妹の通ってる学校が閉鎖されたって、マ?   作:冬風_ykn

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時系列周りで書き直しがあったと言うお話。違和感があってもそれは気の所為だ。空間が多少捻れても許してくれ


疑心と自明

「ふぅ、取り敢えずインフラへの影響は少なそうで良かったよ」

 

 

「すみません、帰ってそうそう修復作業に当たってもらう事になってしまって…………」

 

 

「別に気にしなくていいよ。今に始まったことじゃない…………よくないかも……」

 

 

「ほんと、費用の事も少しは考えて欲しいわね」

 

 

「差し押さえられた『(Optimus Mirror System)』を奪取しに来たのは、ヴェリタスとかゲーム開発部がやる分には想定してたんだけどエンジニア部も動いてきたかぁ」

 

 

「一応、鏡については返却されたので再度確保する必要はありませんよ」

 

 

「……データの履歴確認してるんだけど、こんな子いたか?」

 

 

「ああ、アリスちゃんね。ゲーム開発部に新しく加入したプログラマーの子よ」

 

 

「それに先生もグルか…………」(銀行強盗にセミナー襲撃。これシャーレを潰す方が平和になるのでは?)

 

 

「先生の指揮もあってC&Cの防衛を突破されちゃったのよね」

 

 

「あと、アリスだったか? その子の持ってる武器を相手にしてるなら仕方ない案件だな」

 

 

「確かに、アスナ先輩が一発で動けなくなるくらいの威力があったわね」

 

 

「エンジニア部が作った武器だからな。前に試射をしてみたんだけど、ミレニアムの壁や床なら簡単に撃ち抜ける威力が出せる」(……けど問題はそれじゃない。照準器にバッテリーを積んだ上での反動が人に扱える物な筈がない……それに、違和感)

 

 

「そう言えばエンジニア部が部室の天井に穴が空いたからって前に修復してたわね」

 

 

「…………大体の事情は把握できた。まぁ修復はこっちで何とかなるから、ミレニアムプライスの準備を進めててくれ」

 

 

「なら、あとはエルにお願いするわね」

 

 

「修復周りはもう慣れたからな。あと、冷蔵庫に和菓子を入れてあるから片付いたら二人で食べてみてくれ」

 

 

「エルは食べないの?」

 

 

「こっちは用事があるのと、前に食べたからな」

 

 

「なら、後でありがたく頂くわね」

 

 

 

 ───────────────────────

 

 

 

「おや? エルじゃないか。今日は特に試運転を頼んだ覚えは無いんだけど……もしかしてセミナー襲撃の件でのお叱りかな?」

 

 

「それはいいですよ、僕の役割じゃないですから。……まぁ、襲撃周りの件で聞きたいことがあるのは確かですけど。少しお時間よろしいですか?」

 

 

「構わないよ、珍しくエルが考え込んだ顔をしているんだ。先輩として助けになろう。それで、何について聞きたいのかな?」

 

 

「光の剣と言えば僕が考えていることも伝わりますよね?」

 

 

「その事についてか。それなら少し場所を移した方がいいね」

 

 

「なら、ちょうど会議室を一部屋貸し切ってるのでそこで話しましょうか」

 

 

「相変わらずの準備の良さだね。……昨日の件で起きた被害も殆どが修復されているし。ああ、セキュリティに関しては問題ない物をこちらから提供するから心配しないでくれ」

 

 

「はい、ありがとうございます。…………いや、やっぱりナシで。原因を考えたら寧ろ必要なのは叱責ですかね」

 

 

「それは否定できないね。ただ、ユウカからこっぴどく言われたから、それで勘弁してくれないかな……」

 

 

「大丈夫ですよ、さっきも言ったように僕にその役割への適性はないですから。それに、一番被害を被った人が言うからこその物ですし」

 

 

「…………おっと。ここでいいのかな?」

 

 

「はい、ここが一番盗み聞かれる可能性が低いですから」

 

 

「そうだね。さて、改めてだけどエルが聞きたい事は何かな?」

 

 

「僕が聞きたいのは天童アリスの肉体……いえ、機体と言ったほうが良いんですかね。映像越しだったのでよく見えませんでしたが、瞳孔は間違いなく機械の類いでした」

 

 

「よく気付いたね。ならより正確な情報……まぁ私の推定にはなるけど、最低でも1トン以上の握力に、発射時の反動によってブレる事のない体幹、……その異常性は以前試射をしたエルなら分かりやすいだろうね」

 

 

「間違いなくあれは携帯する武器じゃない。いくつものワイヤーで反動を抑えることを前提にして、やっと照準を定められる代物でしたからね」

 

 

「それに私が見たところ、肌への傷が見当たらない点から自己修復を行うナノマシンが搭載されていると見て良いだろうね」

 

 

「……はぁ、そうなってくると学籍も偽造された可能性が高いですね……ヴェリタスはしばかないと。……ウタハ先輩の見立て通りなら戦闘用の一種の兵器とも言えますね」

 

 

「恐らくは……ね。一応この事は誰にも話していないし、コトリやヒビキもあの分にはまだ気付いていないと思うよ」

 

 

「なら、僕はこの秘密を墓場まで持っていかないとですね」

 

 

「そうだね。私もできれば、何事もなくこの秘密を持っていけることを願うよ」

 

 

「……それと、もう一つ」

 

 

「なんだい? 他にもなにか問題があったかな」

 

 

「セクシャルハラスメントで痛い目を見ると言う、世間体の中で一番酷い惨事に繋がる可能性が高いので、発言には気を付けたほうが良いですよ」

 

 

「そうだね。善処はしようか」

 

 

「そう言うと思ってました。……話はこれで以上です、ミレニアムプライス前なのにありがとうございます」

 

 

「エルにはいつも試運転に付き合って貰ってるからね、お互い様さ。……また何か困ったことがあったら何時でも頼ってくれて大丈夫だよ」

 

 

「こちらこそ、マニュアルが必要になったら呼んでくださいね」

 

 

 ─────────────────────────

 

 

 

「……なんとか間に合ったぁ」

 

 

「今年は何を出展したの?」

 

 

「空を翔ける靴かな」

 

 

「なによそれ……と言うか靴で空を翔けるってどういう事よ」

 

 

「単純に靴の空気抵抗を増やしたら水の上を走る感じに行けないかなと思って、作ったらできたんだよね」

 

 

「…………それが出来たのってエルよね?」

 

 

「自分で試したけど、間違いなく空を翔ける事ができたよ」

 

 

「そう……他に誰かできたりしたの?」

 

 

「スミレにも試してもらって、空気抵抗の調整をしたんだよね。ちなみに電子機器は使ってないから捨てる時も簡単だよ」

 

 

「そう……スミレとエルがね……」

 

 

「まぁ量産ができなそうだけどな…………?」

 

 

「どうかしたの?」

 

 

「いや、何でもない。後は大した仕事もないよな?」

 

 

「特に問題が起きなければゆっくりできると思うわ」

 

 

「ならちょっと新作のゲームでも……」

 

 

 

ドカアアァァァン!! 

 

 

 

「…………問題が起きたな」

 

 

「……そうね。その新作のゲームを始めるのは修復作業が終わってからでお願い……」

 

 

「やっぱりフラグは建てるもんじゃないな」

 

 

「そうね、多分この感じだと被害の拡大も見えるてくるわね」

 

 

 

ドカアアァァァン! 

 

 

 

「音的に旧校舎の廊下辺りだな、壁に風穴空いてそうだし取り敢えず修復作業に行ってくる」

 

 

「ええ、被害が増える前に……」

 

 

ドカアアァァァン! 

 

 

「……フラグだったか。ユウカ、取り敢えず行ってくるわ」

 

 

「……気を付けて行ってきてね」

 

 

 

 ─────────────────────────

 

 

 

ドカアアァァァン! 

 

 

 

(追加でもう一発。初めの二発はスナイパーライフルの類い。残り二つはスーパー・ノヴァの破壊音だな)

 

 

「……あれ、ゲーム開発部にえ~と……先生ですか?」

 

 

 "そうだよ。君は確かセミナーの……"

 

 

「空井エルです。以前はユウカがお世話になったみたいで…………あ〜、近くの保健室に案内しますね」(やっぱりタブレット端末をしっかり持ってるし、この大人が先生かぁ)

 

 

 "ありがとうエル"

 

 

「ところで何があったかお聞きしても?」

 

 

「C&Cに襲われたんだよ! エルはセミナーなんだから知ってるでしょ!」

 

 

「……僕は少なくとも知らないな。どうせネル先輩が暴れたかったんだろうし……まぁいくらか事情はユウカに通しとくけど、事後処理の関係があるから一応ミレニアムプライスの日辺りにでもセミナーに寄ってくれ」

 

 

 "さっきからエルの私を見る目が厳しく感じるんだけど……"

 

 

「まぁゲーム開発部に付き合ってる時点である程度の善性があるとは思ってますよ? それ以上に不信が募ってるだけで」

 

 

 "…………"

 

 

「ここです、設備は自由に使ってくれていいので僕はこれで」

 

 

「エル先輩があんな目つきなの初めて見たかも。先生もしかして何かしたんですか?」

 

 

 "…………エルには特に心当たり無いかな"

 

 

「エル先輩以外には心当たりあるんですね…………」

 

 

 "エルはどういう子なの? "

 

 

「エルはたまにゲームの攻略動画を上げてるんだよ!」

 

 

「テイルズ・サガ・クロニクルの攻略サイトも大体はエル先輩の配信から作られてます……」

 

 

「エルは新作ゲームの攻略の速さがすごく速いからね」

 

 

「配信されてから一時間もあれば簡単な操作と、有用な技術を攻略サイトに載せてるので詰まった時は助かってます」

 

 

「」

 

 

 ""

 

 

「しかも、初めの即死トラップにも引っ掛からずに初見でノーデスクリアしたんだよ!」

 

 

 "エルはテイルズ・サガ・クロニクルを何時間でクリアしたの? "

 

 

「……確か四十分くらいのはずです」

 

 

「あれを四十分ですか?」

 

 

「この配信だよ!」

 

 

 "Righter(ライター)…………? "

 

 

「大体どうにかできるという意味で、ライターと言う名前で活動してるらしいです」

 

 

 "レトロゲームが少し多いみたいだけど種類は問わない感じだね"

 

 

「一応……明確に種類はあります……」

 

 

 "あまり知らないゲームだから共通点がわからないんだけど……"

 

 

「……エル先輩がやるゲームは基本的に無理ゲーに分類されるものなんです……」

 

 

「特にレトロゲームは難易度が高いものが多いので相対的に多くなってて……」

 

 

「エルがやる作品はクソゲーランキング上位に入るものばっかりなんだよ!」

 

 

 "変わってるんだね……"

 

 

「一応ゲームのリクエストを元にやってるので、視聴者が難しいゲームを望んでる故ですから」

 

 

「そうなの?」

 

 

「お姉ちゃんはちゃんと概要欄見ないからだよ」

 

 

「……ほんとだ。これ全部リクエストされた奴だ!」

 

 

 "……あれ? 半年くらい前で投稿が止まってるんだね"

 

 

「SNSの方で言ってたんですけど、仕事が忙しくてしばらくは活動を休止してるそうです」

 

 

 "ライターがエルっていうのはどうやって知ったの? "

 

 

「それはね、ヴェリタスにハッ…………いやそうじゃなくて声が似てるなぁと思って…………」

 

 

 "…………"

 

 

「けどちゃんとエルから聞いたんだよ! そしたら『セミナーの仕事が忙しいから、ミレニアムで建物の損害がなくなった頃に再開する』って言ってたよ」

 

 

「……それって無期限休止って意味じゃないかな?」

 

 




というわけで先生と本格的に合流するのはエデン条約からです。トリニティを優遇しすぎじゃないかと言う説もありますが、案外そうでもないと言うのが後々分かるかもですね
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