妹の通ってる学校が閉鎖されたって、マ?   作:冬風_ykn

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やっと復帰できた。これからは何時も通り投稿していきます。あとブルアカ新章でSRT周りが色々と来そうで嬉しいです。


廃墟の光明

「ここだよ」

 

 

「ミレニアムにこんな場所あったんだな」

 

 

「部長が準備してくれたんだけど、通路が狭くて荷物を入れるのは大変だったね」

 

 

「予め部品ごとに分けて送っとけばよかったな」

 

 

「分解して組み立てるくらいなら問題ないから大丈夫だよ」

 

 

「ならいいか。調査の方はどんな感じだ?」

 

 

「今は廃墟の方で調査して、デカグラマトンの信号を見つけたところ。明日には細かい位置も分かるみたいだからこれからはそこに向かう」

 

 

「……廃墟か。確かにそこなら何がいてもおかしくないな」

 

 

「それでエルは急用があったらしいけどエデン条約関連?」

 

 

「そっちは元から調査と並列してやってる。急用に関しては遭難者が目を覚ましてな」

 

 

「……!?」

 

 

「けど残念な事に記憶が飛んでた」

 

 

「それでしばらく動けなさそうって……」

 

 

「名前も学園も住所も不明だと色々とな。それに銃器を見繕ったりもしないといけなかったから」

 

 

「……エルが来たってことは取り敢えず一段落は付いたんだね」

 

 

「ほんとは学園に連絡したり元々の家の掃除とかもしないとなぁと思ってたんだけど、記憶ないしな」

 

 

「今はエルの家に住んでるの?」

 

 

「そうだな。けど、エイミが知ってる新居じゃなくて前に住んでた……まぁ、今の別荘の方だな」

 

 

「そうなんだ。それでエルはこれから大丈夫なの?」

 

 

「ん? ああ、問題ない。それに廃墟に向かうなら人数はいた方が良いだろうしな」

 

 

「ならデータは送っておくね」

 

 

「助かる。それと追加のジュースは……ここだな」

 

 

「あら? 久し振りですねエル」

 

 

「言うほど経ってないですけどね」

 

 

「私は待ち侘びてたよ。…………ふぅ」

 

 

「……あとデカグラマトンの型番もおおよそは」

 

 

「流石ですね。……なるほど、この自販機ですか」

 

 

「割と普通の自販機なんだね」

 

 

「……現在は製造されていない様ですね。それに製造元の会社も既に倒産してしまってますね」

 

 

「なら今あるのをどうにかすれば一安心だね」

 

 

「ええ、……問題は現状デカグラマトンをどうにかする方法が無いところですね」

 

 

「…………改めて思うんですけど、釣り銭計算用のAIのスペックでここまでの事できるんですか?」

 

 

「普通なら不可能ですね。……ですが他の媒体と接続する事で動かしていると言う可能性もあります」

 

 

「これに関しては未知の存在との会敵ですからね。恐らくは既存の技術体系と異なる物であるのが影響してると思います」

 

 

「前の部室にハッキングかけれる時点で大概だったもんね。電源壊しても無理やり動かしてたし……」

 

 

「あれは驚いたな。シッテムの箱に意識が向いてくれてよかったよ、ほんとに」

 

 

「そう言えばあれは連邦生徒会長が残したオーパーツでしたね。私も何度か調べてはいますが詳しいことは分かっていません」

 

 

「…………確かすごく高性能なんだよね」

 

 

「恐らくは、ミレニアムにあるすべての機器を活用しても届かないほどのものでしょうね」

 

 

「改めて先生がいい人で良かったよ」

 

 

「そもそもシャーレの権限からして独裁政権になり得るしな」

 

 

「…………そう言えば先生が来た頃エンジニア部に武器の整備とか頼んでなかった?」

 

 

「スナイパーの調整だな。長距離狙撃の予定が立つかもしれなかったからナノ単位でやって貰ったよ」

 

 

「それにサンクトゥスタワー周りの地形も調べてたみたいだし、エルって場合によっては先生を撃ってたよね」

 

 

「キヴォトスの安寧のためならな。まぁ今は狙撃装置も外してあるから問題ないだろうけど」

 

 

「エルは思い切りが良いですからね。さながら特……いえ、それはどちらかと言えば妹さんの方ですかね」

 

 

「そうですね。特殊部隊のような誰かの武器になる要領は持ち合わせてませんから」

 

 

「エルってそもそも部隊で戦うとか向いてないもんね」

 

 

「やるなら別動隊で動かすのが一番良いだろうな」

 

 

「ですが今回の任務では二人部隊と言っても、ほぼ別行動になりますから存分に力を振るってください」

 

 

「それに廃墟なら多少の地形破壊も許されますしね」

 

 

「あんまり壊しすぎないでね。帰り道で困るかもしれないから」

 

 

「分かってる。それで廃墟で発見した信号の位置はもうわかったんですか?」

 

 

「私を誰だと思っているんですか。このミレニアム最高の天才清楚系病弱美少女ハッカーの明星ヒマリに出来ないことなどありません」

 

 

「…………先生呼んでくるね」

 

 

「ならこっちは移動の準備しとくから準備終わったら何時ものところに来てくれ」

 

 

「わかった」

 

 

「せめて何か反応してください!」

 

 

 

 ─────────────────────────

 

 

 

「ヒマリ部長、ここも目的のポイントには行けなそうです」

 

 

『こちらでも確認してます。……一度撤退してください』

 

 

「了解です。……二人は一足先に下がっておいてください」

 

 

 "わかった。エルもすぐに戻ってきてね"

 

 

「分かってます。ここを一度吹き飛ばして足止めしますね」

 

 

「先生、私についてきて」

 

 

「…………3、2、1【11100011 10000010 10101010 11100011 10000011 10110011】

 

 

 

ドドドーン!! 

 

 

 

「……ふぅ。地盤の崩落により足止めに成功」

 

 

『はい、確認しました。恐らく三十分程度は時間を稼げると思います』

 

 

「こちらエル。足止めに成功」

 

 

『ひとまずは安心だね。このまま入り口のあたりまで引く?』

 

 

「いや、ここで仕掛けよう。僕がケテルを引きつける」

 

 

『そうですね。現在ケテルは東側から迂回してきているので引きつけることは可能だと思いますが……』

 

 

 "あの武装を相手にして大丈夫なの? "

 

 

『…………私の見解ではかなり難しいと思います』

 

 

「ふぅ、追いついた」

 

 

「速かったねエル」

 

 

「手荷物は殆ど使い切ったからな。……それで、先生はそんなに心配ですか?」

 

 

 "エルの実力もこの調査を通して理解してるけど、長丁場になったら厳しい戦いになるからね"

 

 

「……そうやって心配されるのは久しぶりですね。まぁ冗談ですよ。さっさと皆で破壊しちゃいましょう」

 

 

「そうだね。そっちの方が安全そうだし」

 

 

「そう言えばケテルのデータは送れてますか?」

 

 

『ええ、十分です。ケテルの行動パターン及び武装の解析も完了しました』

 

 

 "もしかして始めから壊すつもりだった? "

 

 

「そりゃ探索するんですから、囮なんてしてる時間はないに決まってるじゃないですか」

 

 

『そうですね、一度部室まで戻ってきてください。改めて侵入ルートを計算し直します』

 

 

 

 ─────────────────────────

 

 

 

「ふふふ、何時ぶりでしょうか。私が現場に出向くのは」

 

 

「私は初めて見たけど」

 

 

「こっちも初めて見たな」

 

 

「この病弱美少女ハッカーが滅多に見せない姿なんですから、しっかりと目に焼き付けてください」

 

 

「…………取り敢えずエルがケテルを誘き寄せて、私達で奇襲をするんだよね?」

 

 

「ケテルは目の前の標的に対して攻撃を行い、その際に索敵を一時的ではありますが疎かにする性質を確認できました」

 

 

「それに動きが単調だから回避しやすいしな」

 

 

「謙遜しなくても良いんですよ。エルなら問題なく預言者の攻撃を凌げるんですから」

 

 

「ヒマリ部長のマッピングのお陰ですよ。前回は初見の場所で仕込みに時間がかかりましたから」

 

 

 "仕込み? "

 

 

「ああ、そう言えば伝えるのを忘れてましたね。……前の爆破とは別に何箇所かケテルの行動を制限できそうなポイントを準備してまして」

 

 

 "エルが大回りに逃げてたのは廃墟の地形を確認してたからなんだね"

 

 

「そして今回の奇襲ポイントはこちらの建物です。この廃ビルを破壊してその瓦礫をケテルに浴びせ、そちらに意識が向いたタイミングで攻撃を仕掛けます」

 

 

 "……エルは大丈夫なの? "

 

 

「最悪避けれなくてもケテルを盾にして受けれるので、致命的な問題にはならないですよ」

 

 

「……ケテルの位置を確認しました。エルお願いしますね」

 

 

「それではまた後で合流しましょう。先生、作戦開始の合図を」

 

 

 "作戦開始! "

 

 

 

 ──────────────────────────

 

 

 

「見つけた。あの自販機」

 

 

 "あれが……"

 

 

「型番の違いはありません。それにこの自販機にだけ、電気が通っているようですね」

 

 

「エル、さっきのところを反対に行った場所だったよ」

 

 

『分かった。なら、こっちが周囲の索敵を引き受けようか』

 

 

 "無理はしないようにね"

 

 

『ご心配なく。先生はデカグラマトンに集中してください』

 

 

「いよいよデカグラマトンと対面ですね…………」

 

 

 

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