一般流浪人がスタレのキャラに狙われる話   作:しいたvol.3

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作者の眼には曇らせとしっかりオンパロスが拮抗しているアンケートが見えています。

クソっ…このままではじっくりオンパロスを曇らせる展開になる…(歓喜)


我、流浪のものである10

我は特段珍しくもない、まぁまぁ治安の悪い星に生まれた。

適当に幼少期を過ごして、ある程度の歳になってからすぐに故郷を出た。

我にとって故郷で過ごすというのはなかなか窮屈な思いだったのだ。当時は。

 

何という名前の星だったか…生憎、ボロい宇宙船に乗っていた故に星には不時着だった。

流れ着いたところには何人が人がいた。その中に、我と同じくらいの歳の少女がいた。

 

我が旅に出るまでの間彼女とはよく話していた。

彼女は梅のお菓子が特に好きで、とてもおいしそうに頬張る姿は今でも記憶に鮮明である。

 

幾度か季節を経た。

思いのほか仲良くなり、星を出たあとも彼女とは定期的に連絡を取ることにした。

 

彼女の両親も、よい人であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

我、流浪の身なり。

風呂でのぼせて起きたら拘束されていた。普通に意味不明な状況である。

 

「目が覚めましたか」

 

正面から声が聞こえた。

先ほどまでぼんやりとしていた視界がはっきりしてきた。

気絶している我を拘束するような奴である!どんな奴だろうと絶対に許せないのである。

 

だんだんと目の前の人物がはっきりと見えてくる。

金色の髪、美しい、彫刻のような体。気を抜けば吸い込まれそうなその眼。

端的に言えばスッゲー好みのお姉さんが目の前にいた。

 

「起きがけですが、あなたにはいくつか聞きたいことがあります。ちなみに嘘は通用しませんので」

 

__一ついいだろうか。名も知らぬ御仁よ

 

「…いきなり拘束してしまったのはこちらですし、許可します」

 

__我と結婚を前提にお付き合い願えないだろうか?

 

「…」

 

完全な無表情であった彼女の表情が、少し崩れたような気がした。

正直めっちゃタイプである。告白しなければ一生の後悔というもの。

 

ちなみに、先の発言から我の体に巻き付く糸の締め付けがきつくなっている。

このままだとシャレにならないボンレスハムと化してしまうのである。

 

「答えは否です。質問に入ります」

 

めっちゃ冷たいのである。

 

「あなたはモーディスとピュエロスで何をしていましたか?」

 

…誰だ?いや、モーディスという名の黄金裔の名は聞いている。たしか「紛争」の権能を持つ半神になる、不死身の男だとか。

 

「わかりませんか?金髪の、屈強な男なのですが」

 

…まさか、我と漢の勝負を繰り広げたあの戦士か?

言われた特徴に一致するような人物はここに来てから彼しか見かけていない。

恐らく彼がモーディスとみていいだろう。

 

というか、今しがた思い出したが、この能力と外見は星が説明してくれていた「アグライア」という黄金裔に酷似している。

まさか来て早々に黄金裔らと会うことになろうとは。

運命とは中々いたずらが過ぎる子供のようなものである。

 

__ああ、彼か。いや、あの場で初対面だったのだが、高温ピュエロスでどちらが長く入っていられるかという勝負になってな。

何をしていたかというと…その程度だ。ただ、ともに湯に浸かっただけである。

 

「…嘘はありませんね。いいでしょう、次の質問に入ります」

 

「この鎧は、あなたの持ち物ですか?」

 

そうして彼女は背後から我の鎧を取り出した。

え?我の荷物勝手に漁ったって事?普通に鎧の奥にえっちな本があるから見ないでほしい。

 

__ああ、我のものだ。ほとんど常にその鎧をつけているから、今の状態は少し恥ずかしい。

 

「これも、嘘がない。そうですか…」

 

少しの沈黙の後、目の前の彼女は話し出した。

 

「最後の質問です。嘘がないなら、解放します」

 

思ったより解放までは早いらしい。

というか早く鎧を返してほしい。

我の身体能力はこの鎧依存であるため、今の我は技術だけあるもやし同然なのだ。

 

「では問います。あなたは、天外から来た存在ですか?」

 

__ああ。そうである。

 

我がそう言葉を発した瞬間、彼女の顔が少しだけ強張ったような気がした。

 

「…そうですか。あなたの名前は?」

 

__ヨロイと呼んでほしい。あと、信じるかは分からぬが我は味方である。

我はただ、「火を追う旅」とやらに協力したくて来たのだ。

 

嘘ではない。我はもとより彼女たちに敬服の念すら抱いている。

たとえこれが再創生の因果が確定している時間軸だとして、今我らが火種を集めない理由にはならない。

 

あと普通に胸が大きい美人の好みど真ん中お姉さんがいるのだ。

ここで協力しない奴は童貞を卒業できない。我は童貞であるが。

 

「そうですか。なら少し、私と話しましょう。拘束は解きますし、この鎧もお返しします」

 

そう言うと、彼女は指をちょいと動かした。

たちまちに我を拘束していた金色の糸は消え去り、我の体は自由の身となっていた。

そして、この鎧。すぐさま鎧へと身を通す。

 

うーむ。やはりこの鎧を着けていないと落ち着かんのである。

我のトレードマークでもあるし、これがないと我のヨロイという名前も破綻してしまうからな。

 

そうして我は彼女と長い交渉?話合いを続けたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暫く会話して分かったことをまとめる。

 

1.やはり彼女はアグライア殿であったこと。

2.現在の火種の返還状況は現在6つ。

3.2の情報から我が飛んだ時空はやはり星が最初に経験した時空とほとんど同じであるということ。

4.我は黄金裔の誰かが監視に付くことを条件に火を追う旅への参加を許されたこと。

 

そして5つ目。

 

「初めまして、私は…ッ!?」

 

目の前の少女、キャストリスの反応を見るに我が今いるのは彼女に触れて死んだ時空と同じ、ということである。

 

__申し訳ないキャストリス殿。少々二人で話がしたい故、他の人に聞かれないような場所に案内してもらえるだろうか。

 

「え、ええ…分かりました。ちょうどアグライア様からしばらくあなたの監視を命じられていますので」

 

酷く動揺しながらも彼女は人目につかないところへと誘導してくれた。

それにしても、数分しかあってない男のことを覚えていたのだろうか。

まぁ我の鎧はまぁまぁ目立つデザインをしているし、彼女にあってすぐ死んだから印象に残っているのかもしれない。

 

「ここなら、誰にも聞かれないでしょう。アグライア様の金糸もここにはありませんし」

 

__かたじけない。…まず、一度謝罪させてほしい。あなたの手を汚させてしまって、申し訳ない。

 

「き、気にしないでください。それよりも、どうしてあなたはここに…?」

 

__すまぬ。訳あってそれは話せぬ。重ねて厚かましいお願いをするが、一度我を殺したことはどうか内密にしてほしいのだ

 

__誓って、あなたたちに危害は加えないと約束しよう。

 

そうして我は地に頭を着けて懇願した。

自分の事情も話せずに人を許容するなど、傍から見れば自殺行為同然。

しかも彼女のような少女に人を殺すということを強要してしまった以上、本来死んでも償いきれぬのだ。

 

「頭を上げてください!その…分かりました。私もできるだけあの事は忘れるよう努めます」

 

上から焦った声が聞こえてくる。

 

「ただし、今度は気を付けるようにしてください。」

 

なんと寛容な方であろうか。

それだけに彼女に我を殺させてしまったのが本当に悔やまれるのだ。

 

__本当に感謝する。この身朽ちようと、あなた方黄金裔の盾となることを約束しよう。

 

こうして、我のオンパロス生活が始まった。




・ヨロイさん
日に日にコイツのおかしさが露呈している。


・キャストリス
普通に殺した奴が化けて出たような感覚。生きててよかったと心底思ってくれている。やさしい。

・アグライア
初対面でプロポーズしてくるヤバい男にドン引きしている。
消えかけた人間性もこの時だけは顕著に表れる(適当)
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