元凡人による悪への道のり~裏ボス枠になるために~ 作:悪なれず
弁解の余地はない。
オトギリです。拠点を荒らされた所為で住所不定無職孤児になってました。それに伴って寝床も失いました。
ちなみに拠点を失う前の肩書もほぼ同じでした。じゃあ大して変わんねぇや。寝泊まりする場所がなくなっただけだったわ。
あんなボロテントでも、雨が降りしきる日も、強風の吹き荒れる日も、俺を守ってくれていただけあり、それなりの愛着は持っていた。
無残な姿で野晒しにしてくれた狼藉者には、それ相応の報いを受けてもらおう。足の指の爪を剥がしてやる。大っぴらにやるとバトルテント計画がおじゃんになりかねないからこっそりとやろう。
幸い、貴重品は肌身離さず持ち歩いており、また、タンス貯金として地面に埋めていた現金は何れも手つかずだった。稼ぎを強奪された経験が生きたな。トレーナーカードもあるから安心して過ごせる。
ちなみに、荒らされた拠点を見て一番動揺していたのはヒスイゾロアだったりする。発狂しながら暴れ回ってキチゲ解放していた。物の数秒で冷静になっていたが。
まあヒスイゾロアにとっては、はじめての住処みたいなもんだしな。死体塗れのコンテナは流石にノーカンなのだろう。今となっては懐かしい思い出である。臭かった。
狼藉者たちに報復してやりたいところではあるのだが、まずは予定の入っていたバトルテント(仮)計画に関する進捗から。
リーグから紹介された企業を相手に土地や見積もりの相談、当のリーグからどれだけの補助金を引っ張ってこれるかなど、そうした内容がチラホラ。
バトルテント(仮)の場所は、8番道路の北部を採用。シオンタウンとヤマブキシティを行き来するあの道路だ。
客層はヤマブキを中心に、クチバやタマムシ、あとついでにハナダ。
中途半端な場所なだけあって土地代も安く済むし、人口の少ないシオンタウンがあるお陰で地域活性化に貢献すると言う理由付けも出来る。何もないから好き勝手やっても怪しまれなさそうだしね。
ただ、政府公認のバトル施設が初めてな試みというのもあり、安全性を考慮するなら、最低でも一年は見て欲しいと言われた。場合によってはもっと掛かるとのこと。まあ短期間だとそれはそれで不安になるので問題はない。
というか、一年くらいでも普通に早くない? 大丈夫? 後で欠陥だらけでオープンが遅れますとか嫌だからね、俺。
一抹の不安はあれど、基本的に大まかな段取りは決まりつつあり、後は向こうから連絡待ちが大半を占める。
まあ、ともあれ、仕事に関する内容はこれでいい。万事順調です。
さて。
ここに至ってようやく本格的な調査開始。生活の立て直しやリーグの打ち合わせで手が一杯だった。
誰だよ、犯人は必ず現場に戻るなんて言ったやつは。張り込んだのに誰も来ないじゃんね。仕方ないから自分の足を使って情報を集めることにした。
井戸端会議に勤しむおばちゃん集団。
スキンヘッドという名の禿げた暴走族。
集団で通学している学生。
休憩中だった飲み屋の客引き。
ほぼ地元民である。
結局、こういうのは地元にいる連中の方が何かと詳しかったりするのだ。ホームレスの拠点が荒らされたらしいんだけど、何か知ってる? みたいな感じでさり気なく。
実際は
あいつじゃね?
こいつじゃね?
いやロケット団じゃね?
こんな感じで情報が錯乱していた。夫婦仲の関係とか子供の反抗期とかの話題挟んでくるのやめろ。
言い訳になるが、何かと入れ替わりの激しいタマムシじゃ、その手の連中はいつの間か湧いていて、いつの間にか消えている。それが日常茶飯事だ。
付き合いのない他人なんて一々覚えてられないんですわ。
――まあ、見つけたんですけどね、犯人。
犯人というよりかは、ああなった経緯だが。
発端は、夏が終わる頃にあった、ニュースでも報じられたグレンタウンの火災事件。原作だとミュウツーが逃げた所為で起きたあれだね。
逃げ出したミュウツーを捕獲するため各地からロケット団が続々とタマムシに集まり、その所為で都内はやや邪険な雰囲気が漂っていた。
俺みたいな原作知識アリなら兎も角、当事者以外はミュウツーの事を知らない訳だから、タマムシにいる連中は『何をやらかす気だ?』と恐々としていた事だろう。ロケット団が無駄にピリついていたのも良くない。
で、ここ最近になってようやくロケット団もミュウツー捕獲作戦を諦めたらしく、集まっていた団員達も各々が配属されていた場所に戻った。これによりタマムシ都内の情勢がまた元に戻ったのだ。
そしてはっちゃけた。お祭り騒ぎではないが、鬱憤を晴らすかの如く浮ついた空気が漂う。外から来る連中もそれに当てられる。
ここにさらなる燃料が投じられる。それが夏から秋の終わり頃にかけて増える、『ちょい悪』に憧れる、十代前半の若い世代である。
万引き、ポケモンバトルによるカツアゲ、未成年飲酒、喫煙――。
背伸びをして気が大きくなった少年少女達は、適当なグループを結成し、お手本のような悪事に手を染める。
とは言え、未成年が堂々と飲酒や喫煙などできやしない。誰にも気づかれないよう、こっそりと行える拠点が必要だ。
人目に付かなくて、そこそこの広さがある場所。
――そう、俺の拠点である。
傍から見たらホームレスの居住地。しかし、住人は帰ってこない。帰って来ても数の利で優位に立ち回れる。赤信号、みんなで渡れば怖くない。
居心地のいい縄張りで、盗んだ酒とつまみ、それから煙草でちょい悪デビュー。花火を振り回し、バーベキューにまで手を出す始末。青春しやがって。
……はい、これが荒れた拠点の理由です。
乱痴気騒ぎを起こしていたぼんくら共は、俺が帰ってくる前には全員漏れなく警察の手によって補導されたそうで、自宅謹慎を食らっているらしい。
ロケット団相手には黙認が多い警察でも、流石にそれ以外ならしっかり機能しているようだ。その調子で頑張ってくれ給え。
あと、テントが壊れた理由は経年劣化による寿命だった。
雨風に晒された布地は痩せ細り、テントを支える接合部の金属が錆びてぼろぼろになっていて、試しに指で弾いたら物の見事に部品が吹っ飛んだ。ワロス。灯台下暗し。
まあ、なんだ。要するに、こうして俺の中で事件は収束してしまったのである。
一件落着だな、ぺっ。時間無駄にしたわ。
で、現状、待機期間で特にする事もないから、駄菓子屋で将来を妄想しながらだらだらと過ごしている最中であった。
報復相手へ向けるはずだった行き場のない鬱憤を晴らす意味も兼ね、八つ当たりでその辺のトレーナーとポケモンバトルをしたところ、そこそこ小遣いが溜まった。
ちょうど小腹が空いたので何か買って食べようとしたら、偶然にも駄菓子屋が目につき、懐かしさから興味本位で足を踏み入れたのだ。
この四角いやつ、歯にめっちゃくっつくな……。でも美味しいからOKです。思い出補正って凄いわ。
俺のお気に入りは小さいカップ麺。早い、安い、美味い。ヒスイゾロアは真ん中からぽっきんするアイスが好みのようだ。オコリザルと分け合ってちゅぱちゅぱしてた。
けど、もういい時間だ。カラスが鳴くから帰ろう。まだ明るいけど。我が家が主人の帰りを待っている。
ポケモン達をボールに戻し、会計を終えてからずっと部屋に引っ込んでテレビを見ている店主にさよならばいばいして帰路に就く。
――帰る場所があるのかって? あるんだなぁ、これが。
タマムシの狭い裏路地に入り、真昼間から安酒を煽る中年や、煙草を吹かした顔色の悪い女を横目に、入り組んだ道を淡々と突き進む。
しばらく進むと、薄汚れたコンクリの建物に挟まれた、ひっそりと佇むおんぼろ木造建築が目につく。
なんと私ことオトギリ、何を隠そう、アパートの一室を借りることにしたのだ。全部屋8室の木造アパート。二階の角部屋が新たな居住地である。
前の拠点を失ってからしばらくは、ポケセンで世話になっていたのだが、いい加減根無し草も卒業しようと思い、こういう選択になった。
不動産屋に行ってトレーナーカード見せたら簡単に借りられた。幾ら何でもカード一枚に信用を置き過ぎだろ。未成年の孤児だぞ、俺。担保が強すぎる。
ちなみにポケセン住まいの過程で、よくお世話になっている受付のジト目ジョーイさんとはかなり距離が縮まった。
クッキー貰っちゃったよ。「皆には内緒ですよ」だって。子供の初恋を奪うムーブしやがって……。俺が好きになったらどうしてくれるんだ。
閑話休題。
今後の予定や日程を頭の中で組み立てつつ、安っぽい鍵で解錠してドアノブを捻る。
「ただいまー」
「お邪魔します」
玄関入ってすぐのキッチンスペース。その先にある六畳一間の中央。
置かれたちゃぶ台の前まで移動して座れば、そう間を置くことなく、相対するように自称友人のエリカが座り込んだ。
エリカの傍にちょこんと座り込んだナゾノクサが、愛嬌のある顔で俺を見上げている。
「――いや、なんでいんの?」
さらっと流しそうになったけど、何故こいつは当然のようにこの場所にいるんだ。
なんか薄っすらいい匂いする。
「迷いました」
「家から?」
「はい」
「割と距離あるけど」
「迷いました」
ごり押しやめろ。
「本当は?」
「近頃会いに来てくれなかったので、私から会いに来ました」
「どうやって入って来たのよ」
「ちょうどオトギリさんに会いに行こうとしたタイミングで後姿を見かけまして。ドアを開けて頂いたのでそのままお邪魔しました」
つまりこいつ、偶然見つけた俺が部屋に入るのとほぼ同じタイミングで滑り込んできたのか。なにそのスニーキング技術。
フィジカル化け物のハシバミ然り、同世代の女どもはどうなってるんだ。俺の立つ瀬がない。
「犯罪では?」
「オトギリさん。私たち、友達ですよね?」
友情で全てがまかり通ると思うなよ。
「マンションの裏手にあるお家が壊されてると耳にしたときは、とても心配でしたの。でもよかったです、新しい住まいが見つかったようで、安心しました」
……ん?
「誰が壊したか、壊した人たちがどうなってるか……。聞きに来てくだされば、すぐにでも調べてお教えしましたのに」
え、こわ。
なんだこいつ。お上品な笑顔で何言ってんだ。
「タマムシにいない間はハシバミさんの所で暮らしてたんですね。酷いです、私だけのけ者にするなんて。私、またみんなで遊びたかったんですよ?」
友人を自称する女が笑顔で近辺調査の結果を報告してくる件。
俺、自分の拠点がどこにあるかなんてこいつに伝えた事ないんだけど。
なんとなくナゾノクサを見下ろすと、自分の主人を見上げて戦慄の表情を浮かべていた。
「あんま好き勝手してっと縁切るからな。話しかけられても無視するぞ。絶交だ絶交」
ようやくバトルテント計画(仮)が軌道に乗って来たのに、変な噂が立ったら堪ったもんじゃない。せめて揉み消せるくらいの権力を手に入れてからにしてくれ。
最悪、エノキさんになんとかして貰おう。下手したら芋づる式に危ない遊びをしていることもばれるから、きっと必死に頑張ってくれるはずだ。エリカも父親の言葉なら聞かざるを得ないだろう。
「わかりました。絶交は嫌です。指切りしましょう」
なんで?
問い返す間もなく、身を乗り出したエリカに流れるような動作で小指を絡めとられる。あまりにも動きが自然過ぎて一切反応が出来なかった。
「――ゆーびきーった。……うふふ、友達と指切りをするのは初めてです」
馴染みのある唱えが終わると、エリカは解いた小指を顔の横に立てて楽し気に微笑んだ。ここだけ見ると大和撫子。美少女。魔性の女。
「箱入り娘がよくこんな場所に来ようと思ったね」
「はい、お友達ですから」
「会話のドッチボールやめろ」
「静かでいい場所ですね」
「話を聞け」
静かなのは、俺以外に誰も住んでいないからだ。野良すら住み着きゃしない事故物件。聞けば死んだか引っ越したかのどちらかだと言う。
大家も別の場所に住んでいて、集金は引き落としが基本だ。トレーナーカード便利。もう手放せねぇよ。
アパートは見た目がぼろいだけで中はそこそこ綺麗だし、何より風呂トイレ別なのが嬉しい。立地も程々。日当たりが悪いのが難点か。
今はエリカがいるけど、人がいなければヒスイゾロアを自由に出し入れできるので、そこが地味に有難い。
この物件と相性がいいのか、部屋の隅でのんびりと寛ぐ姿をよく見かける。
「ですが、家具が一つもないのは如何なものかと」
「借りてそんな経ってないし。着替えと日用品だけあれば過ごせるじゃん」
「せめて冷蔵庫くらいは買ってもよいのでは?」
それはそう。
けど、いざ買おうとすると、今まで必要なかったから別にいらないんじゃないかと思ってしまうのだ。
お陰で俺の城には、僅かばかりの私物以外では、最初から置いてあった小綺麗なちゃぶ台以外の家具は何もないという、実に殺風景な光景が広がっている。
「そう言えば、お夕飯は決まりましたか?」
「まだ。適当に済ませようと思ってるけど」
「でしたら、今日は家に来ませんか? 父も母も、きっとお喜びになると思います」
馬鹿がよ。
さっきまで不穏な空気を漂わせてた小娘について行く訳ないだろうが。さっさと帰れ。
☆☆☆
他人の金で食う飯は美味いと聞くが、真面な金持ちの家で食う晩飯は気を失いそうになるほど美味い。
揚げ出し豆腐で感動したのは生まれて初めてだ。素材が良いんだろうか。ごちそうさまでした。
「――オーキド博士とキクコさんの力を借りられたのは大きいよ。あの二人は、金銭じゃ替えの利かない方面に顔が利くからね。リーグのバックアップも期待していいと思うよ」
エリカ宅、書斎。
未だ食後の余韻に浸りつつ、机を挟んで対面するエノキさんに、ポケモンリーグで交わした契約の概要をざっと説明したときの返答がこれだ。
「やっぱり?」
「少なくとも、計画に何か支障があるようなことは早々起きないさ。本人達と言うより、面子を気にして周りがそうさせないよ」
そんなもんかね。
「それに、色々なお墨付きがあるなら、僕も前よりは表立って支援ができるよ」
「大丈夫? 他の家からちょっかいかけられたりしない?」
「キミの後ろ盾が大きいからね、問題ないよ。それに、二人でこっそり会って語らうのも悪くはないけど、やっぱりキミとは堂々と胸を張って、親密な関係を築いていきたいから」
なんか……こう、言い方がね、あかんのよ。娘と同じ年頃の少年にそれはアウトじゃろ。
「そいやエリカはどうしたの。なんか夕飯終わってから見かけないけど」
タイミング的にそろそろ邪魔しに来そうなんだけど。
そう思っていたら、書斎のドアを小さくノックする音が聞こえてきた。
「どうぞ」
1……2の……ガチャ。
エノキさんの出した許可から間が空いてノブが捻られると、ドアの隙間からひょっこりとエリカが俯き加減な顔を覗かせた。出たわね。
彼女はしばらくその体勢を保ち続け、かと思えば、ひょこひょこと小さな歩幅で俺の元まで歩み寄ってくる。
何よ、見下ろしてんじゃないわよ。
「……ごめんなさい」
脈絡なく俺の服を軽く抓んだかと思えば、しょんぼりと意気消沈した様子で謝罪の言葉を口にしてきた。
んー……?
「絶交は嫌です……」
ほーん……。
エノキさんを視界の端に捉えれば、苦笑交じりにこちらを眺めている。……なるほど?
さては今回の行動で親に叱られたな?
色々言われて不安になったんだな?
だから謝りに来たんだろ?
――ざまぁ!
とは言わない。言いたいけど言わない。
子供は追い詰めすぎると根に持ってくるから。
「まあ、もうしないって誓えるなら? 許してやらんこともないよ」
「ありがとうございます……」
許してやらんこともないって言ったのに、許したことになってるんだが。
「エリカ。取りあえず、今は部屋に戻りなさい。少しだけ頭を冷やすんだ」
「……はい。おやすみなさい、お父様」
おい、俺の腕から手を離せ。連れて行こうとするな。なんだコイツ、結構余裕があるぞ。
最終的には諦めて書斎を出て行ったが、最後の最後までちらちらと未練がましく切なげに俺を見つめていた。
「……手のかからない子だったけど、キミと会ってから妙なところでお転婆になったよ」
「なんかごめん」
「いや、いい傾向だよ。良くも悪くも、僕たちは家とその思想に縛られ過ぎている。ほんの少し、彼女の中で何かが芽生えたなら、僕も妻も、親としてこれほど嬉しい事はない。勿論、叱るときは叱るけどね」
平時だと割といい親御さんなんだよね。
変な時だと俺とエリカをくっつけて個体値厳選させたかったみたいな、一昔前の選民思想的な発言をさらっとしたりするけど。
「エリカをお転婆扱いしてるけどさ、エノキさん、初対面の時は俺のこと調べまわってたよね?」
「アレは一応、娘に集る悪い虫かどうかを見極めるために必要なことだったんだ……」
「その後も俺のこと調べてないって誓える?」
「……ははっ」
「お世話になりました」
ヒスイゾロア正体バレを防ぐためにも、エノキさんとの付き合いを考える必要性が出てきた。
金と地位と権力が出来るまではなるべくバレたくないのよね。
というか、実はもう気付かれたりしてるんじゃなかろうか、ヒスイゾロア。
「待つんだ、オトギリ君。そして弁解させてほしい。決して悪気はなかったんだ。キミのことが心配だからこそやったんだ。どうか許してくれないか」
「本音は?」
「キミのことをもっと知りたかったんだ……」
過保護だと思えばストーカー染みた言い訳しやがって。
この親にしてこの子供あり、か。エリカはしっかりと血を引き継いでいるらしい。やらかした内容としょぼくれた面がそっくりだ。
親子揃って俺に脳を焼かれてんのか?……まあ、いいや。
「わかった、わかったよ。今回は許すよ。手打ちにするから」
「ありがとう。そうだ、今日は泊って行かないかい?」
「じゃあ世話になるよ。よろしく、エノキさん」
目くじらを立てても仕方がない。
スポンサーとして
俺のファンとして
良き隣人として
これからも彼には、あらゆる肩書を活用して俺と付き合って貰おう。
ほっと喜ぶ彼の顔を見て、ぼんやりと。胸中でそんなことを思った。
「……あとできれば、この後エリカの相手をしてやってくれ。僕たち家族だけのフォローより、そっちの方が喜ぶと思うから」
「あー……うん、やっとく。……貸し一つね」
「出来る限り応えるよ」
親御さんに頼まれると断り辛いよね。
仕方ないからあとでエリカの部屋に乗り込んで相手してやるか。
箱入りのお嬢様じゃ知らない遊びを教えてやるからなぁ……ぐへへ。
「――えーっと……あ、国士無双? です」
は?
……は?
はい。
言い訳はしないです。強いて言うなら展開にめっちゃ悩んだくらいです。
たぶん季節外れの強風で拠点崩壊とかにした方が手っ取り早かった。
もったいないからどっかに再登場させたいですね、不良ッ子たち。
読了、ありがとうございました。
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