ハイスクールD×D 赤き龍帝を守護せし神殺しの聖なる槍   作:夢の翼

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更新だぜ!!そして明日は鹿児島へ里帰りだぜ!!では行こうぜ!!!


第五話 聖槍と悪魔

 

 

 

 

      ハイスクールD×D 赤き龍帝を守護せし神殺しの聖なる槍

 

 

 

 

              第五話『聖槍と悪魔』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

五時間目の自習の後、放課後となり一誠以外の生徒達が鞄を持って教室を出ていた。一人一誠は小説を片手に椅子に背を預けて読んでいた。

 

「……”英雄になろうと思った瞬間から英雄にはなれない”…か」

 

数年前に放送された特撮ヒーローの小説、一人の戦士が目の前にいる英雄になろうとしている戦士にそう語り掛けているシーン。

 

「歴代の聖槍使いにも多くの英雄の子孫や勇者の子孫がいたって聞いたことあるけど…先輩達から見たら、ちっぽけな人間だなぁ…俺」

 

英雄や勇者といった子孫の先輩達がいた中一誠はだけは何もないただの人間だった。その子孫たちも英雄や勇者となって次の世代に想いを託していった。一誠はそう思いなが窓から見える夕焼けを見る。

 

 

「君が兵藤一誠君かい?」

 

 

横槍を入れられ、不機嫌そうに一誠は声の元の方を見る。そこに立っていたのはブロンド色の髪の美少年。“学園一のイケメン”の木場祐斗である。爽やかな笑顔が似合う男子であり、女子からは黄色い声援を、男子―特に非リア充―からは冷たい顰蹙を買っている。だが一誠は祐斗が此処に来る前から気配で気づいていた、小説を閉じ祐斗に話しかける。

 

「学園一のイケメンが俺に何の用だ?」

 

「えぇと……ちょっと君に頼み事があってね。今から、旧校舎に来てくれないかな?僕の所属するオカルト研究部に」

 

「……勧誘か?俺、そういうの嫌いなんだけど」

 

「部長が君と”お姉さん”の事を知りたがってるんだ、頼むよ」

 

 

オカルト研究部。一誠はその部活の存在を入学式初日から知っていた、聖槍を覚醒させてからは悪魔や堕天使、天使といった気配をじょに感じる様になっていた為、リアス・グレモリーのずっと傍にいた彼らが悪魔である事など当に知っていた、思わず一誠はあるシスコン魔王の事を『クソシスコン野郎』と呼びそうになったが抑え込む。

 

「お姉さんの方は部長と副部長が先にお連れしたから、後は兵藤君だけだよ」

 

「……やっぱりそうだったか」

 

刹羅に渡したキーホルダーの反応が旧校舎の方から出ていた。先程から刹羅の近くで悪魔の気配を二つ感じていたのはそれだったのかと今思い返す一誠。

 

「……あのさ普通俺の許可なしで姉ちゃん連れて行くとかどうかしてるんじゃねぇの?それと何馴れ馴れしく姉ちゃんの事を『お姉さん』って言ってんだぁ?」

 

「ご、ごめん…わ、わかったから聖なるオーラ出すのやめてくれないかい?」

 

軽く聖なるオーラを体から出していた一誠。悪魔である祐斗には効果的だったのか制服から少し煙が出ていた。聖なるオーラを引っ込めると祐斗を睨み付けながら話す。

 

「姉ちゃんには何もしてないだろうな?」

 

「うん、ただ案内していただけだから部室で待ってるはずだよ」

 

「……まぁキーホルダーの魔術が発動しなかったし、一応信じよう」

 

一誠は椅子から立ち上がり鞄を肩に担ぐと祐斗と共に旧校舎へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

校舎を出て旧校舎へ向かおうとしていた途中、同じオカルト研究部所属の塔城小猫と会い二人に案内され、そしてオカルト研究部の扉の前で止まった。

 

「此処か?」

 

「うん、此処が僕らの部室だよ」

 

案外綺麗にしてるんだな、もっとボロボロなイメージだと思ったが。

 

「部長、連れて来ました」

 

木場が扉を開けると、部屋の壁や天井に悪魔の文字や転移用魔法陣らが沢山描かれていた。前のソファーには姉ちゃんと姉ちゃんにお茶を出している姫島先輩、そしてグレモリーが座っていた。

 

「やっと来たわね、兵藤一誠くん」

 

「姉ちゃんに何もしてないだろうな?」

 

「安心して、彼女には手を出してないわ」

 

どうだか。俺は姉ちゃんの隣に座り腕を組むと姫島先輩が俺に一杯のティーカップを置いた。

 

「粗茶をどうぞ」

 

「どうも」

 

俺はカップに手を取り粗茶を一口飲む。

 

「美味しいですね」

 

「お粗末さまですわ」

 

うふふと、姫島先輩は貴婦人のように優しく笑う。それにしてもここの部員は個性豊かだな、まともそうな奴と言ったら姫島先輩と木場ぐらいだろうな。カップと一緒に置いてあったソーサーにカップを置いたところでグレモリーが口を開く。

 

「さて、存知でしょうけど紹介するわね。私はこの部の部長のリアス・グレモリーよ。朱乃、貴方からお願い」

 

「わかりましたわ、部長。私は副部長の姫島朱乃といいますわ。どうかお知り置きを」

 

「僕は木場祐斗。よろしくね、兵藤君。兵藤先輩」

 

「…1年の塔城小猫です。よろしくお願いします、兵藤先輩」

 

「兵藤刹羅です」

 

「2年の兵藤一誠、よろしく」

 

グレモリーの呼びかけで、彼女を筆頭に部員全員が自己紹介をした。日常茶飯事のごとく見られていることは承知しているが、名前ぐらい知らなければという計らいなのだろうしな。俺と姉ちゃんもまた自己紹介した。

 

「ようこそ、オカルト研究部へ。私達は貴方達を歓迎するわ――悪魔としてね」

 

決まったと言わんばかりに、笑みを浮かべるグレモリー。まるで、俺達がどう反応するかを期待しているかのようだった。背中から黒い翼を広げてかっこつけてやがる

 

「・・・・・・・・・」

 

姉ちゃんは驚いた表情でグレモリー眷属を見ていた。まぁ同級生が悪魔だったと知ったら驚くだろうけど。

 

「で?」

 

俺はカップを手にとって粗茶を飲む。

 

「…ねぇ、兵藤くん」

 

「何です?」

 

「貴方、驚いたりしないの?、刹羅さんは驚いているのに」

 

「生憎、姉ちゃんはつい昨日まで普通の学生だったから姉ちゃんが驚くのは当たり前だけど。俺は何年も前に神器を覚醒させて色んな奴らと殺りあってましたから」

 

「……そうだったのね」

 

グレモリーはガッカリと頭を下げた。他の部員達はそんなグレモリーを見て苦笑していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから話は進み、リアスは懐から紅く染まったチェスの駒をテーブルの上に置き一誠と刹羅に顔を向けた。

 

「それじゃあ、まず刹羅さん。貴女の神器を見せてくれないかしら?」

 

「は、はい……イッセー、見せてもいい?」

 

「大丈夫だよ、姉ちゃん。(ドライグ、わかってるな?)」

 

『わかっている、俺はまだ目覚めて無い様にしてればいいのだろう?』

 

(あぁ)

 

一誠はテレパシーでドライグに何かを伝えると、刹羅は赤龍帝の籠手を展開した。

 

「これが私の神器です、確か赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)だったかな?」

 

「「「っ!?」」」

 

「ぶ、ブーステッド・ギアですって!!?まさか貴女の様な人が今代の赤龍帝だというの!?」

 

「あはは…」

 

その名を聞いて、初めて部員達が驚愕した。開いた口が塞がらない。リアス達は『神滅具』、文字通り神をも超越する力を持つ道具のことを知っており、その1つが目の前にあるから、だが此処にはもう一人『神滅具』を持つ所有者がいる。神を絶対に葬る伝説の槍を持つ所有者が。

 

「俺のは、あのイエス・キリストを貫き『神滅具』の代名詞にもなった『最強の神滅具』。黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)だ…まぁグレモリー先輩はあの時見たから知ってると思いますが」

 

「「「黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)!??」」」

 

「そう……神を絶対に葬るとされる伝説の槍だ」

 

左手に黄金に輝く聖槍を出現させ、コンっと床に立てる。聖槍から黄金に輝く聖なるオーラをグレモリー眷属は肌に感じ取った。

 

「もう既に…、覚醒させていたというの…!?」

 

「まぁ、10年前に」

 

『最強の神滅具』と伝説の『二天龍』の片割れを宿した『神滅具』。どちらも最上級クラスの神器を姉弟揃って宿していた。使い方次第で脅威になりえる代物であり聖槍は悪魔にとっては脅威にしかならない。リアスの方は驚いていたが、直ぐ様何やら思いついたのか、笑みを浮かべる。

 

「それなら話は早いわ、伝説の『神滅具』が二つもあるなんて。貴方達、私の眷属にならないかしら?」

 

「それに対して、何かメリットがあるとでも?」

 

「貴方達の神器はあまりにも強力すぎる…堕天使だけではないわ。神器を狙う連中がいる中、貴方達も対象外ではないわ。いくら『最強の神滅具』を宿す彼方でも対処はできないわ。そのために私の眷属になること、要するに悪魔側につきなさい。そうすれば、貴方達の安全も保証できるわ」

 

「脅威ねぇ……それは貴女がそう思ってるだけでしょう?。現に俺は神器を使うときは正当防衛や姉ちゃんに何か危害が加えられる時にしかもう使わないと決めてるんだけど…」

 

「これはこの街を管理している私の命令よ、人間のあなたじゃ無理よ」

 

「やれやれ……これだから頭の悪い奴は困る」

 

一誠はカップをテーブルに置き、ソファーから立ち上がる。

 

「なら、俺とゲームしません?」

 

「ゲーム?」

 

「ルールは単純だ、もし俺が負けたら俺と姉ちゃん揃って貴女の眷属になろう。でも俺が勝ったら、俺たちに関わるな。な?単純なゲームだろ?」

 

「嘗めてるのかしら?私たちは悪魔よ、人間の彼方が私たちに勝てるはずないわ。彼方が葬った堕天使はあくまで下級だったからよ。私たちは上級悪魔クラスの力を持ってるわ彼方が今まで生きていられたのはあくまで『まぐれ』よ」

 

まぐれと呼ばれて一誠は目を鋭くさせリアスを睨む。一誠の実力を何一つ知らないリアスは『自分は一誠より上』と言わんばかりの目を向けている。一誠はそれを見て苦笑しながら顔に手を当てる。

 

「はは…まさか此処まで嘗められてるなんてな……俺も焼きが回ったもんだな……で、どうする?やるのか?やらないのか?」

 

「えぇ、いいわ。そのゲーム受けて立つわ!」

 

勝てば『神滅具』が二つも手に入る。玩具を欲しがる子供の用にリアスは目を輝かせる。中刹羅は不安を浮かばせていた。

 

(ど、どうしよう…イッセーは何か秘策があるのかな……でも、もし負けたら私悪魔に)

 

『何を怖がっている、相棒』

 

(ど、ドライグさん…)

 

『ドライグで構わん、それより何をそんなに怯えている?』

 

(だ、だってもし負けたら私たち悪魔になっちゃうんだよ?私…傷つけるのはいやだし……何より戦いたくないのに…)

 

『相棒の気持ちは分かるさ、だがな相棒。戦いたくなくとも誰かを傷つけたくなくとも、その間に相棒の大切な奴らは戦いそして傷ついていく。それでも相棒は誰とも戦いたくないのか?』

 

(それは……!っ…)

 

『相棒は俺というドラゴンを宿した以上。戦いは避けられない、ドラゴンの力は人を魅了させそして力を引き寄せる。俺の所有者だった相棒達の中にも”戦いたくない”、”傷つけあいたくない”と思う奴らもいた。だがそいつらは決して俺を宿して後悔しなかった、何故だと思う?』

 

(……どうして?)

 

『それは決して一人じゃなかったからだ。いつも自分の周りには自分を支えて、守ってくれる奴らがいたからだ。力を拒んでる暇があるなら『自分を支えてくれる仲間を守る』と力を拒んでいた、俺の元相棒達は赤龍帝として戦う決意を決めた、それに相棒には頼りになる弟がいるじゃないか、自信を持て、兵藤刹羅。戦いを拒むな、誰かを傷つけろとは言わん、ゆっくり時間をかけてでも力をつればいい”誰かを守る力”をな』

 

刹羅はドライグの話をただ黙って聞いていた。自分と同じように力を拒んでいた人が居たんだと。ドライグはそれを刹羅に伝えると神器の奥に引っ込んだ、そして気が付けば、外には槍を肩に置いた一誠と一誠を囲むようにグレモリー眷属が戦闘態勢をとっていた。

 

「んじゃ、ちゃっちゃと始めよう。グレモリー先輩」

 

「そうね、私たちグレモリー眷属の力を思い知らせてあげるわ!」

 

部室の窓から眺めている刹羅の視線を感じた一誠が笑顔で手を振った。刹羅は心配そうに『赤龍帝の籠手』を一誠の勝利を祈る用に強く抱きしめる。

 

(イッセー……私も強くならなきゃ……でもやっぱり怖いよ…どうすればいいの、イッセー……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして場所は校庭に変わり、槍を肩に担いで自分を囲む様に木場は魔剣、小猫はグローブ、朱乃は翼を広げていた。リアスも自身の滅びの魔力を手に出現させている。

 

「行っとくけど私たちは手加減しないわ、覚悟して頂戴」

 

「構いませんよ、何時でもどうぞ?」

 

「――――――それじゃあ、覚悟なさい!!」

 

リアスの掛け声と同時にグレモリー眷属全員が一誠へ向かっていく。だが。

 

「・・・・」

 

一誠は口を釣りあげると槍を横へ振った。すると槍から強い風が吹き出し向かっていたグレモリー眷属を全員を吹き飛ばした。

 

「「「「がぁ!!」」」」

 

旧校舎、木などにぶつかり肺から空気が吐き出されるグレモリー眷属。そしてその場から一歩も動かず槍を軽く数回振り回す一誠。

 

「おいおい、この程度でまさか終わりと言うんじゃないよな?」

 

「「「「うぅ…っ!」」」」

 

一誠はまるで遊んでいるかのような顔をしてグレモリー眷属を挑発する。一誠は次に体全体から聖なるオーラを出し槍先をグレモリー眷属に向ける。

 

「いつだって異形を倒すのは人間だ……それにお前たちの目の前にあるのは最強の聖槍だ、全身全霊をもって挑め。悪魔(デーモン)

 

そう言ってニヤリ不気味に笑うと槍をグレモリー眷属へ向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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