ウェスタン•オブ•キヴォトス   作:SCOPEWOLF

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どうもこんばんわ。
最近遊戯王のパックをよく買ってその中身を見ながらオリジナル小説の試作品の設定を練っていたんですが……
な ん か レ ア カ ー ド が 出 て き た
いや、確かにこういうカードが入ってるっては聞いてましたが……
まさか売れ残りの30%OFFのパックから出てくるとは思わんやないですか。
残り物には福があるって言いますけど、割と現実にあるもんなんですねぇ……
というわけで、かなり関係ない話をしてしまいましたが本編をどうぞ


1-3.敗北の味は砂の味

――ズドォォォォンッ!

 

「ガァァッッ!?!?」

 

「はい、これでお〜しまいっと」

 

――ドパンッドパンッドパンッ!

 

「ガッ、グォッ、ゴホァァッ!?!?く……そが……」

 

至近距離でショットガン……非殺傷のゴム弾を頭に何発も叩き込まれ、ズタボロにされたサンドクローはバタリと地に伏した。

 

一方で彼を叩きのめしたホシノはというと、それなりに攻撃をもらってはいるもののそこまで大したダメージは無い様子だった。

 

圧倒的な実力差。

 

いくらキヴォトスで最も危険な男とされているサンドクローであろうとも、彼女レベルの実力者に敵うわけがなかった。

 

「今日もおじさんの勝ちっと。

えーと……これで76戦61勝15引き分けってところかな?」

 

気絶したサンドクローの懐を漁りつつ、ホシノは淡々と彼との決闘の戦績を呟いていた。

 

彼女の手が何かを掴んだらしくそれが引き抜かれると、その手には何やらジャラジャラと音がする革袋が握られていた。

 

「んーと、500gが二本と200gが大体十二本かぁ。

んじゃ、200のを一本貰ってくよ〜」

 

そう言いつつ、ホシノは革袋の中から一本の金属棒……

 

そこそこの大きさの金塊を引き抜き、革袋を元の位置へとしまい直した。

 

「"……うそーん"」

 

その光景を見ていた先生は愕然とした。

 

ホシノの行動も本来は咎めるべきなのだが、今の彼にとってはそれどころではなかった。

 

 

 

……サンドクローが、負けた。

 

 

 

彼もこのキヴォトスに赴任してからそれなりに彼の悪名や実績については聞いている。

 

なんなら連邦生徒会経由で彼の傭兵登録情報や調査資料とかまで確認していたが……

 

事実上負け知らずだと思っていたサンドクローが、こうもあっさりとやられてしまっているこの光景には驚愕以外の感情が湧いてこなかった。

 

「ほいアヤネちゃん、これで今月の返済に余裕できたらちょっと贅沢でもしよ〜?」

 

「駄目ですよホシノ先輩。

この売却金の余りは返済の為の新事業の元手にするってこの前話し合いましたよね?」

 

「うへぇ〜、そんなつれないこと言わないでよ〜」

 

気絶した彼が未だ地に伏して放って置かれている中、アビドスの面々は彼からぶんどった金塊でワイワイガヤガヤと盛り上がっていた。

 

本来、教師としてはその行為に注意を入れるべきなのだが……

 

とりあえず、気絶したサンドクローの方へと先生は駆け寄った。

 

「"ね、ねぇ大丈夫……?死んでないよね?"」

 

「………………勝手に、殺すな」

 

先生が声をかけた瞬間、突然サンドクローは目を覚ました。

 

そのままムクリと起き上がるが、先程食らった至近距離のゴム弾がかなり効いているのか頭が痛そうにしている。

 

「はぁ………また負けか。

当てても大して効かんのはどういうことだよチクショウが」

 

ブツブツと文句を垂らしつつ、サンドクローはそこら辺に転がっている自分の銃を回収し始めた。

 

トミーはどちらも弾切れ、ボニー&クライドは何回かリロードをしながら使ってはいたがどちらも弾薬が尽きて弾切れ。

 

唯一弾が残ってるのはBIG Ironのみであり、それも残弾が心許ない。

 

「………おまけに、奴は俺相手にはゴム弾しか使わん。

負け続けとはいえこのまま舐められてたまるか」

 

そう言いつつ、残りの弾を全てBIG Ironへと装填して腰の専用ホルスターへと収めた。

 

「……さて、それはそれとしてだ。

遅れたが依頼通り物資を引っ張ってきたぞ」

 

「あ、うん……その、ありがとう?」

 

先生としては色々と言いたいことはあるが、とりあえず彼が差し出してきた受領書へとサインをして報酬を手渡した。

 

それからまもなくして彼はリアカーを敷地内へと牽引し、アビドス勢総出で受け取りと運び出しを始めた。

 

「……おっ、これ結構良い会社のドローン用パーツじゃない?」

 

「ん、最新モデルにも使われてる良品の部品ばかり。

これ、サンドクローが買った?」

 

「いや、それは役所の連中が代理購入したヤツだな。

なんでも近くの売店で発注ミスで大量に在庫を抱えてたのを割り引きで大量に仕入れてきたらしい」

 

「弾薬も結構あるわね……これもその役所の人たちが?」

 

「それはクライアントのソイツ(先生)があらかじめ買ったのを委託してたらしいぞ?」

 

「あれ?ではサンドクローさんは何も買ってらっしゃらないんですか?」

 

「俺が買ってきたのはコレ……バリスティックシールド用のコンパウンド剤と自転車用のオイル、後はグリスとかの機械用の消耗品類だな。

代金はクライアントから貰っている」

 

先ほどまで激戦を繰り広げていたとは思えないほど、サンドクローはここに馴染んでいた。

 

……先生は先程、アヤネからサンドクローとアビドスとの関係性を聞いた。

 

なんでもサンドクローは元々アビドス自治区で活動していたそうなのだが、ある時依頼でアビドス高校を襲撃して以降はここでの活動を大きく減らしたらしい。

 

というのも、その襲撃についてだが当時一年生だったホシノの手により失敗に終わった。

 

その時に何かしらあったらしく、彼はここを襲撃する依頼を二度と受けないことを条件に見逃されたらしい。

 

ただその後は雪辱を果たす為にホシノへと決闘を申し込むようになり、ついでにシロコの実力テストも兼ねてここに時折やってくるようになったそうだ。

 

因みに現状シロコは一度も一本取ったことがないらしいが、ホシノはそのほとんどの決闘で勝ち抜いたらしい。

 

何回か引き分けた時もヘルメット団の横槍で中断してしまったりと、基本的にサンドクローはホシノに対して負け越し続けているそうだ。

 

ホシノがぶんどった金塊に関しては……決闘の申し込み料を兼ねて徴収しているらしい。

 

もっとも彼は携行している金塊の一つや二つを持っていかれた程度で困ることはないらしく、それについては好きにさせているみたいだった。

 

「"……なんというか、意外なこととショッキングなことがありすぎてリアクションに困るよ……"」

 

先生は色々と混ざり合った複雑な感情を抱えつつ、どこまでも広がる青い空を見上げた。

 

……悲しいほどに曇りのない空が今だけはとにかく眩しい。

 

ため息を吐きつつ、先生もまたリアカーからの荷降ろしを手伝おうとして……

 

 

「お、重いぃぃ……!!」

 

 

「……ヘイローもなしにミニガン用の弾薬セットを一人で運ぶとか、お前はアホか?」

 

 

……結局、一人では荷降ろしを手伝うことができずに見守ることしかできなかったのであった。




いかがでしたか?
前にも感想の返信とかで言ってましたけど……
サンドクローは確かに実力的にも強いんですが、学園最強格レベルの相手にはよほどのことがない限りタイマンだと負けます。
流石にあまり強すぎるとキヴォトス全体のパワーバランスが……ね?
好感度関係も先生の存在と釣り合うように憎まれるレベルまでマイナス補正を大きくかけましたし、割とその辺はバランスが良くなるように気をつけてはいます。
え?ブルアカの男生徒はモテるんじゃないかって?
そもそも思い出してください……サンドクローは生徒じゃないです。
つまりモテる要素がどこにもないというわけなんですねコレが。
その分先生がめちゃくちゃモテるのでそれで勘弁してください。
というわけで、また次の話をお楽しみに
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