一般流浪人がスタレのキャラに狙われる話   作:しいたvol.3

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我、流浪のものである6

我、流浪の身である。

 

パール殿との会話を終えた後、潤った懐と共にこの二次元シティを練り歩いていた。

 

愉悦にあふれたこの都市が静かであることはない。

いつでも騒がしく、またその住人も多くの場合楽しんでいる。

 

ピロン

 

…む?珍しい。誰かからの連絡の様である。

 

我のスマホが音を鳴らすことはほとんどない。

連絡先を教えている者がごく限られている上に、

旅の途中で電池が切れている場合が多いからである。

 

なにか特殊な事でも起こったのかとメッセージを確認すると、

不思議なアイコンと共に強制的にメッセージが表示された。

 

『やっほーヨロイ。元気してた?私も今二相楽園いるからちょっと付き合ってよ』

 

我のスマホをハッキングし、なおかつこの腹の立つマーク。

斯様なことをするのは星核ハンターの銀狼しかいないのである。

 

正直返事はしたくないのである。

旅先で何度か接触したこともある。

しかし、星核ハンターの面々はみな総じて面倒な部分が存在するのである。

 

その中でも銀狼は特に我が苦手なタイプである。

どうせ苦手ならカフカ殿みたいなお姉さんがいいのである。

 

『もしもーし、ヨロイー?これ見てるのは知ってるんだからねー』

 

しばらく画面を眺めていたらすぐ横に銀狼のホログラムが現れた。

あ、これ多分逃げれないやつである。

 

__久しぶりであるな、銀狼。

して、此度はいかなる要件か?

 

『ん?ただヨロイがいたから一緒にゲームしようってだけ。

それとも何?デートの方がよかった?』

 

__冗談は勘弁してほしいのである。

ぶっちゃけデートするならカフカ殿みたいなお姉さんが良『はぁ?』

 

『…やっぱり、私魅力足りないのかな』

 

…む、待てよ?

 

__銀狼、もしかしてここにホタルは来ているのであるか?

 

『来てないよ。だってホタル連れてきたら面倒なことになるでしょ?』

 

星核ハンターの知り合いの中にホタルという名の少女がいる。

彼女はピノコニーで知り合った…甲冑仲間というものであるが、

いかんせん彼女は精神が不安定なところがあるのである。

 

普段は可愛らしい乙女そのものであるが、我が他の者と連絡していたり、

カフカ殿に少しデレデレしながら話していると

 

『ねぇ、ヨロイさん?あ、あたしもいるよ?』

 

と、それはもう悲壮な顔をしながら我の腕を引っ張ってくるのである。

見ているこちらの胸が締め付けられるうえに我の行動制限が大きくかかってしまう。

ホタル、ひいては星核ハンターと行動するというのは我にとってそういうことなのである。

 

閑話休題。

 

__うむ、とりあえずゲームをするのは構わぬが、今は少々疲労がたまっている。

先ほどまでパール殿と話をしていたものでな。

 

『パール?パールってあのカンパニーの?また新しい女を誑かしてるワケ?』

 

__少々カンパニーの機関で不手際があってな、そのお詫びとともにお話もさせてもらったというだけである。

彼女と話すことが多すぎてつい夜更けまで話し込んでしまったのである。

 

『ふーん…あの多忙な代表がそこまで時間を取るなんて…またライバルが増えたかな?』

 

__そういうわけで、ゲームをするのは今日の夜にしてほしいのである。

 

『ま、いいよ。私もここでやるべきことあるしね。じゃ、バイバーイ』

 

そういって彼女のホログラムは消えていった。

相変わらず自由奔放な奴である。

すぐ現れてまたすぐ消えていく様はある意味で爻光殿に似ているといえる。

 

いざ比べてみると全く違うのであるが。

 

まったく、また面倒なことになりそうな気がするのである。

 




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