ハイスクールD×D 赤き龍帝を守護せし神殺しの聖なる槍 作:夢の翼
というわけで今回はあの子がこうなっちゃいます。ではどうぞ!
ハイスクールD×D 赤き龍帝を守護せし神殺しの聖なる槍
第十四話『聖槍と歪んだ愛』
一誠SIDE
「木場、すまなかった」
「う、うん……いいよ、兵藤くん。ぼ、僕は大丈夫だから」
あの後、俺は姉さんから一時間に及ぶ説教を受けた。確かに俺に非があるのは事実なわけだが・・・・まさか『あの人』からも説教を受けるとは思わなかった。それを含めてのこい二時間に及ぶ説教から解放された俺は取り敢えず改めて部室の隣にある空き部屋でソファーに座る木場に謝罪をしたところだ。
「それにしても、やっぱり兵藤くんは強いね。その戦い方も自分で習得したものなの?」
「一部は我流だが、その他は全部『師匠』から習ったものだ。そう言う木場も師匠からその剣技を」
「うん、サーゼクス様の眷属である『沖田総司』様が僕の師匠なんだ」
沖田総司。あの幕末で有名な新選組の一番隊隊長が・・・・そういえばあったことなかったな、グレイフィアから聞いてはいたが。本当だったのか。
「兵藤くんの師匠ってどんな人なの?」
俺の師匠か・・・・。
「そうだな、一言でいうと・・・・・”死ぬことが出来なくなった女性”ってところだな」
「死ぬことが・・・・出来ない?」
「あぁ。……だれもあの人を殺すことは出来ない、聖槍を持った俺でさえあの人を殺すことが出来ない程にな」
「……最強の神殺具を持った兵藤くんですら殺せないその人ってどれだけ規格外なの?」
「でも、とても優しい人だ。あの人は俺に姉さんを守る術を教えてくれた、厳しいところもあるがそれでも、俺に戦い方を教えてくれた俺のかけがえのない師匠だ」
今でも頭の中にあの人の後ろ姿が浮かび上がる。”真紅の槍”を持ったあの人の背中が。そんな中、部室のドアが開き俺たちはドアの方に視線を向ける。
「イリナ・・・」
「……やっぱりイッセーくんだ」
ドアから入ってきたのは黒いボンテージの戦闘服を着たイリナが立っていた。その顔はというと何とも複雑な表情を浮かべていた。イリナを気づかったのか木場が入れ替わる形で部屋を出て行った。
「イッセーくんも・・・・その知ってたの?裏の世界のこと」
「知っていなきゃ俺は今此処にはいないぞ―――」
そう言ってソファーから立ち上がった俺にいきなりイリナが抱き着いてきた。
「イリナ」
「ごめんね・・・・ごめんね・・・・急にいなくなっちゃって・・・本当に・・・」
突然抱き着いてきたイリナは俺の胸に顔を押し込み涙を流していた。……そうだったな、俺がまだガキのころ、急に海外に引っ越しすることになって別れをいうことが出来なかったことを言っているのか。
「イリナ、別に俺は謝って欲しいとは思っていない。だからもう泣くな」
「だって!……私が…イッセーくんを守るって約束したのに…!私はそれを…」
約束・・・・・・。
《まもる?》
《そうだよ!わたしはこれからイッセーくんを守るヒーローになる!それがわたしのゆめなんだ~!》
そういえば、そんな約束したっけな。ガキの頃、公園の砂浜で砂のお城を作っていた俺にヒーローのお面を着けたイリナがおもちゃの剣を掲げて大いに宣言してたのを。
「普通は男がいう台詞なんだけどな。あの時のお前は男みたいな奴だったから仕方ないか」
「・・・・・・」
「にしても見違えるほど綺麗になったな、イリナ。随分と女の子らくしなった」
「っ……イッセーくん」
再度俺の名前を言うと腕の力を強めるイリナ。姉さん程ではないが戦闘服から浮き出ているボディーラインからでもわかる豊満な胸が俺の胸に押し付けられる。取り敢えず慰めようとイリナの頭を撫でるが。
「イッセーくん。私ね……イッセーくんが好き…もうどうしようもないほどに……好き」
「そうか……でも―――」
俺は人を好きになることは出来ない。と言おうとした時。
「だから、イッセーくん。これからはずっと一緒にいよう?”ずぅぅっと二人っきりで……ね?”」
「っ!」
イリナはそういうと俺をそのままソファーへ押し倒した。俺の両肩を押し付け仰向けとなった俺の上に馬乗りなり、イリナは顔を近づけるとはまるで岩が落ちてくるかのような勢いで俺の唇を重ねてきた。即座にイリナは舌を俺の口の中に滑り込ませてきた。
「…!…!!…!!!」
俺は無理やりにでもイリナをどけようとした。しかし何故か体が動こうとしない、いや。動けないと言ってもいいだろう。俺はされるがままイリナの顔を見たその表情はまるで目の前の獲物に飢えた獣の様なそんな顔をしていた。そして俺はあることに気付いた、その時のイリナの瞳が紫色から真っ赤な瞳に変わっている事に。イリナは俺から口を離し混じり合った俺とイリナの唾液の糸がスローモーションの様にゆっくりと切れた。
「まさか……神器」
「そうだよ、イッセーくん。私もイッセーくんと同じ神器所有者なんだぁ……あぁ…やっぱり私は主は私にイッセーくんと幸せにしてくれる奇跡をお与え下さったんだわ……!」
口から唾液を垂らしながら両手を両頬へと持っていき興奮しているのか顔が赤くなっている。だがその瞳には光がない。
「所有者が視認したモノの神経を麻痺させ視認したモノを自身の虜にする精神系神器の一つ。『聖母の聖愛』《トワイライト・マリアラヴ》それが私の奇跡《神器》」
「随分と名前と合わない神器だな…」
「仕方ないよ、調べてみたんだけど未だに確認されてない神器らしいから……」
イリナは俺の上半身を起こすとそのまま抱き着いて再び俺の唇を塞ぎ舌をねじ込ませてきた。
「あぁ…!イッセーくん…イッセーくん…!」
狂った人間の様にイリナは激しく俺の口の中を舌で蹂躙し続けた。止む負えない、このままではイリナはと俺は麻痺した体を無理矢理動かし今度は俺がイリナを押し倒した。イリナは何を思ったのか光のない瞳で俺に熱い視線の様なものを向けてくる。
「イッセーくん。ずっと…ずぅぅぅぅと私イッセーくんのことを思ってたんだよ?毎日毎日イッセーくんのことだけ考えてた、イッセーくんと一緒に悪い悪魔を倒して、そして結婚して子供を作って毎日ずっと幸せに暮らす、それが私のもう一つの夢なの。ふふふふっ、刹羅さんも酷いよねこんな優しいイッセーくんが苦しんでるのを知らないんだもん、けど大丈夫だよ。イッセーくんは”私だけ”が守るもん、誰にもイッセーくんは守れない、いや守らせないから…!私だけがイッセーくんを守るヒーローになるんだから、その為に強くなったんだから。イッセーくんの力を利用しようとする悪いグレモリー眷属なんか今からでも滅してやらないと、そうしないとまた私のイッセーくんが苦しんじゃうから。ね?そうしよう私が全部、ぜ~~~~~んぶっぜ~~~~~んぶっぜ~~~~~んぶっ!粛清してあげるから。ふふふふっ、あっははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははっ!」
(そうか…お前。そこまで……心を…精神を追い詰められていたんだな)
虚ろな瞳から涙を流し続けるイリナはまるで精神崩壊した人間の様になっていた。俺のことを思うが余り俺へ向ける気持ちが歪みイリナの精神が歪んでしまったんだ。
「イッセーくん…」
イリナは右腕に巻いていた白い紐に擬態していたエクスカリバー・ミミックをナイフ形にさせると自ら着ている戦闘服の胸元を縦に斬り、臍の所まで斬り斬ったところから白い肌が露出し共に大きな胸が半分露出し半分隠れた状態となって俺に両手を差し伸べてくる。
「おいでイッセーくん、私がイッセーくんに”愛”をあげる!だからイッセーくんも私を愛して…!私の身体イッセーくんの好きにしていいから…!だから私を愛してぇ!愛して愛して愛してあして愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛し愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛してぇぇぇ!!!!」
「イリナ」
お前は姉さんよりも先に俺の事を心配してくれた、俺の大切な友人だ。誰よりも俺のことを想ってくれた幼馴染だ。そして誰よりもこんな俺を愛してくれる女の子だ。だから。
「何度でも受け止めてやる。お前の悲しみを」
右手に黄金の光が集まり聖槍を呼び出し、そして。
「|極夜なる天輪聖王の癒し《ポーラーナイト・ヴィクティム・サンクチュアリ》」
青白い星屑の光を纏った聖槍をイリナの胸元へと突いた。
一誠OUT
いかがでしたでしょうか?一誠の師匠が誰なのかもうわかる人にはわかったと思います!今回はイリナがヤンデレで神器を持っていましたね。もう自分でも分からんくなってきた・・・・感想お願いします。