L社の技術を持っただけの擬態型一般人Aがキヴォトスで生き残るためにできること。 作:D-T45-45-1919JP
追記:感想の親切な方から文章ループしてるとのご指摘を頂き、修正いたしました。本来3000文字だったのが6000文字になっててビビった。普通に。どんなミスしたらそうなるんでしょうか? 頭ZAYINか???
ぱんぱかぱーん!
例によっての考察回ということで初投稿です。
黒服との契約が上手いこと行ってくれたおかげで、Logos Companyの持つ資本は莫大な量に膨れ上がった。黒服の方で便宜を図ってくれたおかげで、会社に入ってくる金銭は綺麗なもの。ロンダリングする必要がない金が大量にあると、やはり心にゆとりができるものだ。
ブラックマーケットで得た金銭は調査されると割と問題になりかねないからね……。その辺りも帳尻合わせで上手いこと取り繕ったし、一旦は金銭の問題は解決された。
生きるために必要な大体のものは金銭で何とかなる。しかし、ここキヴォトスにおいて決して金銭だけではどうしようもない問題が付きまとう。
そう、流れ弾問題。
結局のところ、俺自身の能力をどうにか上げないとワンチャン即死する可能性は依然として当たり前のように存在しているのだ。
世知辛い世の中だよホント……。
金に飽かせて装備でも付ければいいじゃんって最初は思ったけどね。うん、全方位の弾丸防ぐ装備とか乗り込み式のロボットとかそういうのしかないからね……。あんなん常日頃搭乗して過ごすとか冗談じゃない。
俺はどうあがいても人間だった。キヴォトスの生徒と大差ない住人たち用に作られた装備をまともに着用できるわけがなかったのだ。それに会社の取引として使うため、エンケファリンも着実に減っていっている。
精々二か月持つか持たないかくらいだろう。
金銭はあるが、その金に飽かせて引き篭もり生活を送っていれば取引先から会社としての信用を失い、そしてゲマトリアからの何らかの接触があった場合にも対応できないことになる。
この問題を解決するにはどうしたらいいのか。
「美味いか?」
「え、えぇ! 美味しいわよ!?」
「そうか。それなら良かった」
「……えっと、私はこの部屋についてアドバイスを送ればいいのよね?」
「ああ。報酬は20万、7時から17時までの間この部屋に滞在し、居住する空間、もしくは短期間滞在する空間としてどのようにすれば居心地が良くなるのか。それらのアドバイスを頼みたい」
「そのー、どうして私なのかしら? いえ、決して嫌とかそういうわけではないのよ? ないのだけど……」
「……居場所がない生徒に、少しでも休める場所を作ってやりたいんだ。以前ブラックマーケットのとある少女からアドバイスを貰ってな。少女は君たちのように強くなかった。少女は仲間を失い、ここで少し休息を取って、二丁の銃だけで仲間を救いに出て行った」
あの少女が今頃どうなっているのか、今となっては知る術もない。案外、仲間を助けてブラックマーケットに戻り、俺が消えていることに怒っているかもしれない。
「弱い立場からのアドバイスは既に貰っている。次はブラックマーケットの闇の中を散歩する、強者としての君からアドバイスを貰いたかった」
「……わかったわ。クライアントのその弱者を救おうとする決意、実にイカしてるわね! ……でも少し聞いていいかしら」
「なんだ」
「なんで私はあなたが作ったご飯を食べているの?」
「美味しくなかったか?」
「そういうわけじゃないわ?! はむっ、うん美味しい!!! じゃなくて!」
「はは、からかって悪かった。ホテルのような形態を取ってもいいのかもしれないと考えていてな。いずれ社員は雇う予定だが、その前にこの計画の実現性を俺の手で確かめるべきだろう? 見通しもないのに誰かを巻き込むのは、無責任だからな」
いよいよ俺のぺら回しも熟練のところまで成長している気がする。
色々あることないこと言ってはいるが、結局俺が本当に求めていることはただ一つ。
本能作業で勇気ランクを上げ、最大体力を増やすことが目的なのだ。その副産物で色々神名結晶だとかエンケファリンだとかが手に入るまさに一石二鳥。
しかし……。
落ち着かなそうに俺が作った飯を食べる陸八魔アル。収容室はある程度、買いあさった家具や毛布などを敷いては居るものの、やはり無骨さは隠せない。
お行儀よく正座して食べている辺り、育ちの良さが感じられる。本人はアウトローのつもりなのかもしれないが、そういう所作に品が出ていた。
本能作業は七割成功と言ったところか。作業結果良いで纏まってくれて本当に助かった。体内から湧き上がる血と精神的衝撃を何とか噛み潰す。
「そういうことだ。良い点、悪い点、色々あるだろう。またあとで昼食をもって来るから、その時に話してくれ」
「ええ。わかったわ。弱い子たちも安心していられるような居場所ね……ふふ、そうよね? アウトローにもそれなりに仁義というものがあるわよね!」
食事を下げ、一旦収容室から離れる。
「――かはっ、はぁ……はぁ……はぁぁぁ……流石は陸八魔アル。やはりネームドは恐ろしいな」
ステータス表示では俺の体力と精神力が4割を切っていた。彼女の作業ダメージはBlack。ダメージ量は4-6辺りか? 彼女に殴られたわけでもないのに、なんでこんなダメージを負っているのかと言うと、それはアブノーマリティとしての性質が関わってくる。
アレらは物質化しているからといって、概念的性質は消えていないのだ。
ゲームで見た覚えがないだろうか。レポートをもって作業しているだけなのに、Redダメージを負って体力が削られていく光景。
管理人からは見えていないだけで、実際は攻撃されてるんじゃね? という反論があるかもしれないが、基本的に認知フィルターが掛けられていたとしても、職員たちの大まかな動作は管理人に確認できるようになっている。
例えば武器を振るう動作もそうだし、特殊な死に方をすれば、どんな死に方をしたのかわかるように死んだ姿が確認できる。蓋の空いたウェルチアースというアブノーマリティでも、作業が終われば、自販機から出たウェルチアースを飲む職員の動作が確認できるだろう。
これらのことから、収容室内だからといって細かな動作すら確認できないくらいに、認知フィルターの強度が高まる性質はないことがわかる。
であれば、なぜ職員たちはダメージを喰らうのか。Whiteダメージという精神に攻撃するアブノーマリティならいざ知らず、なぜ物理的に攻撃されているわけでもないのに、Redダメージを喰らって体力が減るのか。
答えは単純だ。
彼らは物理的損傷ですら概念として含んでいるのである。
Redダメージは体力を減らし、Whiteダメージは精神力を減らす。
これらは本質的に同じなのだ。片方は物理、片方は精神。一見、まるで性質が異なっているように見えるが、実際はどちらも概念的ダメージである。
アブノーマリティと相対した段階で、“井戸”から汲み上げられた概念を直視している状態。
物理的に捉えることが叶わないはずの概念に遭遇したことによって、そのアブノーマリティが持つ概念的ダメージが発生しているというわけである。
え? そもそもどうしてアブノーマリティは概念的ダメージなんて持ってるのかって? ……誰かの苦痛で生きている都市の人間たちが繋がっている“井戸”から生まれた存在なんて、そんなものなんだろう。
でも都市の人間から抽出されたL社のアブノーマリティと違って、生徒たちはキヴォトス産なのにね……。
都市のテクスチャさえ、テクスチャさえなければ!!!! 可愛い女の子と楽しくお茶会して終わりだったのに!!!!
「……あの子で何度か時をやり直しておいて正解だったな……」
ステ稼ぎしておかなければ即死だった……。
推定危険度クラス、HEか。
作業Boxも大きく、また収容違反した場合も恐ろしいが……とんでもない量のエンケファリンを放出してくれている。
しかし……そうか。陸八魔アルという精神的にかなり安定している生徒でさえ、HEクラスの危険度があるのか。……そっかぁ。そうですか……。ということは、伊草ハルカはもっとヤバい可能性ある……?
聖園ミカとか小鳥遊ホシノとか、空崎ヒナとかも絶対WAW以上はあるぞアイツら。
何なら完全にテラー化した生徒なら全員問答無用でALEPHまであってもおかしくない。流石にビビりすぎか?
……絶対うちに入れないようにしよう。そうしよう。作業したら死ぬし。
やる気出されただけで危険度上がるのやっぱねじれ生物って危険すぎない???
実質やってることジェネリック白夜なんですけど。
ゲーム的システムをそれっぽい考察で理由付けしてくことに快感を感じる呪霊です。どうも
こういう捉え方をすると、その世界をより深く知れたような気がするんですよね。
一見よくわからない動きやシステムがあっても、まぁゲームじゃんwと解釈して遊ぶより、納得できる解釈を考えるようにできたら、よりその作品への没入感が生まれるんじゃないかなと思います。
だから都合が良すぎるアニメや小説の展開を見たとしても、基本的に筆者はこう思います。
奇跡が、ご都合主義が起こったからこそ、こうして取り上げられているのだと。
でもあまりに都合が良すぎると内なる心が勝手にマジレスして蕁麻疹が出て死ぬのでそのうち筆者は自分の作品に殺される日が来るかもしれない。
原作知ってるかアンケート
-
ブルアカは知っているがロボトミは知らない
-
ロボトミは知っているがブルアカは知らない
-
どちらも知らない
-
どちらも知っている