L社の技術を持っただけの擬態型一般人Aがキヴォトスで生き残るためにできること。 作:D-T45-45-1919JP
ハフバで600連した私に、もう戦える力はない……そしてそこからコトネが癖すぎて追加で100連回した私に、もう戦える力はない……。
久方ぶりすぎて描写の腕が鈍っている気が多大にしますが4か月放置したこの小説を読んでいる読者なんてどこにもいないしコトネがえっっっで可愛すぎたので初投稿です。
ちょくちょく感想来るからノリで書いちゃったよ……!
先生……先生が、先生が死んでしまった。
今思えば、始めから嫌な予感はしていたんだ。都合よく一ノ瀬アスナがこの拠点を見つけてしまった時から。多少の苦戦はあれど、特に消耗もなく施設を制圧できてしまっていた時から。
……私らしくもない、未来を夢見てしまっていた。目の前に広がっているように思えた希望に目が眩んでいたのだ。
決まりきった予定調和のレールを壊すことができるかもしれない先生を知って、もしかしたら。先生ならば、ねじれて歪んだエデン条約を正し、友人と笑って過ごせるような、そんな物語に変えてくれるのではないかと。
全ては机上の空論だった。それどころか現実はもっと酷いところへ、もっと陰鬱で、救いようがない未来へと収束しようとしている。
……やはり、期待とは。希望とは裏切られるものらしい。
ああ、これでようやく得心が行ったとも。つまるところ、この世界における物語は、こういう方向にしか進まない。エデン条約のように、今広がる惨状のように。世界は今より悪くなる方へとしか進まないのだ。
以前見た光景とも一致するとも。人の尊厳の欠片もなく、ただ生徒たちが死んでいく様。列車に撥ねられ、身体が爆発し、茨に貫かれ、機械にミンチにされ、思い出すのも嫌になるほど生徒が死んで、死んで、死んで、死ぬ光景を見せられて――
そこまで思い出し、この展開に至ってもなお、
――そう、だ……。
そうだ。まだ終わりではないのか。先生の首が捥げ、僅かに肉の筋で繋ぎ止められているような、凄惨な死体が転がっている惨状が広がろうとも。生徒たちが正気を失い、自傷し、逃げまどい、殺し合う地獄を作ろうとも。
私が視た未来には、もっと凄惨な結末が、うんざりするほどに――。
――呆然として、未来から逃避していた意識の焦点を現実に戻すと、事態は急速に移り変わっていた。
まだ絶望は終わらない。終わってくれない。終わるわけもない。
真の絶望は、これから始まる。
☆
「ッ、暗い……電気が落ちた!? いや、付いてるのに暗い……!? 痛っ、シロコちゃん!? どうして――ッ!? 先生が、先生が今、大変なことになってるのに! それにノノミちゃんや、セリカちゃんまで!?」
通路は先の見えない暗闇に沈んでいた。
アビドス廃校対策委員会の面々も、小鳥遊ホシノを除いて発狂している。砂狼シロコが、黒見セリカが小鳥遊ホシノへ銃を向け、正気を失った顔で襲い掛かる。十六夜ノノミは自身の腹に銃口を向け、連射し続けている。彼女たちのヘイローが明滅して……前に視た未来と同じのようだ。彼らの齎す攻撃には種類がある。
精神そのものに作用する攻撃と、物理と精神両方に作用する攻撃。
あの列車は、後者だったのだろうね。おそらく、職員生徒が使っていた武器にも同じような性質を持った攻撃が含まれていたんだ。小鳥遊ホシノのように盾もないまま喰らえば、精神への負傷の蓄積は計り知れない。
「小鳥遊ホシノ。……無事か。……チッ、暗くて見づらい……どうやら、まともなのはお前と私だけだ」
「……剣先ツルギ。君も平気みたいだけどッ、一旦、さ」
「ああ。……全員一度、眠ってもらうことにするしかないだろう」
「……ごめんね。先生……守り切れなくて。……でも、まだ私には、守ってあげないといけない後輩が居るから。だから、待っててね、先生。……ツルギさん、手を貸す必要はある?」
「ない。私だけで十分だ。キヒッ」
その点で言えば、この場で唯一直撃しても平気だった剣先ツルギの精神の強さもまた、計り知れないものがある。正義実現委員会のほぼ全員が他者と殺し合っているが、まさか彼女たち全員を一人で、この視認性が悪い中で倒し切るつもりなのかい?
……彼女の強さはやはり信じられないほどだね。
暗闇に落ちた通路で、銃口の僅かなフラッシュだけが瞬く。
☆
「……先生。先生? 応答して、先生……!」
何度も無線に語り掛ける。
先生の身に何かあったことだけは確かだとわかっている。施設全体に響いた警笛の音や、それに轢かれたような鈍い音が無線から聞こえたことも、それが一体何を意味するのかも。
認めない。認めてはいけないの。
キヴォトスの生徒なら、多少列車に轢かれたところで意識を失うだけで済む。でも、生身の先生じゃ、それも。
言葉の先が浮かび上がりそうになるのを必死に抑えて。
何度も、何度も無線に――
「一体、何が起こったんでしょうか? 施設全体が揺れるような衝撃が走ったのは確かですが……」
「……そう、ね。職員が制圧された段階で、侵入者を道連れにする仕組みが発動してしまった、こんなところではあると思うのだけれど。先生との連絡も取れない上に、他の組織との無線も通じないのは何故……いえ。悩んでる暇はないわね。総員、先生が担当していた区域を経由して安全を確認した後、侵入口まで撤退するわ」
……もし、考えている通りの光景が広がっていたとしたら。私は、どうすれば……。
胸が重たく、身体に重石が掛かったような気分だ。でも、それでも私を頼る子たちが居る。なら、私にはそれを導く責任があるわ。ゲヘナの自由を守る、風紀委員の委員長として。
抜けそうになった足に力を入れ直し、デストロイヤーを持ち直す。
「了解しました! 各員、隊列を――――!?」
イオリの言葉が途中で途切れ、何事かと視線を向ければ、そこには……。
……あれは、なんなの? 吊り上げられた案山子……?
「い、委員長。後ろからも敵と思われる増援が! あれは、っ頭が割れそうですね……子供の落書き、?」
「なんかヤバそうだぞ!」
背後からも子供の書いた落書きが実体を持って現れたような存在や、百鬼夜行の文化に近しい容姿を持った灰色の鬼のような存在が、小さな鳥まで。次々に謎の存在が現れて――
「――各員、戦闘を開始。給食部のパンケーキと同じ。敵よ。殲滅するわ」
だけど。私の敵ではない。
……見ているだけで頭が痛くなる存在ばかりね。私やイオリ、チナツが大丈夫でも、普通の風紀委員の子たちが耐えきれるとまでは言い切れない。
デストロイヤーのトリガーに指を掛け、まずは片方を殲滅する――――その刹那。
蒼い波動が、通り抜けた。
ふぉぉぉぉぉおん
「――うっ……なに、これ……!?」
脳裏を削り取られるような、心そのものをぐちゃぐちゃにされている感覚。これも敵の能力……? ただ、今はまだ耐えられる範疇。今のうちに殲滅しないと、戦線が崩壊してしまう。
構えたデストロイヤーから弾丸が発射され、真正面に立つ怪物たちを一斉に削り取っていく。耐久性はそこまで高くないようね。これなら、殲滅とまではいけなくとも、撤退くらいはできそうだわ。
そう考えて、進路を開いたことを伝えるために、背後に視線を向け、て。
……え?
服だけを残して、チナツとイオリ以外の姿が、消えていた。
「ッ委員長!? みんな、みんなが、魂みたいになって、消えっ、消えて!」
「――ッ考えてる暇はないわ。背後の敵は無視でいい。撤退するわよ!」
「しかし、それでは! 消えた皆を置いていくことになってしまいます……!」
ギリッと歯を食いしばる。
「ええ、そうよ。今の私たちじゃ、皆がどこに消えたのか探しに行くことも、助けに行くこともできない。わかったわね」
「……そう、ですね。わかっています」
「後ろは任せたわ。チナツ、イオリ」
只管に走り、前方を塞ぐ敵をデストロイヤーで薙ぎ払い、通路を抜け、制圧したはずの地点を抜けて。
「――――口?」
黄色く開かれた口が、通路一杯に広がって――――。
☆
「……チッ、ついに無線も効かなくなったか」
使い物にならなくなった無線。どこから響いてるかもわからねぇバカでかい警笛の音。オマケにあたしらが居る場所もノイズ掛かったような空気になり、嫌な予感のオンパレードだ。
「リーダー、どうする? 帰った方が良さそうだけど」
アスナがふんしばった職員たちを抱えて、何気なくそう言った。そう考えてたが、いよいよアスナの直観のお墨付きまで付くとヤベェ気配がしてきたな。
「ぜ、絶対ヤバいやつだって! 早く帰ろう!? 手を出してはいけないタイプのボスっているじゃん!? ノイズみたいなのも凄いし!」
「アリスもなんだかすごいハプニングが起きそうで内心ドキドキが止まりません……! 一旦セーブポイントに戻り、アイテムを整理した方がいいのでは?」
「……ホログラム? 空間にノイズを浮かばせてるような……?」
ガキどもが騒いでる中、思考を巡らせる。
先生が連邦生徒会長の遺したタブレットで、施設の大体の機能をシャットダウンさせたと聞いてたが、そうなるとこれは自壊機能や証拠隠蔽用の機能ではねェってことか? 照明やエレベーター、あたしらが制圧する上で必要な機能は残したと聞いてたが。
「ッみんな。新たに敵が来る。――これは、赤ずきん?」
――ヤバいな、コイツ。
「伏せろッ!」
反射的に身を屈め、そのまま接近。口が裂けたデカい赤ずきんはそのまま宙返りし、弾丸を発射。短銃身の大型拳銃……? 背後で銃撃を喰らったであろう「へ? 痛ッ!?」と叫ぶ馬鹿を置き去りに、接近戦へ持ち込む。双龍を乱射し、身体に鉛玉をぶち込みながら振りかぶった鎌の一撃を受け流す。体勢を崩した赤ずきんの顔面に更に銃撃をぶち込もうとするが、赤ずきんの裂けた口が歪んだ。
鎌の先が外れ、内から銃口が覗いて――
出し抜いたつもりか? バーカ!
「撃つぞ、先輩!」
カリンに顔面を打ち抜かれ、頭部ごと弾かれた赤ずきん。たたらを踏んだ赤ずきんの足元に、アカネが爆弾を投げ込み、爆発。それだけの隙があれば打ち放題だ。
「なんかよくわかんないけど、よくもやってくれたな!? 痛かったんだから! 喰らえーっ!」
「イベント中にチャージは溜めておくのが勇者の鉄則です! アリスも行きます! 光よ――ッ!」
ゲーム開発部とC&Cの総攻撃。流石のアタシでも、これを全部喰らったら、意識保てるか怪しいところだな。負けてやる気はねぇが。そうして延々とぶち込み続けた銃撃を止めた頃には。
「……卵? か?」
赤ずきんは、まるで卵のように変態を遂げて――。
ふぉぉぉぉぉおん
蒼い波動が、身体を通り抜け――そして、通路の真ん中の扉から現れたそれに、通路が灼熱で満たされた。
アレは、火の鳥……か!? どうなってんだ一体!
熱い。
久しぶりに文章を書いたのでおかしいところがあればこっそり教えてください(n回目)。
あー、もうめちゃくちゃだよ! ちなみに捨てられた一般人さんはしれっとヒナの一撃で消し飛んでいますし、陰と陽もお散歩中だし、蝶も飛んでいますし、ピンクのキモイアルパカもどっかの通路を汚していますし、不可視の次元屈折変異体もウキウキお散歩中。
ただ溶ける愛や規制済み、笑う死体の山や「何もない」、静かなオーケストラや白夜、黒の兵隊などの管理が著しく難しいアブノーマリティは収容されていないので、脱走してもワンチャンなんとかなるかもしれない。
なお地下でせこせこアブノーマリティを生み出している何とかトロさん。しかし、一匹の実体を持ったアブノーマリティを生み出すには複製だと割と時間が掛かるので、今すぐには酷いことにはならないはず。
(星が輝く音)(提灯が揺れる音)(鳥の鳴き声)(警笛の音)(液体を泳ぐ音)(I ■■v■ ■ou)(マッチの音)(機械が暴れ出す音)(花びらの音)(そりをひく音)(蝶が羽ばたく音)(マジカルな音)
実体が薄い、例えば……本質的に実体がない、意思だけが独り歩きしているアブノーマリティなどは抽出が早そうですが。そんなアブノーマリティ居るんか??
既プレイ勢からすれば明らかにニワカな選択ですが、逆フュージョンしたよわよわAは記憶が曖昧なのでALEPHじゃなければOKという現場猫のような感性でやっています。これがうちのシマのやり方じゃい!
なお現場。
原作知ってるかアンケート
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ブルアカは知っているがロボトミは知らない
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ロボトミは知っているがブルアカは知らない
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どちらも知らない
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どちらも知っている