ハイスクールD×D 赤き龍帝を守護せし神殺しの聖なる槍 作:夢の翼
ではどうぞ!
ハイスクールD×D 赤き龍帝を守護せし神殺しの聖なる槍
第六話『聖槍とフレンドリーなトップ達』
グレモリー眷属とゲームをしたその夜。一誠はリビングの部屋で一人の男性とテレビゲームをしながら話していた。
「で?」
「でって、何だ?」
「決まってんだろ、お前。サーゼクスっ所の妹と眷属達とやりあったんだろう?」
「言うまでもないだろ?完勝だよ完勝。本っ当に実戦経験ないんだな、あいつら。おかげで呆れすぎて笑いが出ちまった」
あのゲームでグレモリー眷属は一誠一人にボコボコにされ一誠の完勝という形で決着が着いた。約束通り自分達に関わるなとグレモリー眷属に告げた後、刹羅を連れて帰りそして刹羅が寝て今に至る。
「あっ!」
「俺の勝ち」
『WIN!』と画面に表示され男性は頭を抱える。それに対し一誠は真顔でピースを男性へ向ける。
「それで、今日は何の用事なんだ?”アザゼル”」
その男性の名はアザゼル。堕天使の幹部であり神器を研究している神器マニア。コントローラーを床に置くとアザゼルは一誠にへ向く。
「いや、お前さんがメールで『お前ん所のバカ共が家の姉ちゃん襲いに来たたんだけど、何?俺に戦争仕掛ける気なの?宜しいならば戦争だ』とか送ってきたから此処に居るわけなんだが?」
「『部下の責任は上司の責任』って言うだろ?」
「俺はまだ死にたくねぇよ、歴代の聖槍所有者の中でも規格外中の規格外のお前と殺りあったらと考えると……だからその聖槍を俺に突き付けるのはやめてくれ、マジで死ぬからよ」
「で?責任どうする気、ん?」
真顔でアザゼルの喉に聖槍の槍先を突き付ける一誠と聖槍から伝わる聖なるオーラを当てられ冷や汗をかくアザゼル、そんな光景をバナナを片手に持つオーフィスはもきゅもきゅとバナナを食べながら見ていた。
「……何気にオーフィスが此処にいる事にもビックリなんだな」
「今更?」
「……まぁいいか、それよりも」
するとアザゼルは自身の後ろに立っているカラワーナへ視線を向けた。視線を向けられたカラワーナは顔を赤くしアザゼルから顔を背ける。何故顔を背け顔を赤くしているのか、それは。
「……何でメイド服なんだ?」
「あ、あの…これはその……」
胸元が大きく開いたメイド服を纏っているカラワーナ、真っ赤になった顔を両手で隠しながらその場に崩れ落ちてしまった。失った右足と左腕は一誠の治癒魔法で再生させ事で元に戻ったのだが。
「何、インビジブルをかわして生きた奴なんてアザゼルやサーゼクス達以来だったから。それに此奴は堕天使としての力を失った以上グレゴリには戻れねぇと考えた結果、家のメイドとして暮らしてもらう事にした」
「そうか、あのインビジブルをかわしたのか……だがその失った右足と左腕の所為で堕天使としての力を持っていかれたと?」
「そう言う事」
「かぁ~、マジかよ~。もしインビジブルが当たってなけりゃ将来いい上級堕天使になれたろうに残念だなぁこりゃ」
「も、申し訳ありません…アザゼル様」
そう言って頭を下げるカラワーナ。アザゼルは残念そうに手に頭を置いた、すると。
ピンポーン
「ん?」
「……まさかこの気配」
アザゼルは感じ慣れた気配を感じ一誠はそのまま立ち上がると玄関へと向かい扉を開けるとそこにいたのは綺麗な透き通った紅の髪に整った顔立ちの男性にメイド服を着た銀髪の女性が立っていた。
「やぁ、イッセーくん。今日も来たよ」
「いつもお世話になっております。兵藤様」
「おう」
現四大魔王の一人で
「お。サーゼクスにグレイフィアじゃねぇか」
「アザゼルか、珍しいね。君がイッセーくんの家にいるのは」
「まぁ今日は問題を起こしている部下共の事を聞きにな、それよりも何でお前が?」
「私は毎日イッセーくんとお茶をしに来ているのだよ」
「……お前、魔王としての仕事とかしてるのか?」
「アザゼルの様な仕事を部下に押し付ける様な真似は僕はしないよ」
そう話しながらリビングに入りテーブルに着く一誠達。グレイフィアはキッチンを借りて紅茶の準備をし始めた。席に着いたサーゼクスは一誠の隣に座り向こう側にアザゼルとカラワーナが座っていた。
「あの、私は手伝わなくてよろしいでしょうか?」
「今はグレイフィアに任せて構わんさ」
「皆様。紅茶をお持ちしました」
トレーに紅茶を乗せたグレイフィアが全員に紅茶を配るとトレーを両手に持ちサーゼクスの後ろに待機する。オーフィスは一誠の足をよじ登り膝の上に鎮座した。
「此処、我の特等席」
「相変わらず、オーフィスは君の妹のようだね」
「たまーにロリコンと勘違いされそうで冷や冷やしてるんだけどな」
そう言って一誠はオーフィスの頭を撫でる。サーゼクスはその光景を見て微笑えんだ、アザゼルはグレイフィアに出された紅茶を一口飲むとサーゼクスに聞く。
「サーゼクスよぉ、お前さん。あのわがまま妹の事聞いてるか?」
「承知しているよ、アザゼル。すまないねイッセーくん、リアスが迷惑を掛けた」
「いいさ、あいつらにはいい薬になったと思うし」
それだけ言うとまたオーフィスの頭を撫で始める。それを聞いたサーゼクス達は「そうか」と言うと笑顔を浮かべる。
「君のことは私が直接リアスに言っておくよ、君には色々と世話になったからね」
「にしてよ、ミカエルやガブリエルが来なくてよかったぜ」
「そうだね。折角アザゼルの黒歴史を聞けると思って楽しみにしていたのにね」
「……勘弁してくれ」
アザゼルは両手を挙げて降参したポーズをする。
「それで?これからどうするんだ、一誠。龍の帝王を宿しちまった以上、普通の生活は送れなくなるが」
「わかってるよそんな事、姉ちゃんには出来るだけ戦闘はさせたくないし何より強要したくない」
「君の気持は解る、だが―――」
「その為に俺はこいつ掴んだ」
聖槍を出現させると上へ掲げる。
「人を傷つけられない。戦えない姉ちゃんの代わりに俺が戦う。姉ちゃんが支払う代償も全部俺が代わりに払う、目だろうが足だろうが体全体だろうが、姉ちゃんだけは幸せに生きてほしい……それ以上俺は何も望まない」
「……にしても伝説の龍の帝王を宿した姉に伝説の神滅具の槍を持った弟か……聖遺物に天龍、お似合いでもあるかな」
「お似合いだと思うぜ、俺は」
はははと笑う一誠とアザゼル。一誠は楽しそうな表情はすると聖槍を消し天井を見つめる。
「大いなる力には大いなる責任と犠牲が付きもの、払えるもんは全部聖槍に支払った。”人間としての機能”を幾つか犠牲にしたけど」
「「「・・・・・・」」」
「わかったからそんな暗い顔すんなよ、パイ投げつけるぞ」
右手にパイを出現させ投げる構えを取ると膝に座っているオーフィスが下から一誠の顔を覗き込む。
「イッセー、今の世界。楽しい?」
「……あぁ、今はになってはな」
オーフィスはギュッと一誠の上着をその小さな手で握りしめる
「我、イッセー、ドラゴンにする。我ずっと居たい」
「……オーフィス」
「?」
「確かに俺はドラゴンには少しながら憧れてる、けど俺は人間やめてまでドラゴンになるつもりはないし、100年もあれば人間にとっちゃ十分過ぎる時間なんだ」
「・・・・・」
「だけど、俺がいつかくたばるまでは一緒にいてやるよ。お前と出会えたのも聖槍が神器があったからこそなんだからさ」
一誠はニコっと笑みを浮かべそう言うとオーフィスはそれを聞くとそれから何も喋らなかった。ただじっと一誠の服を掴んで親に甘える子供の様に抱き着いつくだけだった
「俺が死んだときは姉ちゃんを頼むぜ?オーフィス、サーゼクス、アザゼル、グレイフィア。後此処に居ないミカエルやガブリエル、セラフォルー……この想いと願いはお前らに託す―――――――ということで!」
「プギャ!!」
一誠は優しくサーゼクス達に微笑んだ処でアザゼルの顔にパイを投げつけるのであった。
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