ブチギレたサンドクローVSゲヘナ風紀委員会(ヒナ抜き)
まぁまずは戦闘に入る前の軽いやり取りですが……
先に言いましょう。
アコ推しの方々、本当に申し訳ないのですが……
今回の話では彼女、とんでもない戦犯という感じで扱われます。
いやまぁ原作でも大概戦犯ですけど、本作に至っては更にそれが酷いことになってます。
本当に申し訳ない。
というわけで、本編をどうぞ
「……目標への着弾を確認。
建物が倒壊しました」
「……少々やりすぎでは?
それに、あそこは民間の飲食店みたいでしたし……」
「別にいいでしょ。
こんな寂れたところにある店の一つや二つ、吹き飛ばしたところで誰も困らないだろうし」
そう言い合いつつ、遠方から吹き飛んだ柴関ラーメンを覗く集団があった。
黒い軍服を思わせる制服に身を包み、腕には風紀委員会の文字が書かれた赤い腕章……
ゲヘナ学園に所属する治安維持組織「ゲヘナ風紀委員会」
その中心にいる銀髪褐色の少女「銀鏡イオリ」は横に控えるチナツの苦言を鼻で一蹴していた。
「……アレで気絶したとも思えないし、もう一回撃ち込もうかな?」
(……何でしょうか、この嫌な感覚……?
何か、私達はとんでもないことをしてしまったような気が……?)
念には念をと追加の砲撃を指示しようとするイオリに対し、チナツはどこか嫌な予感が拭えなかった。
何とも口にしがたい感覚だが、それはまるで知らずのうちに虎の尻尾を踏んでしまったかのような……
追加の砲撃準備が整い、イオリが発射指示を出そうとしたその瞬間……
チナツの嫌な予感が的中し、その答えが姿を現した。
「………ッッッ!?!?!?
ほ、砲撃中止!砲撃を中止してください!!」
「……?どうしたの、チナツ?」
双眼鏡で目標を見ていたチナツは突然顔を青ざめさせ、砲撃中止の指示を飛ばした。
突然のチナツの声に困惑しつつ、イオリも近くにいた風紀委員から双眼鏡を借りてそちらを覗き込んだ。
その途端イオリもまた瞬時に顔を青ざめさせ、更には少しガタガタと震え始めた。
「………おいおい冗談だろ……!?
情報にはアイツがここにいるなんて………!!」
「ま、マズイですよ……!
ぎ、行政官に報告を……!」
「ほぉ?やっぱりあの牛女の差し金か」
突然聴こえた男の声。声が聴こえたその方向を見ると……
「よぉ、ゲヘナの風紀委員会?」
「ヒッ……さ、さささサンドクロォォッ!?!?!?」
突然、双眼鏡から消えたかと思えばすぐ近くのところに彼がいた。
「まさかここまでやってくれるとはなぁ?
おかげで俺の塩ラーメンが台無しになったぞ」
その言葉を聞き、風紀委員……
特に、イオリをはじめとした二年生以上の生徒達は全員血相を変えていた。
一年前、サンドクローが連邦生徒会から身元保証の協定の話を持ちかけられる少し前のこと。
ゲヘナの一角で昼飯を食べていたサンドクローがいた店を、近くで発生した暴徒鎮圧の流れ弾で誤って攻撃してしまう事件があった。
勿論当時の風紀委員はいつものことだと気にもとめていなかったのだが……
瓦礫の中から這い出てきたサンドクローがブチギレて暴れまわったことで事態は悪化。
暴徒のリーダーを殴り飛ばして従わせ、サンドクローは真っ向から風紀委員会へとケンカを売った。
当然、その時の風紀委員達はそんな彼の行動を鼻で笑いながら力尽くで取り押さえようとした。
結果は惨敗。
更には増援に駆けつけた風紀委員会までもがほとんど壊滅するほどの被害を受けてしまい、そこから一週間はゲヘナ中の治安が一気に悪化したことで学園はとんでもない額の損害を受ける大惨事となってしまった。
当時のイオリも応援部隊として現場におり、目の前で銃をへし折られて近くの壁に頭から突き刺されたことが未だにトラウマとなっている。
故に、イオリは自分のやらかしたことの重大さに震え上がっていた。
いくらアコの指示で便利屋68を捕まえに来ているとはいえ、サンドクローにとってそんなことは関係ない。
こうなってしまえば、もはや自分たちが助かる道など皆無なのである。
「さぁて……出てこい牛女ぁぁッ!
よくもやってくれやがったな、このクソアマがぁぁぁッ!」
『だぁれが牛ですってぇぇッッ!!!!』
サンドクローの叫びに反応し、ホログラムと共に一人の少女が鬼の形相で吠え返した。
その少女こそ、ここに挙兵した張本人……天雨アコであった。
「出てきやがったな牛女ぁッ!
よくも柴関と俺の塩ラーメンを吹き飛ばしやがったな、このアバズレがぁッ!」
『はぁッ!?そんなこと知るわけないでしょう!
そんな辺鄙な場所で食べていた貴方が勝手に巻き込まれただけでしょう!』
「テメェ……!言いやがったなこの[自主規制]がぁッ!
その無駄にデケェ胸に栄養吸われて脳みそ味噌っかすってか、この[自主規制]の[自主規制]がぁッ!!!!」
『言いましたねッ!?!?
貴方今[自主規制]って言いましたねッッ!?!?
ぶっ殺しますよ薄汚い野良犬がぁぁッ!!』
もはや理性的な会話などそこにはない。
あるのはただ獣に獣が吠える、野獣たちの威嚇合戦であった。
『ぜぇ……はぁ……いいでしょう、あくまで私たちに楯突くというのなら……
イオリ、チナツ!目の前の犯罪者を捕らえなさい!』
「は?え……はぁぁぁぁッ!?!?!?」
アコからの無謀とも取れる指示に、イオリは驚愕しながら彼女のホログラムを見た。
「無理無理無理ッ!?アコちゃん無理だって!?
いつもの追跡戦ならまだしも、キレたサンドクローなんて無茶無謀程度じゃ済まないって!?」
『何を弱気なことを言っているのですか!
それにこれはそこの野良犬を仕留める絶好のチャンス!
どのみち貴女達はもう逃げられないですし、そいつを殺す気で仕留めるしかないでしょう!』
「ぎ、行政官!?私たちを殺す気で……」
――ズダァァァァァンッ!!
「「「「「…………………………」」」」」
一発の銃声にその場の空気が凍り付き、皆の視線がその方向へと向けられた。
硝煙が銃口から漂うBIG Iron。
その銃口の先にはアコのホログラムを投影していた端末があった。
「御託はもう飽きた……」
後に、この場にいた風紀委員達は語る。
あの日、誤って自分たちが踏んだのは虎の尾どころのものではなかった。
「テメェら……やったことのケジメぐらい、覚悟しろよ?」
アレは、地獄の悪鬼の堪忍袋の尾だったのだと。
いかがでしたか?
踏んだの虎の尾だと思った?
ざんね〜ん♪
……踏んだのは悪鬼の怒りでした。
とまぁ悲しいですが彼女達には地獄を味わってもらうことになります。
まぁ人の食事時に邪魔して砲撃しちゃったからね仕方ないね()
流石に死ぬことはないですが、トラウマぐらいにはなるかも…?
そしてここに来てやっと彼がドンパチし始めます。
果たして彼女達はヒナが来るまで持たせられるのか?
というより廃校対策委員会の到着まで持たせられるのか?
その行方は如何にということで、また次の話をお楽しみに