まだ原作メインシナリオを最終編までしか読めてないですが、最新のゲヘナ編シナリオの断片的な情報を得てその辺どうするかと思考してる今日この頃です。
ただまあ……現状想定している流れで行くのなら、恐らく例のアレの影響を受ける人間がさらに一人減るだろうなということは確かですね。
誰とは言いませんが……それだけでもかなりストーリーの流れが大きく変わりますね。
なんせ、そのキャラがまともなままだったらなぁ……
まあ少なくとも予定してる本作の最終話後になるでしょうし、しばらく後の話でしょうけどね。
というわけで、本編をどうぞ。
追記:ちなみに、かなり今回は暴力表現マシマシです。
ついでにチナツ推しの方本当に申し訳ございません。
――ズダァァァァァァンッ!!ズダダァァァァァァァンッ!!ドパンドパンッ!!
――ガガガガガッ……ドゴォォォォォォォンッ!!!!
――バギャッ!!ドパパパパンッ!!!!!ズドォォォォォォンッ!!!
アビドスの一角に無数の爆発音と銃声が響く。
そのたびに何人もの軍服のような制服を着た少女たちが吹き飛ばされ、砂まみれの道路や廃墟へと叩きつけられ突き刺さる。
「ひッ……!?うわぁぁぁァァぁぁァぁァァァッッッ!?!?!?」
「いやぁぁぁぁ来るな来るなくr……」
「ごばッ⁉おげッ⁉も、も゛う゛や゛め゛……」
「……来るんじゃなかった、こんなさくせ……ギャアアァァァァァァッッッ!?!?」
彼女たちが相手するのはたった一人。
しかし、だからこそ彼女たちは地獄を見ていた。
……相手は悪魔も裸足で逃げ出す、怒れる悪鬼のごとき化け物である。
「ぐッ……で、デタラメにもほどがあるだろ……!!」
「……わかってはいましたが、これほどとは」
多くの委員たちに囲まれて守られつつ、チナツの応急治療を受けるイオリ。
その視線の先には今もなお増えていく風紀委員側の被害と吹き飛ばされる仲間たち……
そして、その中央で暴虐の限りで暴れまわる一人の男の姿があった。
「この程度かぁ?貴様らの実力ってのはよぉ?」
「ひぃ……ッ!?いやぁ………も、もうやめてぇ……!」
「何寝ぼけたこと言ってんだ?
もとはといえばテメェらが始めたことだろうがァッ!」
「あがッ⁉」
首を掴まれて持ち上げられた風紀委員に腹パンを食らわせ、白目を剥いて気絶した彼女を男はその辺に放り捨てた。
恐らくは先ほどの砲撃で負ったのだろう傷を抑えている止血布代わりのシャツの切れ端は真っ赤に染まっており、帽子で隠れているとはいえ一見すればかなりズタボロな状態のようにも見える。
しかし、実際に押されているのは彼ではない。
比較的軽傷とはいえ、怪我人一人に風紀委員たちは完全に押し負けていたのであった。
「あのクソ野郎……!!」
「ダメですイオリ……!いま戻ってもアレには……!」
「おいおい、仲間を見捨てるたぁずいぶんと薄情だなぁ?」
「え……きゃぁぁぁぁぁッ⁉」
「チナツ!」
突然チナツの体に縄が巻き付き、イオリが助けに入る間もなく悪鬼……サンドクローの方へと引き寄せられた。
サンドクローは引き寄せたチナツの顔を掴み上げ……
「ほらほらほらぁッ!!!」
「がぁッ……いッ……ギャッ⁉」
近くにあった廃墟の壁に彼女の後頭部を何度も叩き付け、BIG Ironの銃口を痛みで喘ぐ口の中へとねじ込んだ。
「んんッ……⁉んんんんんんんッッ!?!?!?!?!?」
「や……やめろ!やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉッッッ!!!!」
恐怖で歪むチナツの顔。
彼女はサンドクローの腕を掴んで顔から手を剥がそうとするが、その腕には全く力が入っていない
サンドクローの掴み上げる手の裏から見えた彼女の助けを乞うその目に、イオリは思わず叫びながらサンドクローへと駆けていく。
……しかし、間に合わない。
彼女のライフルは先ほどの戦闘で銃口が歪み、手に持つのは接近戦用のナイフ一本。
だが、この距離ではそれを投げたところで彼には届かない。
サンドクローの親指がBIG Ironのハンマーへとかけられ、カチャリとそれを倒した。
「チナツゥゥゥゥッッッ!!!!」
「……終いだ」
「んんッ……⁉」
見開かれたチナツの目がサンドクローの目とあった。
そこに映っていたのは何もかもを燃やさんとする憤怒の炎。
そこに慈悲などの感情はなく、いつも訓練の時に見せる自分たちを見下ろすようなあの目がいかに生易しいものだったかを思い知らせていた。
(い、いやだ……死にたく……)
口に出せないために、彼女は心の中で命乞いをしていた。
しかし、今の彼にそんなものは届かない。
引き金へと指がかけられる瞬間が、恐怖で感覚が鋭くなったためかゆっくりと見える。
その時、脳内に浮かんだのは一人の男性。
目の前の悪鬼とは違い、優しく包容力のあるれっきとした大人。
(助けて……助けてください……)
恐怖に支配されていたチナツはただ、一心にその人物へと助けを乞うた。
(助けてください……先生……!)
「ん、やらせない!」
「……ッ⁉ちぃッ!」
突然響いた一発のライフルの発砲音。
サンドクローの脇腹へと命中したソレは彼の体勢をよろめかせ、強制的にチナツを掴んでいた手を離させていた。
「きゃっ⁉」
突然手を離されたことによってチナツは地面へと崩れ落ちるように倒れこみ、小さく悲鳴をあげてうずくまった。
「クソが、もう時間切れか……!」
撃たれた瞬間にサンドクローは脇腹を抑えつつ後退し、自身を撃ったであろう少女の方を見た。
そこに立つのは彼にとってかなり見覚えのある狼耳の少女。
「WHITE FANG 465」と名付けられているアサルトライフルの銃口をサンドクローへと向け、牽制しながら彼をにらみつけるシロコの姿があった。
「……サンドクロー、それ以上はダメ。明らかにやりすぎ」
シロコはサンドクローをけん制しつつ、あたりを見渡した。
そこら中に気絶しながら転がる傷だらけの風紀委員。
彼女たちが持ち込んだのだろう、大部分を破壊された多様な兵器類。
そして、恐怖のあまりに同性として同情しかできない程酷い有様となっているゲヘナの生徒。
シロコは救援を求めに来た便利屋68からあらかじめ、彼女たちが先に手を出して柴関ラーメンを吹き飛ばしたとは聞いている。
しかし、それにしたってあまりにも酷い。
シロコ視点、これが人の所業とは思えなかった。
「…………はぁ、仕方ねぇか」
サンドクローは起こしていたハンマーを戻し、軽く手元で回した後に腰のホルスターへとしまった。
それと同時にアビドスのハンヴィーが到着し、次々とアビドス廃校対策委員たちが降りてくる。
「……ん?ホルスはどうした?」
「先輩はちょっと席を外してる。貴方が気にすることじゃない」
「ふむ……まぁいい」
一瞬サンドクローは彼女たちの中にホシノがいないことに疑問符を浮かべたが、シロコの答えに何かを考えた後興味を失ったようにシロコの横を通ってその場を下がった。
(……どうにも臭うな)
内心そんな言葉を呟きつつ、彼は瓦礫の山へと腰掛けて事の成り行きを見物することにした。
ボロボロのゲヘナ風紀委員と彼女たちを詰めにかかる対策委員を眺めつつ、まるで他人事であるかのように彼は思考とリボルバーを回していた。
いかがでしたか?
はい、正直反省はしてます。
しかしこれぐらいしないとキャラクターやシナリオ的にちょっと……
一応本質的にサンドクローは悪側ですし……
うんまぁ……致命的なところだけは避けたのでお許しください。
というわけで、また次の話をお楽しみに