなく なっていて
入道雲 蝉の声
全部が遠く 遠くて
自分の呼吸ばかり
ずっと聞こえているんだ
(走) 濡れたシャツ 背中 冷たくて
前髪から雫 落ちてゆく
跳ねる水 重いペダル 切れる息
夕方の 痛いほどの 雨の中
(All) 突然の 雨に 打たれて
待つこと なんかできなくて
明日のことだとか 今のことだって
考える余裕なんて なかった
(All) 雨音は 続いてて
ずっと ペダルを踏み続け
あとどのくらい続くかも
わからなく なっていて
雨雲が 覆う空
全部が遠く 遠くて
自分の呼吸ばかり
ずっと残っているんだ
(問) この雨が上がっても
足を止めることはできなくて
(未知) 浅い呼吸 繰り返しながら
(走) ペダル ずっと 踏み続ける
(All) 約束は 遠すぎて
どこに 向かっているのか
あとどのくらい進むのか
わからなく なっていて
雨上がり 風の音
全部が背中 押してくる
浅くなった呼吸が
ずっと整わないまま
ストーリー
1:真夏の青すぎる空の下
[背景: 事務所 会議室]
{{プロデューサー名}}: RYNのユニット曲、2曲目ができました。
{{プロデューサー名}}: まずは歌詞をどうぞ。
成: はい。
悠: ……。
玲: 『呼吸』ってタイトルなんだ。シンプル、だね。
悠: ……それに、なんていうか、
悠: ちょっと……苦しそう?
成: ……。
{{プロデューサー名}}: デモを流しますね。
[BGM: 呼吸 インスト]
玲: あ、曲は爽やかなんだ。
悠: ……うん。
悠: なんか、夏っぽいね。
成: ……。
[BGM: 呼吸 インスト終了]
{{プロデューサー名}}: どうでしょうか。
選択肢: 歌えそうですか。
{{プロデューサー名}}: 歌えそうですか。
玲: ……多分。
玲: ずっと、走ってる曲、だよね。
玲: だからなんとなく、感覚がわかりそうな、気がする。
悠: 俺は……どうかな。
{{プロデューサー名}}: 自信、ありませんか。
悠: 自信はない、けど、
悠: いっつもないから、今回に限ったことじゃなくて。
悠: ただ……『Full Power!!』よりも、歌詞、難しいなって。
{{プロデューサー名}}: 成さんは、どうですか。
成: ……これ、この歌詞って、
[背景: 歌詞の紙]
考える余裕なんて なかった
[背景: 事務所 会議室]
成: 考える余裕がない状態なのに、自転車漕いでるんですね。
{{プロデューサー名}}: 何か気になりますか。
成: あ……いや、あの、
成: 俺ならそういうときは立ち止まって考えるなって思って。
{{プロデューサー名}}: そうですね。
{{プロデューサー名}}: これは、それでも自転車を漕いでしまうっていう、歌です。
成: ……。
2:浅い呼吸繰り返しながら
[背景: 楽譜]
この雨が上がっても
足を止めることはできなくて
浅い呼吸 繰り返しながら
ペダル ずっと 踏み続ける
[背景: レッスンスタジオ]
ボイストレーナー: はい、一回ストップ。
ボイストレーナー: やっぱり揃わないですね。
ボイストレーナー: 原くんは、いつもの勢いが感じられないですよ。
ボイストレーナー: 歌いにくそうにしているの、聞いててわかります。
玲: はい。
玲: (走る歌)
玲: (だけど、思ったように、走れない)
玲: (……この歌詞、気持ちよく走らせてくれない感じ)
ボイストレーナー: 吉野くんは、なんというか……
ボイストレーナー: 空回りしてる感じ、自分でわかりますか?
ボイストレーナー: 歌詞が上滑りしてる感じというか。
悠: う……はい。
悠: (歌詞、やっぱり難しいな)
悠: (夏の景色とか、自転車を漕ぐ感覚とか)
悠: (遠すぎる……)
ボイストレーナー: 飯岡くんは、リズムがずれちゃってますよ。
成: はい……。
成: (駄目だな)
成: (考え過ぎて、歌に集中できない)
成: (考える余裕がない歌なのに)
成: (俺は……考え過ぎてる)
ボイストレーナー: まだ練習は始まったばかりなので、焦らなくて大丈夫ですが、
ボイストレーナー: みなさん、自分の課題は把握してくださいね。
玲: はい。
成: はい……。
悠: ……はい。
玲: (うまく走れない)
玲: (走っていて、気持ちよくない)
玲: (走り方が、違う、のかな)
悠: (歌詞が遠すぎる)
悠: (実感が持てない)
悠: (どうしたら、良いのかな)
成: (考えずに歌わないといけない?)
成: (でも、考えないでいられない)
成: (俺、考えることをやめるなんて、できない)
3:行き先を迷ってるみたいに
[背景: レッスンスタジオ]
[SE: ドアが開く]
{{プロデューサー名}}: こんにちは、様子を見にきました。
玲: あ、プロデューサー。
{{プロデューサー名}}: これ、差し入れです。
成: ありがとうございます。
悠: ……ゼリー。
玲: 何味にする?
悠: 俺は、どれでも。
成: ……俺も。
玲: じゃあ、俺、ぶどう。
玲: はい、ふたりも。
成: ありがとう。はい、悠。
悠: あ、ありがとう。
玲: ……甘くて美味しい。
悠: ……うん。
成: ……。
選択肢: ……やっぱり、
{{プロデューサー名}}: やっぱり、最初はうまくいかないですか。
成: ……。
悠: ……。
玲: ……そう、かも。
悠: ……やっぱり自信ない、かな。
成: どうしても、考えすぎちゃって。
{{プロデューサー名}}: なるほど……何か詰まってそうですね。
成: 俺たち、この歌、本当に歌えるのかな。
{{プロデューサー名}}: ……そうですね、
{{プロデューサー名}}: わたしから言えるとすれば……
{{プロデューサー名}}: この曲は走り続ける、走り続けた、その先の歌です。
{{プロデューサー名}}: みなさんも、そのまま悩み続けて、その先を歌ってください。
玲: 悩み続けて……。
悠: ……その先。
成: ……。
成: (悩み続けたその先……)
成: (俺、このままでも、考え続けても、良いってことか?)
悠: (その先って、どこだろう)
悠: (俺たち、今、どこに向かってるんだろう)
玲: (悩み続ける……走り続けるってことかな)
玲: (うまく走れなくても、苦しくても、走り続ける……)
4:呼吸
[背景: レッスンスタジオ]
ボイストレーナー: では、今日はブリッジの練習ですね。
ボイストレーナー: ソロパートのリレーなので、前後の繋がりを意識して歌ってくださいね。
成・悠・玲: はい。
ボイストレーナー: はい、じゃあ、飯岡くんのパートからです。
[背景: 楽譜]
この雨が上がっても
足を止めることはできなくて
[背景: レッスンスタジオ]
成: (足を止めることはできない)
成: (俺も、考えを止めることはできない)
成: (同じだ……)
成: (そうだ、この歌も俺も同じ……)
成: (これがきっと、考え続けた、その先……)
ボイストレーナー: はい、良い感じでしたよ。
ボイストレーナー: 最初に比べて、リズムも安定してきましたね。
成: ありがとうございます!
ボイストレーナー: では、次は吉野くんのパートです。
悠: ……はい。
[背景: 楽譜]
浅い呼吸 繰り返しながら
[背景: レッスンスタジオ]
成: (……悠の声、最初よりしっかりしてる)
ボイストレーナー: 良いですね。
ボイストレーナー: 地面に足がついた感じがします。
悠: ぅえ、あ、ありがとうございます……。
ボイストレーナー: では最後、原くん、歌ってみてください。
玲: はい。
[背景: 楽譜]
ペダル ずっと 踏み続ける
[背景: レッスンスタジオ]
成: (玲も……歌い方、少し変わった?)
ボイストレーナー: 勢いが出てきましたね。
ボイストレーナー: 前のめりに進んでいく感じが、良いですよ。
玲: ……良かった。
成: ……。
悠: ……。
玲: ……。
成: 良かった、と思う。
悠: ……うん、ふたりとも、良かったよ。
玲: 悠も、ね。
ボイストレーナー: はい、じゃあ、三人通して歌ってみましょう。
ボイストレーナー: 準備は良いですか?
成・悠・玲: はい。
[背景: 楽譜]
この雨が上がっても
足を止めることはできなくて
浅い呼吸 繰り返しながら
ペダル ずっと 踏み続ける
[背景: レッスンスタジオ]
成: (あ、今、歌えてる……)
成: (俺の後に悠が歌って)
成: (玲に繋がって)
[SE: 拍手(ひとり)]
玲: あ、プロデューサー。
悠: ぅえ、いつから?
{{プロデューサー名}}: 割と最初から見てました。
成: いるの、気づかなかった。
{{プロデューサー名}}: レッスンの邪魔にならないように、と思って。
悠: ……見られてたの、恥ずかしい。
{{プロデューサー名}}: 大丈夫です。三人、ちゃんと揃って歌えてましたよ。
成・悠・玲: ……。
成: ありがとうございます。
玲: ……嬉しい。
悠: うん、良かった……。
5:【RYN】新曲MV公開!新曲に苦戦の裏話【ステラ/問/未知/走】
問: トイトイトイ! 高校生アイドルVTuber問です!
未知: 今日も未知。高校生アイドルVTuber未知です。
走: 位置について、よーい、どん! 高校生アイドルVTuber走です。
問: 俺たちRYN(リイン)のオリジナル曲『呼吸』、
問: MV公開されました!
走: 概要欄にリンクがあるので、ぜひ見てください。
未知: よろしくお願いします。
問: 今回も、大変だったね。
走: うん、大変だった。
未知: ……難しい曲だった、かな。
問: そうなんだよな。
問: 俺、ずっと歌詞の意味がわからなくて、
問: いろいろ調べたり考えたりしたけど、
問: 全然で、本当にいっぱい考えたよ。
走: 俺も、最初は走る歌だから歌えるかなって、
走: 思ってた、けど、
走: 実際に歌ってみたら、なんだか苦しくて、
走: でも、最後は、なんかちょっとわかった、気がした。
問: 未知は?
未知: ぅえ、俺、は……。
未知: 曲のイメージが、なんていうか……自分と遠い気がして、
未知: それで、なかなかうまく歌えなかった。
未知: あ、でも、最後はこう……みんな、良くなった、よね?
問: 俺、あのブリッジ練習のとき、
問: ふたりとも良くなったなって実感したんだよね。
走: わかる。
走: あのとき、俺も、ふたりともなんか上手になったなって、思った。
未知: うん……問も走も、それまでどこか苦しそうだったけど、
未知: あの練習から、それがなくなった……そんな感じだった。
問: そんな感じで、練習は大変だったけど、
問: とっても素敵なMVが出来上がりました!
走: うん、なんていうか、爽やかな夏の歌?
未知: ……俺たちらしい曲に、なってる、と思います。
問: 歌詞も、きっと俺たちらしいものなので、
問: そこにも注目してもらえたら嬉しいです。
走: ぜひ、見てください。
未知: よろしく、お願いします。
[END]