L社の技術を持っただけの擬態型一般人Aがキヴォトスで生き残るためにできること。 作:D-T45-45-1919JP
リンバスカンパニー始めました。
ゲームシステムがルイナよりも難しいンゴねぇ……!
アビドスの日差しは血の匂いをより一層不快に際立たせていた。
再生したばかりの右足は神経が焼き付くような熱を持ったまま、慣れない痛みを伝えてくる。完全に治ってるはずなんだが、どうにも幻肢痛のようなものがあるらしい。
予想通りヒヨリの弾丸は射撃が止まっている。しめしめ。
息を切らしながらアビドスの熱い空気に辟易していると、視界にピンク色が映った。
片手には買い物帰りらしい買い物バッグがぶら下がっており、ぼんやりと歩いている彼女だったが、俺と視線が合うと首を傾げ、すぐさま血相を変えて駆け寄ってきた。
小鳥遊ホシノ!? 今ッ!? よりにもよって今!?
「ちょっ、ちょっと〜!? 君、大丈夫!? 酷い怪我……あれ? 血は出てるけど傷がない?」
小鳥遊ホシノが、驚きを宿した瞳でこちらを見ていた。純粋に驚いているようなその表情。しかしこちらを気遣うフリをしつつ、腰元のショットガンに手を寄せていた。
「はぁっ、はぁ……っ、気にしないでくれ。これは……ファッションだ。だから怪我がない」
「そんなわけないよね。幾らなんでも悪趣味すぎるよ〜。ねぇ、こんな大怪我して、あなたはここで――アビドスで、何をしてたのかな?」
心配の色を宿した瞳の下には、強い猜疑の光が煌々と光っている。アビドスの暑苦しい日差しがあるにも関わらず、なぜだが妙に気温が下がった気がした。
アインの仏頂面でハッタリをかましたところで、修羅場を潜り抜け、大人や仲間以外の存在を疑う小鳥遊ホシノの警戒を抜けられるわけがなかった。
「……っ悪いが説明してる時間はない。今も狙われている」
「うへ〜……ま、わかったよ。一旦おじさんが守ってあげようかな〜」
彼女は提げていた袋を地面に置くと、その華奢な肩を回した。
守る? 俺を?
「……助かるが、何が目的だ?」
「そうだね〜、まずここがアビドス自治区であるということが1つ。これでもアビドスの生徒だから治安維持はするよ。それと〜……」
ホシノは一歩、距離を詰める。彼女の背後から漂うのは昼寝を好む少女の平穏さなどではなく、アビドスを害する敵全てを殲滅せんとする冷たい敵意だった。
これは匹夫の勇(攻撃速度&移動速度+20)ですわ……。
「あなたがアビドスで何をしていたのか。それを吐かせてからじゃないと、安心して夜しか眠れないからさ」
――ぴぃっ!!!
内心で悲鳴を上げたが、アインの顔の筋肉はピクリとも動かない。冷酷な社長の顔を維持したまま、俺は頷いた。
「そうか。……目的地はトリニティだ。今俺を狙っている奴らは、あそこまで逃げ込めば身動きが取れなくなる」
「なるほどねぇ、となるとゲヘナの生徒ってことかな。連邦生徒会長が消えてあちこちてんやわんやだからね〜。……でも守れて駅までかな~。おじさん、長距離の護衛は疲れちゃうからさ〜」
十分だ。
「――おーっと、危ない」
途中、飛来したライフルの一撃を大楯で弾くホシノ。
何を知覚したらほぼ音速みたいな弾丸を弾けるんですか???
「ふ~ん、あっちか」
冷徹な色を感じさせない目で、狙撃位置を即座に特定し、俺に通る射線を遮ってくれた。
頼もしい、頼もしいけど……。
怖ぁっ!!!! 暁のホルスすぎるだろ!
「……流石だな。おそらくだが、駅の方にはまだ数人待ち構えている」
「うへ〜、守りながら一対多はキツイね〜」
「いや、大丈夫だ。アビドス対策委員会の小鳥遊ホシノ。君のその学生証があれば、奴らは引く」
俺の言葉にホシノが立ち止まった。彼女は無造作にポケットから学生証を取り出す。
「……私のこと知ってたんだ。それで、引くっていうのはどういうことかな」
「奴らは公的権力に睨まれると不味い立場にある。例えアビドス対策委員会が現時点で実質的な生徒会としての役割を持っていなかろうが……奴らにはそれを判別するだけの時間も、知識もない」
アリウスはアリウス自治区の外の世界に疎い。
彼女たちが最も恐れるのは、自分たちの秘匿された計画が表沙汰になることだ。アビドスが死に体という知識はあるかもしれないが、実際にそれがどの程度なのか判別できない以上行動できない。
「……待って、対策委員会が生徒会の役割を持っていないって、どういうことかな」
あっ。
「それはおいおい話す……敵が出たようだな」
路地裏の影が伸び、二人の人影が音もなく滑り出してきた。
この髪色は……ミサキとアツコか。
深く被ったマスクの奥から、冷徹な殺気がこちらを射抜く。サオリはまだ戻っていない。
「……来てもらう。A。マダムがお呼び。どうせ知ってるんでしょ」
「人の片足を吹き飛ばしておいて、よくそんなことを言えたものだ。断る」
「もう一度死の淵を彷徨いたいの?」
ミサキの指が引き金にかかる。だが、その銃口が火を噴くより早く、ホシノが前に躍り出る。
「ちょーっと、おいたが過ぎるんじゃないかな〜?」
ホシノが広げた巨大な盾が、世界の境界線を引くように俺の前に立ち塞がった。
「……協力者か。だけど、2対1の足手まといを背負っている状態で、私たちに勝てる?」
多分余裕で勝てるぞ。化け物だもの。
だがホシノの腕っぷしを使うまでもない。
「紹介しようか。アビドス対策委員会兼、アビドス生徒会の副会長を務める小鳥遊ホシノさんだ。……ティーパーティと同じ立場、と言ったら……少しはわかりやすいか」
俺は悪い大人だからな。使えるモンは全部使わせてもらう。
「――リーダー、聞こえた? どうする――」
「お前らに長々と作戦会議する時間もなければ、選択肢もない。小鳥遊ホシノがここに居る時点で、詰みだ。……通るぞ」
沈黙が流れる。ミサキの通信機から漏れる微かなノイズだけが、彼女たちの焦りを代弁していた。
「ねぇ、君たちはどうして……えーっと、A? を狙っているのかな」
「……なぜ名前を……? ……そちらこそ、なぜAを庇ってるの」
「ここはアビドス自治区だからね~。怪我をしてる民間人は守らないといけないからさ。この人が何をして君たちに狙われているのか、きっちり教えてほしいな。ことと場合によっては、引き渡すことも考えなくもないよ~?」
「――――退くよ、姫」
ミサキの服の袖から何かがポロリと落ちる。
「あっ、ちょっと――っ!」
それは地面に着弾した途端、爆発的に白い煙を放出し、辺り一帯の視界を遮った。
スモークグレネードか。慣れない人工的な煙に喉がやられ、咳き込んでしまうが……一旦なんとかなったか。
はぁぁ……良かったぁ。最悪連行されている最中にゲブラーを起こさないといけなくなるところだった。
ここに来たのが小鳥遊ホシノ以外の対策委員会だったなら、俺が死ぬ可能性は飛躍的に上がっていたな。
右足の太ももから先のズボンがなく、全身に大量の血痕が付いており、今もなお狙われて必死に逃げようとしているか弱い人間を疑うことができるのはホシノだけだ。
情に厚い対策委員会はひとまずこの場は絶対的な俺の味方として振舞い、そしてそれは俺が情報を共有した相手としてアリウスの目に映るはずだ。
そうなってしまえばどうなるか。
今俺が生かされているのはトリニティとどういう関係で、そして何を話しているのかを吐かせるため。だがそれもアビドスという第三者にアリウスの目的がバレていたのなら、吐かせる意味も生かしておく価値もなくなる。
どうせバレているのなら、少しでも邪魔となる存在を消してから撤退しよう。
そういう思考になるからだ。頭アリウスがよ。
だがここでホシノが俺の情報を鵜呑みにせず、あくまで絶対的な俺の味方ではない完全な第三者として振舞ってくれた。
ホシノのスタンスに救われた。
ホシノが大人を信用していなくて助かったぜ!!!
煙が晴れると、そこにはもうアリウスの影も形もなかった。
「……厄介だね~。作戦行動に慣れてる。カタカタヘルメット団とはわけが違うな~……はぁぁ、どうしてアビドスには厄介ごとが舞い込むんだろ……さて、色々聞かせてもらうよ~? A」
……今度はこっちを何とかしないといけないんだけどね。なんならこっちの方がヤバいのでは? 戦闘力的な意味で。
ガバガバ論かもしれねぇ! すまねぇなみんな! 筆者そこまで頭良くねぇ!!!
あとリンバスカンパニー始めました。0章の黒い森って罰鳥ちゃんズたちの故郷なんですかね? ロード画面も大鳥の目だし結構関係あるのかな? と思ってたり。
というかダンテの囚人って13人居るんですね。
時計だったり、眷属にした人間が復活したり、白夜と符合する点が多いので囚人も12人なのかな~って思ってたんですが、どうやら違うみたい。
とりあえず妖精の祭典イシュメールHEクラスになってて草が生えました。嘘だろお前ZAYINだよな??? 物語を進めて人格ストーリーが見れるようになれば、なぜ格が上がったのかわかるんでしょうか。
原作知ってるかアンケート
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ブルアカは知っているがロボトミは知らない
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ロボトミは知っているがブルアカは知らない
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どちらも知らない
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どちらも知っている