元凡人による悪への道のり~裏ボス枠になるために~   作:悪なれず

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結構な人に読まれて嬉しい。お気に入り登録も感想も評価も嬉しい。喜び過ぎて吐きそうになった。ようかいえき。
今回はツッコミどころ多くて結構なご都合主義になると思いますけど、タグにのっけてるので許してください。本気になった主人公君をどうか応援してあげてください。


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 報復の時来たれり。

 

 下請け業務を熟しながら少しずつ件の復讐相手に関する情報を掻き集めてきた。

 班長とその部下たちからちまちま訊き出した賜物である。あとストーキング行為。お前を見ているぞ。

 

 結論だけ述べると、あいつら自体は底辺トレーナーだ。都会に夢見てるかっぺ共。人数は三人。

 

 ただ少し面白いのは、連中が頻繁に賭け事を行っている事。

 どっかの誰かが主催した賭博場に行って賭け事をするのは勿論、自分達で場所を借りてこじんまりした賭博場を開いて胴元になるなんてこともある。

 

 つまりギャンブル狂いだ。中々どっぷり浸かってるタイプの。

 

 カードゲームやサイコロを使った遊びは当然、とりわけ好んでいるのは動物闘技……ポケモンバトルによる賭け試合。

 

 野良ポケ同士を敢えて調教しないで戦わせたり、トレーナーの指示がない状態で相手の手持ちポケモンと戦わせたり。……これだけ見るとルビサファとかのバトルフロンティアみたいだな。

 

 連中がよく賭けているのはポケモンバトル。ただし攻撃対象はトレーナーも含む。

 

 コラッタのひっさつまえばなんか食らったら死んじまうよ。俺のような悲しい前例を作ってはいけない。

 ただ、その辺りは主催者側が気をつけるようにすることで調整しているらしい。暗黙の了解というやつだ。誰か死んで『警察だ!』って乗り込んで来られたらめんどいよね。

 ちなみに強制参加させられる野良ポケは普通に怪我を負うし、なんなら偶に死ぬ。人の心をどこに置いてきたんだお前たちは。コスパ悪そう。

 

 そんな賭け事に関連する嫌がらせを思いついた。

 

 あいつらは元々、自分達で本格的な賭博場を立ち上げるのが目的だった。そこに話を持ち掛けてきた連中が後押しになって決意を固めた。

 そのために割の良い仕事として、ロケット団の下請け業務を受託していた。割とリスクのある仕事も受けているため、俺よりも稼ぎが良い。

 

 それなのに俺から金を強奪してそれを運営費に宛がうつもりなのか。ふざけんなよ。こんな幼気な子供から金を分捕るとか情けなくないのか。恥を知れ恥を。

 

 話は少し変わるが、タマムシには本格的な賭博場がない。現状、タマムシの娯楽の一端を担っているのはギリ合法のゲームコーナー。それで稼ぎを出しているロケット団の縄張りに手を出すことを恐れている。

 

 じゃあなんで件の連中が賭博場経営なんて無謀な目標に移ろうとしているかというと、こいつらに仕事を与えているロケット団員が、自分も経営に一枚噛ませてくれるなら後ろ盾にならんこともないと言っているそうだ。……組織に無許可でな! いるよねこういうの。

 しかもこいつ、かっぺ三人組には優先して多めに仕事を回していたようだ。

 このロケット団員はそこそこ仕事が出来るし、まだ本格的に関わろうとしていないので、組織からも目をつけれていない。

 

 ここからが重要。

 実はかっぺ三人組は団員以外にも二つの勢力から支援や協力を受けている。

 ひとつはこの街在住のごろつき。ハゲ。

 もう片方は元締め志望のギャンブラー。ハゲ。

 

 ごろつきは兎も角、もう片方は知らない第三勢力の参戦である。早い話が詐欺師に片足突っ込んでる輩だ。ちょい冒頭で語った奴らがこれ。

 俺が教えてやるからやってみ? と唆された結果、かっぺ三人組は協力を仰ぐことにしてしまった。詐欺師共はロケット団と言う後ろ盾に便乗するつもりらしい。

 

 で、俺としては賭博場が出来上がってしまう前に嫌がらせをして幾らかちょろまかすのが仕返しのつもりだ。

 そのまま貰って「お金がとられてしまったんです!」と泣きつかれたら、この二つの勢力はもとより、場合によっては面子を掛けて仕事を与えていたロケット団による魔の手が伸びてくる可能性もある。

 だから出来れば自主的に。もしくは俺以外の外的要因で。

 

 完璧な作戦じゃね? 実現不可能な点を除けば。

 まあ出来る出来ないかよりも、まずは考える事が大事だから。

 

 ヒスイゾロアを使おうにもなぁ。

 最近ようやく幻影を扱えるようになったけど、ポケモンフードを一粒増やす程度しか見れていない。

 ただし作った当人が偽物と本物の区別がつかずに一心不乱に幻影の方を食べようと頑張るくらいには、異様なまでに精巧な出来栄えだ。

 うちの子は馬鹿なのかもしれない。

 

――ごろつき使うか?

 

 組織力で言うとロケット団よりも無法地帯だから、下手に出てれば扱いやすそう。揉み手の練習が必要かも。

 んー……あ、そっか。全部巻き込んじまおう。うん、そうしよう。俺の取り分は諦めよう。あいつら潰せればそれでいいや。

 

 あとは……。

 

『ウィィッ……!』

 

 こいつが使いものになればなぁ……。

 お前まだその偽物の餌食おうとしてんの? 持続時間長すぎだろ。

 でもやっぱこんだけ維持できるって事は種族としての力が強いのかも。

 

 まあいいや。何日かかけてやるだけやるか。

 

 

 

 

 

「――早く出せってんだよ!」

「だから、すぐには出せないんだよ!」

 

 数日掛けてかっぺ共の噂を色々流してきた。主にごろつきメインで。

 貯めた金を持って夜逃げするかもしれない。

 最近ロケット団と会う頻度が多いのは連中以外と組む気がないから。

 金はギャンブルで擦ってあまり残っていない。

 

 しょうもない在り来たりな噂だが、日数と時間を掛けてヤマブキまで広げた事もあって効果の方はまずまずと言ったところ。

 一部の焦れたごろつきは噂の真意を確かめるため、路地裏で佇んでいたかっぺ三人衆を問いただしている。

 

「何をしてんだ?」

 

 あ、来たわ。

 ギャンブラーのハゲを筆頭に、かっぺ共を唆した詐欺師共。こいつらが来た理由は今後の運営について予定を組む手筈だったから。

 まあ早い話が取り分の相談なんですけどね。複数人引き連れてるのは話をスムーズに進めるためだろう。知らんけど。

 

 ちなみにかっぺ共が金をすぐに返さないのはもうある程度の予定を組んでしまっているからだ。場所とか機材とか。返済は出来るけどあんまり減らしたくないってことか。株主に説明しないで勝手にやるのよくないよ。

 

「てめ……やっぱり俺らの金だけが狙いだったんだな?」

「違う! ちゃんと返す手筈だった!」

「じゃあこいつらなんだんだよ!……いや」

 

 ごろつきの一人が、かっぺ三人組と詐欺師たちを交互に睨む。

 

「罠だな? こいつら嗾けて俺らの金を有耶無耶にするつもりなんだろ? そうはいかねぇぞ」

「は!? お前何言ってんだ!」

「おい、なんだこれ。どういう状況だ。その連中はなんだ」

 

 疑心暗鬼のごろつき。

 突拍子のない発想に焦りを見せるかっぺのリーダー格。

 状況が今一掴めていないけど場の雰囲気を察してきた詐欺師。

 

 うーん、カオス。

 

 みんなの思惑が少しずつずれてる所為で微妙に会話が成り立ってない。まあ冷静なごろつきはこんな所にこないと思うけど。

 

「もういい。兎に角今日中に返せ。それでチャラにしてやる。テメェなんざに貸すんじゃなかった」

「それは……無理だ。運営費に使っちまった」

「は? おいどういうことだ。その辺は俺らと話し合ってから決める手はずだろ?」

 

 あーこれは油注ぎましたわ。詐欺師の表情を見てくださいよ。何勝手な事してんだって言ってますよ。ごろつきも唖然としてる。

 

「……つまりテメェらは端っから返す気なんざなかったんだろ? そんでそこの連中に泣きついてる訳だな? 噂通りとんずらする気だったんだろ? バカにしやがってよぉ」

 

 お、モンボやん。これはポケモンバトルの流れですね。実況のヒスイゾロアさんどう思いますか? モンボ内で大人しくしてるから喋れないだろうけど。

 

「――やっちまえ、ゴーリキー! テメェら! まずは気に食わないあの連中を追っ払うぞ!」

 

 繰り出されるゴーリキー。マッスルポーズと共に登場。

 

「くっそ! なんだかよくわからんが来るなら相手をしてやる! 舐めんなよ!」

 

 詐欺師はニョロゾ。つぶらな瞳と渦模様がチャームポイント。すかさずファイティングポーズ。

 

 

 ゴーリキーのチョップが迎え撃つニョロゾに炸裂。痛みをこらえたニョロゾが泡混じりの光線を発射。真正面から命中。踏ん張るゴーリキーに素早く距離を詰めて追撃のパンチ。ゴーリキー、ここで攻撃を受けながらも、クロスカウンターのように拳を振り上げてニョロゾを弾き飛ばす。

 仲間のピンチを察したナゾノクサが援護射撃で謎の液体を噴出。じゅうじゅうと音を立ててゴーリキーの肌が焼ける。堪らず膝を突く。しかし吹っ飛ばされたニョロゾにベトベターがのしかかって息の根を止めようとしている。

 

 生のポケモンバトルぱねぇ。これポケモントレーナー達の日常ってマジ? 刺激が強すぎて嵌るのもわかるわ。

 

――あ、かっぺ三人組どっか行こうとしてる。

 えー……よし、ヒスイゾロア、今こそ訓練の成果を見せる時だ。

 ゴミ箱からこっそり抜け出してヒスイゾロアをモンボから出す。素早く上着の内側に隠しながらこそこそとかっぺ三人組の近くに移動。

 その辺に落ちている小石を使って……あの積極的なハゲでいいや。手持ちゴーリキーのやつ。あいつの頭に全力投擲。

 

「ぐぉっ!?」

 

 やったぜ。

 呻き声を上げたごろつきがしばらく辺りを見渡し、逃げようとするかっぺ衆を視界に収めるなりぎょろりと睨み付ける。頭から血が出てますよ、大丈夫ですか。

 ちなみに上着の首元から顔を出したヒスイゾロアもこの光景を見ていて、小さく『ひぃん』と鳴いている。それ怖がってるときの声なのな。

 で、ごろつきの視線は俺……ではなくそのすぐ近くで逃げようとしてたかっぺ三人組を捕えている。

 

「このッ……クソがぁ!」

 

 主人のぶち切れボイスに呼応したゴーリキーが、纏わりついている小型のポケモンを引っぺがし、逃げようとしているかっぺ三人組の方へと投げ飛ばした。俺のほぼ真横を投げ飛ばされたナゾノクサが通り過ぎていく。かっぺ衆のひとりはそれに当たってノックアウトした。こわぁ。

 

『ひぃ……』

 

 ヒスイゾロアもハゲに怖がっている。しかし問題はない。

 

――噂を流すためにヤマブキに行く道中で野生のマダツボミが襲い掛かってきた時のことだ。

 

 周りに人もいなかったしポケモンバトルで追い返そうと思ったけど、こいつが戦わず真っ先に俺の服に潜り込んできやがったのだ。マジで捨てようかと思った。

 

 しかし、だからこそ発見できた能力がある。

 危機的状況に陥ると、こいつは何かしらの能力を使用して自身の存在を消す事が出来るのだ。それでマダツボミが俺を見失ってくれたので何事もなく逃げる事が出来た。

 

 俺も消えたのは偶々密着しているからか、もしくは保護する存在だと思っているのか。

 まさか餌を消す延長線上の能力にこんな力があるとは。これだけ出来れば上等な気もするけど。あの時のマダツボミには感謝感激である。

 

「待てっ! そいつらに手を出すな!」

 

 まるで正義の味方かの如く詐欺師が叫ぶ。存在自体が真逆なくせに。

 

 と言えは効果は絶大。

 ガチギレゴーリキーはニョロゾの対応に戻らざるを得ず、再び戦いの火蓋が切って落とされる。近接戦で殴り合っている。

 かっぺ衆は気絶してる奴、ひとりはポケモンの流れ弾にやられて呻いてる奴。三人の内二人はリタイア。そして離脱に成功しつつあるリーダー格。

 

 もうちょいポケモンバトル見てみたかったけど、追いかけるか。……多分、どこに行くかはわかるし。途中で荷物回収する必要もあるから。

 

 

………

……

 

 

 

 

――なんでだ。

 

 はっ……はぁっ……! クソ、クソ、クソっ、畜生!

 

 上手く行ってたのに。全部うまくやれてたはずなんだ! 使えそうな馬鹿二人を引き連れて! 頭の足りない馬鹿共から金を借りて! 後ろ盾も作って! 運営が出来そうな奴との伝手も出来て!

 

 全部、全部。上手くやれてたのに!

 

 それがいつから出始めたのかも分からない噂の――クソっ。あれの所為で全部がパァだ!

 

 原因はなんだ? 誰が流した? 金をばら撒いてる連中の逆恨みか? 俺が……何したってんだ。

 

 ただみんなで楽しめる賭博場を作ろうとしただけなのに!

 

……とにかく逃げるんだ。前より大分減っちゃいるが、金はまだ残ってる。

 

 息も絶え絶えになって辿り着いたのは、タマムシの寂れた一角だった。

 両脇を無人のビルに挟まれたコンクリ造りの二階建て。借り入れたばかりの空きテナント。

 

 予備の鍵で南京錠を解錠し、シャッターを引き上げる。

 嘗て雀荘として細々としたテナントは買ってからまだ碌に手を付けられていない。室内には壊れた椅子や麻雀牌の一部が転がっていた。

 

 埃のにおいに咽ながら二階への階段を駆け上がる。一階と同様に殺風景な部屋の隅には大きな金庫が置かれている。

 ダイヤル式の鍵をぎちぎちと鳴らして開ければ、札束が入ったボストンバッグが鎮座している。

 

 よし、金は無事だ。あの馬鹿二人には解除番号を教えてないから誰も盗れるはずがない。

 

「1089って安直じゃない?」

 

 は……? 声?

 

 なんで――――

 

 

 

 

 頭が痛む。熱を帯びた様に首回りに違和感がある。

 布で覆われた視界。

 椅子に座らされ、執拗なまでに拘束された手足と身体。

 

 がさごそ。

 こつ、こつ、こつ……。

 

 何かを漁る音。誰かの足音。

 

「……テメェ、どこの誰かは知らねぇが、こんな事してどうなるか――」

 

 脈絡なく走った鋭い痛みに言葉が途切れた。

 痛みの発生源が太腿である事。何かを刺された事。二つの事を理解した時に、自分以外の誰かが加害者であることを否が応でも理解できた。

 

「ぐっ……ふぅ、ふぅ……へ、へへへ。何かしやがったな? もう逃げられねぇぞ、俺の後ろにはなぁ、ロケット団が――」

 

 はったり混じりの脅しは、顔面に重たい衝撃が走る事で中断させられた。頭がぐわんぐわんと揺れる。痛みよりも、目玉が飛び出すような圧迫感を得た。

 

「ぁ……わかった、何が欲しいんだ? 金か? そこに――」

 

 太腿。最初とは別の箇所。

 

「ギッ……なあおい、せめて話くらい――」

 

 顔に衝撃。言葉が止まる。

 

 駄目だ、話せない。何も言えない。口を開こうとする度に訳の分からない暴力が飛んでくる。いや、大丈夫だ。逆に言えば、何も話さなければ被害を受けることはない。そうだ、じっとしてれば後で助けを――

 

「――がぁっ!?」

 

 なんだ、何をされた。脇腹を殴られた? 一瞬呼吸が止まった。息が苦しい。

 

「何も喋って――」

 

 顔に衝撃。わからない。ここにいる奴の目的がわからない。

 ひとりか? ふたりなのか? 俺をどうしたいんだ? 喋らせたいのか? でも喋ったら何かされるよな?

 

「ごッ……!」

 

~~あぁ! やっぱり喋らないとこうやって殴られる!

 

 腹がいてぇ……。思ってたよりも良いのを食らっちまった。

 どうしたらいい? どうしたら助かる? どうしたら許して貰える?

 

 誰か、誰でもいいから助け――

 

 

………

……

 

 

 

 

 

 

 かっぺ三人組のリーダー格。無事気絶。涙と鼻水で顔面がぐちゃぐちゃな模様。

 

 ノリと勢いでやったけどなんとかなるもんだな。まあいうほど大した事してないけど。

 喋ったらフォークで太腿を刺して、黙ったら布を巻いた木製バットでぶん殴った。そんだけ。意外と使い心地は悪くない。

 俺が子供で力がないからあんまりダメージはないけど、文明の利器と化学はそれを有り余って補ってくれる。バットって言っても、壊れた奴に布を巻いたわけだから痛くはないけど、意外とガツンと来るよね。

 フォークの所為で太腿から血が出て痛そう。かわいそう。

 

 ところでこのボストンバッグ、幾ら入ってる?……うぉ、すっげぇ大金。大金持ちかな? 身分証買えそう。

 でも足が着くと怖いからあの日の分だけでも回収しておこう。……やっぱり慰謝料と利子の分も含めてもう数枚だけ貰う。

 残りは何れ来るであろうポケモンハゲーズのために残しておく。全部分捕ったら足がつくかもしれないし……。

 

 本当はあの混戦で終わっても全然よかった。あそこでこいつらが巻き込まれて全員ぼこぼこにされれば、それで満足だった。余裕があれば俺が追い打ちかければいいかなて。

 

 まあ、こんだけやれればもう充分だけど。俺としてはあの日と同等程度の仕返しが出来れば大満足。

 

……本当に気絶してる?

 

 試しにフォークを太腿や脇腹にちくっとやったけど、ぴくりともしない。これ気絶してるわ。

 

 リストバンドと紐だけ解いて放置する。足首に巻いた奴はそのまま。自分で頑張って切って貰う。

 使ったもの……燃やすなり他人のゴミ袋に混ぜるなりしてちゃんと処分しよう。ゴム手つけてるから指紋も残らないはず。これ以上の後始末は必要なし。

 

 じゃあ俺、退勤すっから。お疲れ様でした。

 

 

……思ったより罪悪感はないな。後味の悪さはあるけど。でも、寧ろちょっとすっきりしたくらいだ。肩の荷が下りたとでもいうべきか。

 

 さて、妙な話だ。

 

 前世の俺は悪役に憧れてはいたが間違いなく凡人だ。

 良くも悪くもない要領は自分の力量以上のことでは発揮されず、喜怒哀楽も人並みの感性に従って動いていた。この体の持ち主だって、怖がりで逃げ回ってばかりいた無知な子供だ。どちらを掛け合わせていたもこんな大それたことできるはずもない。

 

……運とか、タイミングとか。それに恵まれたな。

 

 もしかしたら、どちらかに本当にその手の才能があったのかもしれない。

 

 まあ、いいか。もう帰ろう。

 

 折角臨時収入で数枚だけ多めに貰ったんだ。ラーメンの一杯でも食って帰ろう。この体になってから初めてだよ。

 ヒスイゾロアにも、ちょっといいポケモン専用のおやつでも買ってやろう。なんだかんだ役に立ったし。

 

 





少しくらい主人公の悪いところを見せないと行けないよね。と言うことで出来上がったお話です。
かっぺ共は3話で主人公をボコった連中。
ごろつきはスキンヘッドとかモヒカンとか。
ギャンブラーはなんか出てきた。

ちなみに一番損をしてないのはかっぺ三人組に下請け業務をさせてたロケット団員。
賭博経営も一枚噛めたらいいなってだけで、特に期待してなかった模様。今後出てくるかどうかは知らない。

 次のお話も近いうちに投稿できたらいいなと思います。今週の平日の夕方か夜くらい。
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