L社の技術を持っただけの擬態型一般人Aがキヴォトスで生き残るためにできること。   作:D-T45-45-1919JP

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ほろ酔い美味すぎたので初投稿です。(2026年3月24日4:40分執筆完了)

そろそろ酒を飲まないと死ぬぜ! ほろ酔い美味すぎるだろ! いい加減にしろ! ほろ酔い! 何故こんなにも美味いんだ! ほろ酔い!! 美味すぎるだろ!! 反省しろ!

ほろ酔いー!!!!

ということでアンジェラさんが可愛い

眠たいながら書いたので文章がちょっと変かもしれませんが、その時はこっそり教えてください。


一般人Aの吐露

 

 

 

 トリニティの豪華なホテルのスイートルーム。

 

 三日間、俺は一歩も外に出ず、ただアンジェラが淹れた完璧なコーヒーを啜りながら、ホテルのテレビ画面を見つめていた。

 

 マジで優秀なのよアンジェラ。身の回りのこととか全部任せても問題ないどころか俺以上に完璧にこなしてくれるし。ちなみに今も俺のE.G.Oの外に出て、普通に隣に座っている。

 

 そう、結構お高いホテルで広いスペースがある中、俺の隣に。

 

「……近くないか?」

「管理人であるあなたの健康状態を管理するのも私の役目ですので」

「それとこの距離に何か関係性があるのか……? まぁいいか。お前の身体はひんやりしていて心地がいい。もう少し寄れ」

「……簡単に言ってくれますが、保護者役としてのシステムは入力されていないので、これでも結構苦労しているのですよ。あなた方の持つ肉の殻は余りに脆弱で、私を規準にして大丈夫と判断しても容易にその命を散らすのですから」

 

 職員との物理的接触の経験が少ないためか、アンジェラの動きは鈍い。こんな遅い動きの中でも、アンジェラの中では100倍の時間が流れているんだろうか。そこまで気にせずともいいのに。

 

「今、気にしなくてもいいのに、と考えましたか? もしそうなら、その考えは実に浅はかなものと言えるでしょうね。私はあなたの精神が壊れる場面こそ数えるのも億劫になるほど見てきましたが、肉体の損傷の許容域を知りません。私とあなたでは外皮の強度や馬力など、比べるのも無駄な性能差があるのです。私が気遣って動かねばあなたは今頃、職員たちと同じような末路を辿っていたことでしょう。理解いただけましたか?」

「……ああ、ありがとう」

「私は私の性能を掌握しているので、あなたに危害を加えることはありません。ですので、命じられれば不慣れながらこういった管轄外のサービスも行います。……しかし、私の性能を持ってしても、あなたの脆弱さをカバーすることはかないません。先日のような軽率な行動から生まれる死を、防ぐ術を持たないという意味です」

 

 金色の、Aと同じ色をした瞳がこちらをチラリと流し見た。

 

 要は気を付けて行動しろということですね……はい、すいません……。

 

 ひんやりとした機械の身体がぴったりと隣り合い、少しだけ暑かった体の熱が冷めていく。重厚感のある外皮は滑らかでありながらも確かに硬質な金属で形成されており、人間のような柔軟な肉体ではないことがわかる。

 

 ……きっと、図書館のようにアンジェラの身体が人間のように変化していくことはないだろう。アレは“光”を独占した図書館の館長として、成長する過程で変化したものだからだ。

 

 しかし、それを易々と認めるかと言われれば、そういうわけにもいかない。

 

 そのうち何とかする。それこそ、先生がアリスを起動し、良い感じに仲良くなった後にその人工タンパク質の皮膚を解析させてもらって、アンジェラに搭載するとか。流石に“光”を形成するにはエンケファリンや“光の種”が足りないからな……。

 

 アンジェラの進退に思考を回していると、とあるニュースが流れた。

 

『――連邦捜査部「シャーレ」の顧問として着任した“先生”の尽力により、混乱は収束へと向かっています。繰り返します、サンクトゥムタワーの制御権は連邦生徒会の管轄下に戻り……』

 

 “先生”

 

 ブルーアーカイブという物語において、プレイヤーの化身にして“主人公”の座を頂く存在。まぁ、基本的に“先生”は主人公じゃないし、むしろ主役は生徒たちであるというスタンスを保っているんだが……。

 

 くぅぅ……! これこれぇ!!! そうだよねぇ! 先生来ちゃー!!!!

 

「随分と嬉しそうですね、A」

「わかるか」

「ええ。“先生”という存在はあなたにとってどんな価値があるのか、聞いても?」

「……彼は責任を負うものだ。大人として、子供が生きるべき世界の責任を背負う覚悟を持った人間。彼があの世界に居れば、きっとカルメンと同じように会社でも立てたか、あるいは翼の頭になっていたかもしれない。犠牲を直視し、それでも前を見る人間の強さ。彼と敵対するのは敗北に直結しかねない、覚えていてくれ」

「随分な評価ですね。翼の頭、という意味ではあなたはその創始者であるわけですが」

 

 俺と先生を比べているのか。笑えてしまうほどに人間強度が違うぞ。

 

「まさか。むしろ対極……というより、俺が辿るべき先にある人間だ」

「なるほど。あなたと同様に、理解しがたい存在ということだけはわかりました」

「お前も会えばわかるさ。“先生”が“先生”たる所以をな」

 

 アンジェラは肩を竦めた。

 

 ……さて、俺はそろそろ重い腰を動かさなければならない。動くべきだったのに、もう既に三日も経ってしまった。

 

 Aのボディであっても、中身が俺であるためか、身体の調子も俺のメンタルに準じる。

 

「……無理をして、自らを殺した者に会いに行く必要があるのでしょうか? 私には理解できません」

「ある。あの子は自らの咎に押しつぶされそうになっているはずだ。それにE.G.Oは持ち主の自我を侵食する」

「あなたにそれを気にするだけの理由があるとは思えません。あなたと聖園ミカの関係性は被害者と加害者です。あなたは確かに、Aが過去に積み重ねてきた非道、確執、憎悪、それらを乗り越えてきたことでしょう。しかし、だからと言ってAの痛みと同じように、他者の痛みを背負う存在だと自らを規定する必要もまたありません」

 

 アンジェラの身体の重心が少しだけズレ、こちらに寄り掛かる。

 

「あなたはAであってAではないのです。なぜ自らを傷付ける相手を気遣うのですか? なぜ他者の痛みに寄り添うのですか? 聖園ミカの痛みは自業自得というものです。あなたのせいではありません。人間は本能的に自らを傷付ける存在を嫌います。生まれながらにその機能が欠落している人間も居ますが、しかしあなたはそうではないでしょう。その証左としてこうして痛みに怯え、ホテルに留まっているのですから」

 

 ……バレバレだな。流石アンジェラだ。感情の読めないAのボディですら、俺の内心は見え見えらしい。

 

 そうだよ。ビビってるよ! ぶっちゃけヒヨリとかミカの比じゃないくらい怖いしさ。

 

 足がいきなり根こそぎ消し飛んで、身体が宙を舞うなんて怖いに決まってる。どんどん体から熱が抜けて、今から死ぬんだって知ることになった。

 話が通じるかもという希望が打ち砕かれ、代わりに鉛玉が身体を突き抜けた。頼みの綱も奪われて、偶然レイサが来なければ俺はあそこで死んでいただろう。

 

 怖いよ、ぶっちゃけ。Aボディじゃなかったら、泣きわめいてるさ。現にこの世界に落とされたときは普通に絶望して泣いてたし。

 

 苦痛度合いで言えば俺の方が何倍も苦しんでると思うし、ふざけんなって思いもある。俺の方が苦しんでいるからお前も苦しむべきだという考えだってないとは言い切れない。

 

 だけど、俺はミカが普通の女の子ということを知っている。ヒヨリがマダムに洗脳された子ということを知っている。

 

 そして、彼女たちの苦痛も知っている。

 

 自分の苦痛と誰かの苦痛を比べたって、痛いのは変わらないだろう。

 

 

 俺が痛みに苦しんでいるように、彼女たちもまた痛みを抱えている。

 

 

 俺が彼女たちに手を差し伸べる理由。

 

 

「――それが、大人のあるべき姿だと思うからだ。俺は“先生”のような素晴らしい存在じゃない。そんなことは百も承知だ。今でも苦痛の沼で身体は動かない。だが、だからといって足を止める理由にはならない。もっといい存在に成れるという希望を、捨てるわけにはいかないんだ」

 

 ――E.G.Oの奥底、何かが震えた気がした。

 

「……やはり理解不能です。ですが、わかりました。そこまで言うのなら、私は粛々と従うのみです」

 

 ロボトミーコーポレーションにおけるE.G.Oは条件さえ満たしていれば誰だって使えるが、侵食がないわけではない。E.G.Oのステータスの条件はそのステータスがなければ自我を塗りつぶされるから設けられている。

 

 あの子の拳銃にはステータス制限はないが、だからと言って人間と同じように考えるべきじゃない。キヴォトスの生徒たちは人間のようであって人間ではないのだ。感情で強さが変動し、不可逆の変化すらする生徒は非常に移ろいやすい存在。

 

 E.G.Oに影響されやすい可能性がある。

 

 早めに回収しなければ、彼女の自我が変化してしまうかもしれない。

 

 待ってろよ~ミカ。今行くからな!!!

 

 ぶっちゃけ先生が来たんだから何とかなるだろうけど! これは俺がケジメを付けるべきだと思うからな!!!

 

 

 

 

 

 

 






オリキャラみたいな一般人Aの掘り下げ回とか需要ある? と少し思いましたが、まぁ趣味で書いてるのでね!!!

しかしアンジェラからの評価が高いこと高いこと……そいつ勝手に横紙破りでぶち込まれた唯の一般人なんですよ。まぁ器に影響されていないかと言われれば……んにゃぴ

しかもこいつ、1話丸々使ってアンジェラとイチャイチャしてヘタレを語ってるだけなんだぜ……

少なくとも、一般人Aはホドちゃんとは相当仲良くできることでしょう。

そして筆者も今更恐怖に直面しています。どんな恐怖でしょうか。フフフ……ヒントはミカです。


地味に伏線というか、描写として仕込んでいた要素なんですが……セイアの予知夢の世界線だと、主人公はマルクトと仲良くなっていたりします。気付いてた読者は居るのだろうか。

ヒントは……まぁ既プレイの読者様ならわかるか!!! 今話だと色変わってるしね!




あと散々フラグ立てまくってますが……お前は死にたいようだな、A!!!

原作知ってるかアンケート

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